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意味がわかると怖い話。コミュの王様ゲーム (自作・長文)

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(^^)
どうも、俺です。

久々に投下します。
長文故に、読むの面倒臭くなると思いますw


★★★★★★★★★★★★★★★



あるところに


[イーミコワール]


という名の王国がありました。


(ドラ〇エに登場するような大きな国を想像して頂けると分かり易いと思います。)


その国は、門をくぐると正面に大きな噴水があり、噴水を広場にして周りに大小様々な建物や深緑の木々が連なっています。

水路にはキラキラと太陽の光が反射し透明度もあり、小さな魚がスイスイと泳いでいるという、とても自然に満ち溢れた豊かな国です。

行き交う人々からも、笑顔が絶えません。
むしろ、笑っていない人が居ないくらいです。
話し掛ければ笑顔で応対してくれる、犯罪が起きるなど到底考えられません。
国民が何不自由なく、笑顔で毎日を快適に過ごせる素晴らしい国。


……と、端から見たら思われるでしょう。

しかし、この自然豊かな環境と人々の絶えることのない笑顔。

それ自体が作られた、いえ、強制させられていたものだとするならば…。

誰に?


それは、この国の王様である


[キング・ブラウン]


によって………。


キング・ブラウン、は、この国では絶対遵守の存在であり、象徴でもありました。

王様の提唱された規約には、国民全員が必ず守らなくてはなりません。

過去に、ふざけ半分面白半分、王様の規約に反した者がおりました。
王様の規約に反した者は、如何なる者も規約に背いた者とし、姿を消していきました。

当然、傍若無人で自分勝手な王様に反旗を翻す者達も現れました。
一時期はデモへと発展する程荒れかけたこともありましたが、デモを企てようとした数人の国民も、王様の権力の前では余りにも無力だったのです。

結果、王様に盾突こうとした者達は皆、姿を消しました。

国民が常に笑顔でいるのも王様の命令。
自然豊かな環境は模造品。

それに加え、王様は国民に対し、国民税と呼ぶにはあまりにも高額な税を徴収し、収穫した農作物の半分でさえ搾取していたのです。

悪逆非道。
外道の極み。


しかし、不幸なことに、国民達には王様を選ぶ権利はありません。
何故ならば、この王国は代々受け継がれる王位継承による独裁政治だったから…。


(某国の将軍様を思い浮かべて頂くと、非常に分かり易いと思います。)


そんな王様は、気分屋としても有名でした。

これは国民は国民でも、王に仕えし側近達にとっての話ですが―


王様は、思い付いたことを直ぐに実行に移します。

嫌いな国の近海へ、開発途中のミサイルを試験的に投下するという名目で、国一つ消したこともありました。

国が一つ消滅したのです。


王様の命令には側近と言えども反発、苦言しようものなら当然消されます。
若くしてご両親を亡くされた王様には、王様を止めようとする人間が居なかったのです。

必然的に、王様の発言は絶対的な物とし、逆らうイコール自らの死を意味する、と、潜在的に刷り込まれていました。


そんな折り、椅子に腰掛け、頬杖を着いていた王様が突然言い出しました。



ブラウン『何か面白いことはありませんか?とても退屈なのですが……。』


側近達の背に緊張が走ります。

冷や汗が流れ落ちる者、膝がガクガクと震え出す者、歯をカチカチと鳴らし出す者……。


ブラウン『何かありませんかねぇ、この退屈を埋めるような面白いこと。』


どの国の王様よりも、物腰の柔らかさでは称賛される王様こと、キング・ブラウン。

その温厚な口調が、より一層の恐怖を掻き立てます。


と、そこへ


『キング・ブラウン、ならば、[王様ゲーム]というものはいかがでしょうか?』


王様の側近中の側近、王様の世話役でもあり、時には王様に提案を促したりするという役割に位置する琴音が、王様の前に歩み寄り、床にしゃがみ片足を地に付けた姿勢で進言しました。


(現代でいうところの社長秘書を想像して頂けると分かり易いと思います。)


ブラウン『[王様ゲーム]、ですか?それは聞いたことがありませんね。』

琴音『内容は、シンプル且つ単純明解にございます。』

ブラウン『どのように行うのですか?』


王様の目が輝き出したことで、興味が湧き始めたという意思が容易に見て取れます。


琴音『はい。僭越ながら、[王様ゲーム]の内容をご説明させて頂きます。』

ブラウン『お願いします。』


琴音は王様を見つめると、[王様ゲーム]の概要を説明し始めました。


琴音『まず、[王様ゲーム]を実施するにあたり、ある程度の人員を必要とします。衛兵達を参加させることで、差し支えは無いかと思われます。』

ブラウン『男性ばかりになりますが、大丈夫でしょうか?』

琴音『本来ですと、女人も参加することにより、この[王様ゲーム]は更に盛り上がりを見せるのですが、今回は女人は私めだけで十分にございます。』

ブラウン『分かりました。では、続けて下さい。』


王様が琴音に説明の続きを促します。


琴音『はい。人数が揃った所で、人数分のくじを用意致します。今回、事前に人数分用意しておりましたので、これも差し支えございません。』

ブラウン『相変わらず、お仕事が早いですね。』

琴音『有り難きお言葉、感謝の極みにございます。…そして、用意したくじに番号を書きます。そのくじの一つだけには、番号ではなく[王様]と書いておきます。』

ブラウン『なるほど。つまり、そのくじの中から[王様]と書かれたくじを引いた者が、ゲームの主導権を握る、ということですね?』

琴音『さすがはキング・ブラウン、ご察しの通りにございます。』

ブラウン『[王様]を引いた者はどうすれば宜しいのでしょうか?』


既に王様の心は
[王様ゲーム]という物に心底興味を抱いている様子です。


琴音『はい。ですが、くじを全員が引き終えた際、全員で、[ある言葉]を言わなくてはなりません。』

ブラウン『[ある言葉]?』

琴音『はい。それは、[王様の命令は絶対!]という言葉です。』

ブラウン『なかなかリアルですね…。』

琴音『はい。このゲームは、キング・ブラウン、つまり、王様が必ずしも[王様]になれるとは限らない、というリスクを伴います。』

ブラウン『……重いですね…。』

琴音『そして、[王様]を引いた者は、自分以外の番号が書かれた者を指名し、指名された者は[王様]の出す命令、ここではお題と使いますが、に従う、という単純なゲームです。』


琴音による、[王様ゲーム]の長くも分かり易い説明が終わりました。


ブラウン『面白そうですね、いいでしょう。…では、始めましょうか。衛兵の皆様、こちらへお集まり下さい。』


王様が衛兵達を手招きます。
オドオドしながらも王様の側へと集まる衛兵達。


丸いテーブルを用意し、王様を中心にして衛兵が二人ずつ左右に座り、王様の正面に琴音という配置で席に着きました。


琴音『では、これより、キング・ブラウン主催[王様ゲーム]を開始致します。くじを配りますので、一人一本くじを引いて下さい。引いたら、まだ見ないで、手で握った状態のままでお待ち下さい。』


冷静に、琴音が音頭を取ります。
木の棒で作成されたくじ6本が袋から出た状態で、王様から順番にくじを引いてもらっていきます。

必然的に、最後に残ったくじの棒が琴音の手元にある状態になるのですが、提案した立場であり、王様の側近中の側近ということもあり、それは仕方が無いことです。


琴音『お手元にくじは行き届きましたでしょうか?』

ブラウン『あります。』


両サイドに座る衛兵達も静かに緊張の面持ちで、あります、と応えました。


琴音『全て行き届きましたね。……では、始めます。キング・ブラウン、そして衛兵の皆様、あの言葉をせーので言いますので、ご唱和をお願いします。』

ブラウン『分かりました。』

衛兵達『は、はい…。』


琴音『せーの』



『『王様の命令は絶対!』』








あるところに


[イーミワカール]


という名の王国があった。


(ファ〇ナルフ〇ンタジーに登場するような大きな国を想像して頂けると分かり易いと思う。)


その国は、門をくぐると正面に大きな枯れ果てた噴水があり、枯れ果てた噴水の寂れた広場の周りには大小様々な崩落した建物や、朽ち果てた、元が深緑であったと言うには余りにも想像し難い木々が連なっている。

水路には太陽の光も霞む程の濁った汚水が流れ、小さな魚が泳ぐなど到底不可能という、どんよりと閑散とした国……。

少ないながらも、行き交う人々からは笑顔が消え失せ、夢も希望もその表情からは窺えない。
むしろ、笑っている人など何処にも居ない。

犯罪と暴力に支配された結果によるところだと考えられる。

そんな、荒れ果て汚れきった国。


……と、端から見たら思われるだろう。


しかし、この環境と人々の表情。
それ自体が作られた、いや、強制させられていたものだとするならば…。


誰に?


それは、この国の主である


[王]



によって………。






『王様の命令は絶対…』



コメント(14)

琴音が用意したクジには1〜6の番号しか書かれておらず、自分のクジを確認する時、自分のクジを誰にも見せないように仕向ければ、琴音が「私が王様です」と言えば、それを確認する方法はない。

琴音は自分の番号を見てるから、その番号さえ言わなければバレない。

その上、一度決まった「王様」を交代するルールが示されていない…何度でも命令出来る。

何度か命令して、ブラウン王の番号がわかれば、衛兵に王様を殺させる。

王様の命令は絶対…。だから…

かな?
あ!そっか!

2回目の王国の説明は、王となった琴音が善政を行い国民は豊かになっていったが、それを隣国に知らせないためのカムフラージュか!

ミサイルの誤射(?)で、国一つ滅ぼしたもんなぁあせあせ(飛び散る汗)
わーい(^O^)出演でけたwww

女一人で充分
の言葉が気にかかります。

琴音は生きているのか怪しいですし。
お遊びに熱中したキングブラウンが国の管理を怠った?
それとも琴音が「本当の国の姿を」と命令した?

棒には番号と「女王」と書いた…とかでしょうか(´-ω-`)
難しいです。
>>[001]

(^^)
要約すると、それが正解ですね。

そこまで工程を考えて頂けると、より一層嬉しいんですけどねw
>>[002][003] 這いよる混沌@誠一猫さん

(;^^)
俺の用意したシナリオ通りの推察、感服致しますw

[002][003]
での混沌さんの考察、ほぼ正解です。

しいて言うなれば、
『琴音』の策略は
[王様ゲーム]以前より開始されています。

既にその時点からゲームは開始されています……。
その伏線にお気付きになられれば、完璧な正解となりますw
>>[004]

(;^^)
『女一人で充分』
という文章は……無いのですがw

琴音さんのお名前拝借させて頂きました。
すみませんm(__)m

キング・ブラウンが国の管理を怠った訳でも、キング・ブラウンに本来の国の姿へ、と命令した訳ではありません。

琴音は……生きてますよ。

あえて、最後に[女王]と記載せず、[王]とだけ記載したのはカモフラですw

>>[7]

私が気になったのは、ここの文章です。汗

琴音『本来ですと、女人も参加することにより、この[王様ゲーム]は更に盛り上がりを見せるのですが、今回は女人は私めだけで十分にございます。』

何かの伏線かな、と…。。
>>[008]

(;^^)
そちらでしたか。
そうですね、伏線と言えば、伏線に該当する言い回しと捉えることも出来ますねw

…はい、軽い伏線です。

要するに[琴音]が参加することが、この[王様ゲーム]には必要不可欠なのです。

伏線として考えない場合、一般的な[王様ゲーム]としての単なる説明、として捉えて頂ければ、それもまた有りです。
>>[006]

う〜ん。わからないなぁ。キングブラウンが必ずしも「王様」になれない。って言うのは、ゲームの説明であって、当然言わなければいけない事だろうし…。

ここからは、邪推ですが、実は、事音には衛兵の中に協力者(もしかすると全員?)がいて、その協力者に確実に(戸惑いなく)王を殺してもらうように策略してたとか?

違うよなぁあせあせ(飛び散る汗)あせあせ(飛び散る汗)
>>[010]

(^^)
協力者は衛兵の中には居ません。

その箇所よりも大分前に、[琴音]による策略箇所はあります。

ヒント、というものでもありませんが、キング・ブラウンには両親がいません。
>>[11]

キングブラウンには両親がいない。
琴音の伏線…。王様ゲーム。

まず、キングブラウンには物事の善悪を教えてくれる人が身近にいなかった。
その役割を唯一できたのが、助言等を許された琴音。

琴音ってもしかしたら、キングブラウンが傍若無人な王になるように仕立て上げた?
国を一つ滅ぼすミサイルを用意したり、助言をしたのは琴音では…。

このまま放っておくと、隣国から目をつけられると思った琴音は、キングブラウンが退屈になった時のために、あらかじめ殺すつもりで王様ゲームの用意をしていた。
とかでしょうか?
イマイチ自信がありません。゚(゚´ω`゚)゚。
>>[012]

(^^)
その自信は確信へと変わりますよ。

その通りです。

両親の居ないキング・ブラウンを誘導していたのは
[琴音]です。

そもそも、キング・ブラウンの統治するこの国は、自然豊かな平和な国です。
税金が高いのは、国の秩序を保つ為の資金の為。
作物の半分すら搾取、は、国の規模においては妥当な財源です。

その平和で退屈な国に嫌気がさしていたのが、[琴音]なんですw

稚拙ながらも、[王様ゲーム]という題材で話が作れないかなぁ、という発想から、今作を書かせて頂きました。

名前を使用させて頂いたことにより不快な想いを抱いてしまったとしたら、心より深く謝罪致します。

(´・ω・)テヘペロ☆


>>[13]

やったー(*゜▽゜)ノ
当たった!(*・ω・人・ω・)

いえいえっブラウンさんとの共演に犯人役?にまでしてもらえて、すごく嬉しかったです(@^▽^@)

次にまた名前を使う機会がありましたら、遠慮なくぶっ殺して下さい♪←

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