意味がわかると怖い話。コミュの裏切りゲーム１４～目撃～(シリーズ自作)

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いよいよ話もクライマックス!!
今日中に最終話まで載せられるかと思います

毎日読んで頂きありがとうございます

＊＊＊

倒れる体。
吹き出る血。
響き渡る銃声。

目の前で先生が倒れた。

…紫苑に撃たれて

「…紫苑」
俺の手から銃が落ちる。

紫苑は俺に近づいて、こう言った。
「大丈夫か!?怪我…無いか？」

俺はそれよりも気がかりなことがあった。

「俺達に目撃されたら…」

紫苑は一瞬キョトンとした。
「目撃…？」

そしていきなり慌てたように、言い始めた。

「あ…あぁ!!目撃な！わい…死んでまうんかなぁ」
紫苑は遠い目をした。

慌て方に違和感を覚えたが、今は紫苑が心配でそんなことはどうでも良かった。

紫苑は暫く黙っていたが口を開く。
「幸輝達に俺の死に姿は見て欲し無いわ。だから…ここらでおいとまするとする。」

そう言って、紫苑は走って部屋から飛び出す。

急いで紫苑を追い掛けて廊下に出たが、既に…姿はなかった

紫苑…

せめて、お礼を言いたかった…

紫苑を疑ってしまった自分に罪悪感を感じ、消え失せたい感覚に陥る。

真央は暫く立ち尽くして居たが、状況を飲み込んだのか、崩れ落ちて泣き始めていた。

ーー私はただ、争いのない世界にしたいだけだったんだ。

だが、気付いてしまった。今の人間には…無理だということをーー

…だから、真央と約束して
誰も傷つけちゃダメよ？

ゆーびきーりげんまん……

小さい頃の夢を見た。
俺は小さいときに真央と約束した。誰も傷つけないと。

気付けばもう、ゲーム終了まであと３日だ。

これまでに色々ありすぎて、考えることもしなかった。

担任の死から始まり、
銃乱射による罪無き命の消滅
裏切りのゲームという名の実験
そして…紫苑との出会いと、彼の失踪。

あの日からぱったりと紫苑は部屋に来なくなった。
最悪な考えがよぎって頭を抱える

今日は真央を部屋に置いて、鍵をかけて廊下を歩いていた。

その時に、あるファイルを見つけた。どうやら俺たちの高校の名簿のようだ。

それに目を通して言葉を失った

…どこにも、紫苑の名前だけが載っていなかったのだ