意味がわかると怖い話。コミュの裏切りゲーム９～遭遇～(シリーズ自作)

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また展開が急変します

飛び飛びな話に感じたらすみません

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久し振りの夢…
あの時と同じように、俺は黒い影に首を絞められていた。

お前のせいだ、お前のせいだと何度も叫ばれる

苦し紛れに俺はこう言った。
「誰なんだ…お前…は」

影はクスクスと笑っている。黒い影が完全に取り払われて、そいつの顔を見たとき、俺は絶句した。

影の正体は担任だった。首のあたりに赤い一本の筋が入っている。

担任の目が狂気に変わっていく。
「お前のせいで…!!」
彼が右手に包丁を持ち、俺の心臓に突き立て…

「こ…き…、こうき…幸輝!!」
真央の声で目が覚めた。

体中に汗をかいて、服がびしょびしょだった。

雅人の死を見てから、もう一週間が経とうとしている。

今でも鮮明に雅人の姿が浮かぶのだ。

このゲームもようやく折り返しを迎えたが、まだ先は長い。

そんな鬱になりそうなことばかり考えていたら、部屋の外で誰かが騒いでいるのが聞こえた。

俺は警戒しながらも鍵を開けて戸を開くと、ドアの前にはいかにもな関西系男子が立っているのだ。

「君、幸輝君だよな？」

自分の名前を呼ばれ、動揺する。
「そ…そうだけど…」

彼はニッと笑うと、俺の手を掴んで握手してきた。

「わい、中山紫苑(しおん)っていうんやけど、実験の後、ホールで君の姿を見てたんよ」

思考が置いてかれる。

「君、ごっつ優しいんやな！他の奴らとは比べもんにならんくらいに。

良かったら…やけどさ、友達にならへん？」

こんな場所で、こんなタイミングでそんなことを言われ、戸惑いを隠せない。

緊張感の欠片もないな…俺を騙そうとでもしているのか？
つい疑いの目を向けてしまった

その顔を見て、彼は俯く
「…やっぱ疑うよなぁ。そりゃそやなぁ…」
悲しそうな顔をしていた。

とっさにフォローしなければ、という考えに至り
「いやっ…あの、少し考えさせてくれ」
と言ってしまった。

「ほんまか!?」
目を輝かせて俺を見てる彼に、嘘ですだなんて言えなかった。