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意味がわかると怖い話。コミュの〜名前〜黒腹の庭のアリス (自作・超超長文)

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(^▽^)
さて、俺です。

年の瀬、最後はアリスで締めます。

陳とアリスには、随分と助けられています。
『アリス』は、広末涼子さんに演じて頂きたいですねw

シリーズ作品故、
興味の無い方は、スルーして頂いてかまいません。
m(__)

※超長文です。



★★★★★★★★★★★★★★★



記者『では、こちらの学校で、虐めは無かったと、そう言うことですか?』

私『ですから、そのような事実は当学校では一切ございません。ええ、そうです。』



校長という職位になってから間もなく、勤務している中学で一人の学生がマンションの屋上から飛び降り、自殺した。


遺書には、


『イジメを受けている。もう死ぬ以外に方法が見付からない』


という内容が記載されていた。

まったく、面倒な事をしてくれたものだ。
そもそも、虐められる側にも問題がある。

一応、学校としてのメンツもある為、全校生徒に虐めがあったかどうかのアンケート用紙を配布した。


アンケートには、虐めがあった、または現在虐めを受けているといった内容が記載されていたが、
虐めがあった、ある、と記載されたアンケート用紙は全てシュレッダーにかけ、廃棄した。

これで虐めを容認してしまうと、私の職位にも影響してくるからだ。

ようやく出世したんだ。
こんな馬鹿げたことで人生を棒に振ってたまるか。


記者会見の席では、虐めは無かったと言い通し、会見はお開きとなった。


急遽行われた記者会見のせいで、普段よりも帰りが遅くなってしまった。
私は、出勤簿に退勤時刻を書き込むと、職員室を後にした。


車を持っていない私は、電車を使用している。

電車の吊り革に捕まり、ぼんやりと暗い外へと目を向ける。


虐め、か。


大分前に、私が小学生の教師をしていた時も、虐めの相談をしに来た少女がいたな。

珍しい名字だったこともあり、私はその少女のことは今でも覚えている。



「次はー、○○ー。次はー、○○ー。お出口はー、右側でーす。」


電車内に、いつものようにアナウンスが流れた。

私は鞄を持ち上げ、出る準備を整えた。


電車が停まり、ドアが開く。
私の後ろに居た女性も、同じ駅なのか同じ様にドアから下りた。

甘い、ブルーベリーの香りがする黒のパーカーを被った女性だった。



家族の待つ家まで、あと5分位か。

私は翌日が休みということもあり、少しだけ気分は上がっていた。

近道として、普段は通ることの無い薄暗いトンネルへと歩を進ませた。


………。

足音がトンネル内に反響している。
一つは、私の物だ。
もう一つは…。

まぁ、同じ方面の人もいるだろう。

私は気にも止めず、歩を進ませ

[ガンッ!!]


な……ん…だ………

突然の背後からの衝撃で、私はそのまま前のめりに倒れた。

……意識が遠くなる……


倒れた状態のまま顔を後ろに向けた。

そこに立っていたのは、電車から一緒に下りた黒のパーカーを着た女性だっ………た………………………



『ふふふふ。お久しぶり、加藤先生……。』








………、ん……?
ここは………、何処だ……………?


辺りは薄暗い部屋だった。

後頭部に痛みが走る…。

頭を触ろうとした私の左手を銀の鎖が阻止した。
右腕と右手だけは動かせる。

両足にも、同じ様に鎖がポールに繋がれていた。


『『パパー』』

『『あなたー』』


くぐもった声のする方へと顔を向けた。

そこには、大きな水槽に入れられた娘の美香と妻の真奈美の姿があった。


そして私達の間には、
黒のパーカーを着た女性が椅子に腰掛け、足を組みながら下を向いていた。


私『美香ー、真奈美ーっ!!』


私は、水槽の中でロープにより両手両足を拘束されている娘と妻に声を掛けた。


『『パパー、怖いよー』』

『『あなたー』』


妻と娘の悲痛なる叫びが、ガラスによりくぐもった声で辺りに響き渡る。


私『おい、あんたがやったのか!おいっ、この鎖を外せっ!!』


私は、椅子に座る女性に向け怒声を上げた。


椅子に座る女性が顔を上げた。
色白の、とても綺麗な顔立ちをしている。

女性は、私に顔を向けると、


女『ふふふふ……おはようございます、加藤雅史先生。』


!?


私『誰……だ…?』


その女性は、私の名前を呼んだ。


女『私はアリス。純粋なる可憐な白き薔薇、だった。でも、皆がアリスを変えてくれたの。先生もその中の一人。ふふふふ。』

私『何を……言っているんだ?』

アリス『一昨日も、可哀相な命が一つ、消えていった。それはとても悲しいこと。』

私『娘と妻を解放しろっ!!私達に何の恨みがあるんだっ!!』

アリス『弱き者は、常に自分の力を誇示しようと強がる者。強き者は弱き者により消されるサダメ。』


アリスと名乗る女は、私の言葉には耳を貸そうとはせず、尚も続ける。


アリス『苦痛なる日々を過ごした者は、その苦痛をいつしか復讐へと変貌させたの。助けを求めた者には裏切られ、周りに居た者達は微笑む。』

私『何を言っているんだっ!!こんなことをして唯で済むと思っているのか!』

アリス『ふふふふ…皆、殺してあげる……』

私『何を…、何て言ったんだ…?』


アリスと名乗る女は冷めた表情を上へと向け、そう呟いた。

そして、椅子から離れると、娘と妻の居る水槽の前へと歩き出した。


アリス『きみ、今、小学5年生だよね?』

美香『う、うん…。』

アリス『そう。アリスと一緒だね。ふふふふ。』

美香『…え…?』

アリス『ママと一緒だから、大丈夫だよ。』


アリスと名乗る女は美香に話し掛けている。


私『おいっ、何をする気だっ、そこから離れろ!!』


アリスと名乗る女が、私の方へと振り向いた。


アリス『先生は、そこで見て見ぬフリをしてればいいからね。ふふふ。』

私『何を言っているんだお前はっ!?』


アリスは立ち上がると、水槽の脇へと歩きだした。


私『おい…、何を…』

アリス『………。』


アリスは、水槽の傍にあった配管に付いているバルブに手を伸ばした。


私『おい……、やめ』

アリス『………。』


キュッキュッ


バルブが回されたと同時に、水槽の上から大量の水が放水される。


美香『『キャー、ぶっ』』

真奈美『『いやー、ぶっふ!!』』

私『やめろーーっ、やめてくれーーーっ!!!』

アリス『…やめない』


水は、既に二人の腰まであっという間に溜まっていた。


私『お願いだっ!!やめてくれっ!!』

アリス『見て見ぬフリをしなきゃダメだよ、先生らしくないよ?』

私『やめろーーーっ!!』

アリス『ふふふふ。』


キュッキュッ…。


放水が止まった。


美香『『パ、パパっ!』』

真奈美『あなた、助けてっ!!』

私『ああ…、美香、真奈美……。』


アリス『ふふふ。チャンスをあげる。正解を答えられたら水は出さない。不正解なら、水を出す。簡単だよね?』

私『わかった、やる!やるから、さっさとしろっ!!』


これでも、私は教師だ。
こんな頭のおかしい人間の出す問題なんて、たかが知れている。


アリス『では、問題です。とある小学校に、教育熱心で、真面目な優しい先生が居ました。クラスの生徒からはとても好かれており、同僚の教師からの人望も厚い先生でした。ある日、自分の受け持つクラスの生徒がそんな優しい先生に話し掛けてきました。内容は、皆が自分を虐めてくる、というものでした。その先生が、教師の立場と生徒のことを思い行ったこととは、どんなことでしょうか。………10…9…8…』

私『ま、待て、分かった、答える。その教師は、大切な教え子の為に、親身になって考えた。そして、クラスの生徒達に、虐めはしてはいけないと強く訴えた。…さぁ、バルブから手を離せっ!!』


私は、ありきたりの答えを言った。
教師として、当然の回答だろう。


アリス『……ハズレ。やっぱり、先生ならそう言うと思ってた。ふふふ。』


アリスは、再びバルブに手をかけた。


キュッキュッ


非情なる無機質な音が響き渡る。


美香『『パパーーっ』』

真奈美『『あなたーっ』』

私『やめろーーーっ!!』


アリス『ふふふふ。』








ポチャン、ポチャン…


バルブが止められたのは、水槽が満タンになってからだった………。


私『美香…真奈美…』

アリス『可哀相にね。血が出なかっただけ、マシかな。ふふふふ。』

私『殺してやる…殺してやる…殺してやる…』


アリス『アリスが、ね。』


女が近付いて来る。
その手には、椅子の脇に置いてあった電動チェーンソーが握られていた。


ドゥルン、ドゥルン、ドドドドドドドドドド…


ウィーーーーーーーーン



アリスは、満面の笑みで近付いて来た。

そして、被っていたパーカーを外した。

その顔は、記憶にあった少女と一致した。


この女は………やはり、あいつだったか………



アリス『ふふふふっ。さようなら、加藤先生……。』

私は、右手をポケットの中に入れ、ケータイのメール機能を開き、こいつの名前を打ち込ん



ウィーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッ


ドゥルン、ドゥルン…
ドドドドド…ド……



静寂が支配する暗闇には、血飛沫が顔にこびり付いた一人の女性が立ち尽くしていた。


アリス『あと4人……。ふふふふ。皆、年明けに、待っててね…。』


アリスは、こちらを向いて呟いた………。






死体を発見した水族館の係員の通報で、柴田は現場に急行した。


現場に到着した柴田の目に映ったのは、まさに地獄絵図だった。

ポールに固定された、首を切断された男性の遺体と、水槽の中に浮いている、幼女と母親の溺死した遺体という、目を覆いたくなる光景だった。


鑑識『柴田さん、これをっ!!』


鑑識の田中が俺に渡して来たのは、首を切断された男性の遺体の上着に入っていた携帯電話だった。

画面は、開かれた状態だった。


そこには、メール作成画面で、こう打ち込まれていた。



[22299999BX.XD]



なんだ、これは……。


俺は、その羅列された文字を手帳に書き写した。







[黒腹の庭のアリス]

年明けへ続く

コメント(27)


その少女は・・・
アリスでしたかぁ(・_・、)?

小5で、
先生に相談していたのに。
見捨てられたんですね(。・・)

虐めをないものにするなんて
腐ってますよね。゚(゚´Д`゚)゚。

あと、4人とは・・・?

最後の暗号
もう少し考えます。
くろきり ありさ?

てか先生と名字同じです(笑)
楽しく読ませて頂きましたわーい(嬉しい顔)
アリスたん小5だったんだ(^^)
道理て萌えるわけだ…

暗号てすが、みなさんか言った通りだと思います。
他人任せ(笑)

考えている間に
みなさん・・・早いですね(。・・)

漢字だと、
黒霧亜梨沙ですかね
←違ったら恥ずかしい
>>[001]

(;^^)
今も学校のメンツを気にして虐めを隠蔽している学校は多くあると思います。
腐ってますね。

名前は、正解です。

>>[003] フウタ@原点回帰さん

(^^)
正解です。
『黒霧亜梨沙』が、
アリスの正体です。

…ですが、名前の暗号だけが、この話の[怖い]部分ではありません…w
>>[004]

(^^)
お初にお目にかかります。
コメントありがとうございます。

完璧な正解です。

ボタン配置を見ずに打ち込んだ為、とお考え下さい。

意味怖箇所は、それだけではありませんw

>>[006] 回転少女さん

(;^^)
まさかの名字被り、でしたか。
すみません。
楽しんで頂けてなによりです。
>>[007]

(^^)
萌え、ですか…w
小学5年生というのは、
精神年齢が、という意味です。
実際は、20代中半です。


名前の解読だけが、意味怖箇所ではありません。
ぜひとも、真の正解を出して頂きたいものですw

>>[008] 和猫ホローさん

(^^)
いえ、漢字も合ってます。
考えて頂き、ありがとうございます。

名前以外の[怖さ]を見つけてみて下さいw
>>[11]

んー、
首を切られている間に
文字を打ったこと?
(。・・)ですか(・_・、)?
校長は以前生徒から愛され、信用が高かった。

そんな彼にアリスはイジメで助けを求めたが、今回同様自分のクラスでイジメがあるという事実を揉み消したため、アリスは助けてもらえなかった。

つまり、アリスの出した問題は昔の校長のした事が正解で、その先生も校長自身。
>>[012]

(^^)
切断されながらも名前を打ち込んでいた、ではありません。

ヒントは、最後のアリスの台詞です。
>>[013]

(^^)
正解です。
が、それは真の正解ではありません。

読み手に対する恐怖、がヒントです。
あぁやはり最後セリフですか(^^;;
こちらを向いて振り向いた、が引っかかったのですが、4人…はて、誰のことだか?(笑)
>>[14]

こちらを向いて振り向いた?
読み手に対して?
読んでいたのに
助けてくれなかったからでしょうか?
あと、4人とは誰なのか
(´・ω・`)う〜ん
>>[017]

(^^)
4人、は重要視していません。

読んでいたのに助けなかったから、ではありません。
>>[016]

(^^)
4人、は特に気にしないで下さい。
そこではありません。

>>[18] 森口ジローラモさん

ん〜(・_・、)
年明け?
アリスも同じトキを
歩んでいる・・・とか?

私的には、
年明けもアリスに逢えて
嬉しいですけど・・・
先生の名前が一文字変換したら
クラスの男子と一緒www
年末年始、アリスを楽しめるなんて嬉しいですね(*´艸`*)ハート


しかし…世の中には腐った先生が沢山ですね…
>>[020]

(^^)
惜しい所まで来てます。

同じ時間軸を歩んでいる、という訳ではありません。

21時くらいに解説載せます。
>>[021]

(^^)
惜しかったですねw

下手したら、そのうち同姓同名が現れてしまうかもしれませんw
>>[022]

(^^)
年明け早々に続きを投稿する予定はありません。
[アリス]にも休息が必要ですからねw

しかし、腐ってる教師が多いのは正しいですね。
嘆かわしいことです。

解説。


今回のお話では、暗号を解くことにより、アリスの正体(本名)が分かるという内容でした。

難しくする必要性も無いと思い、暗号は簡単にしたつもりです。
さすがは、このコミュニティーの読者様です。
すぐに解かれましたw

そうです。
暗号は、携帯のボタンの押す回数により解読することが出来ます。

解読すると

[くろきりありさ]

になります。

漢字にすると、

[黒霧亜梨沙クロギリアリサ]

になります。

名字は、コミュニティーメンバーである『ルーク』さんからの提供です。


次が、アリスが『加藤』に対して出題した問題です。

この問題の内容自体、アリスの過去の出来事であり、問題に出てくる『優しい先生』こそが、『加藤』でした。


しかし、この意味怖要素はオマケみたいなモノであり、本当の意味が分かると怖い(?)箇所は、別に用意させて頂きました。


それは、後半のアリスの台詞とナレーションの台詞です。



『あと4人…。ふふふふ。皆、年明けに、待っててね。』

アリスは、こちらを向いて呟いた………。



これは、この作品を読んでいる読者様へ向けたアリスからの台詞でした。

過去に虐めを行っていたという心当たりのある読者様はいましたでしょうか?
(笑)


年明けも、懲りずに自己満&暇潰しとして[黒腹の庭のアリス]を作成させて頂きますので、少しでも興味が湧いた方は今後も

森口ジローラモ

という不審者を宜しくお願い致します。
m(__)m


以上。


(^∀^)ノ
良いお年を♪
>>[26]

なるほど(・_・、)

良いお年を(*´`*

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