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意味がわかると怖い話。コミュの家にひとり・2(自作・長文)

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(((;^▽^))
どうも、俺です。


早くも町はクリスマス一色ですね。
町からは、ジングルベルの唄が耳を楽しま……
…これ、前回も言いましたね………。

今回は、アレンジではありません。



★★★★★★★★★★★★★★★



とある町の、とある豪邸で起きたお話のその後…。




侵入しようとした家で、まさか息子が父親を焼き殺す現場を目撃してしまうとは………。


相棒は、あまりのショックからか、今日は先に帰ると言い、そのまま去って行った。

無理も無い。
元々、気の弱い所がある奴だったからな。


相棒が居なくても仕事は出来る。

実は、先程侵入しようとしていた家以外にも、もう一軒目星を付けていた家があった。


俺は、一人車を走らせると目的の家へと向かった。

フロントガラスにチラホラと粉雪が舞い落ちて来ては、水滴へと変化していった。



―――30分後―――



俺は、一軒の家の前に車を停めた。

幸い、この家の半径500m以内に家々は無く、人通りも無い、ひっそりとした所だった。

世間はクリスマスに浮かれる人間達ばかり。

俺はその間、自分へのプレゼントを頂きに行くとしますか。
セルフサービスだなw


車から降りると、目的の家の玄関前へと向かった。

この家には今は誰も住んでいない。
しかも、嬉しいことに、家財道具はそのままという、泥棒家業にはお宝だらけの家だ。

先程の家が豪邸過ぎた分見た目はパッとしないが、実はこういった庶民的な家程、お宝を隠し持っていることがある。


人っ子一人通らず、人目も気にしなくていい。

俺は、玄関入口から侵入することにした。

耳をドアノブ付近にくっつけ、細工を施した針金をドアの鍵穴に差し込み、左へ右へと動かす。


ガチャッ


鍵の外れる音がした。


いつもの習性で、無意識に周囲を見回してしまう。


ドアを開け、家の中へと侵入した。

やはり、家財道具はそのままの状態で置いてあった。


靴を脱ぎ、家の中へと上がる。

シン…と静まりかえる、暗い家の中をペンライトを手にしながら、ゆっくりと物色していった。


リビングに着くと、真新しい白いテープがフローリングの床に貼付けられていた。

胸糞悪い。


リビングにあった箪笥、収納棚、小物入れ等、
目に付いた所から片っ端から手を付けていく。



カタン……


カラカラカラ………



ドキリ、とし、音のした方を向くとフォークが床に落ちていた。

驚かせるな、まったく。


再び、箪笥の引き出しを開け、中の物色を再開した。



ドス……



今度は何だ、と、同じ様に音のした方へと顔を向けた。

そこには、床に刺さった包丁があった。

なんだよ、包丁か……





包丁が落ちただけで床に刺さるものか?

まぁいい。


リビング内をひとしきり物色したが、めぼしい物は見つからなかった。

2階に行こう。


俺はリビングから出ると、2階へ続く階段へと向かった。



ギシ、ギシ、ギシ……



階段を軋む音が周囲に響き渡る。



ガシャンッ……



1階のキッチンから音がした。
……皿の割れる音か…?

まるで、誰かが居るみたいだぜ…。
気味が悪い。


階段を上り、2階へとやって来た。


ギシ、ギシ……


部屋は二つある。
俺は手前の部屋から見て行くことにした。


ドアを開け、ペンライトの明かりを室内へと照らす。


どうやら書斎の様だ。

机の上には、先程まで人が居たのではないか、と思ってしまう程の散らかり具合いだった。

散らかったままの机に近付き、3段ある引き出しを、上から順に開けていく。



………。



なんだか…先程から視線を感じる気がする……

辺りを見渡し、ペンライトで照らすが、特に何も無い。
当然、開いたままのドアの間から人が覗いている訳でも無い。


机の引き出しに視線を戻し、隅々まで調べていった。

机の後方にある書棚も、順番に調べていく。



30分以上書斎を調べて回ったが、結局見つけたのは高級なのかさえ分からない腕時計と、懐中時計位の物だった。
それをジャケットのポケットにしまう。

俺は書斎の部屋の扉を開け廊下に出ると、次の部屋へと向かった。

ドアを開け、室内をペンライトで照らす。


どうやら、この部屋は子供部屋の様だ。

経験上、子供部屋にはめぼしい物は無いと思わせ、実は高価な物が隠されている、ということが多い。


室内に入り、壁に掛けられている額縁に目をやった。

そこには、笑顔で笑う親子の絵が描かれていた。

この部屋に居た子供が描いた絵だろうか。


絵を裏にして、その額縁の枠にライトを照らす。


あった……


画用紙と額の間には、1万円札が10枚隠されていた。

金を抜き取ると、額縁を元に戻した。

それ以外にも何か無いかと物色してみたが、特にこれといった物は見つからなかった。


こんなもんか。


俺は部屋の扉を開け、1階へと戻る為、先程の階段へと足を進ませた。


階段を降りていると、またしても


ギシ、ギシ、ギシ……


と、軋む音が響く。


階段を降りた。
もうこの家には用が無い。

さっさと帰るか。



俺は、玄関入口で脱いだ靴を履いた。


………。


何だ、この違和感は…。


まぁ、いいか。

!!

まだこの下駄箱の中を見て無かったな。
すっかり忘れていた。


俺は、取っ手の付いた両開きの下駄箱を開


っ!!!!!!



俺は慌てて玄関のドアを開け外に出ると、停車していた車の傍まで走ってきた。

車の扉に背中を預け、呼吸を整える。


……もう、二度とこの家には近付かねぇ………



荒くなった呼吸を整えると、車に乗り込もうとしたが…………。



全身から一瞬にして血の気が引いていくのが分かった。

コメント(22)

あ、いや半開きだったら開けて出るから違うか(>_<)

真新しいテープは殺人事件とかでよく貼ってあるテープ??


下駄箱の中と車の中に死体が…(・・?

>>[001]

(^^)
何個か意味怖要素を用意したので、難しかったと思います。

>>[002] ななさん

(^^)
読めば、違和感がなんとなく感じると思いますよ。

>>[003] メロさん

(^^)
下駄箱に死体は入っていません。
人間的怖さではなく、今回は[霊]的な怖さですね。
>>[004]

(^^)
いえ、違います。
下駄箱に死体があった方が良かったですね。
死体では無く…

>>[005] river_up_rainbowさん

(^^)
いえ、相棒の死体ではありません。
死んだ後の方、ですね。

>>[006] みまふぃる。さん

(^^)
はい。
[呪怨]に近いですね。
そう感じて頂けるように作成しましたw
>>[007]>>[008]

(^^)
開いていた扉が閉まっているのと、死体用のテープの二つ正解です。
まだ他にもあります。

白いテープは、殺害現場でよくある[アレ]ですね。

>>[009] 猫耳ホローさん

(^^)
いえ、死体は今回の話には出てきません。
[霊]的なやつです。
おおおお!!
はじめて当たりました(*^^*)
嬉しいですね〜

他も探してみます(*´з`)ノ
>>[012]

んー(・・?
犯人を追い出すため、
ポルターガイストが起きたのでしょうか?
脱いだ靴が履くときに向きが変わっていたので違和感があったとか…(ノД`)んー…
>>[013]

(^^)
ぜひ。
ヒントは、階段…

>>[014] 猫耳ホローさん

(^^)
そうですね。
それも正解です。
まだ、ありますw

全ての正解が出たら、
解説載せます。
>>[017]

(^^)
階段の怪談…

正解です。
これは分かりづらいかなぁと思ったのですが、お見事です。

下駄箱の怪…

正解です。
下駄箱にはたまに扉の内側に鏡付きの物もあります。
ナニカが映っていました。

車で血の気が引いた怪…

正解です。
連れて来てますね、ナニカを。
窓ガラスに映ってたようです。

侵入した家の全容…

正解です。
強盗殺人事件のあった家の為、めぼしい物は既にあらかた盗まれた後でした。

(脳内裏設定では、この強盗殺人の犯人は実は相棒だった、的なw←分かる訳が無い)

(^^)〜♪
ということで、パーフェクト正解です。
お見事です。

さすがはベスト・オブ・意味怖アンサーのくみさんですw

m(__)m
参りました。
燃え尽きましたw
>>[018]

(^^)
ドアを何回も開けていることに気付かない主人公…w

正解です!w

アホですね(笑)
>>[021]

(^^)
そう言って頂けると、作成した甲斐があります。
ありがとうございます。

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