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意味がわかると怖い話。コミュのスーパー織馬(自作・超長文、アレンジ)

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(^▽^)
どーもぉ、俺です。

皆様の作品が面白いものばかりで、良い時間を過ごさせて頂いております。

さて、今回は皆様が一度はプレイしたことのある(?)ゲームのアレンジです。

皆様の『ひつまぶし』になれるよう、死ぬ気で作らせて頂きました。
m(__)m
では



★★★★★★★★★★★★★★★



それは、唐突に訪れた。



俺の名前は、織馬。

この国の配管工として働いている。

毎年11月から2月にかけて、配管工事の仕事が忙しくなる時期だ。

休みも満足に取れない俺にとって、今日は久々の休日だった。


家でのんびりとテレビを見ていた時


カタン…


郵便受けに何かが投函される音がした。

重たい腰を持ち上げ、郵便受けの所へと向かう。

投函されていたのは、俺宛ての一通の手紙だった。



―――手紙文面―――


拝啓、織馬様。
季節は秋から冬へと変化しているのを身をもって痛感している次第でございます。
本題ですが、この度、あなた様のお国の姫君を連れさらわせて頂きました。

わたくしのお城にて幽閉させて頂いておりますので、ご都合が宜しいようであれば、救いに来て頂ければ幸いにございます。

それでは、お待ちしております候。


〜〜〜パトリック〜〜

略称、パックより



―――――――――――――――



目を通した俺は、その手紙を握り潰した。


くそっ、せっかくの休日だというのに……。


俺は、面倒事はすべて弟に任せていたこともあり、弟へと電話をかけた。



……また居留守か…。


仕方ない、行くか。


俺は普段着のオーバーオールを履き、手近にあった赤いTシャツを着て、お気に入りの帽子を被ると家の外へと出たのだった。


太陽の日差しが眩しい昼下がり。

こんなにも天気のいい日は、家でのんびりとゲームをするに限る。

気のせいか、陽気な音楽が鳴り響いているようにさえ感じる。

俺は家のドアの鍵をかけると、パトリックの住む城へと歩を進めた。


しばらく歩いていると、前方からキノコの形をした全長152cmくらいの化け物が俺の方へと向かって来ていた。

止まる気配を見せないことから、殺意があることが伺える。

俺は勢いをつけて跳び上がり、そのキノコ形の化け物を上から踏み付けた。


ペコッ♪


何だ、今の音は?


足元には、臓物を口から吐き出した、キノコ形の化け物の潰れた亡き骸がある。

おぞましい光景だ。


そのまま歩を進める。


しばらく歩いていると自販機が置いてあった。
子供の頃からの癖で、小銭の取り出し口に指を入れてしまう。

指に何かが触れた。
指で掴み、取り出す。

珍しいことに100円玉だった。


チャリーンッ♪


ん?まただ。何の音だ?



しばらく歩いていくと、異様な雰囲気を醸し出すブロックが宙に浮かんでいた。
浮力は何だ…?

俺はそんな疑問を抱きながらも、思い切ってそのブロックを下から小突いてみた。

すると、ブロックが割れ、中から一つの箱が落ちてきた。

それよりも一番驚いたのは、割れた後のブロックの破片が、跡形も無く消滅していたことだった…。

落ちていた箱を開けると、中には6本の小型ダイナマイトが入っていた。

ダイナマイトの傍に
【取扱説明書】
と書かれた紙も置かれていた。

どうやら、火力はそこそこあるようだ。
6本という本数に制限がある為、使い時が肝心だ。

俺は小型ダイナマイトを履いていたオーバーオールのポケットへとしまった。


§*#☆*ッ♪


一体なんなんだ、この音は?


しばらく進んでいると、道が無くなり、行き止まりになっていた。

どうしたものかと辺りを見回していると、人が一人入れるくらいの土管が目についた。

中を覗いてみるが暗くて底が見えない…。
どうやら、地下へと続いているようだ。

俺は、恐る恐る土管の内部に設置されていた梯子に手をかけると、暗い土管の中を降りて行った。



―――1時間後―――



くそっ
散々な目に遭った。

何で足場が移動するんだ。

浮力は何だったんだ…。


地下にあんな施設があったとは驚きだ。
キノコ形の化け物と、羽の生えたカメ形の化け物を殺したのは世界広しとはいえ、俺だけだろう。

やつらの返り血を浴びた為、服がグショグショだ。


土管の梯子を登り切り、外に出た俺は、ようやくパトリックの住む城へと辿り着いた。


意外と近かったな…。


城のドアをノックしたが、人が来る気配は感じられない。

ドアに手をかけると、一見重厚そうな造りの大きなドアだったが、軽く開けることが出来た。


城の中へ向かい声をかけたが、返事が無い。

外が明る過ぎた分、城の中の暗さに薄気味悪さを感じる。

さらわれた姫を救い出す為とはいえ、住居不法侵入の罪に問われはしないか、

そんなことが脳裏に浮かぶ。

仕方が無い。
今回は特別だ。

俺は城の中を進んで行った。

気のせいか、背筋をざわつかせるような、ものものしい音楽が鳴り響いているようにさえ感じる……。



一体どういう構造になっているのだろうか…。

城の中をマグマが流れているとは、欠陥もいいとこだ。

俺は壁伝いに奥へ奥へと進んで行った。


奥へと進んで行くと、一つの部屋の前に到着した。


扉には、

【パトリック】

と書かれたプレートが丁寧にも打ち付けられていた。


扉を開けると、広い部屋の奥に、パトリックらしき姿があった。


なんということだ…


人間だと思い込んでいたパトリックは、とても大きな巨体の化け物だったのだ。


よくあの巨体で手紙が書けたな……

と、感心してしまうくらいの巨体に、姫の姿は足だけしか見えていない。

声を出さないことから、口を塞がれているのだろう。

パトリックが喋る。


パトリック『お待ちしておりました、織馬様。』

俺『…喋れる、のか…。』

パトリックに恐怖を感じながらも、俺はパトリックへと話かけた。


俺『姫を返せっ!!』

パトリック『宜しいでしょう。そのかわり、わたくしを倒せたら、ですが。』

俺『…マゾめがっ!!』



俺とパトリックの間には一本の配管があり、その下はボコボコとマグマが流れている。

落ちたら確実に全てを溶かし、死に至らしめるだろう。
想像しただけで背筋が粟立つ……。


パトリック『それでは、参りますよっ!』


パトリックがその巨体からは予想もつかない軽快な動きで跳び跳ねながら迫って来た。


先手必勝!!


俺『死ねっ!!』


俺はオーバーオールに入れていた小型ダイナマイトに、まとめて着火させるとパトリックへとめがけ全て投げつけた。


……が、そのダイナマイトをヒラリと跳躍によりかわすと、俺の前へと距離を縮めて来た。

それは一瞬のことだった。

殺られるっ!!


死を覚悟したその時、奇跡が起きた。


パトリックが着地の際に、自ら足を滑らせ、そのままマグマの中へと落ちていったのだ。

マグマの中から手と顔を出し、もがくパトリック。

その光景は、まさに地獄絵図そのもの……。


やがて、もがく手も顔も、マグマの中へと溶けて消えていった……。


俺『じゃあな…。』




マグマに向かい哀悼の意を込めて声をかけると、俺は急いで姫の元へと駆け寄ったのだった。

コメント(32)

オリマ←(笑)

最後ダイナマイトどこいった(笑)
マリ○オですか*´艸`*
確かにちょっと?残酷ですよね…(;-∀-)

ちょ(笑)
マ○オさぁぁぁぁん!
((((゜д゜;))))(笑)


ダイナマイト
亀の大魔王かわしたって事は……
桃姫のとこ飛んでません?(笑)
織馬(笑)

弟の方が背が高くて跳躍力もありますよね(^^)

姫の安否が気になります(;´∩`)

さすがはジローラモさん、いつも面白い話ありがとうございます(*´艸`*)
「浮力はなんだ?」
が一番のお気に入りです(笑)
私の身長が152?なんで、自分ぐらいのクリボー想像したら怖かったです(笑)
返り血を浴びた織馬…。 さすが類似の兄。
怖い((((;゜Д゜)))
>>[001]
(^^)
お気付き頂けたようですね。何処に行ったのでしょう(笑)

>>[002] 3Dホローさん
(^^)
よくよく考えると、残酷なゲームですね。(笑)

>>[003] みまふぃる。さん
(^^)
楽しんで頂けて良かったです(笑)
>>[004]
(^^)
そこまで言って頂けると、死ぬ気で作った甲斐があります。ありがとうございます。

>>[005] あき菜★ΘεΘさん
(^^)
はい。初代のアレです。
ダイナマイトはアレンジです。
花を使用すると、まんまアレになってしまうので
(笑)

>>[006] ゆーとさん
(^^)
はい。その通りです。
ダイナマイト、飛んでいってますね(笑)
>>[007]
(^^)
相当グロい、グローバルなゲームですね(笑)
ありがとうございます。

>>[008] あずにゃさん
(^^)
いつもお読み頂き、ありがとうございます。
そうですね、弟のメリットは跳躍力でデメリットが、止まりにくい点ですね。
(笑)

>>[009] フウタ@原点回帰さん
(^^)
浮力は何なんでしょうね。未だに解明されてませんね。(笑)
>>[010]
(^^)
はい。そうです(笑)
原作では、ファイアーボールをポコポコ放ちますよね。

>>[011] (*・ω・ミュウ*)さん
(^^)
確かに!
原作のサイズを想定すると、それくらいになるのかと思い、このサイズにしました。恐怖ですね(笑)

>>[012] ペコさん
(^^)
返り血を浴びた主人公、怖いですよね。
子供が見たら泣きますね
(笑)
>>[013]
(^^)
正解です。
確実に、クリティカルヒットしてます。(笑)
コメント、ありがとうございます。

>>[014] 愛西にゃんちゅう。さん
(^^)
ありがとうございます。
そう言って頂けると、涙が出そうになりますよ
(笑)

正解も出ましたので、解説をさせて頂きます。

この作品は、
あの大人気ヒゲオヤジゲームを題材にアレンジさせて頂きました。

何箇所か、普通に考えると怖い所もあったと思います。

意味怖箇所は、小型ダイナマイトをパトリック(パック)へと全て投げつけた織馬ですが、その小型ダイナマイトをパックは跳躍で避けています。

何事も無かったかのように話は進みますが、裏では大惨事になっています。

投げつけた小型ダイナマイトが、姫の方へと向かっていることになりますからね。
姫の元に駆け寄った織馬は、そこで、思ったはずです。

自分が到着した頃には既にパックによって殺害されていた、と。


以上です。
お付き合い、ありがとうございました。
m(__)m
>>[015]>>[020] 森口ジローラモさん

今回も面白い作品有難う御座いました
(*´∇`*)
桃姫…織馬に倒されましたか…(>_<。)

お気に入り作品を
掘り出しあげ!!
(σゝω・)σぴかぴか(新しい)
>>[023]
(^^)
ありがとうございます。

気に入って頂けて光栄ですw

>>[024] みまふぃる。さん

(;^^)
ポケ〇ンを題材にするのは難しいですね。
元ネタ自体が意味怖みたいなものですからw
>>[024]
>>[025] 森口ジローラモさん

ポ○モンは私が今度書きます←
ジロさんの書き方と似ちゃうかもですが(汗)

これは、ゲーム好きには
たまらんですから(笑)
お気に入り作品になるのも
当然です(`・ω・´)ぴかぴか(新しい)キリッ←
>>[028]

あとはカービィとかですかね…←
>>[030]

知らないって
突っ込んでくださいよっ!!←おい

あ、雑談になってしまう(汗)

では、
『こんな感じなんだー』
くらいに思っててください(笑)

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