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意味がわかると怖い話。コミュの時の歯車・1 (自作・長文、連続)

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どうも、俺です。
(^^)
今回は、暇潰しがてら『意味がわかると怖い話』の趣旨を真っ向から裏切った、『意味が分かると軽く引く、長編連続恋愛ストーリー』を作成してみました。
ありきたりなお話ゆえ、
『〇〇(作家)さんの話に似てる』、とかいうコメントはしないで大丈夫です。
m(__)m



★★★★★★★★★★★★★★★



時間の流れは変えることが出来ない
それが自然の摂理だ




10月26日



いつものように学校に行く支度を整え、玄関から外に出る。


俺『行ってきまーす。』


外に出ると、いつもの調子で声をかけられた。


『勇作、おはよ。』


近所に住む美里姉ちゃんだ。


俺『ああ、美里姉ちゃん、おは…よう……。』


あくび混じりに、美里姉ちゃんへ挨拶を返す。


美里『姉ちゃん…か…。』


美里姉ちゃんと知り合ったのは、俺が小学校一年生の時だった。
朝の通学路での登校班の中に、見たことの無いお姉さんが居た。
その日に転校して来たのが、美里姉ちゃんだった。

美里姉ちゃんとは小学生の頃、しょっちゅう遊んでいた。

俺が中学に入った頃、美里姉ちゃんは高校二年生だった。

中学に入学してからは、美里姉ちゃんから距離を取るようになった。

何故かって?

美里姉ちゃんは、とても可愛くて、俺なんかが隣にいるとその可愛さが半減してしまうんじゃないか、と思ったからだ。

それでも、毎日、朝家を出る時に美里姉ちゃんは俺を待っていてくれて、挨拶をしてくれる。

母さんに聞いた話だと、美里姉ちゃんには、彼氏と呼ぶような人が居ないということだ。

こんなに可愛いのに。
何で?

中学は自転車での登校が認められていた。
俺は、自転車を両手で押しながら美里姉ちゃんと並んで歩いていた。


美里『ねぇ勇作、私、明日誕生日なんだ。』

俺『へぇ、いくつになるんだっけ?』

美里『17。』

俺『俺より5歳も年上じゃん、おばさん(笑)』

美里『……ふんっ、ガキのくせに…。』

俺『なんだよっ!』

美里『だってガキじゃない。私より背が低いし(笑)』

俺『美里姉ちゃんくらいになれば、背だって伸びてるよっ!絶対追い抜いてやる。』

美里『ははは。期待しないで待ってるよ。…あっ、じゃあねっ!!』


美里姉ちゃんは、笑いながら駆け足で駅へと向かって行った。

俺なんかを待ってるから、いつも駅まで走ることになるのに。


そんな、いつもと変わらない日常だった。



―――翌日―――



今日は土曜日で学校も休みだ。
天気もいいし、ちょっと出掛けて来ようかな。

美里姉ちゃんへの誕生日プレゼントでも買いに行こう。


家から出て、自転車に乗ると、自転車のチェーンが外れた。

最悪だ。


仕事が休みで家の庭で草むしりをしていた父さんに、代わりの自転車が無いか聞いてみた。


父さん『代わりの自転車、ねぇ。あ、そうだ。
物置小屋に父さんが学生の時に買った自転車があったと思うけど。あれ、使えるかなぁ。』

俺は物置小屋へと向かった。

ちょっと大きめの物置小屋の中の隅の方に、埃を被った自転車が置かれていた。

何だ……コレ…?


その自転車のハンドル部分には、長方形のパネルが付いていて

『未来・過去』

という文字が読むことが出来る。
幸い、自転車のタイヤは空気を入れれば走れそうだ。

自転車を物置小屋から引っ張り出して来ると、


父さん『おー、懐かしいなぁ。まぁ、一度も乗らなかったけど。』

俺『え?一度も乗らなかった、って、何で?』

父さん『ああ、なんか怪しい中国語っぽい喋り方のおじさんに学生の頃、無理矢理買わされたんだよ。
悩み事はこれで解決ネ、ってな。』

俺『単なる自転車が?』

父さん『ふっ。そのおじさんが言うには、この自転車、タイムマシーンなんだってさ。ダッサイだろ?』

俺『じゃあ、何で買ったのさ、買わなけりゃいいじゃん。』

父さん『買わされた、って言ったろ?あまりにしつこかったから、なけなしの金払って買っちゃったんだよ。』

俺『試さなかったの?』

父さん『試す訳無いだろ。タイムスリップするには、急な坂をブレーキかけずに下るのが条件だ、って言うんだぜ。怖くて、試せなかったよ(笑)』

俺『へぇー。どうやってタイムスリップするの?』

父さん『ああ、そのおじさんが言ってたのはこのパネルの……あ、電池切れてる。待ってな、今電池取り替えてやる。』


父さんは家の中へ入って行き、単二の電池を持って来て、パネルを外して中の古い電池と交換した。


父さん『おっ、出た出た。…このパネルに数字が出てるだろ?これに年、月、日にち、を入力するんだよ。
脇に番号のついたボタンがあるだろ?これで日付設定したら、未来・過去、のどちらかのボタンを押して、準備完了。』

俺『それで?』

父さん『あとは、無謀なブレーキ無しの急降下するだけ。…な、絶対やらねーだろ?父さん、まだ死にたくなかったし、タイムスリップに興味無かったしな。』

俺『ふーん。なんか胡散臭い自転車なんだね。』

父さん『まぁ、自転車としてなら普通に走るから、問題無いよ。』

俺『分かった。じゃあ、この自転車、借りるね。』

父さん『やるよ(笑)』

俺『いや、ダサいからいいや。』


自転車のタイヤに空気を入れ、自転車に跨がる。

穴あきのパンクは無いみたいだ。




俺はそのダサい自転車に乗り、街中の商店街へと向かった。



〜2、へ続く。

コメント(13)

早く2が読みたいネ!(笑

楽しみネo(^-^)o
長編ですかっ(σ*´∀`)
嬉しいです♪
こんなとこにも陳さんww
次回も楽しみにしています♪
すいません 頭の中に「アイキャントフライ」のフレーズが浮かびまくりですが…気のせいですね←
>>[001]

(^^)
そのまさか、かもしれません。
ありがとうございます。
引き続き、お楽しみ下さい。
>>[002]

(^^)
ありがとうございます。
これから続き、載せます。
引き続き、『軽く引く』お話をお楽しみ下さい。
(笑)
>>[003]

(^^)
『意味がわかると』、
一つ目、正解です。
ありがとうございます。
>>[004]

(^^)
期待に応えられるよう、頑張ります。
引き続きお楽しみ下さい。
>>[005]

(^_^;)
『アイキャントフライ』のフレーズは分かりませんが、引き続き、読んでみて下さい。
ありがとうございます。
>>[006]

(^^)
正解です。
彼はいくつなのでしょうか……。
ありがとうございます。
そうゆう要素も含めています。
(笑)

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