意味がわかると怖い話。コミュのとあるコミュニティメンバーによる要望(自作)

さて、俺です。
今回は、この
『コミュニティメンバー出演で意味怖話を作ってみよう企画』の第３弾です。
俺の作風はこんなんばっかです(汗)
超長文の自己満作品ですので、お時間に余裕がある方だけ、ご覧下さい。
今回の主人公は………


★★★★★★★★★★★★★★★


俺『今日も疲れましたよ、と〜。』


自宅の浴槽に浸かりながら、ジグソーパズル研究会で酷使した目を温めていた。

学校から帰宅したら風呂に入って十分に目を休める。

これが日課になっている。

風呂から上がり、部屋について、ベッドに寝転がりながらケータイをいじりだす。

そして、俺のもう一つの日課が………



▼ 2012/09/20/ 21:10
【42】かてきん#
……という内容でした。駄文、ご覧頂きありがとうございました。
m(__)m



SNSサイトに創作話を投稿することが日課になっている。

最近、管理人と副管理人がここのコミュニティに現れなくなってから、徐々にコミュニティ内が荒れてきた。

まったく、管理人、副管理人は何をやっているんだ。放置するんなら設立するなって……。

コミュニティ内のトピを一つずつチェックしていく。

相変わらず、面白い話ばかりだ。
ちらほら荒らしコメントはあるが、まだ正常さを保っている。

一つのトピに目がついた。


【管理人への要望！】



懐かしいな。
コミュニティ設立当初は、俺がトピ立てしたんだっけ（笑）

トピを開いて内容を見る。


▼ 2012/09/20/ 21:10
【256】ゆーと
>>【255】ﾈｶﾞﾃｨﾌﾞﾎﾛｰさん
そうですね。ってか、管理人さん達、いつ戻ってくるんでしょうか。
早く戻ってきて、要望を聞いてもらいたいのに。
(>_<。)

▼ 2012/09/20/ 21:15
【257】ﾈｶﾞﾃｨﾌﾞﾎﾛｰ
>>【256】ゆーとさん
ここは、お２人が戻って来るまでお待ちしましょうよ
o(^-^)o


どうやら、俺以外にも管理人達のことを気にしているメンバーがいるみたいだ。
だよなー。……ん？



▼ 2012/09/20/ 21:20
【258】黒腹の庭のアリス
戻って来ないお二人に代わり、私があなた方の要望にお応え致します。



なんだ？新手の荒らしか？
俺は興味本意で、コメントしてみた。


▼ 2012/09/20/ 21:22
【259】かてきん#
>>【258】黒腹の庭のアリスさん
要望は何でもいいんですか〜？
(^O^)/


俺『さて、どんな反応がくるか……早いな。』


▼ 2012/09/20/ 21:24
【260】黒腹の庭のアリス
>>【259】かてきん#さん
はい、どんなことにもお応え致します。


俺はちょっと面白くなり、何を要望するか悩んだ。
部屋にあるテレビから、人気の某アイドル、○○ ○○が画面に映し出された。

▼ 2012/09/20/ 21:28
【261】かてきん#
>>【260】黒腹の庭のアリスさん
要望でーす。
(某アイドル)の○○ ○○ちゃんに、ウチに来て欲しいでーす（笑）


俺は到底ムリな要望を投げかけてみた。
どーせムリだから、別の要望にしてくれっていうに決まって………え？


▼ 2012/09/20/ 21:30
【262】黒腹の庭のアリス
>>【261】かてきん#さん
かしこまりました。あなたの要望にお応え致します。一週間程、お時間頂きますがご容赦頂けると助かります。それでわ。


俺『は？すんなりだな。
ま、でも、これで荒らし確定っと（笑）』


画面をみるとメンバーからコメントが来ていた。


▼ 2012/09/20/ 21:52
【263】ゆーと
>>【261】かてきん#さん
かてきん#さん、何一人で発言してるんですか？


▼ 2012/09/20/ 21:54
【264】マリエ
>>【261】かてきん#さん
独り言でしたら、雑談トピにでも行ったらいかがでしょうか？



え？ 何言ってんの？
あ、さっきの人からのコメント消されてる！
削除していったのか。
俺、超恥ずかしいし！

そして、その日は、翌日のジグソーパズル研究会で使用するパズルを用意して、創作話の構想を練りながら眠りについた。

翌日には、昨夜の一件のことはすっかり忘れていた。


一週間後…。


俺『のどかや〜♪』

今日は第二土曜日で学校は休みだ。
俺の休みの日は、決まって元気にジグソーパズルに打ち込むことだ。

ピースと睨めっこしていると、


ピンポーン………


家のチャイムが鳴った。
下から母さんが

母『ごめーん、ちょっと手が離せないから出てくれるー？』

仕方ないな。

俺は重たい腰を持ち上げで玄関へ向かった。

配達員が大きめの段ボール箱を玄関先に下ろす。

俺は配達員に渡された受領書にサインをした。


『ありがとうざいやーす』

配達員は次の配達先へと向かう為、配送車へと戻って行った。


玄関先に置かれた、梱包された段ボールの箱を見る。
表示には

【冷蔵・生モノ】

とだけ書かれてあり、送り主の名前や住所は書かれていなかった。


きっと、北海道に単身赴任中のオヤジから相変わらずの蟹の土産だろ。

美味しいから許すけど。

俺は段ボール箱を開封する為、カッターを取りにリビングに向かった。


母『物騒な世の中よね』

母さんは煎餅を食べながら、テレビのワイドショーに夢中だ。

テレビ画面にアイドルらしき子の映像が流れている。
あれ…この子、なんだっけ？
ま、いいや。


俺『カッターどこ？』

母『その辺にあるでしょ』

俺は収納棚の引き出しからカッターを取り出し玄関先へと向かった。


テレビのワイドショー

『おとといより、(某アイドル)の○○ ○○さんが依然、行方不明となっている件ですが、何か心当たり、目撃情報がありましたら、当番組までぜひご連絡下さい。
皆様からの情報お待ちしております。』



アリス『かてきん#さん、喜んでくれるといいなぁ。』


ふふふふふ。