意味がわかると怖い話。コミュの【勝手にスピンオフシリーズ】黒腹の庭のアリス(自作?)

初めに言っておきます

たけさん

ジローラモさん

アリスさん

申し訳ございません

勝手にスピンオフします

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――なぁ、都市伝説なんだけどさ、アリスって知ってるか？


――いや、聞いたことないな


――同窓会に現れて、同窓会に参加した人たちを森の洋館で殺すんだって！


――なんだそれ(笑)


――まぁとりあえず同窓会で知らない人がいたら注意するべきだな


――いるわけないだろそんなやつ(笑)まぁ気をつけるよ


自宅に帰るための電車で、高校生二人が話していたのが聞こえてきた


……バカバカしい、都市伝説なんて所詮暇人が考えたもんだろ


こんなん間に受けて気をつけるやつなんているのかよ


くだらない…


帰宅して、郵便受けに手紙があることに気づく


｢森山高校第34代卒業生3-2同窓会？｣


ふと、先程の高校生の会話がフラッシュバックする


――同窓会に現れて、同窓会に参加した人たちを森の洋館で殺すんだって！


｢ははっ、あほらし。参加するか｣


出席に丸をつけ、ポストに投函した




同窓会の日、時間より少し早めに着くように家を出た


予定の時間よりも30分も早く着いてしまったので、辺りを散策する


随分自然が豊かな場所だなぁ　空気が綺麗だ


ふと林の方に目をやると、洋館らしき建物が見えたので二度見する


｢あれ、見間違いかなぁ…｣


とりあえず真偽が気になったのと、時間が余っていて暇なので見に行くことに


林に近づこうとしたとき、近くにいたおじいさんが俺に話しかけてきた


｢その林には近づいてはならん。アリスが出る。殺される……｣


真剣な面持ちでいうおじいさんの体には無数の傷跡があった


｢もしかして、おじいさんもアリスに…？」


｢左様。やつは狂っておる。近づかぬほうが良い｣


｢はぁ。そうですか　わかりました｣


おじいさんは満足げに去っていったので、俺は人が来るのを待っていた


車のボンネットに腰掛けて一服　していると誰かに思い切り後ろから押された


｢よっ！けーんじ♪｣


驚いて振り向くと、懐かしい顔がいた


｢たけ…お前変わんねぇな…」


｢あははw　人間そう簡単に変われないよ♪｣


｢他の人は？｣


｢バスできてるよ♪もうつくんじゃないかな？｣


久しぶりの再会を済ませ、同窓会も終盤となってきたところで


｢なぁ！この辺探検してみねぇ？なんかさっき洋館見つけたんだ！｣


｢ジローラモ、お前は不法侵入とかの可能性を考えないのか？｣


｢ちょwwwその名前で呼ぶなしwwww森口だしww｣


｢まぁ、いいんじゃない？楽しそうだし｣


たけも賛同してしまったので、結局あと二人連れて、五人で探索に行くことにした


洋館は見るからに廃墟となっており、ドアは腐っていて余裕で蹴破れそうだ


｢それにしてもでかいな…もう日が沈みかけてるけど大丈夫なのか？｣


｢だいじょぶだいじょぶ♪迷子にはならないって☆｣


｢まぁ、ケータイあるし万が一の時は助けも呼べるしな｣


洋館のドアは開いていたので、入らせてもらうことにした


電気が点いている


誰か住んでいるのか？


全員が洋館の中に入った瞬間、ドアが急にバタンとしまった


｢これは死亡フラグなんじゃねぇの？｣


恐る恐る前を見ると、白い肌の綺麗な女性が居た


｢うふふ、勝手に入ってくるなんて、悪い子たち…お仕置きが必要ね〜…｣


｢な、何をっ！うっ！？急に眠た…く…な……ﾊﾞﾀｯ｣




目が覚めると、全員が太い縄で手足を縛られ、柱に固定されていた


｢まずは女の子達ねぇ〜　はしたない子達にはこれね〜　ｶﾞｼｬｯ」

そう言って取り出したのは大きい鋏　

1.5mはあるだろう

その鋏を開き、女の子達の腰のあたりに置いた

｢みゆきちゃんたち、ばいばい｣

｢ま、まさかっ？！や、やめてやめてやめてやめてやめてあああああああ!!!!｣

｢いやああああああああああああああああああああああああああああ！！！！｣

躊躇なく鋏の刃が彼女らの腹部に深く食い込み、そこから鮮血が吹き出す

｢ｶﾞﾊｯ……うっ…｣

｢あ……あぁ……｣

目の焦点が合わず、うめき声を上げる彼女達。

｢そーれっ♪｣

アリスはさらに鋏に力をいれ､彼女たちを切断した

内蔵がどろりと流れ出て、力なく蠢き続ける上半身

俺はもう見てられなかった

｢次はねー、よっちゃんかなぁ♪｣

そういってアリスは両手でチェーンソーを森口に向かって構える

｢どこから切り落として欲しいー？やっぱ指だよね〜｣

そう言いながらやはり躊躇無く指を切り落とす

｢ｸﾞｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱ!!｣

獣のように呻く森口

しかし拷問殺人は終わらない

指、足首、手首、耳、肘、膝と順に切り落とされ、辺りは血まみれ、血の水たまりが出来ている。

もう森口はﾋﾟｸﾋﾟｸとしか動かなくなってしまった

｢つまんないの、えいっ｣

そういうと同時に森口の首を切り落とした

やっぱり、こいつ狂っていやがる

なんとかして逃げないと、確実に殺される！

｢次はぁー、さとしくんだねー｣

くるりと方向転換して、たけの方に向き直る

たけはいつものふざけた雰囲気が一切無くなり、顔からは血の気が引いている

｢い、いやだっ！！俺は殺されたくない！けんじッ！助けてくれよ！！｣

｢けん…じ？あなたけんじっていう名前なの？｣

俺の顔を覗き込むようにしてアリスが訪ねてくる

｢俺の名前はけんじだ｣

それを聞いた瞬間、アリスの顔がぱぁっと明るくなった

そして俺の縄を解いた

｢けんじ、この人はさとしくんだよね？｣

アリスがたけを指差して聞いてくる

｢あぁ、そうだ。親友だから、殺さないでくれ、頼む｣

アリスは少し悩むような仕草をしてから

｢いいよ！でもね、けんじ。一つ聞きたいことがあるの｣

｢なんだ？｣

｢あたしのこと、好き？｣

｢あぁ、好きだ。｣

｢浮気しない？｣

｢絶対しないよ｣

｢嘘憑いたら針千本飲ますからね｣

｢構わない｣

｢じゃあ二人共帰っていいよ！今日は楽しかったよ！！｣

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｢〜ということがあったんだ。だからゆいとせりなは死んだ。森口も死んだ｣

旅館に戻って事情を説明して、俺とたけは帰ることにした




数年後、俺はある人と付き合うことになった

職場で知り合った綺麗な年上の女性だ

初デートは山道でドライブをすることにした

昔からずっと乗っているこの車で彼女と二人きりだ。

山の中腹にさしかかろうとしたところで、急な胸の痛みに襲われた

あまりの痛みに薄れていく意識の中で俺は確かに

｢約束…破ったね｣と言うアリスが車の窓から睨んでくるのを見た

終わり