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意味がわかると怖い話。コミュの再臨・黒腹の庭のアリス(自作、超超長文)

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前回好評を頂きました、白薔薇の園のアリスさんをキャラにした続編を作ってみました。
結果、かなりの超超長文になりました。
意味怖も入れてますので、時間に余裕がある時に読んで下さい(笑)
※ちょいグロ、長いです。
★★★★★★★★★★★★★★★


『だーるーまーさーんーがーこーろーんーだー、
こうちゃん、まゆちゃん、ゆうきくん、動いた!』

『やっべー!』

『もーう、きびしいー!』

『え、動いてないよ?』
『『ははははは』』


のどかだねぇ。

会社の帰宅途中の公園で遊んでいる子供達を見て、平和だなぁと思ういつもの光景。

子どもの頃、よく神社で遊んだっけ。

あの時の子供達も、今は社会人になったんだよな。
時の流れは早いよ、まったく。

さてと、さっさと帰って先週買った○ラクエやろ。
社会人になってもゲームだけは辞められないぜ。

自宅のアパートへ向かう途中のトンネルを歩いていると、停車していた車から人が降りてきて俺に近付いてきたかと思うと、布みたいな物を俺の顔に押し当ててきた。

なっ、なんっ、だ……

抵抗しようとする腕から力が抜けていく……。

意識が遠くなる寸前に見たのは、フードを目深に被った人間だった………。

『ふふふふ。』



……ん…ここは、どこ、だ?

辺りを見渡すと、俺以外に3人の人間がそこにいた。

俺『……よっちゃん?、さとし?、みゆき、か?』


さとし『…けんじ、か?』
みゆき『…嘘、けんちゃんっ!?』

よっちゃん『けんじ。』


そこに居たのは、小学生の時に一緒になって遊んでいたダチだった。

五年生の時に、父親の仕事の都合で引っ越して以来、久々に再会した。
こんな形で…。


…この状況は、何だ…?

改めて、自分の状態を確認する。

ロープで全身をぐるぐる巻きにされて寝転がっている…。

見れば、3人も同じ格好だった。


俺『みんな、何でここにいるんだ?』

さとし『分かんねー。帰宅途中に後ろから誰かに殴られて、気が付いたらここにいた…。』

よっちゃん『俺も。』

みゆき『私は家にいて、誰かがインターホン押したから、ドア開けたら……何で私ここにいるの…。』


みんな、誰かに襲われて、気付いたらここにいた、か。くそっ、一体誰が…。

そんなことを考えていると室内に笑い声が響き渡った。


『ふふふふ。』


俺『誰だっ!』


暗がりから現われたのはフードを目深に被った人間だった。

『みんな、お久しぶり。』

そいつはフードを取り外しながら、笑っていた。


俺『誰だ、お前はっ!』

『ふふふふ。私はアリス。みんな、覚えてないの?』

俺はこいつに覚えなど無い。
ましてや、日本人で【アリス】なんて名前の奴がいるか。

3人の方を見たが、3人とも首を横に振っていた。


俺『俺たちに何の用だ。こんなことしてただで済むと思ってんのか!』


アリス『ふふふ。ただで済まないでしょうね、このまま捕まれば、だけど。』

さとし『あ?』

アリス『今の状況見て。あなたたちに警察に連絡することが出来るのかしら。』

俺『ぐっ…。何が目的だ、アリスさんよ。』

アリス『ふふふ。アリスは、みんなと遊びたいだけだよ。』

みゆき『遊びって何?』


アリス『だるまさんがころんだ、やりましょう。』


俺『はあ?だるまさん?何ぬかしてんだよ、てめぇっ!』

アリス『ルールは簡単。アリスが鬼になるから、みんなはアリスが振り向く前にアリスにタッチしてくれればいいだけ。』


みゆき『やる、やるわ!』

さとし『おい、みゆきっ!お前何言ってんだよ!』

みゆき『どっちにしろ、やらないと帰らしてくれそうに無いじゃない、このアリスって人!』

さとし『くっ…。』

よっちゃん『やるしかねーな。』

俺『…分かった。やるよ、だるまさん。』


アリス『ふふふ。じゃ、始めるわね。』


そう言うと、アリスは壁に両手をクロスさせ、ゲームを開始させた。


アリス『あ、ちなみに、振り向いた時に動いたら、その時点で失格だからね。その時は、…死んでね。』


俺・よ・さ・み
『なっ!?』


アリス『だーるーまーさー…』


な、何だって…?
こいつは何を言ってる…。はは、だるまさんで、死ぬ? まさか。ありえねー。

アリス『ーろんだっ』

アリスが振り返る。

当然、状況を理解出来ていない俺たちは一歩も動いていない。


アリス『もう、全然動いてないじゃない。それじゃあ時間切れでみんな死んじゃうよ?』


体を動かさずに

俺『はっ!?時間切れってなんだよっ!!聞いてねーぞ、んな話っ。』


アリス『今、思いついたんだもーん。ふふふ。制限時間は20分ね。じゃいくよ。』

アリスが壁へ向き直る。

アリス『だーるー…』

どうやら、このイカレ女、本気みたいだ。
やるしかねーのか。

俺は、3人を見ながら、

俺『やるしかねー。そうしないと、俺たちは殺される。』

さとし『マジかよ…。』

みゆき『すん、すん…』

よっちゃん『泣いてる暇、ねーよ。』


アリス『ーんだっ!』


俺『くっ…。』


アリス『もう、早く動いてよ。だーるーま…』


さとし『くそがっ!』


さとしが芋虫のように体をよじらせながら動き出した。
それを見て、よっちゃん、みゆきも動きだす。


アリス『んーーーー…』


完全に遊んでやがる…。


アリス『ーーーだっ!』


さとしがかまわずにアリスに近寄る。


アリス『さとしくん、動いてるよー。』


さとし『うっせー!』

アリスが壁から離れ、さとしに近付く。


アリス『脱落一番目だね。』


そう言うと、アリスは懐から出したナイフをさとしの頭に振りかざした。

さとし『ぐぁっ……!』

アリスは…ナイフを脳天から突き刺し、そのままぐりぐり動かし…た。

血飛沫がアリスにつく。


笑ってやがる……。


アリス『さとしくん、死にました。じゃ、続けるわね。』


アリスはまた壁へと向かう。

みゆきは震えていた。
クールなよっちゃんも、目の前で起きた現実を理解出来ないでいた。

当然だ、目の前で人が殺されたんだ。平然としている方が異常だ。

アリス『だーるーーー』

くそっ!
俺も動き出した。

アリスとの距離は10mくらいか。
近いようでいて遠い…。


アリス『んだっ!』


早いだろっ、今のは。

ビクッ


アリス『動いたね、みゆきちゃん。』


みゆき『ち、ちが、動いてない、私動いてない!』

アリスがみゆきへと近寄る。


アリス『動いたよ。』


冷徹に言い放つと、アリスは金属バットをみゆきの脳天へ2度、3度、叩き下ろした。

俺『みゆきーーーっ!』


アリス『みゆきちゃん、死にました。ふふふ。』


アリスが壁へと戻る。


アリス『制限時間、あと10分だよ。だーるー…』


…俺は、この腐れ外道を殺してやる。

俺はアリスへ向かい、体を動かした。


アリス『ろんだっ!』


今度は俺もよっちゃんも動いていない。


アリス『よっちゃん、動いた。』


よっちゃん『嘘だ、俺は動いていない、動いてないっ!』

そうだ、よっちゃんは動いていなかった。

アリスが近寄る。

よっちゃん『く、来るなッ!俺は動いてない!』


アリス『…動いたよ。』


そう呟くと、アリスは水の入った水槽を持ってきて、よっちゃんの頭を水槽の中へ押し込んだ。

よっちゃん『ぶはっ…くはっ…!!』

水が飛び散る。
アリスは頭を無言で押しつけている。

抵抗し続けていたよっちゃんの体が徐々に動かなくなった……。

俺『……アリスッ!!』


アリス『よっちゃん、死んじゃったね。あとは、けんじくんだけだね。ふふ。』

アリスが壁へと向かう。


アリス『制限時間、あと5分で、けんじくんはアリスにタッチすることが出来るかな?…だーーーるー…』

俺は必死で体を動かしてアリスに近づいた。


アリス『あともう少しだよ、頑張って。だーー…』


あともう少しでアリスに届く…。


アリス『あ、そうだ。タッチなんだけど、ちゃんと手でタッチしてね。…まーーさー……』


今、なんて言った…?

…そんなの、無理じゃねーか…。ロープでぐるぐる巻きなんだぞ……。

…まさか……


アリス『だっ!あれ、全然動いてないよ、どうしたの?』


俺『そうか、そういうことか、アリス…。』


アリス『んー?』


俺『お前は始めから、』

アリス『時間切れでーす。残念でしたー。』


アリスが近付いてくる。

アリスが俺にしてくる罰は、俺が一番良く知っている。

何故なら、今までの罰は、俺達が小学生の時に




アリス『けんじくん、死にましたー。』



アリス『だーるーまさーんがーこーろーんだー♪』


ふふふふ。

★★★★★★★★★★★★★★★

黒腹の庭のアリス、誕生
【約束】(自作)
http://mixi.jp/view_bbs.pl?guid=ON&id=70910260&comm_id=6037562

コメント(32)

アリスさんファンにとってはたまらない作品です揺れるハート
刺殺。撲殺。溺死。

…次は…絞殺かな?(汗)

あつかましいようですいませんが続編を書きたいです揺れるハート


ジローラモさん、アリスさん許可を(。・_・。)ノ


新参者が調子乗ってすいません冷や汗
>>[001]
超超長文お読み頂いてありがとうございました。
今回は前作の続編ということもあり、被害者を3人にしたらこんな長くなってしまいました…。
>>[002]
そう言って頂けると無駄に時間かけて作った甲斐があります(笑)
続編、楽しみにしてます
(∩∇`)
>>[003]
鋭いですね、そうです。
刺殺、撲殺、溺死、ときたら、絞殺です(笑)
ちなみに、この殺害方法は、俺達4人が小学生の時の……復讐という内容です。
>>[008]
コメント欄行くまでが長い……。
×ゲーム? 何かの本のタイトルですか?
俺は東野圭吾作品しか読まないので分かりません。
m(__)m 面白いですか?
長文乙です

アリスの狂ってる感が半端ないですね…

これはイジメの復讐ってことだったんですか

怖いですねあせあせ(飛び散る汗)
>>[010]
(´▽`)今回も狂って頂きました。
虐められていたことによる復讐、もしくは、虐められて自殺した友達の復讐など、想像すれば動機は幾らでも出てきます(笑)
でも、ただ単に『遊びたい』という理由だけという可能性もあります(笑)
>>[009]

本当ですね(゜∇゜)w

そうですぴかぴか(新しい)
小説かマンガどちらが先かは
分かりませんが…(^_^;)
だいぶ前ですが、映画化にも
なった程ですので面白いですよ(*´∀`)ぴかぴか(新しい)
この作品と同じように
いじめをした人に、大人になってから
やり返しをするんです。
そのやり返しから、生き残れた人だけ
解放されるんです。

あ…全部話そうかとも思いましたが
もし見るなら、面白みが無くなるので
止めときますねw

>>[012]
(´▽`)面白そうですね(笑)
機会があれば見てみます。ありがとうございます。
>>[013]
あくまでも、別世界の『アリス』さんなので(笑)
ありがとうございます。
本人見たら怒りますよね(笑)
アリスさん、そんな人だったなんて…。゚(゚´Д`゚)゚。
え?人違い?Σ(゚Д゚:)
なんだ〜
よかった(:´∀`)=3
>>[014]
書かせていただきました揺れるハート
だいぶ長くなってしまいましたが少し自信あります。
意味怖も取り入れられたんで…
ボツ
と思ったらたけさんに言って消してもらってかまいません。
お目通しお願いします(>_<)
>>[014]
今回は特に狂った役を熱演して頂きました。
時代背景的には『俺』の小学生時代にはキラキラネームなるものは無かったので、【アリス】という名前の同級生はいなかった、という設定です。
アリスブーム到来ですね(笑)
>>[018]
読ませて頂きました。
この作品の【アリス】より狂ってましたね(笑)
>>[019]
終わりなき殺しのループ。そして、引き継がれていく…。
このような展開は想像もしてませんでした。(笑)
>>[023]
俺も楽しみです。
ちなみに俺の中での本作のキャストは

黒腹の庭のアリス→
白薔薇の園のアリスさん

けんじ→
たけさん(管理人様)

よっちゃん→
白蜘蛛さん(副管理人様)

さとし→
ジローラモ (いちメンバー)

みゆき→
このコミュニティ参加の女性のメンバー(誰でも)

になってます。
アリスの狂ってる感じが少しゾクっとしておもしろかったです。
内容は違うけど、雰囲気は王様ゲームっぽいですね!!ω゚*

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