聖書研究入門編・中級編・上級編コミュの【2/14　日曜日　ペテロの召し】

★ルカ5：1-10
1 さて、群衆が神の言を聞こうとして押し寄せてきたとき、イエスはゲネサレ湖畔に立っておられたが、
2 そこに二そうの小舟が寄せてあるのをごらんになった。漁師たちは、舟からおりて網を洗っていた。
3 その一そうはシモンの舟であったが、イエスはそれに乗り込み、シモンに頼んで岸から少しこぎ出させ、そしてすわって、舟の中から群衆にお教えになった。
4 話がすむと、シモンに「沖へこぎ出し、網をおろして漁をしてみなさい」と言われた。
5 シモンは答えて言った、「先生、わたしたちは夜通し働きましたが、何も取れませんでした。しかし、お言葉ですから、網をおろしてみましょう」。
6 そしてそのとおりにしたところ、おびただしい魚の群れがはいって、網が破れそうになった。
7 そこで、もう一そうの舟にいた仲間に、加勢に来るよう合図をしたので、彼らがきて魚を両方の舟いっぱいに入れた。そのために、舟が沈みそうになった。
8 これを見てシモン・ペテロは、イエスのひざもとにひれ伏して言った、「主よ、わたしから離れてください。わたしは罪深い者です」。
9 彼も一緒にいた者たちもみな、取れた魚がおびただしいのに驚いたからである。
10 シモンの仲間であったゼベダイの子ヤコブとヨハネも、同様であった。すると、イエスがシモンに言われた、「恐れることはない。今からあなたは人間をとる漁師になるのだ」。

●ペテロの背景
イエスの弟子たちは、高等教育もなく、普通の人々でした。私たち同様欠点のある人々でした。
そこが私たちの慰めや励みにならないでしょうか。
ペテロは田舎町のガリラヤ湖で細々と漁師をしていた人物でした。イエスと出会う以前は、シモン・ペテロ、弟のアンデレ、ゼベダイの子と年若いヨハネは、皆バプテスマのヨハネの弟子でしたが、彼らの師はヘロデに囚われその約一年後首を切られて殉教しました。
その間に、彼らはイエスの弟子として召されたのです。

●4-5節：シモンに「沖へこぎ出し、網をおろして漁をしてみなさい」と言われた。
5 シモンは答えて言った、「先生、わたしたちは夜通し働きましたが、何も取れませんでした。しかし、お言葉ですから、網をおろしてみましょう」。

この部分を理解するためには、漁のことを考えてみる必要があります。彼らにとって、イエスの「網をおろして漁をしてみなさい」という言葉は、自分たちは漁師のプロであるし、漁は夜やるものだ、昼間網を下ろしても魚は獲れない・・・・という意味を含んでいます。それが、「わたしたちは夜通し働きましたが、何も取れませんでした」という言葉に表れています。しかし、続けて「お言葉ですから、網をおろしてみましょう」とイエスの言葉通りにしました。

●結果は、6-7節に書かれています。

●ペテロの反応：8-10節は、ペテロのみなず、他の仲間の反応も同様でしたが、8節には特にペテロの反応に注目されています。

★8 これを見てシモン・ペテロは、イエスのひざもとにひれ伏して言った、「主よ、わたしから離れてください。わたしは罪深い者です」。

これはどういう意味なのでしょうか。ペテロは神のご臨在を目の前にし、神の前にあって、自分の汚れ、罪深さ、自分の価値のなさを強く感じ認めたのです。
イザヤやダニエル、使徒ヨハネも、神のご臨在の前にあって、同様の体験をしています。
神のご臨在を感じると、それは私たちに罪深さや無価値さを認めさせる力があるのです。
ペテロのここが大変素晴らしい点です。
イエスが目の前におられても、イエスを「罪ある人間」（ヨハネ9：24）と呼んだ宗教指導者たちの反応と比べて、まったく対照的です。

アーメン！！

■質問：ルカ5：11「11 そこで彼らは舟を陸に引き上げ、いっさいを捨ててイエスに従った。 」
と書かれています。それは、網が破れそうになるほどにいっぱいであったときに、彼らがそれをすべて捨ててイエスに従ったということです。ここには、私たちに対するどのようなメッセージがありますか。

彼らは、自分たちの努力では得られなかった収穫をキリストのみ言葉の通りにした時、得られました。
彼らはキリストによって喜びと成功が与えられたのです。
ですから彼らにとっては、一時的な仕事の成功のすべてを捨てても、惜しくないという思いがありました。

私たちへのメッセージは、目先の成功ではなく、キリストのみ言葉に従うなら、永遠の喜びと成功があるということの保証です。