聖書研究入門編・中級編・上級編コミュの反逆と贖い　今週のテーマ

2016年の安息日学校、第一期　1月～3月のタイトルは、

「反逆と贖い」です。　すでに本日第三課までは済みましたので、第四課から少しコメントしたいと思いました。

これまでのポイント

第1課：　天の堕落
天で起こった被造物による反逆のおこり。ルシファーは、神の地位とそれに伴う尊敬を得たいと野心をおこした。戦いがおこり、全天の天使の三分の一が、ルシファーと共に天から投げ落とされたが、彼はアダムとエバをだますことで、この戦いを地球に持ち込み、人類歴史はそれ以後ずっとその結果とともに生きている。神の救済計画はこの反逆に対処し、サタンが乱した秩序と調和を回復するための神の手段。

第2課：　エデンにおける危機
地球へ入った罪により、人類歴史は、混沌、不安、暴力、戦争、汚染、抑圧、搾取へと向かい続けて来た。すなわち人類は天においてはじまり、地球まで巻き込まれた大争闘の只中に生きている。アダムとエバの堕罪の物語からどのようにして罪がはじまったか、私たちの安全は、唯一神に従うことにかかっている。大争闘とは、キリストとサタンの善と悪の大争闘という意味。

第3課：　カインとアベル、洪水、アブラハム、ヤコブとエサウ、ヨセフと兄弟たちのそれぞれの物語からサタンがどのように人間関係を崩壊させてきたか、しかしその中にあって神がどのようにご自分の子らを支え育んでこられたか。

以上がこれまで学んだ大意です。

【第4課　「紛争と危機－士師たち」】　士師記4章、士師記6章、士師記14章、ヘブル11：32、サムエル記上2：12-25、8：1-7

ヨシュアはカナン人の力をくじき、国土をイスラエルの部族に分配しましたが、ヨシュアの死後、部族はカナン人をすべて追い出さねばならなかったのに、それを完成しませんでした。彼らはカナン人と同盟を結び、神の命令に直接違反したのです。

それがもとで、彼らは災いにあうことになりました。

その中にあって、デボラ、ギデオン、サムソン、ルツサムエルなどの物語を通して、民の災難をどのように救われていったか、主がどのように彼らを教え導かれたかを学びます。
主が悪とみなされることを行うなら、主は抑圧者の手に彼らを「売り渡され」、民は主に助けを求めて叫びます。すると主は解放者を起こし、その地に平和をもたらされました。しかし、民は繰り返し悪を行いました。

デボラの物語は、抑圧に苦しみ勝ち目のない戦いに直面する神の民についてです。
勝利はだれによってどのようにもたらされたかをこの物語から知ることができます。また大争闘という主題に興味深い詳細を付け加えています。

民は次のようなサイクルを繰り返します。

－　神の民が主の目に悪とみなされることを行う。
―　神は抑圧者によって民が苦しめられることを許される。
―　民は主に助けを求めて叫び声をあげる。
―　主は解放者を起こし、その地に平和をもたらす。

今週のメッセージ
① 人間が危機に直面している時こそ神が大きく働く機会となります。

② 信仰者が日々、直面する戦いは、自分だけの孤独な戦いではなく、私に代わって戦って下さる主の戦いです。

③ 神はご自分の御業を達成するために、堕落した人間を用います。神に用いられる人は、自分の無力さを認めて神の力を祈り求めて協力する人です。

④ 家庭も大争闘の現場です。両親は子供たちを神の愛と御言葉に基づいて教え、戒めなければなりません。子どもたちは、両親に従順しなければなりません。

⑤ 全ての者が大争闘の渦中にいます。傍観者にはなれません。今日、自分がどちらの側に立つのか……。それは一人ひとりの選択と責任です。

⑥ キリストは、「私は既にこの世に勝っている」(ヨハネ16：33)と宣言されました。キリストと結ばれている者にとっては、この世の戦いは、勝利を得るための戦いではなく、既に勝利を得た者としての戦いです。

ディスカッションのためのテーマ

① 日常の中に見られる大争闘にはどのようなものがありますか。その中にあって勝利者となるためにはどうしたら良いでしょうか。

② 神はご自分と協力して働く器を求めています。「収穫は多いが、働き人は少ない」(マタイ9：37)のです。神と協力して働くためにはどうしたら良いでしょうか？

補コメント

私達は終末時代の善悪の大争闘が激しさを増す時代に生きています。日々の選びと生き方が自分と周囲に大きな影響を与えます。「神をまずあがめようと求める全ての者に、神は知恵を約束なさった。しかし、自己を喜ばせようとする者には、何の約束もない。」(人類のあけぼの　下巻　p212)

（SSガイド、青年用ポイントより）