聖書研究入門編・中級編・上級編コミュのテアテラ時代　３　イゼベル

■黙示録2：20-23

20 しかし、あなたに対して責むべきことがある。あなたは、あのイゼベルという女を、そのなすがままにさせている。この女は女預言者と自称し、わたしの僕たちを教え、惑わして、不品行をさせ、偶像にささげたものを食べさせている。
21 わたしは、この女に悔い改めるおりを与えたが、悔い改めてその不品行をやめようとはしない。
22 見よ、わたしはこの女を病の床に投げ入れる。この女と姦淫する者をも、悔い改めて彼女のわざから離れなければ、大きな患難の中に投げ入れる。
23 また、この女の子供たちをも打ち殺そう。こうしてすべての教会は、わたしが人の心の奥底までも探り知る者であることを悟るであろう。そしてわたしは、あなたがたひとりびとりのわざに応じて報いよう。


イゼベル―ツロとシドンの妻子、王であったエテバアルの娘。イスラエルのアハブ王の妻。偶像神バアルの信奉者で、真の神の預言者たちを迫害し、欲望を満たすために人を殺した者。

イゼベルとアハブは悪で有名なので、クリスチャンならばよくご存知と思います。
アハブ王はこの女によって、肉体的霊的姦淫に陥ってしまいました。創世記時代から多くの神の民は、異教徒との雑婚によって、肉体的霊的姦淫を犯してきた記録があります。

イゼベルは、多くの預言者を殺し、預言者エリヤも殺そうとしました。エリヤはカルメル山でバアルの預言者たち450人とアシらの預言者400人を集め1対850の霊的戦いがありました。真の神が勝利し、エリヤは彼ら850名を滅ぼしましたが、そのことをアハブから聞いたイゼベルはエリヤを殺すと脅しました。

黙示録で語られているイゼベルの象徴的な意味は、カトリックの霊的姦淫と罪のない血を流した罪を意味しています。そして最終的罪の処理は、キリストの再臨時にすべてがなされることになっています。
神の民の大いなる叫びである警告にも耳を傾けないので、神の処罰を受けるままになるのです。

１．エリヤの宗教改革
　
　『ここのおいて真の教師であるイスラエルの預言者は安全な場所を求めて逃れなければならなかった。そしてそれに代わり850名のバールの預言者が現れて皇后の歓待を受けた。古代イスラエルのマルチン・ルターともいうべきエリヤは猛獣のごとく探され、その首には懸賞金が付けられた。このようにしてほとんど全国民はバールの神に膝まづくに至り背教、暗黒、霊的干ばつは3年半の間継続した。そしてその後忠実なエリヤによって宗教改革が始められたが、それは使徒時代における「前の雨」すなわちペンテコステの聖霊降下によって完成された。』


２．宗教改革の完成

　『テアテラにおけるイゼベルの統治もまた3年半続いたが、これは預言的期間であって、実際は1260年となる。すなわち預言の計算上一日を一年と数えるので（エゼキエル4:6、民数記１４：３４）3年半は（ユダヤ歴に従い1年を360日に数える）１２６０日つまり１２６０年となる。

そしてこの１２６０年の預言期間は紀元５３８年に始まり同１７９８年に終わるものであることは前述のとおりである。この期間もまた、霊的暗黒、霊的旱魃、迫害および背教の時代であって、当時の世界はバール崇拝と霊的姦淫の要素を多分に具備していたカトリックの勢力下にあった。そして神の僕たちは宗教裁判にかけられ、異端者としてみつけられ次第殺された。そしてついに現代の宗教改革は開始されて自由と光明とをもたらしたが、この宗教改革は今なお完成されてはいない。

これは全人類に向かって神の聖き律法の全部を守れとの大いなる叫びと厳粛な警告とをもって完成されるものである。それは人々を傷のない品性にまで到達させ、その終局に「後の雨」すなわち聖霊の降下があるのである。こうしてその時教会の保護者である神の御子はおのが民を集めるために来臨されるのである。』

女によって象徴されたカトリックは律法を変更し、キリストの変わりに人間法王をたてました。教会と世俗的政府が手を結ぶことは霊的姦淫であり、イゼベルが神の民を真理から離した通りです。イゼベルの運命は犬の餌食となりましたが、彼らの運命もキリストの来臨時に彼女と同様になります。

＊＊病の床にいれる―政教一致に起因する、暗黒時代における戦争、動乱、苦難。




アーメン！！