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聖書研究入門編・中級編・上級編コミュの(中級) 終末のしるし 世界の資料 その2

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●「ケニアの飢餓前線」

 『今年(1981年)のはじめの頃の新聞に、「ケニアの飢餓前線」と題するレポートが出ていた。ケニアの北西部トルカナ地方では3年続きの干ばつで、飢餓のために今、一つの種族が絶滅の危機に瀕している。毎朝、冷え込む砂漠の夜が明けてみれば、どこかの小屋に死体が転がっている。「彼女は30代」という説明の写真は、80歳と言ってもおかしくない婦人の姿である。しかもこれはここだけのはなしではない。今日すでに世界は飢饉状態にはいっている。こんなことはちょっと考えられない日本でも、食糧で一年間自給できるのは米だけだと言われている。国際関係が変わって、石油のように、食料が戦略物資として利用されることがおこらないという保証はない。』

●人口

 『世界の人口は爆発的に増加している。現在44億という世界の人口は、今のままでいけば紀元2000年には62億に達する。20年足らずのうちに、18億の増加である。これは100万年が1800増えることに匹敵する。現在世界に百万都市は300ないことを考えると、これだけの人間に対して、食料、住宅をいかにするか、またこの人々が必要とする資源やエネルギーをどうして提供するかは、大きな問題である。
 いかにして人口の増加を抑えるかといえば、産児制限ということであろうが、これは今日までのところあまり成功していない。文化、教養、価値観等の違いから、そう簡単に実行することはできないのである。特に開発途上国においては、子供は財産とみなされ、多くを望まれる。モンゴルでは人口増加政策をとり、4人以上出産した場合は保育手当てが支給され、5人生まれると「母の光栄」勲章の2等、6人生まれると1等を母親に授与されることになっているという。
 米国のスタンフォード大学のP・R・エールリッヒ博士は、人口問題の権威と考えられているが、彼は産児制限については悲観的である。その例として、インドでは1951年以来、産児制限の政策を積極的にすすめたが、17年間努力した結果、初めて3億3000万あった人口は、減るどころか、5億4000万に膨張した。この傾向を変えることができるかと言う質問に対して博士は、「むずかしい」と答えている。
 医学の進歩によって寿命は延びる。乳幼児の栄養もよくなり、その死亡率は下がる。人口も当然増えてくる。
 インドネシアも人口増加に悩む国である。アメリカなど先進国がIUD(子宮内挿入避妊具)を大量に援助したが、結局成功しなかった。というのはこの器具は医師に挿入してもらわなければならないので、回教徒の女性はそれを断固として拒否したのである。
 人口問題に対して食料の増産が考えられるが、これは土地や気象状態に左右され、また資源の減少とともに、肥料の欠乏も起こり、楽観することはできない。
 ローマ・クラブの報告は、一つのたとえをあげていた。魚のいる池にハスがはえている。ハスは毎日2倍にふえ、30日で池一杯になると、魚は死ぬ。そうすると29日目に、ハスはまだ半分しかはえてないが、魚の生命はあと一日しかない。現在の地球はもうそんな状態になっているかも知れないというのである。』

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