『キリストが言われた「またきて」は、英語では、I will come again. で、原語のギリシャ語では現在形が用いられている。これはその事柄の確実性をあらわすもので、未来のことではあるが、それはすでにおこりつつあるかの如く確実であると思われる場合に用いられる。すなわちキリストご自身が、再臨の確実なことを約束なさったのである。その時こそ、地上の神の民が、すべての悲しみや苦しみを逃れて、首とともに天のマンションにうつされる時である。 「わたしのおる所にあなたがたもおらせるためである」。何というあたたかな相に満ちた言葉であろう。 キリストの再臨は、初代教会の信仰の中心であった。新約聖書の記者たちも、しばしば再臨に言及している。』