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スーパーアグリF1応援団コミュの2008/5/06 記者会見

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AUTOSPORT WEBより
記者会見の内容を添付いたします。

コメント(21)

鈴木亜久里代表会見全内容(1)
2008年05月06日

 6日、都内で記者会見したスーパーアグリF1チームの鈴木亜久里代表の会見内容は以下の通りだ。まず、プレスリリースを亜久里代表自らが読み上げた後、「付け加える形で」と亜久里代表の話が始まっている。

 今、話した内容がプレスリリースの内容なんですけど、それにちょっと色々と付け加えていきたいことがあるのでお話しさせていただきます。思えば2005年の11月1日にチームを立ち上げるという発表をして、その時も僕ひとりで壇上に立って、チームを立ち上げるという発表をさせていただいたんですけど、終わるときもまたひとりかなと(笑)。ということで、皆さんの前でお話しさせていただくんですけど、今は一緒に戦ってくれてきたスタッフ、ドライバー、それにファンの皆様が僕の後ろについているんで、そういう意味では2005年11月1日とはだいぶ違う状況になったわけです。

 そういう中で、私としては自分の大きな夢であるF1チームのオーナーになる、自分がF1チームを持つという大きな夢に向かって邁進してきたんですけど、こういう短い時間の中でスタッフ集め、そして会社を作り、クルマを作り、誰もが2006年の開幕戦バーレーンにチームは来ないんじゃないかと思っていた中で、ファンの皆様とか、スタッフの努力によってミラクルを達成することができて、僕は本当に幸せだと思っています。

 そういう中で、F1を2年半、振り返るとあっという間の2年半で、あの発表をしたときがつい昨日のように思い出されます。そんな中でチームを立ち上げ、一歩ずつの進歩だったんですけど、2006年の最終戦では佐藤琢磨がブラジルGPにおいて、レースをしながらの10位完走、トップ10での完走といういい仕事をしてくれたのが頭に残ります。

 その後なんですけど、2007年、先ほどプレスリリースでもお話ししたんですけど、SSユナイテッドという会社との契約で、スポンサーとして、パートナーとして進んでいくはずだったんですけど、急遽契約不履行ということで、そこから一気にシーズン途中から資金難が続いて、その後どれだけのパートナー候補と話をしてきたか分からないくらい色々な会社とも話してきましたし、世界中いろんなところに飛び回って進めてきた訳なんですけど、それがうまくまとまらない。で、今日に至ったわけなんですけど。

 でも振り返ってみると、日本のチーム……僕としては自分自身の夢と言うよりも、やはりF1の中に日本のチームがあるということは、これからF1を目指す日本のドライバーにふたつの(F1の)シートを開けてあげられるんじゃないかとということで、僕もレーシングドライバーから始めて、F1ドライバーになりたいと思ってここまで来て、少なくとも日本人のドライバーが使えるふたつのシートがあれば若いドライバーたちの目標にもなるし、活躍できる場所ができるんじゃないかと頭に入れてチームを作ったわけです。


 そういう中、我々のドライバーである佐藤琢磨が2006年、ホントに僕たちとしても急遽クルマを作り、最初はもう、真っ直ぐ走らないようなクルマでも彼らは本当に何一つ文句を言わず、『亜久里さん頑張りましょうね。僕はこのクルマでも何でも戦っていきますよ』と、今思うとどれだけ苦しくても彼らは僕にひと言も文句を言わなかったし、いつもポジティブに、僕にもパワーをくれて、『亜久里さん絶対頑張りましょうよ。絶対負けないですから』と言ってね、………その……レースをやってくれたことはすごく嬉しく思います。アンソニー(デイビッドソン)も、苦しい中ホントいいレースをしてくれたし、彼は本当に速いドライバーですし。

 皆さん記憶に新しいと思うんですけど、去年のスペイングランプリで、ルノーとの熾烈な争いの中で佐藤琢磨が1ポイントを挙げ、カナダグランプリではトヨタのラルフ・シューマッハーを抜き、マクラーレンの(フェルナンド)アロンソを抜いて6位入賞っていうね、自分たちでも信じられないような結果を出してくれた。これだけ世界のトップの自動車メーカーが戦うF1の中で、言ってみればホント、自分でも良く話をするんですけど、ジェット戦闘機の中に竹ヤリを持って戦いに挑んでいるような。それが2006年で、2007年はジェット戦闘機の中にゼロ戦で戦いを挑んだかな、というような中で、こんな結果を出してくれたということは、改めてふたりのドライバーに感謝したいな、と思いますね。

 そして、僕らを支えてくれたファンの皆様とか、ここにお集まりのF1関係者の皆さんも、いつもポジティブにいい記事を書いていただいたし、自分としてはこんなちっちゃいチームでこれくらいしかできないのに、こんなに応援してくれる皆さんが一杯いて、幸せだと思いました。

 ところで、今日これ以上チームが続けていけない、というところの経緯をお話するんですけど、最終的に、皆さんもご存じのようにいちばん大きなポイントというのは、マグマグループとの契約が成立できなかったというのが一番大きくて、マグマとはいちばん最初に話を始めたのが、2007年もイタリアグランプリの時でした。その時は何社とも話を進めてて、最終的にマグマと進めていくのがいちばん確実じゃないかと言うことで、マグマと真剣に話をしました。

 今年のグランプリ開幕直前に、いろんなことが決まり、なんとかオーストラリアグランプリにクルマを持って行けることになったんですけど、そこから2ヶ月半くらいですかね。いろいろな会社のことを進めてきたんですけど、最終的に、前回のスペイングランプリの前に1通の手紙で、今後はスーパーアグリF1との話はできない、とホントにどういう内容で、どういう問題があって、どういう状況で、この2ヶ月間いろいろな話をしてきた中で、1通の手紙で終わっちゃったのかっていう説明がないまま、スペインGPの前にこういう結果になってしまいました。

 そこから1週間、皆さんもその後いろいろな報道をされていますが、バイグル・グループとの交渉もしてきた訳なんですが、なんせ1週間でどうなるわけでもないですし、まぁ、タイムオーバーということと、条件的にもいろいろ詰めなければいけないということで、そこら辺の条件面での食い違いとか、最終的に今回のトルコグランプリには間に合わないということで、最終的にチームは続行できない、と決定しました。

 そんな中、ホンダさん、ブリヂストンさん、それにスポンサーの皆さんがここまで支えてきてくれましたし、ホント皆さんのおかげで、短い間だったとは思いますけど、2シーズンと半分しか戦えなかったんですけど、非常に内容の濃いレース活動ができたと思うし、短かったんですけど印象深いチーム作りができたんじゃないかと思います。

 僕としては、皆さんにこうして話することに悔いはないし、皆さんに本当に感謝の気持ちだけでこうして話させてもらってます。本当に2年半、ありがとうございました。
6日、都内で記者会見したスーパーアグリF1チームの鈴木亜久里代表の会見内容は以下の通りだ。亜久里代表のコメントに続き、集まった記者からの質疑応答が行なわれた。

Q:最終的なバイグルとの交渉は、基本合意というリリースも出ていたが、結局成立しなかったというこということか。
A:、マグマとエクスクルーシブで話を進めているということで、この2ヶ月半、他のインベスターとの話を全部打ち切った後だったんですけど、そのブランクが大きすぎて、基本合意はしたんですけど条件面の詰めとか、いろいろな部分での詰めとかが間に合わなかったというのが大きいですね。

Q:その件に関して、ニック・フライからは会社の規模など疑問が呈されていたが。
A:僕が理解できないのは、ニック・フライが、僕たちがコメントすることに対して、なんでホンダレーシングF1チームのCEOが……いや、それがホンダとしてコメントするのであればアクセプトするんですけど、彼はホンダレーシングF1チームのCEOであって、ホンダのCEOでもないのに、そんな彼のコメントに関して僕はいちいち反論する気はないし、例えばフェラーリのCEOが僕に対して何か言うのと同じ感覚でいるのでちょっと僕には理解できない。ホンダが何か、僕に対してどうしろ、ああしろと言うのであれば従うし、もちろん僕の最大のパートナーはホンダだと思っているので、それなら納得するんですけど、ニック・フライに関しては彼が何を言っているのか興味もないし、ちょっとよく分からないです。

Q:お聞きしたかったのは、ホンダの本社、取締役会の承認を得る必要があったということだったが。
A:そこに関しては、僕はホンダともいろいろ話をしてたんだけど、その辺のポイントだけが大きくクローズアップされて、ホンダが認めたら今回の話は進むんだとか、そういうことだけじゃなく、1レース1レースの時間だとか、チームとしての資金集めの問題が大きな問題であって、記事の中では、ホンダのディシジョンだけが大きく取り上げられているんだけど、そこは記事だけがひとり歩きしているんじゃないかな。もちろん、自分のところに資金があり、いろいろな部分で応えていけるんであれば、今後バイグルとの話がまとまっていくようになったかもしれないし、別のパートナーと話もできたかもしれないけど、1週間というあまりに短い時間の中で、会社の買収とか株式の取得であるということが、時間的な部分の戦いで、本日こういう決断になったというわけです。

Q:亜久里代表自身が“決断した”のはいつか。
A:大きなポイントは、マグマとの話が終わったという時点で『もう時間的に無理だな』というのは自分としては結構ありました。本当に信頼していたし、昼も夜も契約のことだとか、会社の手続きだとか、今後どういうプランで進めていくかとかずっと続けてきました。最後の最後になんでこうなっちゃうの? というのが本当信じられなかったです。

Q:“出場権”は今後どうなるのか
A:出場権は出場し続けることによって権利が発生するので、持ってるからどうのこうの、ということじゃないと思うんですけどね。F1は今、コンコルド条約の中で進んでいる訳じゃないし、FIAの管轄でレースが行われているんで、トルコGPを欠場しても、3レースまではレースに復帰できるらしいんで。でももう戻らないですけど(笑)。今のF1の世界で、プライベーターが今後続けていけるとか、他の自動車メーカーが出てきたり、今の状況でいちからクルマを作るのはかなり難しいんじゃないかな。

Q:スタッフやファクトリーはどうするのか。
A:ドライバーとはこれから、琢磨に関してもアンソニーに関してもホンダと話して、これからどうするのか話を詰めてかなきゃいけないし、F1やらないとなると工場閉める手続きとかもこれからしていかなきゃいけないと思ってます。

Q:イスタンブールのサーキットに入れなかったという報道があるが、これについて亜久里代表はどう把握しているか。
A:自分としてはよく分かりません。バーニー(エクレストン)とも話はしたけど、彼自身はトラックがパドックに入ることはNOだとは言っていない。あ、それと、トラックがイスタンブールに入れなかったことについて、ニック・フライが何を言ったのか分からないからそれは可能性はあるかもしれないけど、それ自体がホンダのディシジョンではないことは間違いない。それは何でかというと、スペインGPの際にホンダの大島(裕志広報・モータースポーツ担当執行役員)さんとかと話をして、トラックがイスタンブールに行くことはOKだし、それも直に大島さんと、トラックが入れなくなった時に、「これはホンダの指示ですか」と確認したら「僕はそんなことは知らないし、そんな事は言っていない。だからそれは違うよ」と言われた。僕からしたら、ホンダのモータースポーツの責任者である大島さんのコメントが絶対なので、ホンダの決定ではない、と認識しています。

Q:この2年半で亜久里代表の中で、いちばん嬉しかった瞬間は何か。
A:結構おもしろくて、最初にバーレーンにクルマが着いたときやスタートしたとき、どう思いましたか、とかあったんですけど、それよりもバーレーンに着いた時に自分のクルマがあまりに遅いことにビックリして、こりゃ大変だってのがバーレーンの第一印象で、それでテストもしていないクルマで完走してくれたのも嬉しいし、いろんなことでレースの中だけの感動もそうですけど、始めてポイントとったスペインもそうだし、カナダもそうだけど、琢磨とかスタッフとか、全信頼を僕に向けてくれて、ちっちゃいチームだけど一緒に頑張ろうって気持ちを感じたときが一番嬉しかったですね。

Q:負債を今後どうしていくのか。国内などARTAプロジェクトへの影響は。
A:スーパーアグリF1リミテッドというイギリス法人の会社で、国内の会社と資本の関係もまったくないので、国内の活動とF1の活動はまったくセパレートしていただいて構いません。今後イギリスのF1の会社をどう閉めていくのかは、今日発表して、これから決めていきたいと思います。

Q:ドライバーはどんな事を言っていたか。
A:すごく残念がってたし、チームのスタッフも琢磨もアンソニーも、自分たちがどれだけ一生懸命やっていたのかをすごく理解していたし、『本当に残念ですけどありがとうございました』というコメントをしてくれて。これから琢磨も日本に帰ってくると思うので、そうしたらまた少し話をしてみたいと思いますけど。

Q:SSユナイテッドについてほとんど情報が無いんですけど、どういう会社だったのか、この会社をパートナーに選ばれた時のビジョンなどがあったのか。
A:いろいろなところと話をしてきて、最終的にSSユナイテッドを仲介してくれた会社があるんですけど、そこがきちっと『この会社は間違いない』と、自分たちが責任を持ってこの会社を推薦された。その会社と業務アドバイザリー契約を結んでいたし、彼らが持ってきたSSユナイテッドと契約に至ったということですね。最初は何個か、いろんなビジネスがその中に入っていて、まず最初、スポンサーという形が第1ステップとしてあって、その次にスーパーアグリを増資するという話があって、ビジネスパートナーとして進んでいくという話があったので、SSユナイテッドという会社がどうだったか分からなかったけど、中に入ってくれた会社を信頼してこうなった、ということです。

Q:特に今後訴訟などに発展することはあるか
A:弁護士とも話はしているので、近々どうなるかお話しできると思います。

Q:去年も数え切れないくらいのパートナーと話をしたというが、どの国の企業と話したか。
A:すごくいっぱいしましたね。中国、ロシア、ドイツ、スペイン、本当に数多くの、いろいろなところと話しましたけど。

Q:今回の決断の後、福井(威夫ホンダ代表取締役社長)さんは何か言っていたか。
A:福井さんとお会いしたのはオーストラリアGPの時にお会いして、その時点ではマグマとの話がうまく進んでいるので、頑張ってくれ、という話をしました。ここに至る経緯については、最終的にスペインGPが終わった後に関してはお話してません。

Q:3戦くらいは欠場できるという事だったが、トルコ、モナコとスキップして、話をまとめてから、という選択肢は無かったか。
A:ないです。資金的に続いていくなら可能だったかもしれないけど、そのあたりがなかな難しくて、F1って1レース参加するだけで何億円とお金がかかる世界なんで、そこがきちっと回っていかなければ開発しても回らないですよね。僕も本当に悔しいんですけど、2006年に、2008年のエントリーをしたのを皆さんご存じだと思うんですけど、2006年の6月に2008年度のエントリーが締め切られて、その時22チームエントリーしたんですよ。なぜ22チームエントリーしたかというと、2008年からカスタマーカーが使えると言うことと、分配金などの条件がよくなるということでエントリーしたんですけど、昨年急にカスタマーの話が難しくなり、いまだにコンコルド条約が結ばれないとか、そういった状況が一気に重なってきて、パートナーを探すにしてもそのあたりの状況が一気に苦しくなったという状況ですね。

Q:マグマと独占交渉権を持って少なからぬ時間を費やしてきたと思うんですが、その断りがわずか1行や3行というファックスだったと聞いているが。
A:5行くらいあった(笑)。
Q:チームの命運を握っている相手がそういう断りをしてきた中で、亜久里代表は大きな損失を被っていると思うんですが、今後マグマに対し訴訟等は考えているか。
A:そうですね。その辺はどういう風にしていくかは今後考えるんですけど、その中でもいろいろな契約書の中で、何が実現できるか分からないんですけど、マグマを紹介してくれたニック・フライに感謝しますよ(笑)。
 あ、でもね、マグマの話では言えることと言えないことがあるんだけど、彼らは非常にマジメな人物です。なんというか、海千山千で、ネガティブに思うかもしれないけど、彼らとの、マーティン・リーチとの交渉では非常にマジメな会社で、ステップをひとつひとつ踏んでいくし、いい加減にする会社じゃないと思うし、そういう人たちではないと思う。マグマ自体がお金持ちの会社だったら話は別だけど、彼らのその先にあるところがどうなのかは分からない。でも、マグマ自体は非常にマジメ。報道では2ヶ月も交渉していきなり、と思われちゃうかもしれないけど、決してそんな事はなくて、ビジネスとしては非常にマジメだった。その先に関しては僕は立ち入れないので、何もコメントできない。

Q:この2年半、多くのファンから支持されてきたと思うが、日本の企業と何かスポンサーに関する話をしたことはあったか。
A:日本の企業は今のF1に対して興味をもっていないということと、F1の予算自体がすごく大きくなってしまっていて、その辺が費用対効果じゃないけれど、僕がF1やってた頃の予算で、25億とか30億とかでF1がやっていける時代であれば、いくつかのスポンサーでまかなってこられたかもしれないけれど、これだけメーカーの争いになった中で、部品のコストや人材など、F1が今後、プライベーターとして成り立っていく世界は難しいんじゃないかな。

Q:今回、F1からの撤退を決めたが、将来、大スポンサーがついたら復帰するつもりはあるか。
A:なかなかね。今のF1はピラニアクラブだからね。そこにまた指を突っ込むのはなかなか……(笑)。というか、レースがしたいですよね。レースができる状況だったら戻ってもいいけど、この2年半お金探しばっかりで、サーキットに行ってもウチのチームは何回ピットインして、今日のレースは何周なのかも知らないような状況がけっこうあってね。それにちょっと疲れたかな。レースができる環境でレースに戻れるんだったら、戻りたい……かな? でも今はちょっと休みたいかな(笑)。でもそれだけ魅力があるレースだからね。今、トロロッソの共同オーナーのゲルハルトともよく話をするんだけど、やっぱり彼もレーシングドライバーをやっていて、昔から「いつかF1のオーナーになって戻ってやる」って言っていて。彼が現役の頃はあんまり喋らなかったんだけど、一緒にオーナーをやるようになってからよく喋るようになって。でも、やっぱり彼も「疲れた」って言ってますよ(笑)。

Q:フェラーリやマクラーレンなど、それに対抗できるチームを作るつもりがあったと聞いているが。
A:誰かが僕に1000億円くらいくれて、「やってもいいよ」と言われたら、3年くらいでできるかなぁ。現実は甘くなかったですね。

Q:F1をやって良かった?
A:そりゃあやって良かったよ。だって、どう考えたって人生の中で、30歳までにF1ドライバーになって、40歳までにF1チームをやるって言っていて、本当に苦しい部分もあったけど、そんなの苦しいなんてのは全然関係なくて、自分が絶対にやるんだって思って決めたことができる人生を与えてくれた神様に本当感謝してるし、苦しいなんてのは誰かが登ってくれって言って登った山じゃないし、登れば苦しいのを分かって登ってるんだから、それをいちいちやって良かった悪かったなんて、……ちょっと一度ヤバイな……って思ったことはあったけど(笑)、でもこんなに人生の中でいっぱいチャンスを神様からもらった人生なんて無いと思うし、本当感謝してます。

……でも苦しかったけどね(笑)。

 あ、もうひとつ(笑)。これからF1チームやる人はやらない方がいいよ、ってコメントもするかな。もし聞かれたら。以上です(笑)。
トーチュウ F1 EXPRESS

僕らは鈴木亜久里に惹かれそして愛した
赤井邦彦氏が緊急寄稿

 スーパーアグリのF1からの撤退がついに発表された。ファンの願いを乗せた白いマシンは、もうサーキットで見られないわけだが、鈴木亜久里代表の挑戦は日本モータースポーツ史に永遠に語り継がれるほどの大きさを持っていたと思う。チームの2年4カ月の足跡をたどるとともに、東京中日スポーツ「自動車漂論」でおなじみの赤井邦彦氏が寄せた“追悼文”を味わいながら、この愛すべきF1チームに喝采(かっさい)を送ろうではないか。

           ◇     ◇     ◇

 昨日(6日)発表されたスーパーアグリF1チーム(SAF1)のF1グランプリ活動停止の決定は、その誕生から見続けた者としていささか無念の感をぬぐいえない。チーム代表の鈴木亜久里をはじめ、関係者はもちろんメディアやファンの誰もが活動継続を熱望し、努力してきただけに、残念でならない。ただ、活動停止の理由が財政危機という人為的な因によるのは、チームとしても反省するところはあるだろう。現代のF1が莫大(ばくだい)な活動資金を必要とするスポーツに成り下がった点は弾劾するとしても、それを承知で出て行ったSAF1には、もう少し財政的に慎重な準備が必要だったといえる。

 しかし、SAF1はF1の揺れ動く波に翻弄(ほんろう)されたところもある。2008年からカスタマーカー使用が許可されるとの決定を受け、06年からの参戦を駆け込みで決めなければならなかったSAF1は、準備不足を承知で参戦を果たした。その時に参戦しておかなければ、カスタマーカーを使用しての長期F1挑戦が果たせなくなることが分かっていただけに、その決断は決して間違っていたとは思わない。苦しい状況下でそれを成し遂げた鈴木亜久里にはただ頭が下がった。

 しかし、その後になってカスタマーカーに関するルールは変わり、SAF1のような小さなF1チームは近い将来さらに厳しい状況に置かれることは目に見えていた。SAF1が長期的な将来像を描くことが不可能だった理由はそこだ。つまり、SAF1はF1に裏切られたとも言える。

 それからの2年半、SAF1は活動資金獲得に奔走した。ただ、その間のわが国の経済は決して誇れるような状態ではなく、わが国の企業にはSAF1のF1活動資金を提供する余裕はなかった。裏を返せば、現在のF1活動がわが国の企業に対してもたらすベネフィットが小さすぎたと言わざるを得ない。とにかく、SAF1は最も厳しい時期にF1活動を行い、その厳しさに刀折れ矢尽きたのである。

 だが、そうした厳しい状況下であったからこそ、SAF1の存在は我々に大きな勇気を与え、行動することの大切さを教えてくれたともいえる。SAF1ほどわが国のファンに愛されたF1チームは、過去例を見ない。恐らく将来も出てこないだろう。その観点から、SAF1はわが国の誇るレース・チームだったと言うことができる。それにしても、鈴木亜久里の情熱には恐れ入った。夢をかなえるためになすべき努力を惜しまない彼の生き様には、多くのファンが惹(ひ)きつけられたはずである。それだけでもSAF1の存在意義はあったと言えるのではないだろうか。

 まだまだ書き足らないが紙面が尽きたので、今回はこの辺で筆を置く。SAF1で働いた多くのスタッフの将来に幸せが来ますように。(モータースポーツ・ジャーナリスト)

 ○…カスタマーカーのカスタマーは「顧客」「得意先」の意味で、既存チームが製造した車両を購入することを指す。SAF1が参戦した06年時点では、08年からカスタマーカーを使用したF1参戦が認められるはずだった。しかし状況が二転三転し、現在では10年から完全禁止の方向。今シーズンもオーナーが同じレッドブルとトロロッソが微妙な解釈で同じ車両を使っている
トーチュウ F1 EXPRESS

今宮純

ホンダは琢磨ら志願する者の受け入れを!

[ 2008/05/07 ]

一本化し他に先駆け09年基盤構築
「直前展望」特別編・スーパーアグリ撤退を受けて

 F1第5戦トルコGPを前に、突然F1界を揺るがせたスーパーアグリのF1撤退発表。サーキットには主不在のピットが寂しそうにたたずんでいる。東京中日スポーツのスーパーバイザー・今宮純氏は本来なら、第5戦のプレビューをお届けするところだが、この“アグリ事件”を避けては通れない。今回の直前展望は特別編として、事件の分析、そして、今後どう締めくくりをするのかなど、ポジティブな提言をしてもらった。

           ◇     ◇     ◇

 もともと長く続ける気はないと、チーム設立のときから聞いてはいた。しかし2年と6カ月、39戦でこういう終わり方はないだろう。F1戦友の一人として、撤退を決意するに至った鈴木亜久里氏の無念の思いが少しは分かる。しゃべっても語らず、逼迫(ひっぱく)した財政事情が昨年から続く中、氏はすべてをのみ込み、努めて明るくふるまってきた。スペインGPで奥様と一緒にパドックを去るときも、「これが最後になるかもしれないから(見に来たんだ)」と笑顔を見せた。

 F1で最後のプライベート・チームが消滅した。これは世界的なニュースとして報じられた。惜しむ声が各国でわき上がっている。もうこういうレーシング・スピリットあふれる個人チームはこのスポーツに現れないだろう。自動車企業大国ニッポンから生まれた彼らは、むしろ国内よりも世界で支持され、声援を浴びてきた。それを受け、さらにチーム基盤を強固にするための“マネジメント・レース”にアグリ・スズキは負けた。次々に降りかかる政治的圧力、金銭問題、妨害工作としか思えぬ発言や行動、しばしば考え込む老人のような表情を見せた。ほぼ20年前、89年にザクスピードで全戦予備予選不通過を重ねたころの姿がダブった。

 こうなった以上、最後まで行動をともにしたスタッフたち、佐藤琢磨、A・デビッドソンらの今後をどうしていくかだ(恐らくそのことを優先してすでに動いていると思うが)。ここでベスト・ソリューションを提言させてもらう。第3期ホンダF1活動前の原点に立ち戻り、現在の「ホンダ・レーシングF1」が志願してくる者は受け入れて、膨れ上がった余剰人員は切り、東京(国内)主導で「スーパー・ホンダ」として一本化する。これまでスポンサーを獲得できなかったマーケティング部門、その指揮を執るN・フライ氏は今回の“マグマ・グループ決裂事件”の当事者でもある。介入責任がないとはいえまい。

 昨年型RA107を独自改造して今年ここまで戦ったアグリ側エンジニアは、スペインGPでも見事にアグリSA08Aを走らせた。1年前のR・バリチェロより0.8秒と劣らず(金曜フリー走行1回目=FP1)、トラクション・コントロール機能なしでろくにテストせずとも彼らがいかにいい仕事をしたか証明する。チーム・プリンシパルのR・ブラウン氏なら正当に評価できるだろう。「これでは乗れない」そうこぼし続けたバリチェロはいまも21戦連続無得点中で、レースするよりもスタート・ラインにつく記録のことしか興味がないようである(ピットでの速度違反や接触事故多発)。J・バトンと琢磨の“04年ベスト・コンビ復活”、第3リザーブに堅実なデビッドソン、大ベテランのバリチェロには開発テストの任を命じ09年プロジェクトに専念させる。これはもちろんブラウン氏が過去のフェラーリ時代のように直接指揮して、高額年俸に見合う最後のホンダ奉公をしてもらい、来季への基盤を他のメーカー・チームに先駆けて構築していく。そして鈴木氏には今もフェラーリにいる彼の友人、M・シューマッハーと似たポジションに本人がいやでなければ就いてもらい、巷間言われた債務を“アンバサダー”役でひと働きしてもらう。

 どうですか、天国にいらっしゃる本田宗一郎さま。F1ファンはいま天の声を聞きたがっています、下界にいる部下に伝えてください
F1−LIVE.com

http://jp.f1-live.com/f1/jp/headlines/news/detail/080508022551.shtml

アンソニー・デビッドソンQ&A

「いい思い出がたくさんあるんだ」

08/05/08 09:26

SUPER AGURIは6日(火)に都内で緊急記者会見を行い、F1世界選手権からの即時撤退を発表した。これを受け、レギュラードライバーのアンソニー・デビッドソンがチームに関するインタビューに応じてくれた。

Q: アント(デビッドソンの愛称)、チームに関するニュースを聞いての率直な反応をお聞かせください。

アンソニー・デビッドソン: 極度のショック状態というわけではないんだ。チームがこれまでに直面してきた難しい状況をわかっているからね。でも残りのシーズンを含め、今後SUPER AGURIをサーキットで見ることができないということには本当に落胆しているよ。僕自身だけでなく、ファクトリーで一生懸命働いてきてくれたスタッフたちのことを思うとね・・・。

Q: 正式発表が行われてから、チーム側と連絡は取りましたか?

デビッドソン: ああ、僕の担当エンジニアと幾人かのチームメンバーとは話をしたよ。そして7日(水)はイギリス・リーフィールドのファクトリーで過ごしたんだ。

Q: SUPER AGURIでの最高の瞬間はいつでしたか? また最悪のニュースとはなんでしたか?

デビッドソン: 良い思い出はたくさんあるよ。長らくレギュラードライバーとして戦うことを望んできた後に2006年開幕戦メルボルンのグリッドに並んだ時や、予選で良いパフォーマンスを発揮できたことなどかな。最悪な瞬間は、やはりチームの撤退を聞いた瞬間さ。


Q: SUPER AGURI F1 TEAMが特別なものになりえた理由はなんだと思いますか?

デビッドソン: 小さいチームだったけど、たくさんの情熱があった。チームはいつだって一生懸命仕事をこなしていた。特に今年は先が見えない状況だったのに、スタッフたちは素晴らしい献身の精神でチームに尽くしたんだよ。

Q: あなた自身の状況はどうなりそうですか?

デビッドソン: これまで長らくテストドライバーとしてF1チームで働いてきたけど、近年はレギュラードライバーとして僕の速さを証明してレースを戦うというチャンスをもらうことができた。SUPER AGURIとHondaにはこの機会を与えてくれたことを感謝しているよ。すでにシーズンは進んでいるためにほかの選択肢はほとんどないけど、まだF1での活動を終えたとは思っていない。今年、再びレースができればうれしいね。

Q: SUPER AGURIのたくさんのファンたちが、リーフィールドにあるチームを励まし、熱心にサポートしてくれましたね。世界中にいるSAF1ファンにメッセージはありますか?

デビッドソン: SAF1のファンはいつだって輝いていたよ。素晴らしいサポートをありがたく思っている。すべてのメッセージが宝物のようだよ!

佐藤琢磨公式 HP

http://www.takumasato.com/jp/news_articles/takuma_080508.html

佐藤琢磨からのメッセージ
2008.5.8




 スーパーアグリF1チームがF1から撤退したことが悲しく、残念だという以外に、いまの自分の気持ちを表す言葉は見つかりません。
 チームが非常に難しい状態にあることは分かっていましたが、この件に関係しているすべての人たちが何とかして解決策を見出してくれることを心から期待していました。どんな理由があったとしても、そうならなかったことが残念で仕方ありません。
 チームが抱えていたすべての問題に対しても常に希望を持ち続け、僕ができる範囲でどうしたらチームをサポートできるかということを考えてきました。
 スーパーアグリは小さなチームでしたが、その志は高く、崇高なスピリットを抱いていました。2年半前にチームが動き始めたとき、リフィールドのスタッフは誰もが驚くような働き振りを見せてくれ、たったの4ヵ月でマシーンをグリッドに並べただけでなく、最初のシーズンにしてトップ10でレースにフィニッシュし、昨年は4ポイントを獲得しました。彼らは、不可能を可能にするという意味で、本物のプロフェッショナルだったと思います。
 また、亜久里さんがこれまで僕たちのためにしてくれたすべてのことに、深い敬意を抱いています。物事を進めるために懸命の努力を続けてきてくれました。チームのスタッフ全員が全身全霊を傾けてきてくれたことも決して忘れることはできないし、SAF1の短い歩みのなかで彼らが達成してくれたことにも心から感謝しています。チームの初ポイントを獲得したのがたった1年前だったことがいまでは信じられませんし、それからたった1年で、そのときの喜びや興奮が落胆に転じるとは思いもよりませんでした。
 これまではSAF1と共にレースすることに全力を投じてきたので、いまはまだ次に進む道がどうなるのかはわかりません。マネージャーとともに今後の可能性を探り、しかるべきときがきたら発表するつもりです。しかしながら、僕はF1から引退するつもりはまったくありません。僕は今まさに、自分自身これまでのなかで最高のドライビングができる状態にあると信じていますし、僕のこれまでのキャリアを通じて信じられないほど熱心にサポートしてきてくれた日本や世界中のファンのみなさんに、もっともっと力強いレースをお見せしたいのです。

2008年5月8日
佐藤琢磨

F1通信
http://blog.livedoor.jp/markzu/archives/51294175.html

バーニー・エクレストン、スーパーアグリ撤退を前向きにとらえる
Bernie puts positive spin on Aguri collapse


F1のグリッドには今や10チームしか並ばなくなったが、バーニー・エクレストン(77歳)はトルコでスーパーアグリの撤退を前向きにとらえている。

彼は「場所に余裕ができた」と答えた。

エクレストンは "PA Sport" に「チームは狂ったようにホスピタリティ施設やトラックなど、何もかも拡大しているので、場所的な余裕ができた。これまでは常に場所に余裕がなかった」と語っている。

F1の最大参戦枠は12チームである。

「12チームを求めていたのではない。10チームを求めていた」

彼はスーパーアグリの救世主となる可能性があると噂されていた。そして今週、管財人はチームは継続事業体として売却できるという自信を表明した。

しかし、おそらくホンダに対する1億ドルとも噂されるチームの負債のためか、エクレストンは売却価格にたじろいだようだ。

「チームが必要とする1億ドルを出そうとは思わなかった」

「他の誰かなら大丈夫だったかもしれないが、その役目はわたしではなかった」

エクレストンは、管財人は買い手を見つけられそうにないと思っている。

「支援の要請を求めている人はたくさんいるがね」
F1キンダーガーデン
http://www.auto-web.co.jp/F1/view/entry.php?id=329

大島本田技研担当役員に聞く

[ 9 May | 2008 ]

 スーパーアグリ撤退報道から2日、ゴールデンウィークが明けてトルコGPを迎えるF1GPだが、日本のファンにとって寂しさがぬぐえない週末がやってきた。

 スーパーアグリF1チーム撤退発表の前後に、様々な情報や憶測が飛び交ったが、8日、ホンダF1レーシングの母体であり、スーパーアグリF1チームをバックアップしてきた本田技研株式会社の代表である大島裕志広報&モータースポーツ担当役員の複雑な心境も届いた。
 これによって、見えてきた事実もある一方、日本の会社という形態とF1の距離も改めて確認されることになった。

3戦欠場して、という選択肢も検討された
--撤退発表の緊急記者会見の会場での鈴木亜久里代表のコメントで、「3戦までの欠場が許される」という事実が確認されました。3戦を欠場して体制を整える方法もあったと思います。
大島裕志担当役員(以下大島) その話もしました。しかし、とにかく、トルコGPまでの時間がありませんでした。これまで2005年のスタートからスーパーアグリF1チームをずっと応援してきた立場から見て、マグマ・グループとドバイインターナショナル・キャピタルとのパッケージは、最も期待できていました。

--最後に、ヴァイグル・グループとの話が始まります。
大島 長期的に安定したチーム運営ができるかどうかが課題でしたが、マグマ・グループとドバイ・インターナショナル・キャピタル以上のパッケージでの実現性があるとは思えませんでした。

--最終決断は?
大島 (スーパーアグリF1チームの鈴木)亜久里さんとは、5月5日にここ(青山の本田技研株式会社の本社)で会って話をして報告を受けました。結論を出した亜久里さんが、(スーパーアグリF1チームとして)みなさんに連絡して翌日、緊急記者会見のレリースが出された形です。

--亜久里さんの表情はどうでしたか?
大島 いつものように冷静に報告してくれました
--マグマ・グループとは?
大島 去年の秋の終り頃に接点があって、今年の3月上旬に、「やりましょう」と、三者(スーパーアグリ/マグマ・グループ/本田技研)の間で具体的な話がスタートしています。

--三者の中で本田技研の担当はどの部分になりますか?
大島 エンジン、車体などの協力を始め、最大限の条件を出してツメてきました。

--それが4月16日に断りのFAXになった。
大島 そうです。

--ドバイインターナショナル・キャピタルから、資金提供を断られたのが理由ということでしたが、そのDICと、その後もう一度交渉が始まりますが。
大島 マグマ・グループのマーチン・リーチ会長が、“もう一度やってみたい”、と。

--本田技研に対する条件が変わった?
大島 条件の中身については言えませんが、より長期的なサポートをする、というような内容を呑むことにして、弁護士が書類を確認して、“残るのは、てにをはの段階”と言われて、先方(マグマ・グループ)からの契約書を待っていました。

--それが来ないまま、4月24日の終了のFAXになる。
大島 そうです。

--そしてスペインGPを向かえるわけですが、スペインGPの参戦費用は、本田技研がカバーしたのですか?
大島 移動の費用などですね。

--次のトルコGP のためにイスタンブールに向かっていたスーパーアグリF1チームのトラックがパドックへの立ち入りを止められました。ニック・フライ前ホンダF?レーシング代表が阻止したという話ですが。
大島 それはありません。

--その前にもヴァイグル・グループのことを小さいかいしゃだとか言った話がありますが。
大島 それは余計なことだったと思います。

--スペインGPの後に、ブラックレーのホンダF1レーシングにスーパーアグリF1チームの2台のマシンが持ち込まれています。風洞テストをするとのことでしたが、この時期に2台の実車風洞というのも妙な話です。
大島 それは(マシン貸し出しの)契約が切れたためです。

--借りているものだから契約更新までは一端返却する、と。
大島 そうです。

--立ち行かなくなった時に、本田技研が継続する、という考えはありましたか?
大島 それはありません。独立したプライベート・チームとして、日本人ドライバーにシートのチャンスを与えるという亜久里さんの夢であったスーパーアグリF1チームをサポートしていましたから。

--ホンダF1チームのBチームという見方がありますが。
大島 そう考えたことはありません。

--栃木研究所のスタッフなどは現場ではそう見えませんが、参戦表明の時から同じスタンスですか?
大島 研究所のスタッフは、一生懸命やっているのでそう見えるかもしれません。参戦に当たっての準備金などは亜久里さんが集めたのですが、その保証人の役目はしました。

--そもそもスーパーアグリF1チームは、2005年8月に、バリチェロにシートを奪われた佐藤琢磨のために本田技研が立ち上げた、という見方がありますが。
大島 そうではありません。亜久里さんとか琢磨選手というよりきちんと亜久里さんの夢を応援しました。

--亜久里たんはその前からF1チームをやりたいと言っていました。
大島 2005年の5月くらいに、なんらかの形でホンダF1チームに関わりたいというような希望を聞いていました。

--琢磨がシートを失ったタイミングと、それをなんとかしてあげたいと思った本田技研と、亜久里さんの思いの三つのベクトルが合致したような形だと。しかし、資金が集まらなかった。
大島 (日本を意識して)“Born in Japan”をうたっていたこともあって、スポンサー候補がどうしても日本に限られた。F1は、海外を転戦するけれど、海外で名を売ろうという企業がなかなかいなかったのだと思います。
--去年、契約不履行になったSSユナイテッドの調査やそれに対するアドバイスは?
大島 していません。

--その中で、“なんとかしよう”とは考えなかったのでしょうか?
大島 株式を上場している企業として最大限のことはやりました。限界でした。

--亜久里さんは日本でも、本田技研とのジョイントでレース活動をしています。今後に影響はないですか?
大島 F1活動は、英国のスーパーアグリF1チーム・リミテッドという別会社が運営していたことなので、影響はありません。むしろ、スーパーGTなどではますます活躍してほしいと思っています。

--佐藤琢磨選手については?
大島 今後考えていきたいと思います。この2年間で大きく成長したと思います。苦しい状況をきちんと受け入れて我慢して走っていました。

--ズバリ、バリチェロがIRLに移籍して、その後に琢磨が座る、というストーリーが考えられますが。
大島 気持ちはありますが、スケジューリングは決めていません。

--去年まで佐藤琢磨を使っていた本田技研のテレビ・コマーシャルが、今年はバトンになっています。
大島 コマーシャルはコマーシャルです。切り換えたつもりはありません。

--トルコGPへは?
大島 明日(コメントは8日に収録=9日)出発します。スーパーアグリF1チームの書類の整理などと、ロス(ブロウン・ホンダF1レーシング・チーム代表)と琢磨の話もしてきます。
山本左近 公式ブログより

http://blog.moura.jp/faraway/

May 07.2008
We are Japanese Team!
スーパーアグリF1が撤退という発表がありました。

これは、スーパーアグリF1のレースドライバーとして戦ったドライバーとしては、もちろんですが、

一日本人として、大きな、大きな損失だと感じます。

2006年SAF1が立ち上がってから、僕はシーズン途中からチームにジョインして、シーズンを一緒に働いてきたメカニックやエンジニア、そのほかのチームクルー全員が、「僕達は日本のチームだから!」っという大きな誇りを持って戦っていた事をご存知でしょうか?

We are Japanese Team!

日本人で働いてたのは、エンジニアに一人だけで、その人以外はみんなイギリスだったり、フランスだったり、スペインだったり、多国籍。

そんな彼らが日本チームのメンバーとして誇りを持ってF1に参戦しつづけて来たからこそ、今まで素晴らしい結果を残してきたと思います。

この発表までに色々な出来事があったと推測されます。特に代表の亜久里さんは、本当に大変だったと思います。

お疲れ様でしたっという表現が正しいのかどうか分からないですが、亜久里さんには、「ありがとうございました。本当にお疲れ様でした。」っと僕から言わせていただきたいと思います。

まだまだ忙しいとは思いますが、出来るのであればゆっくり体を休めてください。
本当にありがとうございました。

F1通信

ニック・フライ Q&A :スーパーアグリ撤退について
Q & A with Nick Fry


ホンダ・レーシングのニック・フライは、スーパーアグリの救済案に関する警告について鈴木亜久里から批判を受けた。

スーパーアグリは、ヴァイグル・グループとの契約を締結できず、結局フライの予想は的中した。

"autosport.com" はフライにインタビューを行なったが、彼がことさらスーパーアグリのF1撤退を強いたという噂を否定した。

Q:あなたは、スーパーアグリに関する先週末のホンダ役員会の決定を前もってご存知だったようですね。これは本当ですか?
ニック・フライ:チーム内の全員が成り行きを知っており、なんとか解決しようとしていた。残念ながらマグマ・グループとDIC(ドバイ・インターナショナル・キャピタル)が手を引いた時点で状況はますます難しくなった。それでも新たな提案があれば検討するつもりだったが、事情はすべて知らされており交渉の進展もわかっていた。交渉は難航していた。

Q:では、先週ホンダの役員会の前に、チーム存続の可能性はないとわかっていたのですか?
ニック・フライ:いや。最終的な決定は亜久里が下した。彼は6日ホンダに来たが、その時点で、彼はチーム存続にとって状況はよくないことを知っていた。そういう状況で亜久里は6日ホンダに来た。その前に、わたしは事態の進展が予想できたので自分で判断した。最終的な結論は6日に出された。

Q:その週末、あなたがバーニー・エクレストンに電話をかけ、スーパーアグリはトルコで出走しないと伝えたので、トラックがイスタンブールのパドックに入れなかったという噂がありますが?
ニック・フライ:いや。バーニーは最初から事態の進展についてすべて知っていた。彼はイベント全体をプロモーションしている人物だからね。わたしが誰をパドックに入れるかどうかを管理できると考える人は少しばかり先走っていると思う。

しかしバーニーは状況を知っていたので、彼自身が判断した。彼らをパドックに入れると、物流の面から(移動させるのが)難しくなる。彼が、スタッフに設営を許す前に決定を待とうとしたのは当然だ。

Q:フランツ・ヨーゼフ・ヴァイグルのコメントによると、あなたはスーパーアグリの存続をわざわざ妨害したそうです。これに対してどう反論しますか?
ニック・フライ:そんなことはない。これもまた全く非現実的だ。実際は、グランプリ・レーシングに参戦しようとする場合、短期だけでなく中〜長期的な展望を持たなければならない。マテシッツは、チームを買収したあとに本当の問題が始まると言っていたと思う。スーパーアグリに関しては、かなり大きなリソースを持つ真剣な長期的パートナーを探していた。実現すればよいと期待したパートナーはマグマ/DICの契約だったが、残念ながら実を結ばなかった。

Q:スーパーアグリ設立の一因は、佐藤琢磨のチームをつくり、ホンダの面目を保つことでした。チームの突然の撤退は、ホンダにとってより大きな恥なのではありませんか?
ニック・フライ:できれば、みなさんにはホンダの行動を尊重していただきたいと思う。彼らは2年以上、チームが自力で立てるよう大きな手助けをした。実現しなかったことはホンダの責任ではない。これはおそらく経済情勢、F1の環境、F1のコストなども原因なのだろう。

Q:佐藤琢磨のチームを探すのですか?
ニック・フライ:それはホンダ次第だ。彼はホンダと密接な関係にあるし、我々は琢磨とアンソニー(・デビッドソン)のためにはベストを尽くすだろう。しかしそれがどういうものになるかはまだ決まっていない。

Q:ふたりともF1残留を望んでいますね?
ニック・フライ:ああ、そうだね。ふたりとも望んでいるはずだ。彼らはとてもよい仕事をしてきたし、我々は全力を尽くす。しかし現段階では何も約束できない。

Q:スーパーアグリのギアボックスやエンジンを扱わなくてもよいので、チームはもっと自由になりますか?
ニック・フライ:我々は、駆動系とその他の技術的支援でスーパーアグリをサポートしてきた。確かに2チームではなく1チームに集中できるようになる。必要な作業を行なうリソースの面では問題なかった。

Q:過去2年間のパフォーマンスは、スーパーアグリに対するパーツ供給によって妨害されたと思いますか?
ニック・フライ:昨年のパフォーマンスを妨害したのは、エアロダイナミクス不良だった。スーパーアグリとは関係ない。我々の昨年のパフォーマンス不良についてスーパーアグリを非難するつもりは全くないが、2チームより1チームに集中する方が、少しメリットがあるだろう。

http://blog.livedoor.jp/markzu/archives/51294855.html
F1通信
http://blog.livedoor.jp/markzu/archives/51294869.html
ロス・ブラウン 「F1はこれ以上チームを失うわけにはいかない」
Brawn: F1 cannot afford to lose teams


ホンダのチーム代表ロス・ブラウンは、スーパーアグリ撤退を受け、これ以上チームを失う余裕はないと述べている。

ブラウンはイスタンブールの記者会見で「F1からこれ以上チームが撤退することは大きな不名誉だと思う」と語った。

「チームを失う余裕はない。彼らは過去数年間、際立った個性を発揮し大いに努力したと思う。しかし状況に負け存続することができなくなった」

「存続するための資金源を見つけることができなくて残念だ」

スーパーアグリはヴァイグル・グループとの救済契約を成立させることができず、今週初めにF1撤退を発表した。

彼らの撤退により、F1に参戦するのはわずか10チームとなった。今シーズンの当初、プロドライブを加えて12チームが参戦するはずであったが、昨年プロドライブの計画は中止された。

ブラウンは、スーパーアグリの撤退を残念に思うと述べた。

「何より、スーパーアグリが去るのは悲しい。しかし我々のチームには何の影響もなかった。鈴木亜久里は、継続するための資金を見つけられなかったという声明を日本で出したが、我々のチームと大きな関係はない」

またブラウンは、鈴木亜久里から批判を受けたホンダレーシングのCEOニック・フライを弁護した。

「亜久里にとっては大変辛い時期だと思う。彼は2年間このプロジェクトのために働き、それが終わりを迎えるのを実感した。自分の発言をあとで振り返ると、また違う気持ちになるだろう」

「わたしは、ニックがこのプロジェクトを存続させるために大きな努力をしたことを知っている。それは我々のためではなく、スーパーアグリがホンダと関係があったためだ。ニックはスーパーアグリに対する解決策を見出すために頑張った」

「ニックがまとめようとしたマグマの解決策は強力かつ実現可能なものだった。この契約が失敗したときには、他に実現可能な解決策はなかった」
F1通信
http://blog.livedoor.jp/markzu/archives/51294581.html

コリン・コレス、カスタマー・マシン論争終結に自信
Kolles confident of customer car row end


フォース・インディアのチーム代表コリン・コレスは、スーパーアグリの撤退を受け、F1のカスタマー・マシン論争は今後数週間以内に解決するだろうと楽観視している。

コレスは、F1におけるカスタマー・マシンが違法であるか、そして昨年のポイントを獲得する資格があるかどうかを問うために、スクーデリア・トロ・ロッソとスーパーアグリの2チームと調停中である。

彼は法的措置の必要を避けるために何度か和解案を提示したが、両チームが受け入れられる提案をまとめることができなかった。

しかし、スーパーアグリがF1から撤退して管財人の手に渡ったので、コレスはトロ・ロッソだけを相手にすればよいので解決策を見出すのが簡単になったと喜んでいる。

彼は、解決を見出すのが簡単になったと思うかという "autosport.com" の質問に「そう思う」と答えた。「1日中ピンポンをしているのは大変だ。ふたりを相手にするよりひとりを相手にピンポンをする方が簡単だ」

調停手続きはすでに開始されているが、コレスは法的手続きをとるよりトロ・ロッソと和解する方を選ぶと明言した。

「調停には勝てるという明確な兆しがあると思う。今となっては、何が問題で何が起こっているかを全員が理解していると思う」

「調停や訴訟ではどうなるかわかならい。しかし勝訴するという自信がある。一方で、F1にとってはこのようなことはない方がいいとも思う。それは常々思っていた」

「しかし重要なことは、自分の存続が脅かされれば反撃するしかない。だからこそ我々は調停に持ち込んだのだ。したくてしたわけではなく、生存のための戦いだった。スーパーアグリか我々か、そしてトロ・ロッソか我々かという戦いだった」

「しかし今後数週間以内に和解できると思う」
AUTOSPORT WEB

カスタマーカー反対者は自分勝手」とブラウン
2008年05月21日

 ロス・ブラウンは、カスタマーカーの使用に反対してきたチームは、F1の利益より自らの利益を優先していると主張、これがスーパーアグリの撤退に少なからず影響を与えたのだとほのめかした。

 スーパーアグリの撤退により、トルコGPの出走台数は、2005年以来初めてわずか20台となった。このうち自動車メーカー系チームでないマシンは、ウイリアムズ、レッドブル・レーシング、トロロッソ、フォース・インディアの4チーム8台。レッドブルのディートリッヒ・マテシッツは、カスタマーカーが禁止される2010年を前に、セカンドチームのトロロッソを売却したいと明言しており、さらに台数が減る可能性がある。

 カスタマーカー禁止の影響で、プロドライブもF1進出の夢を諦めており、ブラウンは、現在のレギュレーションでは、大手自動車メーカーしかF1チームを新たに興すことはできないと語る。
「非コンストラクター参入の可能性を不当だと感じているチームがたくさんある」と彼はITVスポーツに対して話している。
「自分たちのスポンサー料が打撃を被ると思ったのだ」
「彼らは、F1の最大の利益になることよりも、自衛に走った」
「投資と施設が必要となるため、プライベーターの参入は非常に難しいと思う。ただし、現在多くのマニュファクチャラーが無事に活動できているので、今後他のマニュファクチャラーが活動できない理由はない」

 カスタマーカーのエントリーを可能としたレギュレーションの抜け穴を、ウイリアムズなどインディペンデントチームは激しく攻撃した。フランク・ウイリアムズは、新規参入者にとって最大の障害となっているのは、現在のF1の経済環境であると主張している。レッドブル・レーシングのチーム代表、クリスチャン・ホーナーも、BMWモータースポーツディレクターのマリオ・タイセンもこれに同調しており、ふたりとも、コストの高騰を早急に抑える必要があると語っている。
「プライベートチームがF1参戦を考えたとしても、いまは金を工面し、資金調達をするのが非常に難しいということが分かるはずだ」とウイリアムズは、ITV F1のインタビューに答えて語っている。
「それがアグリの問題だったのだと私は思うね。資金調達は本当に難しいのだ」
「私たちのチームには日本人ドライバーがいるが、彼に対して日本からのスポンサーマネーは一切得られていない。実際にチームを作るよりもずっと低い値段で済むんだがね」

 ドイツのオート・モーター・ウント・シュポルトは、FIAは来年から予算の制限を設ける予定だと報じている。2009年には1億5000万ユーロ(約242億円)、2010年には1億3000万ユーロ(約210億円)、2011年には1億1000万ユーロ(約178億円)と、三段階に分けて制限していくという。ドライバーやチームボスのサラリー、エンジンおよびマーケティング費用は制限されない見込みだ。
トーチュウ F1 EXPRESS
赤井邦彦

F1は持てるものだけの世界になってしまった

[ 2008/05/15 ]

 スーパーアグリF1チームは、肥大したF1グランプリの犠牲になったと考えるのは間違っているだろうか。ご存じのように、現代のF1には世界に冠たる巨大自動車メーカーが多数参加する。彼らが参加する主たる理由は、量産車の販売促進に繋がるブランドイメージの向上という点に絞られている。かつては「走る実験室」などと呼ばれるように技術開発の舞台の役割も果たしていた。しかしいまや量産車技術は著しい進歩を見せ、ただ速く走るためだけに開発される技術を盛り込んだF1マシンなど足元にも及ばない。F1はレトロ、と考えても間違いではないだろう。

 だが、自動車メーカーはいかなる技術においても、研究・開発という領域においては制限なくあらゆるものを注ぎ込む。時間もお金も人も。ただ速く走るためだけの技術を必要とするF1においても、自動車メーカーは天文学的な額の資金をつぎ込み、激しい競争を展開する。2002年からF1に参戦してきたトヨタ自動車は年間500億円もの経費を使うと言われるが、なにもトヨタ自動車に限ったことではなく、メルセデス・ベンツもBMWもルノーもホンダも似たり寄ったりの額をつぎ込んでいる。

 それに比べSAF1は彼らのおよそ5分の1の経費でF1を戦った。少なくともF1は戦えるという証拠を作った。そして、巨額の資金を投入して開発したクルマを負かして入賞さえしたのだ。たった2回だけれど。

 この、少ない資金という点が重要だ。かねてウィリアムズは声を大にしている。F1はそもそもプライベートチームが自らクルマを作り、自動車メーカーはそれを助けていただけ、と。それがいまや自動車メーカーが主流。プライベートチームはとても自動車メーカーの体力についていけず、F1から姿を消すしかない。ウィリアムズはかろうじて活動を続けているが、ここ数年赤字が経営を逼迫(ひっぱく)させている。自動車メーカーが高額の資金とともに押し込むドライバーを使うしかない現状だ。

 FIAは近々、バジェットキャップという経費節減策を施行しようとしているが、恐らくそれは「名あって実なし」のレギュレーションになるだろう。勝たなければならない自動車メーカーにとれば、お金を使う抜け道はいくらでもある。使いたくないが使わなければ勝てない仕組みのFIAの現状がそうさせる。

 SAF1がカスタマーカーを使うことにウィリアムズは反対したが、小さなプライベートチームが堂々と戦うという点ではSAF1を賛美さえした。真の仲間だと思ったからだろう。そのSAF1が姿を消し、いよいよF1は持てる者だけの世界になってきた。尊い犠牲を払ったのに、F1はもうそのことを忘れようとしている。(

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