『現に多くの神々、多くの主がいると思われているように、
たとえ天や地に神々と呼ばれるものがいても、
わたしたちにとっては、唯一の神、父である神がおられ、
万物はこの神から出、わたしたちはこの神へ帰って行くのです。
（コリントの信徒への手紙一八章五〜六節）』
天地は広い、人は多い、
しかしそのうちにただ二人あるのみ。
神と私とである。
彼は私を愛し、私はまた彼を愛し、
私は彼の命を聞いてすべてのことをなす。
私は彼に誉められて喜び、責められて泣く。
彼に善（よし）とされることは私の終生の目的である。
私は彼と共に働き、彼と栄光と恥辱とを分かつ。
彼が崇められれば私は歓び、彼が瀆（けが）されれば私は怒る。
私は彼に私の手を引かれて彼の造られた宇宙を逍遙して、
そのなかのすべての獣と天空のすべての鳥とを示され、
私が生物に名付けたところは、皆その名となる。
私はまことに今の世にあってはじめのアダムである。
私の他に人はいない。
ただ神が私と共にあるのみ。
神と私とのみ。
だから私は彼によって万人と万物とを愛す。
私は神によらずは何物にもつながらない。
また神によってすべての者につながるのである。
「一日一生」 内村鑑三
たとえ天や地に神々と呼ばれるものがいても、
わたしたちにとっては、唯一の神、父である神がおられ、
万物はこの神から出、わたしたちはこの神へ帰って行くのです。
（コリントの信徒への手紙一八章五〜六節）』
天地は広い、人は多い、
しかしそのうちにただ二人あるのみ。
神と私とである。
彼は私を愛し、私はまた彼を愛し、
私は彼の命を聞いてすべてのことをなす。
私は彼に誉められて喜び、責められて泣く。
彼に善（よし）とされることは私の終生の目的である。
私は彼と共に働き、彼と栄光と恥辱とを分かつ。
彼が崇められれば私は歓び、彼が瀆（けが）されれば私は怒る。
私は彼に私の手を引かれて彼の造られた宇宙を逍遙して、
そのなかのすべての獣と天空のすべての鳥とを示され、
私が生物に名付けたところは、皆その名となる。
私はまことに今の世にあってはじめのアダムである。
私の他に人はいない。
ただ神が私と共にあるのみ。
神と私とのみ。
だから私は彼によって万人と万物とを愛す。
私は神によらずは何物にもつながらない。
また神によってすべての者につながるのである。
「一日一生」 内村鑑三
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