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A計画(仮)コミュのサブストーリー

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ハイドパークのようにお使いください。

コメント(33)

宇宙世紀0079年1月16日
テキサスコロニー宙域に集結しつつある地球連邦軍残存艦隊の情報あり。
我々はガルマ・ザビ中佐の援軍という名目でコロニーの逆側に居た。

「まったくこういう仕事は好きじゃない。誰か変わりはいねぇのかね?」
「少尉殿、勘弁してください。少将閣下直々のご命令なのですから」
「あの坊やがしくじらないように裏から援護してやれってなぁなんだよ。正面からドバっと殴り込みかけりゃあいいじゃないの」
「少尉殿、勘弁してください。我々は目立ってはいけないのですから」
「俺たちがやる必要が何処にあるってんだ。バーロ!裏方仕事ならお誂え向きの集団があるじゃないの」
「少尉殿、勘弁してください。彼女らは別の任務を帯びておるそうです。近所にいるかもしれませんのでお口を慎みください」
「ったく、しゃあねぇな。こちとら腹の虫の居所が悪いんだ。なんだ、昨日のあの赤いのは。俺様の戦果を横取りしやがって!!」
「少尉殿、勘弁してください。あれはドズル中将のところのパイロットなのですから、私に当たらないでください」
「いいか、よぉく聞け!最初に赤をパーソナルカラーに決めたのは俺だ!申請記録とかは残っていないのか?」
「少尉殿、勘弁してください。部隊ごとに申請順が違うのは当然です。少尉殿は我が隊では一番ですから」
「畜生、あの赤いの!今度見つけたらただじゃおかねえ!」
「少尉殿、勘弁してください。一応味方なのですから・・・」
「いんや、言ってやるぜ!ジオン公国軍で一番最初に赤をパーソナルカラーに選んだのはこの俺だってな!」
「少尉殿、そろそろお時間です」
「しゃあねぇ行ってくらあ。散布された機雷の破壊と残存艦隊への牽制だな」
「ご武運を!」
宇宙世紀0079年1月17日
テキサスコロニー宙域に集結しつつあった地球連邦軍残存艦隊は、
ガルマ中佐及びその旗下の軍団によって制圧されつつあった。

「へぇ、あの坊やもなかなかやるじゃないの」
「…少将閣下からのご命令です。敵艦の艦長が脱出する素振りを見せたなら捕えよとのことです」
「はいはい、少将閣下様直々のご命令とあれば、あたしらはたとえ火の中水の中ってねぇ」
「どうなさりやす?」
「決まってるじゃないか。あの坊やが大活躍しているところであたしらが行っても仕方ない。
大勢が決したところで火事場泥棒さね」
「わかりやしたぜ!」
「まったく、あたしも落ちたもんさねぇ。正義を信じて戦ってみりゃ毒ガスを撒いた重大犯罪人。
クズだの非道だのって言われたい放題さ」
「…少尉殿、敵戦艦がそろそろ限界ですぜ!」
「そうかい、それじゃあ出るとするか」
「まだ空戦隊がいくつか飛び回っておりますぜ、お気をつけて」
「空戦隊?ふふふ、よりどりみどり・・・」
シーマかッ?( ̄[] ̄;)!

もう一人の赤い男、ジョニー・ライデンは?
1の人です。
難しいですねぇ、雷電。
 とりあえず、SD様に送ったのに、多少手を加えてアップしてみます。五日目の後半、その1です。

 ラフィキは、彼女を追って、ツィマド社の地下の工場を駆け降りて行きます。
 工場は、月面を掘り下げるような形で、多層構造になっており、降るにつれて、人も疎らになって行きます。
 時折、作業員などに呼び止められる事もありますが、ラフィキが、ごめんなさ〜い、とか適当な事を言いながら駆け抜けて行くと、なんだありゃ、と呆れた顔で見送られます。
 やがて、工場がほぼ無人になり、これより下層はノーマルスーツを着用せよ、という表示があちこちに見られるようになった辺りで、ラフィキは、彼女に追い付きます。
 作業機械の影から覗き込むと、彼女が、背の高い青年と言い争っています。彼は、とても彼女によく似てます。驚くほど背が高く、やわらかい金髪で、金色の目をしてます。
 彼は、彼女に、アトレイユと呼ばれています。
「月を貪るだけの……に対して、思い知らせてやるんだよ」
「……そ、それでも、関係ない人を巻き込んだ……なんじゃないかなぁ」
「…月に吠えて……けの連中は、同類だよ」
「もっと自分の……で話してよ、アトレイユ。他人から借りた言葉で……出来るなんて思わない方がいいよぉ」
「それは、僕の……独りよがりでないという証だよ」
「でもね、で……」
 機械の作動音がうるさく、はっきりとした内容までは分かりませんが、恐らく、過激で、暴力的な主義主張と、人道的な一般論の水掛け論のようです。しかし、彼女が、劣勢で、もの凄い勢いで言い負かされて行くのが、はた目にも分かります。
 二人の会話から分かる事は、アトレイユ達が、月のテロリストで、彼らの慎み深い言い分を、暴力的に世に知らしめる為、このツィマド社の工場に、爆発物を仕掛けたという事です。
 宇宙港での騒ぎも彼らの仕業だったようですが、彼女のまさかの裏切りによって、未然に防がれたとの事です。
 彼は、しかし、今度は、お前でも間に合わないかも知れないよ、と穏やかな口調で物騒な事を言ってます。
 アトレイユが彼女に銃を向けたので、ラフィキは二人の争いに介入します。勿論、ラフィキのナイーブな心意気は、金色の巨人達の間に生身で立ち入るほど屈強ではないので、彼は、近くに乗り捨ててあった、作業用のプチ・モビルスーツに乗ってます。
 んで、うっかりヒロイックな行為に及んでしまい、サクッと撃たれて、肩を負傷しちゃったりもします。
 鋭い銃声に、彼女の、可憐な悲鳴が上がり、その隙にアトレイユは姿を消します。
 あ、いや。
 去り際に、彼は、この無人の工場に、3つの爆発物をセットしたと言い捨てて行きます。彼の真意は不明ですが、何となく、彼女への挑戦とも受け取れました。
「さぁ、早く探しに行かないとね。あんまり時間がないんじゃないかな?」
 肩を押さえたラフィキが、プチ・モビルスーツを起こしながら、そう言うの聞いて、彼女がポカンとした顔をします。
「逃げないと、怪我しちゃいますよ?」
「別のチキンレースだったら逃げちゃったかも知れないけど、探し物だよね?」
「そうだけど?」
「じゃあ、オイラに任せておいてよ」
「オイラ? 変なの」
 自信たっぷりに胸を叩いたラフィキを見て、彼女は、ズレた所で笑います。
 五日目の後半、その2ですw

 さて、時間はあまりないようです。
 ヅダのテストパイロットの彼を巻き込んで、ツィマド社に警告を発した後、二人は爆発物探しに乗り出します。
 ラフィキは、プチ・モビルスーツを駆り、工場内を飛び回ります。そして、占い師の本領を発揮したのか、運が良いだけなのか、手掛かりがほとんどない所から爆発物を発見して行きます。
「流石、占い師さんね」
「いや。だから、占い師じゃないんだけど」
「じゃあ、何て呼べばいいのかな?」
「祈祷師だよ」
「あはは、変なの。なら、私は、モンデンキント(月の子供)かしらね」
「なら、の使い方がおかしいと思うよ」
「そんな事はないかと……。あ、今、処理が終わりましたので、そちらに行きます。迎えに来てください」
 彼女自身は、爆発物のスペシャリストのようです。
 何処で、そんな似合わない知識を身に付けているのか……。作業の合間に、ラフィキは、雑音混じりのレシーバーに問いかけますが、モンデンキントの答えは曖昧でした。答えたくないというよりは、込み入っていて、何処から話したらいいのか、という事なようです。
「ねぇ、祈祷師さん。何か、お話をしてよ」
「気が散らない?」
「少なくとも、恐いって事は忘れられるわ」
 ラフィキは、祈祷師であった父の話や、幼い頃の話。タンザニアの自然や、文化の話、祖父と喧嘩をして、イギリスの大学に行った話。異国で出会った友人の話……。神経と目は、四方に配っていましたが、お話だけは、とりとめもなく出て来ました。
「私は、研究所にいたの」
「研究所?」
「そこで、実験をしていて」
「学校みたいな所?」
「そう、そうかもね。……ちょっと待って! う〜ん、やっぱり違う」
 二人は、身の上を語り合う事で、ラノベ的な親近感や信頼感を得て、また、お互いの複雑な生まれを察します。ラフィキの印象では、彼女は幼い頃から、特殊な学校に行っており、特別な勉強をしていたようです。
 どうやら、モンデンキントは選ばれた人のようです。
「あぁ、それでか」
「何が?」
「君の魂は、とてもきれいだ」
「……変なの」
 五日目の後半、その3ですw

「コレ、って貰ったらダメですか?」
「あげる、って言わなかったっけ?」
「確認です」
 あはは、と笑いながらもモンデンキントは、爆発物の解除を続けています。
 彼女が、コレ、と呼んだのは、剥き出しのリード線の横に置いた琥珀の原石です。彼女の金色の目と同じ色をしています。彼女が、最初の解除に挑む際、ラフィキがお守りに、と手渡したものでした。琥珀は、パワーストーンとしては、幸運を意味します。そして、琥珀の石を贈る事は、そのまま幸運を贈る事なのです。
 そして、その幸運は、最後まで、二人を裏切る事はありませんでした。
 パチンとリード線を切断する音が辺りに響き渡り、その余韻が完全に消え去った後、二人は顔を見合わせました。
「はぁ、やった」
「やったね」
 恐らく最後であろう爆発物を解除した時、二人はヅダの格納庫にいました。いや、格納庫じゃなくてもいいし、その実験機のある研究棟でもいい。まぁ、とにかくヅダの機体がある所です。
 解除を終えたモンデンキントは汗を拭い、それを見守っていたラフィキは、安堵のため息を吐きます。
 そして、二人は、そこにモビルスーツがある事に、初めて気付きました。
「モビルスーツ!」
「うん。でも、ザクじゃないけどね」
「本物を、初めて見たわ!……って、祈祷師さんはザクっていうのが好きなのかしら?」
「好きっていうか」
 何て、言おう。ラフィキが言葉を探していると、彼女が、子供のように両手を広げ、はしゃいだ声をあげました。
「大きいね。モビルスーツが、こんなに大きいものだとは思わなかったわ」
「あんまり近付かない方がいいよ。それはよくない機体だ」
「よくないって?」
「人が死ぬ」
「兵器だもの、人は死ぬわ」
「いや、そういうのじゃなくて……。上手く言えないや。皆には、悪い予感がよく当たる、って言われるんだ。そういう感じ」
「変なの」
「変だね」
「死ぬって、どんなふうに?」
 ラフィキは、遥か遠くを見るような目付きで、ヅダを見上げました。
「彼は、引き返せなくなって死ぬ。駆け抜けて、燃え尽きる」
「いいな。私も、そんなふうに死にたい」
 不吉な事を口走ったモンデンキントを、ラフィキは怪訝そうに見つめます。
「人が、死ぬのが恐いと思うのは、自分がいつ、どんなふうに死ぬのか分からないからだよ。そんなふうに死に方を選ぶのは……」
「選ぶのは?」
「……傲慢だ。モンデンキント、君に、傲慢なコヨーテのお話をしてあげよう」
「コヨーテ?」
 モンデンキントは、キョトンとした金色の目で、ラフィキを見返しました。
「そう、コヨーテ」
「コヨーテって、何ですか?」
「……」
「……」
「コヨーテも知らないなんて、立派な狩人になれないよ?」
 ラフィキが笑うと、じゃあ、って彼女が可愛い唇を尖らせて言い返しました。
「小惑星帯(アステロイドベルト)における、AMBACの有効性をスラスターでの姿勢制御と対比して述べよ、ディア?」
「え?」
「こんな事も知らないなんて、立派な……」
 その瞬間、重く、鈍い地響きと共に、空気が波打つような衝撃が、二人を襲います。
 爆発です。
 地上に近い辺りで、爆発があったようです。格納庫が傾くかのように揺れ、頭上からは、色んなものが落ちて来ます。
 モンデンキントは、真っ青な顔をして、自分の迂闊さを呪います。結局、地下での捜索劇は、彼女を含めた色々なものの目を反らしておく為の、囮だったという訳です。
 後で分かる事ですが、この時、要人用の一時退避シェルターのようなものが爆破され、その爆発に巻き込まれ、グラナダの偉い人が亡くなったそうです。

 ラフィキは、彼女の方に手を伸ばしかけて、降り注いで来た何かにぶつかり、そのまま意識を失います。

 あぁ、長かった。手直しなんか、しなければ良かった(´ε`;)…
グラナダにいれば良かった!
それはそれとして、コヨーテはアメリカにしかいませんが、よろしいでしょうか。
ハッ、ラフィキには、インディアンの血も!?
> Jozlanくん
 何〜! コヨーテはアメリカにしかいないのか〜!Σ(°д°lll

 失敗です。やっぱり、手間を惜しまず、ちゃんと調べればよかった。これ、伏線にもなってるんだけど、どうしよう。あ、ちょっとごまかせる方法を思い付いたぞ!

 ……。
 ……。
 ……。

 コヨーテで、大丈夫です。計算通りです!(*°_っ°)ノ゙
宇宙世紀0079年1月20日
グラナダのジオニック社の工房にて・・・
「現行のザク?の動きは我々の要求するレベル達していない」
「その通りだ。宇宙空間での機動力は高すぎるくらいが丁度いい」
「我々教導大隊はザク?の高性能化を要求する」
「訃訃訃、皆様方のご要望にお応えできるものが完成しております。どうぞこちらへ・・・」
「おお、これは!」
「R型と申します。空間戦闘では現行のものを凌駕する機動性を持っております。
 F型の持っていた汎用性を放棄し、宇宙空間での機動性を極限まで追求しました。
 機動力はヅダにも劣りますまい」
「おお、我々はヅダを超えるものを欲していたのだ。早速試乗させてもらおう。
 お誂え向きに3機用意されているしな!」
「皆様方の試乗テストの感想が楽しみですよ」
宇宙世紀0078年秋ごろ
以下、妄想です。
義勇兵ボシュウ中!の看板のもと、屈強な男女が集まってきている。
面接官「たんざにあ?そんなコロニーはあったかな?」
ラフィキ「違うよ、アフリカのタンザニアだよ!」
面接官「何だと!?貴様はアースノイドか!」
ラフィキ「だから、タンザニアの祈祷師だってば!」
面接官「・・・(ふざけた奴だ。懲罰大隊に送ってくれよう)」
偶然通りかかるガルマ
ガルマ「何の騒ぎだ?」
面接官「が、ガルマ様!実はアースノイドが義勇兵に云々」
ガルマ「しかし、出身はどこであれジオン軍に志願してきてくれているのだろう?」
面接官「はっ。なので弾避け用のガトル隊にでも回そうかと」
ガルマ「いや、それは良くない。将来、地球に侵攻するとなった時に必ず必要になると思うぞ」
ガルマ「そうだ、ならば彼を私が個人的に雇おう。私兵だ。これならば文句はあるまい?」
面接官「・・・文句はありませんが、総帥らが黙ってはおられませぬぞ?」
ガルマ「大事ない。気にするな」
--------------------------------------------------------
ギレン「ガルマよ、アースノイドを私兵として雇ったそうだな?」
ガルマ「おや、もうお耳に?左様で。」
ギレン「お前はアースノイドが敵であると知っているのだろうな?」
ガルマ「攻める対象は地球連邦軍にござりますれば、
     すべてのアースノイドと敵対する必要はありますまい」
ギレン「いや、言い直そう。地球人は我々に支配されるべき存在なのだ。家畜と言ってもよかろう」
ガルマ「兄上、そのやり方は即刻支配するには良い考えかもしれませぬが、
     時間をかけて統治するには向いておりませんよ」
ギレン「ふむ、言うようになったな。ではお前はあのアースノイドをどうするつもりだ?」
ガルマ「ああ、彼ならば野に放ちました。一応契約の証としてコーヒーを振舞いました。
    今後なにか出自でとやかく言われたら
    『元ガルマ・ザビの食客である』と答えよと教えておきましたが、いけませぬか?」
ギレン「こやつめ・・・ハハハ!」
---------------------------------------------------------
以上、妄想です。もちろん実際にこんなことがあったわけはありません(笑)。
 例によって長いので、こちらにw

 休暇八日目、その1。

 朝早く、病院の面接時間を無視してやって来たチャールズは、ラフィキを病室から連れ出し、昨晩の成果を披露します。
 彼は、フォン・ブラウン市にあるという女子校と、その周辺を探ってみました。まず、モンデンキントという名の少女は、その女子校には存在しませんでした。彼女の本名は、タミー・ストロナッハ。グラナダ軍(地球連邦軍や、ジオン軍とは違う、グラナダ独自の防衛軍のようなもの。グラナダ軍というのは、俗称)の司令官、フッフール・ストロナッハの末の娘のようです。
 ところで、フッフール・ストロナッハというのは、過激な反地球連邦政府の主義者として、一部では有名な人物です。噂では、彼は、今回のルウムでのジオン軍の劇的な勝利に、大きな感銘を受けたようで、独自の行動を起こそうとしていたそうです。……ところが、そのストロナッハが、現在、行方不明だとか。
「話は分かったけど、それと、彼女に何の関係があるの?」
「俺にも分からん。だが、彼女は、修学旅行中の宿泊先にも帰らず、家庭の事情だとかで、突然、学校を退学して、現在、行方不明なんだってよ。
 ストロナッハが、政治的なトラブルの張本人なのか、政治的なトラブルに巻き込まれただけなのかは分からないが、そのどちらかであるのは間違いない。だが、彼女はそうでないとは、誰にも言えない」
 ラフィキは、目をパチクリさせます。
「チャールズ、どうしよう?」
「彼女の事は忘れろ」
 しばらく躊躇った後、重々しくそう宣告したチャールズは、ラフィキの肩を叩くと、サイド3に帰って行きました。
 休暇八日目、その2。

 さて。

 神も仏もいない。
 皆、死んでしまえばいいのに。もし、誰かひとりというなら、不吉な、チャールズだ、という勢いで、午前中ずっと、ずど〜んと落ち込んで過ごしていたラフィキでしたが、その午後、転機が訪れます。
 傷心のくせに、病院食では全く足りない彼は、病院の中庭のベンチで、売店で買い込んだお菓子の山を、例のマニュアルと一緒に広げ、ムシャムシャ、ペラペラと、何かに取り憑かれたかのように過ごしておりました。
 すると、ラフィキに、無神経にも話かけて来る者がいます。
「此処、よろしいですか?」
「どぞ」
 顔をあげると、日傘をさした歳老いた婦人がおりました。丁寧にとかしたプラチナブロンドの髪をしており、上品で、チャーミングな琥珀色の目をしています。ただ、それが、ラフィキの憔悴した黒い目と合うと、目尻に、ちょっと恐そうな皺がよりました。
「どぞ?」
「え、あ。ど、どうぞ」
 改めて辺りを見回すと、お昼後の面接時間のピークなのか、何処のベンチもいっぱいでした。ラフィキは、片手で、ベンチ上のお菓子と本の山をざざざっと払い落とします。
 妙な緊張を強いられるおばあさんです。
 ラフィキが、モビルスーツの教本の字面を追っている振りをしながら、ちらちらと様子を伺っていると、しばらく澄ました顔でベンチに座っていた彼女が、突然、ぶるっと身を震わせました。
「え?」
「あら、ごめんなさい。大人しく待っているように言われているのに、やっぱり駄目ね。ひとつお聞きしていいかしら。随分と難しそうなご本なのね。何の本なのかしら? いえ、とっても興味がある、って訳じゃないのよ。黙っているのと、疑問をそのままにしておくのが嫌なのよ。それに、ご存知かしら? 好奇心が、一番脳に刺激になるのよ。あら、いやだわ。これ、息子の受け売りだったかしら……」
「ち、ちょっと待ってよ」
「待ってよ?」
「待ってください、奥様」
「何かしら?」
「本についての返事ですが、わりと難しいです。モビルスーツの教本です。何で読んでるのかは、もう分からなくなっちゃったけど……。好奇心のお話は、初めて聞きました」
「あら、ちゃんと聞いていて、答えてくださるなんて、優しいのね。優しい、っていうのは、褒める所が見付からない相手の為の、最後の言葉だけど、人を判断する時には、最初に目に付く重要な所でもあるのよ。そういう意味ではあなたは合格ね。ところで、ジオンの兵隊さんって、皆さんそうなのかしら? 先日もね、私が郊外で道に迷った時、優しい兵隊さんが……」
 マシンガンのようによく喋る彼女を、ラフィキは、決然とした態度で遮りました。
「よく、俺が、ジオンの兵隊さんだって分かりましたね?」
「あなたの事は、新聞で読んだわ」
「ガルマ様の記事ですか?」
 ラフィキの言葉に、彼女は快活に笑いました。
「ザビ家の末っ子の事なんか」
「母さん、そういう事は、もっと小さな声で言ってもらえませんか?」
 その時、二人の間に大きな影が落ち、影の主が呆れたような声をあげました……。

 ……。
 ……。
 ……。

 ……さて、最初に考えていたよりも、随分長くなったので、この辺りでぶった切りますヾ(・∀・;)
 休暇八日目、その3。

 二人が座るベンチの前に立っていたのは、白衣を着たこの病院のお医者さんですが、その姿に、ラフィキは驚きます。
 2mを越えるひょろっとした長身と、金髪。目の色が、知性を感じさせる青で、手しているものが、銃ではなく、本であり、違いはありますが、アトレイユと名乗ったあのテロリストの青年と雰囲気がよく似ているのです。
 彼は、コリアンダーと名乗り、母の非礼を詫びた後、ラフィキに話があると切り出します。

 あ、その話の途中で、ショートカットの赤毛の女性が、コリアンダーに会釈して、ラフィキをちらっと見てから通り過ぎ、病院を出て行きます。
 彼女は、ルナリアンルート(アトレイユ篇)で、ラフィキに助け出されるアンナ・バスチアンという女医さんです。まぁ、サウンドノベル的な演出ですw

 この出会いをきっかけに、ラフィキは、ルナリアンという特殊な人種、社会階級の存在を知る事になります。
 ルナリアンとは、月生まれ、月育ちの、ある特殊な才能を持った人々の事で、かつては、連邦政府に繋がる研究組織の監視下にあったそうです。現在は、その研究組織は解体され、ルナリアン達は、月社会のあちこちに薄く、広く散らばっています。しかし、その才能故か、何れも高い地位に着いていたりしまして……。まぁ、彼らは、その生まれや、環境から、独特な思想を持っておりまして、ある意味、旧時代のユダヤ人的な存在になっています。

 ラフィキは、彼らに、モンデンキント、あるいは、タミー・ストロナッハという少女について、何か知らないかと聞きます。顔を見合わせた彼らの返事は、こうでした。
「知らないと言えば、嘘になるけど、此処では話せない」
「此処では?」
「退院の許可は、もう取ってある。明日にでも、こちらを訪ねなさい」
 彼らが、そう言って指し示した場所に、ラフィキは眉をひそめました。
「まだ、何かあるね?」
「あなたは、優しいうえに、勘がいいのね」
「母さんが、分かりやすいんですよ」
 彼が、そう言いながら、白衣のポケットから取り出して見せたのは、金色に光る石でした。……あの日、ラフィキが、モンデンキントと名乗った少女に手渡した筈の、琥珀の原石です。

 そんな訳で、特徴の【趣味】幸運のお守りの収集ですヾ(・∀・;)

 さ〜て、あと2日で終わるかなぁ?(´ε`;)…
 しまった。ざっと読み返しただけでも、文章の間違いとか、抜けが思ったより、多い(;°Д°

 意味が分からなかったり、通じなかったりする所がありましたら、御一報ください(m´・ω・`)m
7日目行動その1。

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《場所:サイド3》
午後も早い時間、エルヴィンは買い物袋を抱えて街中を歩いていた。

「穏やかな午後。今日は雨も降らない日だし、世は並べて事もなし、って感じだな……アレさえなけりゃ」

ジト目で眺める視線の先には、街の辻々で警戒している警察官とMP(ミリタリー・ポリス。憲兵)の姿があった。
通りに面した大型壁面モニターからは、

『市内に潜伏していると思われるテロリストは、少なくとも男女2名が確認されています。情報提供は〜』

とのニュースがひっきりなしに流れている。

「テロリストねぇ。こんな大げさにしたら、自分の首を締めるだけだって判らんものかな?」
「しかも、非常時だからってのを良いことにMPまで駆り出すとは」

独りごちるエルヴィンの元へ、通行人へ職務質問をしている若いMPが近寄ってくる。

「すみませんが、ご協力よろしいでしょうか?」
「ああ、はい。こんな時ですから、喜んで」
「ご身分を確認できるものは何かありますか?」
「ああ、これでいいかな?」

差し出した軍の認識票を見た途端、多少緊張していたMPの態度が明らかに変る。

「いや、失礼しました!ルウムでの戦いはお疲れ様でした。いまはご休暇か何かで?」

自分としては、戦争自体(とそれに参加している自分自身)にはいろいろと言いたいことはあるが、尊敬と賞賛を受けるのは素直に誇らしくもある。

「頑張ったご褒美でちょっとだけ、ね。それより今はそちらの方が大変でしょう?」
「いやはやまったくです。そのテロリストとやらも、何でまたこんな外れのコロニーを狙うんだか。首都のズム・シティならともかく……ああっと、今のは聞かなかったことにしてください(汗)」
「いやいや、気持ちは解ります。それで、まだ何かありますか?」
「いえ、もう結構です。今後もご武運をお祈りしています!」
「こちらこそ。では」

お互いに敬礼を交わすと、MPは次の通行人の元へと去っていった。

「それにしても、まさか向こうさんも現役の軍人が"テロリスト"の協力者だなんて思ってもいないだろうなぁ」
7日目行動その2。

----
苦笑したエルヴィンは、それから10分ほど歩いて閑静な住宅地の一角へと入っていった。
そのままとある住宅の扉をノックして、「俺だよ。入るぞ」と声をかけて中に入る。

中では件の彼女が警戒した顔付きで、

「だ、大丈夫だった?」

と声をかけてきた。

「ああ、何しろ現役軍人だからな。職質されてもスルーだよ」
「とりあえず適当に食べ物飲み物を買ってきた。あとは死ぬほど恥ずかしかったが、リクエスト通り下着類も何とかしたよ」
「まぁ、昨日の深夜にここに転がり込んでから、ほとんど飲まず食わずだろう?君が人心地つくまでこっちは"例の資料"を拝見させてもらうんで、ゆっくり食事するといい」

彼女(ナタリア・リンテルナと名乗った)が一心不乱に食事をしている傍ら、提供された資料を読み込むと共に、昨日からの一連の行動を思い返す。

(しかし昨日は、逃走劇に始まり、相手から銃を奪い取っての銃撃戦、プチモビ(工事用の小型MS)を使っての包囲網突破、果てはコロニー外れからのスカイダイビングもどき、と生命が幾つあっても足りない冒険の連続だったな)
(それでも何とか逃げ切れたし、軍の保養所に隠れるってのは我ながら上手い思いつきだった)
(こんな首都のすぐ近くで、観光資源も何もない田舎コロニーに保養所なんか作ってもしょうがないだろ!という意見は最もだけど、こうなってみると利用者は少ないし安全は確実だしで、申し分ない隠れ家になったな)

「しかし、現役の大臣が軍の物資関連で私腹を肥やし、しかも連邦に組みしてスパイ行為まで行なっているとはな」
「ラーム大臣といえば清廉派で有名だし、貴族主義のザビ家への対抗馬としてリベラル派の旗頭と目されていたのになぁ」
「それにしても、よくここまで証拠を揃えたもんだ。流石はジャーナリストってところかな?」

食事を詰め込んでようやく落ち着いたナタリアは、誇らしげに(無い)胸を張った。

「まぁね。月面の最大手、フォン・ブラウン・ジャーナルの敏腕女性記者、ナタリア・リンテルナとは私のことよ!」

口元に食べ滓が付いているのを指摘しないのも優しさだよな、と思いつつ、真面目な顔でエルヴィンは聞いた。

「それで?これからどうするつもりだ?」
「それなのよね……。ねぇ、貴方の観るところ、このコロニーから無事に脱出って可能かしら?」
「……はっきり言って無理だろうな。街中に警察とMPが溢れかえっているし、もうすぐこの戦争の条約調印式が控えている。現状、警戒が緩むことは有り得ないだろう」
「データだけ月に送るのは――」
「それも無理なのは君の方がよく知っているだろう?ミノフスキー粒子の発見と活用の弊害として、各地への長距離通信がかなり不利益を被る事になってしまったのは、ジャーナリストである君の方が専門の筈だ」
「う〜〜〜」

頭を抱えてあーでもない、こーでもないと呻いているナタリアを見ているとハイティーンと指摘されてもおかしくはない程だが、お互いの自己紹介で実は同い年だと知らされた時の衝撃は未だ新しい。
このままベッドの上で起き上がりこぼし状態のナタリアを見ているのも楽しいが、それでは話が進まないと思い直したエルヴィンが声をかけたのは、たっぷり5分ほど経ってからだった。

「あ〜。一つ提案があるんだが」
「?なに?なんか名案でも思いついた!?」
「いや、実はこの状況を打破する最強のカードを俺は持っているんだが、それには一つ問題があってな……」
「???」
「その切り札を使うには、この特大スクープを諦めてもらわなけりゃならん」
「………………えええぇぇぇぇぇっ!?」

最大級の叫び声をあげ、そのままの勢いで噛み付いてくるナタリアをどう説得したものか、思い悩むエルヴィンは深い溜息をつくのだった。
宇宙世紀0079年1月26日
サイド3ズムシティ宙域にてザクの新型のテスト飛行が催された。
宇宙空間の黒よりもなお黒い3機の機体、その背中から発せられる青い光が3つの流星を髣髴させる。
「今日はドズル中将をはじめとするお歴々が見守っておらっしゃる。張り切っていこうではないか!」
「では簡単なターンから始めようか、行くぞ!」
3機の機体は宇宙空間を黒いゲレンデに見立てたかのように華麗なスラロームを描いていく。
「好調好調。ならば次は鋭角的な機動。45度のターンを3回繰り返す。行くぞ!」
ムサイ級やチベ級の艦艇の間を林を滑り抜いていくかのような勢いで通り抜けていく。



「おう、なんだよあの黒いのは。俺にもよこせよ」
「少尉殿、勘弁してください。R型というザクの最新型ですよ」
「ほほう、最新型ね。なおさら欲しいね。よし決めた。陳情する!」
「少尉殿、勘弁してください。先日S型を受領したばかりではないですか」
「先行予約だよ。そんでな、あの黒いのをベースに要所要所を真っ赤に塗ってやるのよ。こいつは映えるぜ」
「少尉殿、勘弁してください。S型はどうするのですか?」
「あん?お前にやるよ。ただしアンテナは取っておけよ、そうしないとお前が隊長になるからな」
「少尉殿、本当に勘弁してください。私はまだ死にたくありません」

宇宙世紀0079年1月28日
サイド3ズムシティ近郊のコロニー「マハル」
数か月後に数奇な運命を辿り歴史に名を残すコロニーだが、今は静かな居住コロニーである。
しかし、この静寂は破られる・・・

「さぁてお仕事お仕事。しかし段々あたしらも汚れ仕事が板についてきちまったもんだねぇ」
「しかしMSを使わない仕事までやる必要はあるのでしょうか?」
「MSのドンパチだけがあたしらの仕事じゃないってわけさ。お上のご命令にはハイハイって、素直に従うもんさ」
「しかし連邦軍との連携とは、妙な気分ですな」
「そうさねぇ、風向きが変わりゃすぐに渡りをつけられるようにしてもらいたいもんさ。あの小娘はなんってったっけね?」
「上からの情報によるとナタリア・リンテルナと名乗っているそうです。偽名でしょう」
「(顔写真を確認しつつ)さて、どこの馬の骨だろうか?ふふふ・・・鬼が出るか蛇が出るか」

宇宙世紀0079年1月28日
サイド3ズムシティ近郊のコロニー「マハル」
数か月後に数奇な運命を辿り歴史に名を残すコロニーだが、今は静かな居住コロニーである。
しかし、この静寂は破られる・・・

「・・・将軍・・・レビル将軍」
「・・・君は?」
「情報部の者です。もう少しすれば将軍をお助けできると思います。もうしばらくお待ちください」
「どうやってこの場所がわかったのだね?」
「ジオンも一枚岩ではないということです」
「そうか・・・心当たりはあるが、まさかな」
「作戦の詳細は追ってご報告いたします。不自由な状態を強いることをお許しください」
「わかった。私も英気を養わなくてはならんな」
「いよいよ条約が締結されるな」
「大尉殿、今晩は飲みましょう!『滅びゆくもの』の為に」
エルヴィンの10日目行動です。

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《サイド3》

サイド3の宇宙港に、寄り添うように立つ男女の姿があった。
港にはよくある風景として、2人を気に留めるものはほとんどいない。

やがて女は離れ、一歩また一歩と遠ざかっていく。
俯く男、だがしばし後に、意を決したように顔を上げ女の名前を叫ぶ。

立ち止まる女。振り返るその顔には涙。
だがその涙は溢れるような笑顔に取って代わり、手を広げ待つ男の胸元へと飛び込んでいく。

そして、いつの間にか固唾を飲んで見守っていた周囲からは、拍手と喝采が湧き起こる。
その中で寄り添った2人は、いつまでもいつまでも抱きしめ合っているのだった……。

―――と、いう光景を軽食用のバーラウンジから眺めながらエルヴィンは呟いた。

「青春だねぇ」

それに対し、いささか不機嫌そうな声色でナタリアが答える。

「あら、ベタだけどあーゆーのに女性は憧れるものよ?それに男の甲斐性って奴じゃなくて?」

「ふむ。じゃあ試みに問うが"戦場に出る男を一途に待つ女"になる気はあるかい?」

「うーん。ちょっと気は惹かれるけど、わたしのキャラじゃあないわ」
「それに、まだまだ一線で頑張りたいってのもあるし」

「そいつは残念。……気が変わったらいつでも言ってくれ。多分、この席はしばらく空いてる」

「わかったわ。いつか何処かの未来でそーゆーこともあるかもね」

握手を交わした2人は、出発ゲートまでの短い距離を付かず離れずに歩いて行く。
と、ナタリアが思い出したように頷き、振り返る。

「そうだ!最後に言うの忘れてたわ」
「わたし、今回の件が認められて地球勤務になるの。大抜擢よ!凄いでしょ!」

「昨日の夜の長電話はそれか?だが、あの時はそんなに興奮してなかったようだが……」

「ま、まぁ、あの時はいきなりだったし?実感もまだ湧いてなかったから」

「でもまぁ、そうなると俺達の縁は限りなく遠くなっちまうなぁ」

思いっきり落胆モードのエルヴィンに対し、むしろ楽しげにナタリアは言った。

「そう思う?んー、でもね、そう遠くないうちに、私たちはまた会う気がするわ」
「これはわたしの女の勘。結構当たるって評判なのよ〜?」
「(……ただし、それがお互いにとって望むべきものとは限らないけど)」

エルヴィンが(これは脈があるのか?)と悩む間もあらばこそ、出発ゲートはもう目の前だった。

「……それじゃあ、元気で」
「ん。あなたも、ね」

最後の握手を交わすと、そのままナタリアは振り向かずにゲートの中へ消えていった。

そして、彼女の手を握った右手をしばらく見つめて動かなかったエルヴィンも、やっと踵を返す。

「さて、それじゃあ俺も帰るとしますか。次はどんな任務が待っていることやら」

そしてエルヴィンは第2の故郷、懐かしき仲間たちが待つ母艦、戦場へと歩き出すのだった。

宇宙世紀0079年1月29日未明
マハルの宙港にて騒ぎが起こる。

黒服1「倉庫街に逃げたようだ。増援を!」
黒服2「馬鹿な奴らだ。袋の鼠だぞ」

数名の黒服が薄暗い倉庫街を駆け抜ける。

黒服1「あのブン屋の女は兎も角、軍人が付き添っているらしいがどうする?」
黒服2「まぁ、この場に居なかったってことにされるだけさ。行方不明だな」

そして始まる銃撃戦・・・

場所は変わって宇宙港からは反対の位置にある物資搬入通路

「君はジオン軍人なのかね?」
「将軍様、そういう詮索はよしてもらおうか」
「ふむ、では質問を変えよう。私を逃がすと戦争が長引くが、それでいいのかね?」
「将軍様、それこそ余計な詮索ってもんさ。さて、この先に連邦の情報部が待っているはずだ」
「ありがとう、取りあえず礼を言っておくよ」
「おやおや、人様から、しかも連邦軍の将軍からお礼を言われるとはねぇ。こいつは愉快だ」
「レビル将軍、お待ちしておりました。ここから先は我々に」
「連邦さん、ぐずぐずするんじゃないよ!」
「あいわかった。貴官の協力に感謝する」
「おや、また礼を言われた。ふふ、悪くないねぇ」
> 魔貴アベリさん
> ―――という光景を軽食用のバーラウンジから眺めながら……

 やるじゃんエルヴィン、と思った俺の称賛を返せ!(・∀・)

 僕、結果的に叙述トリックになった事はあっても、最初から意図してそうした事がないので、今度、この叙述トリック、何かで使わせていただきますヾ(・∀・;)
サイド3某コロニー 公園の中に無理やり作られた水中演習場

技術士官「これよりザク?J型の水中実験を行う!」
パイロット「サー」
技術士官「では早速池の中に入ってもらおう」
パイロット「サー!」

技術士官「様子はどうだ?」
パイロット「ぶくぶくぶく」

技術士官「J型を水中に入れるのは気密性の問題から腰より深いところには入れないほうがよい、と」
パイロット「サー」

技術士官「ギンガナム中尉の企画書からC型の気密性をもとに水中実験機を制作したぞ」
パイロット「サー!」
技術士官「この実験機をもとに水中用のザクを開発する。もう溺れる心配はない!」
パイロット「サー!!!」

サイド3 ズム・シティ宙域

パプア級輸送艦から次々と物資が運ばれてくる。

ガルマ「この貨物の山は何事だ?」
ダロタ「どうもギンガナム中尉が調達してきたようですな。
ですが、名目上は寄付ということになっているようで」
ガルマ「また奇特な御仁がいたものだ。差出人は?」
ダロタ「それが・・・はっきりとしません。納品書には『リーガ・ミリシヤ』とのこと」
ガルマ「何者だろうか。まぁ貰えるものは貰っておくとするか。しかしギンガナムめ、底なしだな」
サイド3 ズム・シティ内 高級レストラン

ガルマ「このようなところで会いたいなんて珍しいですね、中将」
ドズル「ハハハ、今日はお前に会いたいという人物がいてな、もうすぐ来るはずだ」
ガルマ「私に?どういった要件なのでしょうか」
ドズル「正確に言うとな、お前の部下に興味があるのだそうだ」

向こうから恰幅の良い中年男性がやってくる。
しかし、その物腰や落ち着いた澄んだ目は、この人物が優れた軍人であることを証明しているようだ。

男性「初めましてガルマ中佐。ノイエン・ビッターと申します」
ガルマ「ノイエン・ビッター?・・・少将閣下ではありませんか!」
ビッター「今日はひとつ相談がありまして、こうしてドズル閣下に席を設けさせていただきました」
ドズル「気にするな気にするな。ウェイター、飲み物を用意してくれ」
ガルマ「私に、いや私の部下に用事があると伺いましたが、どういった事でしょうか?」
ビッター「中佐の旗下に地球出身の者がおりましたな?彼に少し興味がありまして」
ガルマ「・・・少将は次の作戦ではどちらに?」
ビッター「アフリカ、キリマンジャロ基地攻略です。連邦の国家で言うとタンザニアですな」
サイド3 ズム・シテイ内 総統府

ギレン「何、転属希望だと?この期に及んで何を言い出すのだ」
秘書官「ビッター少将は降格しても構わないので欧州方面に行きたいそうです」
ギレン「あの男のことだ、遠大な計画があるのだろう。しかし降格は免れぬな」
秘書官「ではノイエン・ビッター少将を大佐に降格し、欧州方面軍に転属するよう手配します」
ギレン「しかし、この『鰐のいないところに行きたい』とはどういう暗号なのかな・・・」
ガルマ様にギンガナムの行動を報告…

サイド3 ズム・シティ宙域

−ギンガナムとツィマッドの技官が格納庫へ向かっている
 ギンガナム「貴社の協力に感謝する」
 トウゴウ 「中尉を軽んずるとは、ジオニックに人なしですな」
 ギンガナム「3000年後には嫌でもわかるさ」
 トウゴウ 「SFですか」
 ギンガナム「アニメだよ」

−格納庫内、飾り気のない重MSと弩級戦車。
 ギンガナム「これが完成した弩夢か。重そうだな」
 トウゴウ 「プロトタイプですが、十分使えます」
 ギンガナム「書類の上ではな」
 トウゴウ 「実戦でのデータ収集は中尉にお任せしているはずです」
 ギンガナム「うむ、搭乗者の目星もついている」
 トウゴウ 「例の、パプテマスとかいう御仁ですか」
 ギンガナム「彼は軍人ではないし、今は木星だよ」
 トウゴウ 「中途半端な腕前のパイロットでは困りますよ」
 ギンガナム「新兵だ」
 トウゴウ 「それでは話が違う、ドムを無駄に壊されては困ります」
 ギンガナム「大丈夫だよ、3000年後では有名な男だ」
 トウゴウ 「誰です?」
 ギンガナム「コレン・ナンダーという」

 ギンガナム「もうひとつ、頼みがあるのだがな」
 トウゴウ 「…聞きましょう」
 ギンガナム「白兵戦用の武器を作ってほしい」
 トウゴウ 「ヒートサーベルでは御不満ですか」
 ギンガナム「もっと無骨なものだよ、棍棒だ」
 トウゴウ 「MS用のですか、単純すぎやしませんか」
 ギンガナム「小細工なしで敵を粉砕する、武器とは本来そういうものだ」
 トウゴウ 「上申してみましょう、武器というより、ただの鉄塊にしかならないと思いますが」
 ギンガナム「無粋だな。そんなことだから華をジオニックに奪われるのだ」
 トウゴウ 「ハハハ、では回転でもさせますか、踊り子みたいに」
 ギンガナム「それだな。ドリルと棍棒を足そう」
 トウゴウ 「重そうですが…ドムの出力なら、問題ありません」
 ギンガナム「名称は『ミンチ・ドリル』にしてくれたまえ」
 トウゴウ 「冗談で言ったんですよ」
 ギンガナム「わたしは、本気だよ」
 トウゴウ 「誰がそんな原始人の武器で戦いたがるんです?」
 ギンガナム「コレン・ナンダーとはそういう男だ」
ガルマ様にギンガナムの行動を報告…

フォン・ブラウン市

−とある料亭、ギンガナムと実業家らしい精悍な男。
 ギンガナム「貴社の協力に感謝します」
 実業家 「公国軍とのコネクションは損にはなりません」
 ギンガナム「わたしも、初代ジン・ジャハナム氏に会えるとは光栄です」
 ジャハナム「"初代"とは(笑)。軍人はおべっかを使うのものではありませんぞ」
 ギンガナム「宇宙世紀0153年を過ぎても、宇宙引越公社は健在です」
 ジャハナム「SFですか」
 ギンガナム「アニメですよ」

 ジャハナム「木星船団公社の方はどうでしたか」
 ギンガナム「あれは遠すぎました。木星からの物資は上の方に取られてしまった」
 ジャハナム「われわれの偽名による物資の受け渡し上手くいったでしょう」
 ギンガナム「NPOである貴社の名前を表に出すわけにはいきませんからな」
 ジャハナム「中尉から指定のあった、その偽名ですがね」
 ギンガナム「『リーガ・ミリシヤ』ですね」
 ジャハナム「どういう意味です?」
 ギンガナム「古いアニメの正義の味方の名前です」
 ジャハナム「それは光栄」
サイド3 ズム・シティ宙域

−暗号回線で紫の髪の男と会話するギンガナム
 シロッコ 「そうでしたか。物資が中尉のもとに届かなくて残念です」
 ギンガナム「その代わりと言っては何だが、面白い話を手に入れた」
 シロッコ 「連邦の同行ですね」
 ギンガナム「『オペレーション・ヴィクトリー』と呼ばれているという情報もある」
 シロッコ 「中尉が固執している"白いMS"とやらですか」
 ギンガナム「貴公にとっても、いずれ重要な話になるはずだ」
 シロッコ 「ハハハ、聞かせてもらいましょう」
 ギンガナム「サイド7で連邦が新兵器の開発をしている」
 シロッコ 「ジオンの一部の無能連中のように、連中の技術力を侮ってはなりません」
 ギンガナム「そのとおり…変形する戦闘機だとか」
 シロッコ 「その程度なら、わたしの案にもあります」
 ギンガナム「『滅殺羅』だな」
 シロッコ 「アニメのように、合体でもすれば大したものですがね」
 ギンガナム「アニメじゃない。本当のことさ」
あ、木星とは通信できないんだった。
まあ、アニメってことで(もちろん、木星との通信なんか傍受してるやつもいないさ)。

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