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離島・田舎の医療コミュの離島・田舎の医療の情報の情報

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離島・田舎・僻地医療に関する調査や統計など、面白そうなものが見れそうなページを紹介します。厚生労働省などの信頼できるところに出ているものも結構あります。
詳しくは原本を見たら「へぇ」が見つかるかもしれません。

なんだか、次々と書き込んですみません。

コメント(135)

89、92で書いたイベントの正式なアナウンスがありましたので改めて掲載します。89、92の書き込みは削除します。

「日本一大きな村 十津川村 で 《星降る夕べに医療を語る》」夜 
 開催案内

■ 日 時 : 2008年8月29日(金)15時〜 
■ 場 所 : 奈良県十津川村
http://www.vill.totsukawa.lg.jp/cgi-bin/odb-get.exe?WIT_template=AM040000
■ 参加費 :
 1)へき地医療に関心のある医学生や研修医等は無料
 2)へき地医療に従事する事を検討している医師については原則無料
   (医学生、研修医の方を優先させていただきます)
※ ただし、1日目の昼食と近鉄橿原神宮前駅までの交通費は各自負担
■ 交 通 :近鉄橿原神宮前駅から送迎 (詳細はご相談ください)
■ 会 場 :十津川温泉一乃湯ホテル(吉野郡十津川村小原223−1)
■ お申し込み・お問い合わせ方法 :
【応募先】〒630-8501 (住所記入不要) 奈良県地域医療連携課
 《星降る夕べに医療を語る》 会 担当:松岡、杉本宛
  Eメール、FAX、あるいは葉書で
  1.氏名 2.住所 3.電話番号 4.年齢 5.性別
  6.学校名または勤務先
 をご記入の上
【Eメール】 iryourenkei@office.pref.nara.lg.jp
 【FAX】 0742-22-2725  【電 話】 0742-27-8645
 ※ 上記アドレスの “@” は半角の ”@” に置き換えてご応募ください。
■ 締め切り :8月8日(金)必着
■ 定 員 :50名
※ ただし、定員に満たない場合は、締め切り以降も先着順で受け付けます

○ 主なプログラム 8月29日(金)
開会 15時  (近鉄橿原神宮前駅まで送迎バスをご用意します。)
    ☆語る? 講師:伊関 友伸氏(城西大学准教授)
     15:00頃〜
    ☆語る? 講師:松島 松翠氏(佐久総合病院名誉院長)
     16:00頃〜
    ☆語る? 交流会: みんなで語り明かそう!地域のイリョー
     20:00頃〜交流会: 一乃湯ホテル 特設会場
     ※ 30日(土) 明け方までに 各自就寝
○ 8月30日(土) 12時00分 解散
 (近鉄橿原神宮前駅までお送りします)
///////////////////////////////////////////////////////////////
詳しくは奈良県のホームページにも掲載します。
■ 奈良県地域医療等対策協議会ブログ
 「みんなで作ろう!ナラのイリョー」
  ※「ナラのイリョー」で検索できます!!
 この秋からのNHK朝の連続テレビ小説(朝ドラ)「だんだん」。

 現在は主人公の二人が出会ったあたりですが、このあと、離島医療の話にも広がっていくそうです。

(「だんだん」とは松江地方でありがとうと言う意味の方言)
ストーリーは、
双子(演じるのは「ふたりっ子」で子役を演じた三倉茉奈佳奈)が生まれてすぐに別れ別れになり、京都の祇園の子と松江のしじみ漁師の子と育てられたのが、18才に出雲大社で運命の再会!その後の物語が続いていきます(今このあたり)。

2人でデュエット歌手としてデビューしますが、その後夢破れて一方が看護師として隠岐で地域医療を目指すという話になって行く予定だそうです。

まだ具体的には決まってないようですが、産婦人科医医療や離島医療に絡んでいくとのことです。隠岐の産婦人科問題は、ここ数年の話題でしたから、どう取り扱われるのか興味あるところです。

朝ドラでへき地医療といえば、戸田菜穂が主役だった「ええにょぼ」で京都府北部の病院が舞台(坂東英二演ずる父親が亡くなった後、地元の田舎の漁村で医者をやるという流れ)のがありました。「ちゅらさん」も、医師・看護師で島に帰ったんでしたっけ?

今回はどんなストーリーか。興味のある方はどうぞ。

東京都 新島の保健師、管理栄養士の募集です。職種から、特定健診の指導も睨んでいるのかな?

http://www.niijima.com/cgi-local/news/news.cgi?mode=detail&no=17

2008/07/17付け
さわやか健康センター 『保健師・栄養士の募集について』
職種:保健師・管理栄養士
募集人数:若干名
勤務先:さわやか健康センター(新島村)
応募資格:資格を有する50歳未満の方で普通自動車免許を取得している方
試験方法:口述試験(個人面接)
試験日:随時
応募期間:定員に達するまで

提出書類・連絡先などは、上記のwebでご覧ください。

仕事内容 さわやか健康センターにおいて、 
・母子、高齢者、精神障害者、生活
 習慣病等の健康教育や相談、保健
 指導を行う。         
・訪問による健康相談もあり   
新島村の保健師募集について補足します。
(私は隣りの島の保健師です^-^)

H20年4月より、定員3名のところ2名で頑張っており、お一人決まりかけたのですが白紙になり現在に至っています。
特定健診もそろそろ始まりますし、なるべく早く島に来てくれる方を探しています。

人口約3000人、新島と式根島の二つの島で構成されていて、島外出身の方も少なくはないと聞いています。
交通手段も飛行機(調布飛行場発)と船(竹芝発)があり、東京の島の中では本土に近いほうです。

島と言うとイメージがつかないとか大変そうとか言われますが、「地域全体」を見る事ができ、すべての事業にかかわることになりますから、「地域」で保健師をしたい!という方には良いフィールドになるかと思います。

また、年に2回ですが都庁内島しょ保健所にて、東京の島保健師(…と、島担当の都保健師との合同)連絡会があったり、島外での研修にも参加可能だったりしています(さすがに数多くは行けませんが…)。

現在新島にきて5年目の元気な保健師さんが頑張っていますので、島での仕事や生活について頼りになると思います。

興味のある方は、新島村のさわやか健康センターに問い合わせてみてください。
私のほうでも東京の島という点ではお答えできる事もあるかと思いますので、お気軽にお問い合わせください。
新島にて約20年前、主人の僻地医療に三年間同行し、暮らしました。


東京に戻ってからも、ほぼ毎年のように島に行っておりますが島民の皆様が温かく、島外からお嫁にいらした方も多く暮らしやすい環境です。

上下水道完備で、島内は街灯もしっかりあり、現在はスーパーの他、生協(COOP)の申し込みも出来20年前と比較しても便利になりました。竹芝からの高速船もあり、所要時間も短縮されています。


島内の診療所の看護婦さん達も存じ上げておりますが、皆様良い方です。
 沖縄タイムスの記事から。
 沖縄の離島医師の給与が減額されるという提案げっそりが出ています。

・2008年10月29日【朝刊】 社会
◎医師手当廃止を提案/病院事業局 「労使一致点見つけたい」

 県病院事業局は二十八日県庁で記者会見し、県公務員医師労働組合と県公務員医師管理職労働組合に、県立病院の医師手当と給与調整額の二つの手当の廃止を提案したと発表した。両労組は提案受け取りを拒否している。同事業局は「早めに労使交渉の一致点を見つけたい」と述べた。

 同局は手当削減分を、赴任時から十六年目まで段階的に減額しながら支給される医師初任給調整手当の上乗せと、都市部と地方に勤務する医師の給与調整となる地域手当の上乗せに充てる考え。

 同局によると手当の改廃で、対象となる医師のうち百五十三人が手当増額、百四十五人は減額となる。増額幅が最も多い医師で年間七十九万九千円増となり、最大減額幅は年間六十三万二千円と試算している。

 一方、労組側は「増額は一時期であり、経過措置期間を過ぎると実質的に医師全員が給与減の対象となる」と説明。離島勤務医師の減額幅が大きいことを懸念し、「手当改廃は、県立病院医師の現状を全く考慮しない机上の空論」と批判している。

・2008年10月28日【夕刊】 社会
◎「離島の医者いなくなる」/県医師手当見直し廃止も視野/北部でも不安の渦

 「今でも医師が足りないのに、これではいなくなる」「診療所医師は住民の生命線。休日も夜間もない仕事を、きちんと評価して」。県病院事業局が県立病院の医師手当について廃止を含め見直しを検討していることが明らかになった二十八日、離島や本島北部地域の首長、救急関係者、住民の間に医療過疎への不安が広がった。

 医師で市長就任前に八年間、県立八重山病院の院長を務めた大浜長照石垣市長は「医師手当は資格に対する手当で、医師確保が困難な地域に医師を誘致するために設けられた」とした上で、廃止されると急激に医師が流出する、と危惧する。市長自身も、現場の医師から「疲れて、続けられない」といった声をよく聞いているという。夜間当直から二日連続で病院に泊まり込むことも珍しくなく「二、三人分の仕事をしている。せめてもの手当でようやく流出をくい止めている状態だ」と説明。また、県立病院からの医師流出は離島の医師不足に直結し、民間病院にもしわ寄せが及ぶなど、「重大な問題が起きる」と手当廃止反対を訴えた。

 小浜島、波照間島、西表島東部と西部に四つの県立診療所がある竹富町の川満栄長町長は、診療所の医師は夜間や休日に関係なく働き、島の住民から信頼されている現状を目の当たりにしている。「手当がなくなれば我慢は限界になるだろう」と心配した。

 本島から約四百キロ離れた南大東島には南大東村診療所がある。同村の伊佐隆夫副村長は「診療所の医師は住民の生命線。本島からの応援が困難な離島診療所の医師の仕事を、(報酬や手当で)きちんと評価をしていただきたい」と強調。

 県立宮古病院がある宮古島市の伊志嶺亮市長は「離島は医師不足が深刻。今でも医師が足りないのに、手当をカットされれば離島に来る医者はいなくなる」と指摘。「民間より県立の医師の方が給与は低い。カット分を医師の初任給調整手当に充てるなんて、そんな悠長なことを言っている場合じゃない。絶対反対だ」と語気を強めた。

 国頭地区消防本部の親川守洋消防長は「国頭は安田診療所が休止した。救急搬送が最も多い県立北部病院は産科が二十四時間の対応ができないなど、現状でも厳しい。テレビを見るのも買い物もどこでも同じようにできるのに、緊急時の地域間医療格差が広がっている」と危機感を示した。

 三人の子どもがいずれも八重山病院で帝王切開で生まれた石垣市職員の次呂久成崇さん(34)は「若い世代が安心して子どもを育てる環境をつくるため、医療の充実は大切。医師にベストを尽くしてもらうためにも、手当はしっかり対応してほしい」と要望した。

 育児中の母親たちが利用する石垣市子育て支援センター「こっこーま」では、二十代、三十代の母親たちが「もっと充実してほしいと思っているほどなのに、手当がなくなると離島には医師が来なくなるのでは」と不安をあらわにした。
101の続き。沖縄タイムスの社説から

・2008年10月30日 社説
◎[医師手当削減]
◎医療の質低下が心配だ
 国民のだれもが等しく願っていることは、自身や家族、周囲の人たちが「安心」して暮らす社会の実現だろう。その礎となるのは、医療や年金など社会保障制度の充実にあることは間違いない。
 だが、東京では出産の近い妊婦が複数の病院に受け入れを断られ、痛ましい事故が起きた。
 原因は医師が不足していたためだが、沖縄も同じで、北部地域や離島などでの産科医、脳外科医不足などが顕在化し、地域間格差も明らかになっている。

 そんな中、県内の医療をめぐり住民サービスの低下が懸念される議論が起きている。
 県病院事業局が、県立病院の医師手当の大幅な見直しをするというのだ。
 医師としての特殊性を考慮した手当を全廃する代わりに、県の医師として従事している一年目から十六年の間に支払われている初任給調整手当(月額)を現行約三十万円から十万円程度引き上げるのが柱だ。

 これに対し、現場の医師たちは強く反発している。
 県が組合側に提示した案では、医師全体に支払われている月額四万五千円から二十万円の手当がカットされる。
 引き上げられるのは勤務年数が限られ、中堅からベテランの医師たちはその分がそっくりなくなるのだという。
 県側は削減幅と増額幅を対比し、支出される総額は変わらないと主張しているが、医療現場の実情を見据えた対応なのかどうか、疑問が残る。

 背景にあるのは都道府県や政令都市が直接運営にかかわる公営病院の厳しい運営実態だろう。
 全国千近い公営病院の七割が赤字を抱えている。
 国からの交付税は減り、税収は伸びない。
 県財政が窮迫する中、効率化に向けて組織運営そのものにメスを入れ、人件費の抑制にも着目しているのは民間企業でも同じと言っていい。

 ただし、今回の提示には強い懸念を抱かざるを得ない。医療現場が混乱し、最終的に住民が等しく受けるべきサービスの質低下が予想されるからだ。
 引き上げられる初任給調整手当は年を重ねるごとに減額され、期限を過ぎれば対象外になる。

 公営病院の現場は業務環境の悪化が叫ばれて久しい。
 医師や看護師不足による過重な労働、資金難による設備投資の遅れなど、県内からも悲痛な叫びが聞こえてくる。
 これではキャリアを積んだ医師が、より待遇の良い民間や他県に流出する可能性のほうが高くなるのではないだろうか。それが心配だ。
 医療現場の環境改善がなされないまま、労務に見合った待遇にまで切り込むのは、性急すぎるのではないか。

 もちろん、県だけが責任を負う問題ではない。医療現場は刻一刻動いており、国が一日も早く対策を講じる責務がある。
 さらに言えば、社会保障制度を将来にまで安定的に支える財政基盤の確立を国民論議に押し上げることが不可避だ。

 離島の、医療に関わらず、いろいろな基礎データが掲載されている資料が、下記です。
 CD−ROM版だけだそうです。でも、excelで統計処理したり見比べるなら、電子データのほうが確かに便利かも。

「離島統計年報」
http://www.nijinet.or.jp/nenpou.html

掲載項目
[1]概要
[2]人口・世帯数・人口動態
[3]年齢別男女別人口
[4]産業分類別就業者数
[5]保育所・学校現況
[6]農林業現況
[7]水産業現況
[8]農林水産業生産額
[9]観光客数・宿泊能力・自然公園
[10]道路現況
[11]車輌保有台数
[12]港湾・航路現況
[13]空港・航空路現況
[14]医療施設・医療従事者等現況
[15]水道現況
[16]一般廃棄物処理状況(し尿処理)
[17]一般廃棄物処理状況(ごみ処理)
[18]汚水処理状況
[附表]法律外指定離島の概要
[附図]離島位置図

 離島の医療機関で仕事してみようと思ったら、[14]でその島にどういう医療機関があって、人数がどのくらいか、というのでおよその状況がつかめますね。
 さらに、[2][3][4][9]で、患者層のおよその様子がわかりそうです。
 [12][13]で、自分が行った時の交通の状況や、救急でない患者搬送の手がかりがつかめそうです。

 2006年版を取り寄せようとしたら、もうないそうです。
 でも大丈夫。

 来年1月に、2007年版が出るそうです。昨日、予約しました。
年末に屋久島へ行ってきました。4つの診療所と1つの病院を見てきました。外観だけですがあせあせ

そのうちのひとつ、栗生診療所の医師の求人が、屋久島町のHPにありましたので転載します。全文は下記のHPをご覧ください。

長くベテランの先生が勤務された後なので、町の希望・期待はわかりますが、ちょっと、重いかな?

http://www.yakushima-town.jp/modules/bbs/bbs_detail.php?block_id=494&news_id=71#494

屋久島町栗生診療所では離島の住民に安心をかなえる常勤医師を募集しています。

診療所の現状
○ 屋久島の西部地区に位置し、診療圏は人口約1500名で高齢化率40%〜50%の地域となっています。
○月間患者数は約500名以上、月間件数は1000件以上で、常勤医師1名、常勤看護師3名、非常勤看護師1名、診療放射線科技師1名、常勤事務員1名の職員体制となっています。なお、事務長1名、事務員1名は役場出張所と兼務となっています。また、鹿児島大学耳鼻咽喉科医師により月2回の耳鼻科診療を行っています。
○在宅療養支援診療所として申請しています。
○主要医療機器は、ヘリカルCT、CR撮影装置、電子内視鏡、超音波診断装置等が設置されています。2床の有床診療所となっていますが、入院患者さんはいません。
●これまでの診療状況を知りたい方には「栗生診療所要覧?=10年の歩みと離島医療概要=」をお送りいたします。

当該診療所が希望する医師
○へき地・離島医療に情熱をかたむける方。
○365日、24時間地域住民の安心をかなえることを基本とする方。
○最低5年間以上勤務できる方。
○新しいへき地・離島医療の構築を目指す方。

採用条件の詳細
※身分や処遇(給与等)等については、最終的には町で決定しますので以下の内容については参考にされてください。
○ 診療日 月〜金曜日及び毎月第2及び第4週の土曜日
○ 診療時間 原則として午前8時30分から午後5時まで

詳細につきましては、下記までお問い合わせください。
〒891-4409 鹿児島県熊毛郡屋久島町
屋久島町栗生診療所
責任者:診療所長
 NHKの「プロフェッショナル」で、福井県の田舎の診療所の中村伸一氏が取り上げられます。
 離島ではないですが、山間の田舎の小さい村(合併してしまいましたが)が舞台です。ぜひご覧ください。

チャンネル :総合/デジタル総合
放送日 :2009年 1月13日(火)
放送時間 :午後10:00〜午後10:45(45分)
http://www.nhk.or.jp/professional/schedule/index.html

第106回 1月13日(火) 放送予定
“いい人生やった” その一言のために
〜診療所医師・中村伸一〜

 地域医療の危機が叫ばれ、閉鎖する病院が相次ぐ中、全国から注目を集める医師がいる。星降る里として知られる、福井県おおい町名田庄地区で唯一の医療機関、名田庄診療所の所長、中村伸一(45)だ。
 内科はもちろん、外科、整形外科、小児科、皮膚科まで、一人で対応する中村。エコーや内視鏡を使いこなし、早期のがんを次々と発見、切除手術まで行う。
 しかし、中村が地域医療のプロたるゆえんは、高い技術力だけではない。患者の人生に寄り添い、その人の暮らしぶりや悩みまで熟知した上で、最善の治療を行う。そして、亡くなる最後まで自宅で家族と暮らしたいという住民の思いに応えて、介護や保健スタッフまでも取り込んだシステムを作り、24時間体制で地域の人々の命を見守っている。

 先進的な中村の取り組みの結果、この地域では、住民の4割が住み慣れた自宅で最後を迎える。全国平均の3倍の数字だ。

 10月。中村が往診を続けてきた一人のお年寄りが肺炎にかかる。今後も自宅で二人で暮らしたいと願う老夫婦。その思いに、中村はどう向き合うのか。

 小さな山里を舞台に繰り広げられる魂の医療。理想の医療を追い求める、いちずな医師の生き様を描く。
 福岡県福岡市、玄界島診療所のHPです。意気込みが伝わってきます。

http://www.geocities.jp/genkai777jp/

玄界島では以前より医療過疎が続いており、医師が交代することは日常的で専任医師の常駐は住民の念願でした。

福岡市は1996年医師が常駐できる宿舎を併設した診療所を建設。福岡県済生会福岡総合病院から派遣された医師が5年間常駐しましたが2001年に退職。後任が決まらず翌月からは福岡市民病院から医師の派遣が行われましたが人手不足もあり、医師が長くて3ヶ月、短期では1週間で交替に当たるという事態が続いていました。

住民からの陳情を受けて福岡市地域医療課の常駐医探しの末、2003年6月より佐賀大学医学部の総合診療部からの常駐医派遣へと繋がりました。

こうして現在佐賀大学より医師の派遣が行われておりまして、最低でも一年以上の常駐を実現しておりますが、やはり福岡県の離島であり本来であれば地元の福岡県からの医師輩出が望ましいと考えており、医師の募集を行っております(もちろん島に骨を埋める覚悟で来られるのであれば、その限りではありませんが)。
 ドクターヘリが、ドラマもきっかけに注目されてますが。

 ドクターヘリは都会から医者が乗ってきてくれるからいいけど、へき地・離島からのヘリ搬送は、医者が乗っていかなくちゃいけないことが普通でした。でも、患者さんを送り届けた後は、そのヘリで戻してくれることはありませんでした。
 なので、田舎の病院からヘリ搬送/同乗したら、院内での服装、つまり、白衣(KCで下が下着だと脱げないあせあせ)、サンダル履き、場合によってはオペ着の青い服で、電車電車やバスバス、船船(私の聞いた話では新幹線新幹線も!)に乗って帰ることもあったといいます。
 財布を忘れて、搬送先の病院でお金を借りて帰った人もいます。

 救急車でも同じ状況です。

 そういう状況が、改善されるとよいのですが・・・と思っていたところ、今日のニュースから。

◎救急搬送同行医師、ヘリで送り届け=
 病院不在時間の短縮狙う−総務省消防庁

 消防防災ヘリコプターの救急医療への活用を推進している総務省消防庁は、重症患者のヘリ搬送に医師が同行し、患者を医師の勤務先とは別の病院に運んだ場合、同行医師を勤務先の病院までヘリで送り届けるよう全国の消防機関に通知した。医師の少ない地域で、同行による病院の医師不在時間を短縮するほか、ヘリ搬送への協力医師を増やす狙いがある。

 消防防災ヘリによる救急搬送では、患者が心肺停止状態など極めて重篤な症状の場合、消防機関からの依頼で医師を同行させている。患者に高度な治療が必要だと大学病院など同行医師の勤務病院以外に搬送するケースもある。

 同行医師はこれまで患者の搬送後、自力で勤務病院に戻っていたが、時間がかかるため病院で待つ他の患者の診察が遅れるケースがあった。このため医師側から、勤務病院までヘリで送ってほしいとの要望が出ていた。

 要望に対し、救急隊員側からはヘリ燃料が足りなくなることや、搬送先病院で医師同士の打ち合わせなどの間、ヘリが待機する必要が生じ、騒音が発生するとの問題点が挙げられていた。

 しかし、同庁は医療との連携強化の観点から、原則として救急搬送に同行した医師を勤務病院までヘリで送り届けるよう求めた。災害でヘリの緊急出動が必要になったり、搬送先病院での待機が長時間にわたったりした場合に対応するため、連携医療機関との間に協定締結も要請した。
(2009年1月27日の官庁速報から)
 97で書きました、NHK朝の連続テレビ小説(朝ドラ)「だんだん」。

 最後の一週になった今週から、隠岐での地域医療の話が出てきています。

 ヒーロー列伝でも取り上げた、白石先生がブレインとなっていて、離島医療についての名言が出てきています。

 今日23日の放送分では(見ていない方は、28日土曜午前にBSで1週間分の再放送があります)

石橋「まだ医者の卵の僕に、総合医療が勤まるでしょうか?内科の経験しかないし、あらゆる病気の知識がいる地域医療をやれる自信はありません」
後藤「そのためにわしがいるんやないか。わしかて産婦人科しか知らんがな。今は電子カルテもある。わからんかったら聞いたらええんや。外科医も耳鼻科医も西ノ島病院にはいてるがな」

後藤「おまえの親父は立派な医者やった。そやけど古い赤ひげ医者や。もう、地域医療に赤ひげはいらん!」
石橋「えっ?」
後藤「患者の身代わりになって死んでしもたら残された患者は困るがな。医者も人間や。地域の人とともに生きていく未来に繋がる医療をおまえに目指してほしいんや」

後藤「医療の中に暮らしがあるんじゃない。暮らしの中に医療がある」

 まだまだ出てくるそうですので、離島医療に興味のある方は、お楽しみください。
 「だんだん」隠岐編 余話

 「だんだん」の隠岐で勤務する医師は石橋さん(役名)ですが、実際に、現在、隠岐の病院には石橋先生という若手医師が本当に働いており、西ノ島ロケの時には「物語の石橋」vs「本物の石橋」の面談があり、一緒にとっくり(おちょこ付き)飲んでいたそうです。
 リアル石橋のほうが、とても感激目がハートしていたとのことです。
愛媛県医師確保対策ホームページに、愛媛県の「へき地診療所」の一覧が簡単に見ることができるページがありました。
離島・山間部・半島など。

http://www.pref.ehime.jp/h20180/doctorbank/map_shinryojo.html

意外にこのように「全部」を見られる資料がないので、いいなぁ。と思いました。
あまりないなあ、と110で書いた、離島などの診療所のリストですが、
沖縄県は次のところにありました。

http://www.ritoushien.net/

ゆいまーるプロジェクト

沖縄の離島での勤務、常勤(1年-2年)だけでなく、短期の応援(1週間程度から)でも、希望と可能性を、診療所側とマッチングしてくれるようです。
医師に限るようですが、沖縄での離島勤務を経験したいと思われる方は、相談してみてはいかがでしょうか?

医師以外の職種は記載はありませんが、問い合わせたら、相談には乗ってくれるかも?
 第103回医師国家試験G問題1番(103G-1)(今年の)

わが国の離島の現状で正しいのはどれか。3つ選べ。
a 人口減少が顕著である
b 生活習慣病は減少している
c 生産年齢人口の割合が少ない
d 高齢化率は25%を超えている
e 人口当たりの医師数は全国平均よりも多い


離島医療に興味のある皆さん、正解、わかります?
 「地域医療テキスト」医学書院発行 自治医科大学監修 \3800+税(\3990) ISBN978-4-260-00805-1C3047

 レビューで書くつもりが、まだ反映されていないので、ここで。

 中はともかく、冒頭のグラビアと、巻末の小説での、診療所の様子を見ていただければ。
 田舎の診療所の様子がよく分かると思います。

 本文内容も、今まであまりまとめられてこなかった視点で書かれています。行政との関係や、医療制度なども。
 事例は、島根県・隠岐や、岩手県藤沢町民病院。小児科危機を乗り切った兵庫県柏原病院。村上医師で有名になった夕張などにも言及されています。

 田舎・離島の医療、地域医療に興味があれば、さらっと目を通してもいいかも。
北海道、穂別(現 むかわ町)の一木先生が、苦労されているようです。
本人の心情を、HPで吐露されています。
http://www.hokkai.or.jp/hobetsu/shinryo/riyuu.html

今年3月の「北方ジャーナル」という雑誌でも取り上げられているようですので、北海道の方は見つけてみてはいかがでしょうか?
http://hoppojournal.kitaguni.tv/e831861.html

全国の地域医療・僻地医療の大きな問題点が垣間見れる一事例だと思います。

長崎県の的山大島の常勤医の先生が2年で辞職されたことも、地元テレビで取り上げられていましたが(youtubeにあり?)、そこにも共通のことです。

そして、兵庫県柏原病院小児科では解決へ向かい、夕張では指摘し続けられていても解決していない問題です。

西川美和監督、笑福亭鶴瓶主演の、映画
「ディア・ドクター」が公開中です。
http://mixi.jp/view_community.pl?id=3535788
http://deardoctor.jp/

この映画は、山間部の診療所(医師一人・CTが撮れる病院まで車で1時間以上)が舞台の物語です。

監督は、へき地医療の実際を知るために、群馬県・静岡県・三重県などの診療所を取材に行き、それをネタに物語を紡いでいます。

ですので。
実際のへき地医療の様子、現実が、垣間見られる映画になっています。

僻地・離島の医療に興味がある方であれば、ご覧になることをお勧めします。
主人公の伊能医師?の言葉は、実際に僻地離島で勤務している医師の言葉を、そのまま持ってきているものもあり、作りごとの映画ではありますが、へき地医療の現実をズバリと描いています。
「きのうの神様」という小説集も出ています。「ディア・ドクター」外伝ともいうべき。

 映画「ディア・ドクター」の西川美和監督の、ショート小説5編。
 2006年から、へき地医療を題材とした映画を撮りたいということで、各地を取材に行き。そこで温められたネタが小説になっています。

 離島や山間部の医療の現場の雰囲気がよく描かれています。かえって、現場にいる人たちから見てリアル過ぎるので、知らない人が見るとかえって違和感があるかもしれないけど。離島・田舎の医療に興味がある人には、お勧め。

 映画になった「ディア・ドクター」に出ている人(役柄)の、映画で描かれなかった部分が描かれている。伊能治医師?、大竹朱美看護師(とその子)、鳥飼りつ子医師、相馬啓介研修医らの、映画での行動がより理解できる。

 舞台は、奥野正孝氏、桐ケ谷大淳氏、伊能治氏、名郷直樹氏、刀根幸夫氏、笹井平氏の実際に活躍していた/活躍している現場が想像される。そのほとんどの場所に足を運んだこと/見たことのある(暮らしたことがある場所も)自分には、小説の舞台がありありと目に浮かぶ。風景だけでなく、人々の様子、バスや船や診療所の中の様子も。
 山間部・離島・半島部での医療の現場の様子(背景でしかないのだが)はよく描かれている。まさにこんな感じ。

 映画「ディア・ドクター」を見て、何かを感じた人、感じてはいないけれど何かが引っ掛かっている人は、この本も読むといい。
 映画で描からなかった部分が埋まってくる。そして、映画でも、小説でも描かれなかった世界が思い浮かんでくれると幸いである。

 重ねて書くが、プロット・モデルは容易に想像できる(よく現場を取材し、現場の人たちの言葉を拾っている)が、ストーリーは、西川美和独自のものである。
 医療どうこうというより、人間とはどうなんだ、という切り口。

 一方、リアルな離島・田舎の医療のイメージをつかみたい人にも最適。
 映画「ディア・ドクター」関連本が、もう1冊、「ディア・ドクター×西川美和」というのが出ています。
 西川監督はじめ、出演者のインタビュー、映画の絵コンテなど。

 p64以下の監督の見た、へき地医療の現実と、そこにいる人たちの言葉。
 p143以下の、主演した鶴瓶師匠が感じた、主人公の感覚。

 田舎の診療所など仕事をしながら、常に感じていることが、第三者(通常は医療にかかわっていない人、という意味)の言葉で書かれていて、すっきりしました。

 監督の言葉から。(いくつか)

・神島(現紀南病院)の奥野先生の「一番邪魔なのは”志”だ」という言葉と。それから感じた西川監督の感覚と。それはすごく衝撃で、ある意味快感、と。

・某協会(研修後へき地や田舎の医療に携わろうという意識で研修中)の若い研修医の人の、「危うく見える『志』」の対比。

・(へき地の医師は)それでも拭えない「自己の不完全性」みたいなものを、とても自覚している、と。

 田舎・離島の働いている人たちの間ではそう話していたけれども、それを、枠外の人が見た感想で書かれていることが、かえって新鮮でした。

 田舎医者たちが集まって、飲み会(特に2次会以後?)で話していることが、(初めて?)表の世界に書かれたような、そんな感覚。

 背景の取材先がそうだからだけれども、この作品(映画「ディア・ドクター」小説集「きのうの神様」)は、田舎・離島の医療の世界を正面から扱った作品なのは間違いないですね。
しましまネットで、長崎県五島列島の診療所での看護師募集が出ています。
http://www.nijinet.or.jp/contents.php?id=3

〜〜〜〜〜長崎県小値賀町〜〜〜〜〜
島の「看護師」を募集しています。
 小値賀町国民健康保険診療所では、看護師を下記のとおり募集いたします。看護師が不足しています。あなたの力を待っています。
      
職 種     看護師・准看護師
募集人員     若干名
募集条件 看護師・准看護師免許取得者
採用後の待遇 町職員として採用
給与     町条例(医療職給料表)による
(個人によって違うのでお問合せ下さい。)
勤務時間 日勤 8:30〜17:30
夜勤17:00〜翌日9:00
勤務体系 日勤 :外来、病棟
夜勤 :補助看護師と2名体制
勤務開始日 随時(相談に応じます)
申込期限 随  時
提出書類 履歴書・(准)看護師免許証の写

*看護師・准看護師はパートでも可能です。ご相談ください。
*詳細は下記までお尋ねください。

〒857-4701 
長崎県北松浦郡小値賀町笛吹郷 
http://www.ojika.net/
http://www.ojika.net/index2.html

お問合せ先
小値賀町国民健康保険診療所(電話0959−56−4111)
 離島急患対応のため救急艇建造(高松市)
 ニュースより。

 高松市は、女木島や男木島などの離島があります。
 離島で発生する救急患者に対応するため、救急車と同様の設備を持つ救急艇を建造することになったそうです。
 2010年度中の運用開始を目指しており、浮桟橋の整備も含め、費用は約3億1100万円の予定。

 市消防局によると、これまで市内の島で急患が発生した場合は、島の消防分団の協力を得て、漁船で高松港まで患者を搬送、市消防局の救急車に引き継ぐなどの方法で対応している。
 (多くの島はそんなもんです)

 現在、島からの急患搬送には平均で50分ほどかかるが、救急艇で20分程度短縮することができる見込み。
 救急艇は消防ポンプを積載し、船舶や島で起こった火災の消火活動への参加も可能となっている。
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1006900&media_id=20
人口500人の離島に10年…常勤医、最後の診療

 宮城県石巻市の牡鹿半島の南端に浮かぶ人口約500人の離島・網地(あじ)島。唯一の病院、網小(あみしょう)医院を10年間、一人で守ってきた安田敏明院長(50)が30日、院長としての最後の診療を終えた。
(以下 略。元記事を見てください)
本日、日本テレビ/読売テレビ系にて、沖縄の離島医療を、戦後から1980年代まで支えた、「医介補」を取り上げたドラマが放送されます。

離島医療の歴史に興味のある方、必見です!

http://www.ytv.co.jp/niseisha/top.html

 戦争終盤の1945年4月、米軍は沖縄本島に上陸。
 「鉄の暴風」と形容される日本最大規模の熾烈な地上戦が繰り広げられ、軍人だけでなく多くの民間人が犠牲になりました。
 そして1945年8月15日に終戦を迎えますが、その頃には沖縄の医師の数は戦前の1/3、わずか64名にまで激減していました。
 特に、離島や僻地における医師不足は深刻で、その状況を鑑みてアメリカ(琉球列島米国民政府)は、元衛生兵などの医療従事経験者を、地域医療にあたらせることを決めます。それが『医介輔』です。
朝ドラ「てっぱん」の町、尾道の百島の診療所が再開される模様です。

(中国新聞記事)
http://www.chugoku-np.co.jp/Health/An201009020147.html
医師不在の尾道・百島に診療所 相模原の次田さん '10/9/2
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▽高齢者、復活に喜び
 尾道市の離島で、約5年前から医師がいない百島に2011年4月、相模原市の医師次田展之(のぶゆき)さん(37)が個人診療所を開業する。高齢化率64・4%で、健康への不安も大きい島の住民は、診療所の復活を喜んでいる。
 次田医師は相模原市出身。現在は市内の病院に勤務し、高齢者約140人を訪問診療している。かねてから医師がいない地域での勤務を希望していた。
 インターネットで勤務地を探した結果、百島に医師がいないことを知った。昨年8月から5回にわたって島を訪れ、開業を決めた。妻子は相模原市に残し、島内に家を借りて単身赴任する。
 計画では、05年に休止した島内の診療所を、所有者の島民から有償で借りる。看護師1人、事務員1人を置く。尾道市は総額約2800万円を掛け、医療機器の購入や診療所の改修を支援。開業までに島民有志が掃除して受け入れ態勢を整える。
 百島は人口610人。尾道市までは高速船で23分、フェリーで43分かかる。通院は1日がかりという。
 診療所は休止したが、尾道や福山市内の民間病院は、訪問診療や送迎船を使って島の医療を支え続けてきた。市も昨年7月に救急艇を導入して急病に備える。
 百島地区社会福祉協議会の旗手譲会長(79)は「高齢者にとって島に病院があるのとないのでは負担の差が大きい。常駐医師を本当に待ち望んでいた」と喜んでいる。(山成耕太)
▽望まれる所で全力 一問一答
 「全精力を注ぐ価値のある挑戦だ」。次田さんは百島での新生活に情熱を燃やす。医師の偏在が社会的問題になる中、医師がいない地域での勤務を志す理由や抱負を聞いた。(山成耕太)
―医師がいない地域での勤務を希望したのはなぜですか。
 都会では医師が供給過多となり、患者を奪い合っている現状に疑問があった。望まれる場所で役に立ちたい。それが医療のあるべき姿だと思う。小型機の自家用操縦士と1級小型船舶操縦士の免許を持っている。水上飛行機や船で島を巡って診療したいという夢もある。自分にしかできない診療を目指す。
―百島を選んだ決め手はなんですか。
 海が穏やかで島がある瀬戸内海を中心に候補を探した。九州や四国も下見したが、百島は島民の医師を求める気持ちが強く、協力も熱心にしていただいた。
―少子高齢化が進む島で、どのような診療を目指しますか。
 医療機器をそろえ、初期の1次救急から在宅、外来、往診をする。必要な場合は専門医がいる島外の病院とも連携したい。採算については不安が残るが、病院があるのなら、島に戻ろうという人が出てくれたらうれしい。
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(赴任予定の看護師さんのブログ)
http://momosima.mo-blog.jp/

122の百島について、診療所が休止されていた経緯は、下記で見ることができた。

(診療所休止の際の情報。伊関友伸氏のブログから。)
http://iseki77.blog65.fc2.com/blog-entry-5792.html
 朝日新聞が、常駐の医師がいない尾道市の離島・百島で、05年秋まで内科医が通っていた「百島診療所」を運営している医療法人百島会が解散する方針を決めたことを報道している。
 内科医が引き揚げた後、新たな医師を探していたが、めどが立たないことが原因。
http://mytown.asahi.com/hiroshima/news.php?k_id=35000000802080004
百島の医療法人、解散へ/尾道市 朝日新聞 2008年02月08日
 常駐の医師がいない尾道市の離島・百島で、05年秋まで内科医が通っていた「百島診療所」を運営している医療法人百島会が解散する方針を決めた。内科医が引き揚げた後、新たな医師を探していたが、めどが立たないために県へ法人の解散を認可申請する準備を進めている。認められれば、診療所に駐在する医師を強く求めてきた島民の願いが断たれてしまう。(大野正昭)
 百島はJR尾道駅前の桟橋から南東へ約12キロの瀬戸内海に浮かぶ。診療所は百島の福田港から歩いて約10分の道路沿いにある。診療室や待合室はそのままだが、看板が外され、医療機器もほとんど撤収されている。
 同法人の理事を務める赤松尊さん(75)によると、大正時代から開業していた医院が閉鎖された後の1980年ごろ、島民らが任意団体の百島診療所運営委員会を設立し、86年に法人化。任意団体設立の際、島民から寄せられた約1500万円の寄付で、土地を購入し、平屋建て約165平方メートルの診療所と2階建て約100平方メートルの医師用住宅を建て、83年ごろから内科医が診療を始めた。
 この間、3人の医師が順次常駐。05年夏に3人目の医師が島を去った後、島外の市内に住む医師が週3回診療に来ていたが、高齢などを理由に来られなくなり、診療所は05年10月末に休止された。
 64年1月には約2400人が住んでいた百島は、今年1月末現在で677人まで激減。赤松さんによると、診療所は1日に100人前後の患者が訪れていたが、93年度から赤字に陥り、計約950万円まで膨らんでいる。法人は診療所休止後、自治医大や尾道市などにも医師派遣を要請したが、確保が難しいなどの理由で実現できなかった。赤松さんは「島民には申し訳ないが、医師のめどが立たず解散はやむを得ない」と言う。
 こうした状況を受けて、市消防局は県防災航空隊のヘリコプターを重症患者搬送に使う計画で、12日に島民参加の離着陸訓練をする。
 また、消防局と市健康推進課は、診療所があった当時から島内の重症患者を本州側の病院に運ぶ救急船を運航している旗手正守さん(87)の年齢を考え、後継者を島民から募集している。
 赤松さんは「診療所がなくなっても島民の医療が確保できれば」と期待している。
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 この記事で触れられているが、この診療所はもともと市立・町立の公立診療所ではない。
>1980年ころ、島民らが任意団体の百島診療所運営委員会を設立し、86年に法人化。
 島民の「協同組合」的な仕組みで、設立していた。行政ではなく、住民が医療を確保しようとしていた歴史があった。
 兵庫県の柏原病院の小児科で起きたような動きが、30年近く前からあった地域。それだけ、困っているから、そういう動きがあった。

 ただ、人口減少で採算が合わなくなり、赤字になり、医師も赴任しなくなった島で、個人開業で運営していけるのか。今後が注目される。
 僻地離島へ赴任した場合、ただ、診療をするだけではなく、保健予防活動をすることも求められます。

 というか、それをやらないのなら、僻地離島へ来る必要はない、都会でやってればいいじゃんぷっくっくな顔、ともいえるかと思います。
 ただねぇ・・・市町村合併で、僻地離島でも、保健予防活動に取り組むことがやりにくくなりましたバッド(下向き矢印)。以前は、その自治体で唯一の医療機関で、いやでも巻き込まれざるを得なかったのに。合併された大きな市の一部になって、こちらから働き掛けても相手にされない・・・
 あぁ、おもろない、おもろない!がまん顔

 それはともかく、僻地での保健予防活動についての基礎的な事項をまとめたページがWEBにありました。

へき地医のための地域保健入門講座
http://www.koshu-eisei.net/hekichi/hekichi.html
 へき地診療所で第一線の保健医療活動に従事する医師が知らなければならない基礎的な公衆衛生の知識をシリーズとしてお届けすることにしました。へき地診療所に赴任した医師は、臨床医としての活動はもとより、幅広い保健予防活動においても指導的な役割を果たし、地域住民の健康水準の向上に努めることが求められています。
> LEARNさん
すごく心に響きました。
私はたった五年半で離島から引き上げてきてしまった保健師ですが、医師ともっといろんな事話したかったなぁと思っています。
多分医師は医療だけで精一杯だったんだと思います。
でも壁があって辛かった。
診療に必要と思うことは情報提供したけど一方通行がほとんどでした。
医師の派遣制度(義務年限での1〜2年派遣)が整っているだけ恵まれた島でしたが、予防活動など一緒にいろいろ考えてみたかった、そう思います。
島での孤独感は今も私を僻地や仕事自体から遠ざけています…
>sayaさん
>多分医師は医療だけで精一杯だったんだと思います。
そうなんだと思います。その大学では、保健も大事だと教えている、というだろうけど、卒業後の初期研修ではそれっきりになります。そのうち、医療で失敗しないように、とばかりになってしまう・・・

自分が初めて島(と言っても、船で対岸まで最短5分、当時の1日の船便の数、あちこちの方向合わせて200便以上)に勤務した時は、保健師さんに声をかけて勉強会を始めました。そのうちに、一緒にあれやろこれやろ、で楽しかったです。

医師の側に、保健や公衆衛生をやれ、とノウハウを教えるより、とにかく、その地域の保健の専門家(すなわち保健師なのだけど)に、一声かけろ、というだけでいいような気がする。できれば、専門家に頭を下げて教えてもらえ、でいいと思う。
医師の側に余裕がなくても、その一声で、保健師さんが動いてくれるから。

(ホントの話、別の勤務地では、保健師さんが腰が重くて、働きかけて動いてもらうのに2年かかったこともありますけどね)
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news-spe/20090510-657764/news/20100819-OYS1T00312.htm
 松浦市立鷹島診療所が、8月末付の常勤医師の退職で、存続の危機に直面している。半世紀にわたって島民の健康を支えてきたが、医師不足の影響などで後継者のめどは立っていない。島内唯一の内科医療機関として継続を求める声は多く、友広郁洋市長は「できるだけ早い常勤医師の確保を目指す」と話している。
 診療所は、1960年に鷹島村立として開業した。医師が診療所横の住宅に住むなどして、日、祝日以外の毎日、主に内科診療を実施。19病床を備え、島民に親しまれてきた。
 約10年間診療を担ってきた男性医師(61)が5月、健康上の理由などで、退職願を提出した。市は6月から、医療情報誌などを通して募集したり、県内外の医療機関に照会したりしているが、後任が決まっていないという。
 離島だった鷹島は昨年4月、鷹島肥前大橋の完成で佐賀県唐津市肥前町とつながった。島外の医療機関に通院しやすくなったが、診療所の昨年度の外来患者数は、島人口の約7倍の延べ約1万7000人とほぼ前年度並み。島内に内科の民間医療機関はほかにないため、高齢化率が34・9%(2005年度国勢調査)の島にとって、身近な診療所閉鎖の影響は大きい。
 無料の市営バスなどで月2回程度利用する鷹島町阿翁浦免の主婦森田イシ子さん(77)は「診療所のおかげで、住み慣れた島で健康に暮らせる。車の免許がないので、船で市内に行かなければならなくなり不便。困ります」と訴える。
 市は17日の市議会全員協議会で、常勤医師が確保できなければ、市立中央診療所に医師の派遣協力を要請するとともに、9月以降、土曜日を休診とする方針を示した。友広市長は「無医地区にしないとの思いで、混乱のない形で診療態勢を継続させたい」としている。
 市は65歳以下の内科医を探しており、市職員としての採用を予定。問い合わせは、鷹島診療所(0955・48・2012)、市まちづくり推進課(0956・72・1111)へ。
(2010年8月19日 読売新聞)

 この状況を受けて、下記の事態に。

松浦鷹島診療所所長決まる大分の85歳医師、27日着任
2010年9月17日 読売新聞(この記事は検索してもヒットしません)
 松浦市立鷹島診療所の新所長について、友広郁洋市長は16日、大分県豊後大野市の介護老人保健施設長で医師の菅井健治氏(85)が就任することを明らかにした。同日、市議会に報告した。27日に着任する予定で、島内唯一の医療機関が存続できる見通しとなった。
 同診療所などによると、約10年間診療を担ってきた現所長の男性医師(61)が5月、健康上の理由などで退職願を提出。人選が難航していたが、この医師の紹介で菅井氏と交渉し、9月4日に現地を視察してもらい、所長就任が正式決定した。
 菅井氏は千葉県出身で、東大医学部卒。自衛隊中央病院臨床検査課長や在外公館医務官などに加え、南極観測のための砕氷艦「ふじ」衛生長を務めるなど経歴は多彩。1990年以降は、五島市や長崎市・池島などの診療所長として離島医療に携わってきた。
 議会後、友広市長は取材に対し、「豊富な経験と実績があるので、医療だけでなく地域おこしの面での貢献も期待したい」と述べた。任期については、当分の間とし、主に内科診療を平日に行うという。また市は、救急医療に関しては、佐賀県唐津市内の医療機関と引き続き連携する方針。

61歳の人が健康上の理由で辞めて。65歳以下の人を探して。
赴任したのは85歳。そりゃ、経験と実績は豊富だけどさ。

この菅井先生。会ったことがあります。
私が島で勤務していた時、その隣の隣の隣の島(市町村合併で、今では私の本籍と同じ町。一昨年、その島にも行きました)に赴任されていて。
島にいる若い医者がどんな様子だ、と訪ねてきました。

在外大使館勤務を65歳で辞めて帰国してから、日本の離島勤務を数年ごとで転々とされていたのは知っていましたが。
今回調べた情報では、80歳になって、さすがに離島勤務をやめて本土の老人ホームの嘱託医をしていたようですが(それで引退していないのもすごいけど)
85歳って・・ それでも病院がなくなることを思えば、なんとかがんばって欲しいです。スタッフの気遣いはほしいところですけど。
はぁ・・うちの病院も「明日はわが身」
経営がきびしく、医師を呼ぼうにも、支払えるかどうかもあやしい。
保健所やその他の医療監査で、医師確保に努めろっていわれますが、これ以上町民に負担をかけるわけにはいかないと、来年、経営委託に踏み切ることになりました。ひろって頂いてありがたいのですが、どうなることやら・・

 お疲れ様です。

2011.3.11の 東北関東大震災の被災者のご冥福をお祈りいたします。

 85歳ですかあ・・・ びっくりしましたが 私の知り合いのおじいさま92歳で現役ですから
ある意味ありなんかとおもいますが 自治医大義務年数僻地病院には サプライズです。

 LEARNさんいつも貴重な情報ありがとうございます。

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000000ulrk-img/2r9852000000ult1.pdf
平成21年度 無医地区 無歯科医地区

無医地区の多い都道府県は、順に
北海道 101
広島 53
高知 45
大分 40

 前回調査より減っているのは、医師の派遣が増えたのではなく、人口減少で集落が消滅したり、交通事情の改善によるものと思われます
東日本大震災での被災地は広いのですが・・・
その中で、下記の地域での健康調査ボランティアが募集されています。もし、普段は行けないけど、GWなら行ける、という方は、応募されてはいかがでしょうか?
東日本大震災 健康影響支援調査プロジェクト
https://sites.google.com/a/pinponcare.com/saigai-iryo/volunteer/youkou
ゴールデンウィークに下記の通り避難所の一斉健康調査を行います.
そのための調査員ならびに採血・採尿の検査要員を募集いたします.
この内容は医療系メーリングリスト(医療系学生系も含む)に自由に転載可能です.
東日本大震災 健康影響支援調査
RHITE(ライト)プロジェクト ボランティア募集の案内
(Relief and research for Health Impact by Tohoku Earthquake)
【4月30日〜5月8日ごろ(それ以降も継続の可能性あり)一斉健康調査の調査員ボランティア募集】
私たちRHITE(ライト)プロジェクト(東京大学,自治医科大学,PCAT-日本プライマリ・ケア連合学会など合同プロジェクト)では,4月30日〜5月8日にかけて宮城県南三陸町・気仙沼市・石巻市の避難所で,避難者に対する一斉健康調査を行います.そのための調査員ボランティアを下記要領で募集いたします.
2人1チーム,期間中にのべ100チームを目標とします.
下記要領をよくお読みになり,文末にあるURLから応募登録フォームへとお進みください.1人でも多くの方々が参集してくださることを願っています.
(※募集要項の細部が調査期間中に変更される場合もあります)
【一斉健康調査の趣旨】
(mixiの字数の関係で省略・該当HP参照)
【一斉健康調査の具体的内容】
■指定の質問票に基づく問診
--慢性疾患,栄養・食事,口腔衛生,ADL,メンタルヘルスなど
■血液検査・尿検査
--調査チームとは別の検査チームが施行
■その場で行えるアドバイスの提供
【調査地区,期間,必要延べ人数】
■宮城県南三陸町の避難所
4月30日(土)〜5月4日(水)ごろ
延べ50チーム100人
■宮城県気仙沼市および石巻市の避難所
5月3日(火)ごろ〜5月8日(日)ごろ
延べ50チーム100人
調査員とは別に,採血・採尿を担当できる臨床検査技師・看護師・保健師を1日あたり5名前後
※いずれの避難所でも調査期間が5月15日(日)ごろまで延長される可能性もあります.
※避難所の名称等は宿舎集合後にチーム編成と共にお知らせします.
※地域や避難所の希望は受け付けておりません.配置やチーム編成は全てRHITE事務局が行います.
【募集資格】
■調査チームは「リーダー(医療資格者)1人+助手係(学生)1-2人」です.助手係の人数は学年や力量等で1人ないし2人です.
リーダー:医師,看護師,保健師
助手係 :医学生,医療系学生
リーダーについて臨床のご専門は特に指定しませんが,「慢性疾患,栄養・食事,口腔衛生,ADL,メンタルヘルスなどの問診」と「その場で必要なアドバイス」を行えるだけの経験・力量を求めます.
また被災者の皆さまに対して十分な心情的配慮をしながら問診が行えることが必要です.
■調査チームとは別で,採血・採尿を担当できる臨床検査技師・看護師・保健師を5月3日ごろ以降で1日あたり5名前後募集します.
【費用】
ボランティアでの参加をお願い致します。
【交通手段】
ご自宅等から仙台市内の下記宿泊施設までの往復は全て自己負担で移動をお願いします.4月29日時点で東北新幹線・東北本線は全通.東北自動車道も一部速度規制はあるものの全線が一般車両通行可能です.
【宿泊】
■ベストウェスタンホテル仙台
http://bestwestern-joytel.com/sendai/
に宿泊していただきます.宿泊費用はRHITEプロジェクトが負担します.
(一部略)
【服装】【食事】【持ち物】【通信環境】(該当HPをご覧ください)
【申込方法】
下記URLから登録申請フォームからの入力をお願い致します。
https://spreadsheets6.google.com/a/pinponcare.com/spreadsheet/viewform?hl=ja&hl=ja&formkey=dDBaNTR2NzMzclhUQkZIS3hVeDY4dGc6MQ#gid=0
お申し込み後、事務局より追って、ご連絡を差し上げます。
【お問い合わせ先 】
東日本大震災 健康影響調査支援 RHITE(ライト)プロジェクト事務局
Mail: saigai-iryo-office@pinponcare.com
Site: https://sites.google.com/a/pinponcare.com/saigai-iryo/volunteer
131の件ですが、5月6日から8日が不足しているそうです。
その辺りが休みで空いてる方、いかがでしょうか?
6日の夜遅く仙台入りして7日だけ参加でもありがたいかと。
関東からなら、8日に参加して9日早朝移動で仕事や学校に間に合わせることができるかもしれません。

気仙沼も石巻も市ではあるけれど、田舎であり、被災地は離島と似た厳しさもあります。

学生さんも必要とされています。

ご検討ください。
こういうのもありますね。離島体験、どうですか?8/12締め切り
離島医療志望者の目で書いたら、採用されるかも?

http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1689152&media_id=29
愛知県が月給30万円で離島PRブロガーを募集

愛知県は、同県内にある佐久島、日間賀島、篠島の3つの離島をネット上でPRするためのブロガー募集を開始した。

公式サイトによると、募集されているのは各島1名ずつの計3名で、就業期間は2011年9月1日から12月28日までの80日間。朝10時から夕方6時までの勤務で、通勤手当を含んだ月給は30万3000円となっている。業務の内容は、島で様々な体験をしたうえで、その魅力をブログなどを活用して伝えること。島に住む必要があるかどうかは明記されていないが、80日間のほとんどを離島で過ごすこととなるのは間違いないだろう。

PRブロガーになるにはオーディションがあるとのことで、そこでは「島のために何ができるか」というマニフェストを掲げる必要があるという。その内容については「140文字以内で表現できればどんなモノでも構いません」とのこと。文字数から考えるに、ツイッターでの展開がありそうだ。

以前、オーストラリアのハミルトン島でも同様のネットを使ったPRの仕事が、半年で15万豪ドル(約1000万円)の報酬で求人され、大きな話題になったが、今回のケースはハミルトン島に比べると規模は小さいといわざるをえない。しかし、2ちゃんねるでの意見を見てみると、

「この島、愛知県では有名なリゾート地じゃねえか…
羨ましすぎる」
「俺、篠島担当なるわ。大あさり食いまくりたい。あと街並み好き」
「すげー行きたいんだけど試験みたいなのあるのかな」

と、なかなかの好反応で、魅力的な仕事であると感じたネット住民も少なくなかったようだ。

PRスタッフの募集は郵送で行われており、締め切りは8月12日必着となっている。
(R25編集部)
離島医療を支えた方が、今回の台風12号で亡くなられました。
既にその役は退いていましたが、職業的使命感で、船に足を運ばれたのでしょう。

こういう方に、離島医療は支えられてきたのだと思います。
合掌。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hiroshima/news/20110906-OYT8T01117.htm

250人参列 船で患者搬送功績しのぶ
 尾道市・百島で36年間、救急患者らを自家用船で搬送し続け、台風12号の接近中に死亡した旗手(はたて)正守さん(90)の告別式が6日、地元の集会所「いきいきサロン百島」で営まれ、約250人が参列した。深夜でも荒天時でも、嫌な顔一つせず、港で送迎したという旗手さん。島民たちはその人柄をしのび、「みんなが助けられた」と、改めて功績に感謝していた。(布施勇如)

 旗手さんが急病人の搬送を尾道市から委託されたのは、1972年。市によると、2006年度は33人、07年度は39人を所有する「旗正丸(はたしょうまる)」に乗せ、島外の病院に運んだ。

 告別式で長男の伸生さん(55)は、旗手さんが07年に「社会貢献支援財団」(東京)から表彰された際、ともに上京した思い出を語った。

 旗手さんを慕ってきた赤松光さん(61)は1986年、深夜に心筋梗塞を起こし、旗正丸で福田港から搬送され、病院で処置を受けた。「おいちゃんは、島のみんなの命を預かっていた」。参列者があふれた会場の外で、しみじみ話した。

 「旗手さんは、寝間着を着たことがない。いつでも出動できるようにね」。親しかった村上翼(たすく)さん(74)が言った。08年5月で救急搬送の任務に終止符を打った旗手さんは、その後も、島民の要請があれば船を出した。

 村上さんは、街での用事が長引き、旅客船の最終便が既に出た夜、何度も旗手さんに電話をした。「しけの時でも誰に対しても嫌と言えない人だった」。近所の旗手昭志さん(69)も、会社に勤めていた当時、しばしば頼んだ。「いつもにこやかだった。あの写真の通り」と、遺影に目を向けた。

 台風がゆっくり近づいていた2日夜。福田港近辺は強い北風が吹いていた。旗手さんは旗正丸を守ろうと、一人で出港し、半島南岸にある同市浦崎町の桟橋に向かった。「今晩はここでずっとおる」。妻のミチ子さん(84)に電話があったのは、3日午前1時頃だった。

 3日朝、旗正丸は百島北岸で発見された。尾道海上保安部によると、かじは左へ90度切られ、携帯電話が操舵(そうだ)室に落ちていた。赤松さんは「潮流や風向きを見ながら桟橋を出て、福田港に帰る途中だったのかも」と推し量る。

 告別式の最中、旗正丸は福田港の定位置に係留されていた。「悲しそうにね」。そう語る赤松さんの作り笑いも、悲哀に満ちていた。

(2011年9月7日 読売新聞)
沖縄離島から考える、日本の僻地医療の今後:日経メディカル オンライン

http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/blog/ritou/201206/525517.html
これはいい記事です!
沖縄の離島医療に興味のある方は、ご一読いただきたい。
今の状態は、「ドクターコトー」の時代じゃない。日本の医療の中でも一歩先行くところもある、沖縄の離島医療です。

しかし、この状況だと、私のようなロートルが行く状況ではないね。
>みなさんは沖縄の離島医療が全国的にも先進的な、格好良く言うならば「北米式の僻地医療システム」を持っていることをご存知だろうか。

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