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現代中国小説読書サークルコミュの王海鴒『新結婚時代』

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この作者の小説は、これも含め、色々とドラマ化されています。
夫婦間のコミュニケーションギャップの話です。
主人公の顧小西は、北京の都会育ちの娘で、夫の何建国とは24歳の時に結婚します。
母親は外科の医者、父親は大学教授、自分は出版社の編集というインテリ家庭。
何建国は清華大学出で、有名なIT系の会社に務めるホワイトカラーの男性。
何不自由ない夫婦に見える二人ですが、一つだけ問題がありました。

それは夫が貧村出身ということです。

結婚前は心配する母親に「貧困をバカにするなんて恥ずかしい」と言っていた小西。
でも、結婚生活を始め、だんだんと母親の言っていたことの意味がわかってきます。
他の事では明晰なのに、いざ自分の父親と兄のことになると何でも聞く夫。
そんな夫と夫の家族に振り回される顧小西と彼女の家族。

ちなみにTVドラマで顧小西を演じているのは台湾女優の劉若英さん。
最近お母さんになりましたね。
何建国は小説ではペ・ヨンジュン似と書かれていますが、役者はペ・ヨンジュンではないです。

この小説で面白いのは本筋ばかりでなくサイドストーリーです。
たとえば小西の弟と、小西の親友兼同僚簡佳の恋愛。
簡佳は、所謂「旁大款」。
妻子ある男性と6年間不倫をし「離婚する」という言葉を信じて3回も中絶します。
弟は最初、物欲至上な女性を馬鹿にしていたのに、彼女にホールインラブ。
小西は、簡佳の秘密を両親に話して全力で2人の結婚に反対します。

簡佳の言葉が良いです。
「崇拝は、恋愛ではない。」
若い女性で、成功した男性への崇拝を恋愛と錯覚する人も多いようです。
そして、その魔法から覚めた時、自分が本当に必要とするものに気が付きます。
簡佳が「成功した男性」への憧れは愛ではないことに気づくくだりが良いです。

小西と建国は離婚しますが、最後に復縁します。
その時、建国は小西にずっと心に秘めていた秘密を話します。
高校時代、建国と兄は二人とも大学に合格します。
でも、家が貧しいので一人だけ進学することになります。
くじ引きで決めることになり、建国は「ずる」をして大学行きを勝ち取ります。
しかし、それ以降、兄と父への罪悪感に悩むことになります。

人さらいだのカンニングなどからストーリーが始まることもある中国の小説。
そして、何だかんだとエクスキューズをつけて、その行為が正当化されたりもします。
その点がちょっと気になるところです。

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