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Yua's factoryコミュの【SDV】トイレの悲劇

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私は悲しみに打ちひしがれた。
そう、お父さんのせいだ。

便座を上げてそのまま放置し、私はそれに気付かずすっぽりと尻を埋めてしまった。

もうあれから一時間は経つ。

「出してー!」
「助けてー!」

と、何度も悲痛な叫びをあげるものの、誰も助けに来ない。
そうだ。家族は皆買い物に出掛けていて今私は家に一人だ。

尻は相変わらずすっぽり埋まり、汚い便器の内側に尻が密着している。
早くお風呂に入りたい。しかし抜けない。
勢い良く座り込んだせいかしっかりとはまり込んでいる。
ジャストフィットだ。
こうも私の尻と便器が相性良いとは思わなかった。
私の尻は便器の形にしっかりと収まり、つま先は若干床に付くか付かないかの辺りで身動きが取れない。
両の手は自由が利くものの、文明の利器である携帯電話は部屋に放置してある為、トイレットペーパーをカラカラ出すしか能の無い存在と化していた。

そうだ!

私の家のトイレには漫画の棚が設置されている。しばしばその漫画に夢中になりトイレの住人になってしまう事もある。
棚に揃った本は《グラップラー刃牙》、《グラップラー刃牙外伝》、《バキ》、《バキ特別編SAGA》、《範馬刃牙》、《バキ外伝 疵面-スカーフェイス-》だ。

私は悩んだ。どれにするか。
今の私の状況は一進一退であると共にどうにも出来ない状況である。
こんな私に合うものをこの《バキシリーズ》から探さなくてはならない。

こんな時は…

シンクロニシティ。
日本語訳では共時性というらしい。
こんな状況がきっと他の誰かも味わっていると想像すると不思議と仲間意識が芽生えて心が安定する。

――敗北を味わいたい。

正に敗北者な私はそれでも棚にある《バキ》に手を伸ばす。
そう、『最凶死刑囚編』だ。

が、しかし棚位置が少し高く届かない!
もう少し…あと少しのところなのに。
これはもうあれだ。
鞭打を使うしかない。体を水のようにくにゃくにゃと…。

「せい!」

私は渾身の力を込めて手を振るう!棚に中指がぶつかり激痛が走った!
なるほど、鞭打はやはり痛い。

『ただいま〜』

母(アケミ)だ!

しかしここで助けを呼ぶのは敗北に値する。
せめて《バキ》をこの手に…
あ、ダメだ。
鞭打した指が腫れてる。

「お母さぁーん!」

私は敗北を知った。






コメント(3)


トイレに敗北…(ワラ)

バギ面白い?読んだ事ないけど…
この話を読んで興味を持ちました
あけみさんが帰ってきて良かったですわーい(嬉しい顔)勝利です指でOKバキ面白いですよね、読んだことありますわーい(嬉しい顔)トイレに揃ってるってうける(笑)
バキネタ最強すぎますwww
やっぱり話のセンスあるわぁ/(^o^)\ニヤニヤしちゃいましたwww

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