ご飯の時も、お風呂の時も、トイレの時も、寝てる時も。
気の休まる時が無い。
見てる。
あれはどこにでも居て、私を見てる。
下駄箱の中から、天井裏から、床下から、排水溝から、ポストから、引き出しから。
どこからでもあれは私を覗き見る。監視する。
普段はそれの視線だけを肌で感じる。ぞわぞわとした悪寒が走り、鳥肌が立つ。
時折鼻から上、頭半分だけ出してそれは私を見る。
しかし決して私は目を合わせない。正面から見ない。視界の端に置く。
ひりり
ひりり
と、それはたまに鳴いて、わたしを呼ぶ。
私はそれを無視する。相手にしてはいけない。
頭を洗っていると浴槽から半分顔を出して、ひりりひりりとまた鳴いた。
私はシャワーで頭を流し、浴槽で体を温める事も無く浴室から出る。
パソコンでmixi日記を書き終わり、電源を落とすと、暗くなったモニター越しに逆さまに顔半分が映っていた。
ひりり
ひりり
ひりり
ひりり
翌日、私は車に跳ねられ命を落とした。
私は命を失ったがどうやら生きている。
空を漂い、時空を彷徨う。
私は生ある者を羨む。
命ある者を妬む。
そして私はひりりと鳴いた。
彼(か)の者に
ひりりと鳴いた。
気の休まる時が無い。
見てる。
あれはどこにでも居て、私を見てる。
下駄箱の中から、天井裏から、床下から、排水溝から、ポストから、引き出しから。
どこからでもあれは私を覗き見る。監視する。
普段はそれの視線だけを肌で感じる。ぞわぞわとした悪寒が走り、鳥肌が立つ。
時折鼻から上、頭半分だけ出してそれは私を見る。
しかし決して私は目を合わせない。正面から見ない。視界の端に置く。
ひりり
ひりり
と、それはたまに鳴いて、わたしを呼ぶ。
私はそれを無視する。相手にしてはいけない。
頭を洗っていると浴槽から半分顔を出して、ひりりひりりとまた鳴いた。
私はシャワーで頭を流し、浴槽で体を温める事も無く浴室から出る。
パソコンでmixi日記を書き終わり、電源を落とすと、暗くなったモニター越しに逆さまに顔半分が映っていた。
ひりり
ひりり
ひりり
ひりり
翌日、私は車に跳ねられ命を落とした。
私は命を失ったがどうやら生きている。
空を漂い、時空を彷徨う。
私は生ある者を羨む。
命ある者を妬む。
そして私はひりりと鳴いた。
彼(か)の者に
ひりりと鳴いた。
|
|
|
|
|
|
|
|
Yua's factory 更新情報
-
最新のイベント
-
まだ何もありません
-
-
最新のアンケート
-
まだ何もありません
-
