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Yua's factoryコミュのナンパ海岸物語

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夏だナンパだ!
――をコンセプトに旅行を企画立案したのは小学校からの友人《ゆき》だ。

メンバーはゆきと私と以下トピック(ゆあの禁断の川遊び)で登場したかなとまきの4人。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=64826198&comm_id=5718354

まきも小学校時代からの友人だ。かなは中学時代から。

そういえばスペックをまだ紹介してなかった。

ゆき…髪はロングで少し茶系。髪が綺麗だけでなく、容姿端麗。美人なのにモテない為、高校時代は七不思議の一つとしてカウントされていた。
川遊びは彼女の都合で来れなかっただけで、決して彼女の美しさに私が僻んで呼ばなかったわけではないので誤解しないように。

かな…こいつも綺麗系。髪はショートで目が切れ長。
前回川遊びの際、外で私に脱がされてから会う度に恨みつらみを吐く。しつこい奴だ。少しスタイル良いからって調子に乗るな。
モテ度パない。

まき…髪型はボブ。比較的のんびりした子。可愛い。少しぽちゃ入ってるが、肌がお餅のように柔らかくて白い。かぶりつきたくなる衝動に駆られるが我慢する。
変にモテる。

ゆあ…同年代より何故かおじさんにモテる。可愛くも綺麗でもないが、もう諦めて悟りに入っている。南無阿弥陀…以下ry


「ナンパされたい」
全てはゆきのこの一言から始まった。
「面白そうだね」
かなが不敵な笑みを漏らしてそう言う。
「ナンパとかwww」
「無い無いwww」と手を振ってまきは言う。
私はナンパ以前に男つくる気は無いと伝えたが、ゆきに却下される。

舞台は海岸だそうだ。
そこでナンパ待ちをするのだと言う。
馬鹿だ。付き合いきれない。どんな発想だそれ。
「ゆきとかなはいいけど、私とゆあは無理だってば」
まきはそう言った。
私も「そうだよ〜」と言ったものの、何故か釈然としない。だからちょっとまきの二の腕をつねった。「痛っ」と言ってまきは私を「?」って感じで見るが、私は無視してゆき達を見て笑ってる。

「とにかく行きます!海岸近くにホテルとるから!」
ゆきは強引にそれだけ決めて私達を睨む。
「仕方ないなぁ。私に勝てると思えないけど」
皆いっせいにかなを見る。
「なに?」
「…勝てるって何?」
ゆきが静かな口調且つ、重たい口調でかなに問う。笑ってるが口の端がやけに引きつってるゆき。
やばい、雰囲気が怪しくなってきた。

「これって《いかに早くナンパされるか》の勝負でしょ?」
かながあっけらかんとそう言う。
「違う!私はイケメンにナンパされたいだけ!」
ゆきは怒り出す。
「ああ《誰がイケメンにナンパされるか》の勝負ね」
かながそう言う。
「勝負とかじゃないでしょ!?」
「自信無いんだ?」
「…あ?」

やばい。
かなとゆきが喧嘩してる…。
私とまきは傍観。
かなは続ける。
「そりゃそうだよね。ゆきは結構綺麗なのにモテたことないし、ゆあはオヤジにしかモテないし、まきはオタク系にしかモテないし。私が勝つのは目に見えてるよねごめんごめんww」

私が「だよねー」と言うと、隣からパキリとポテトが割れる音がした。
…まきだ。
あれ?何か怒ってる。

「か、かななんかエロ男子から身体目的で見られてるだけじゃない?」
「まきを好きになる男って皆オタク系じゃんwwそれこそ身体目的なんじゃない?」
「うるさいうるさい!かななんか」
「待て待て」
何で私が精子…もとい、制止しなきゃならんのだ。
「分かったわよ、勝負ね!?」
ゆきがとち狂ったことを言う。
「グッド!」
かながダービーみたいなセリフを吐いた。
「私も参加する!」
まきまでも…

私は行きたくなかったが、まぁ4人で遊ぶのは好きだから仕方無く行くことにした。


斯くして一行は26日金曜の夜ホテルで泊まり、27日土曜に海岸へ向かった。

――が、

生憎の雨。
私はベジータよろしく、「くそったれぇー!」と海に叫ぶ。
皆華麗にスルー。

しかしその叫びが届いたのか雨は止み、晴れはしなかったものの曇りをキープした。

いよいよだ。
皆それぞれナンパ待ちポイントを決めて、暇そうに携帯をいじったりぼんやりすることになった。
私は寂しいですオーラ全開の地べたへの体育座り敢行。


30分経過。
かなが早速話し掛けられた!男三人に!
ゆきとまきはというと…遠巻きに悔しがってるのが見て取れる。
しかし…かなは軽くあしらうようにして男達を散らした。気に入らなかったのだろうか。
すげぇなあいつ…。

「姉ちゃん」

なんと!次に声がかかったのは私だった!
なかなかやるじゃないか私も!
体育座りが効いたか?
それとも少し胸元の開けた服を着ているせいか?
それとも私、結構魅力的だったり!?

「はい♪」
私は華やかな声をつくって振り返ると、そこに居たのは…おじさん。
やっぱりか…。
テンションだだ下がる。

「暇なの?ご飯食べに行かない?」
「行きません」
「彼氏待ってんの?」
「勘弁して下さい」

他の三人を見ずとも分かる。
絶対笑ってる。
いや、私は別におじさんが嫌いじゃないんだ。むしろおじさん好きだ。
ただ今回は違う!
いかにイケメンかどうかが賭けの対象なのだ。

賭けの対価は魂…じゃない。
牛乳プリンだ。
可愛いものだが私にはとても魅力的なものである。
負けた者が皆に振る舞わなければいけない。


おじさんは名残惜しそうに帰っていく。
他三人は…やはり笑っていた。かななんかは私を指差して笑ってる。
ひどく殺意が芽生えた瞬間だ。

それから暫くして…
凄まじい展開が起きた。
続きはCMの後!





コメント(14)

続き


なんと、またも私に声がかかる!
今度は4人組の男達!
しかも若い!

「さっきからずっと居るよね?」
「友達待ってんの?」
「可愛いね」
「遊びにいかない?」

キャーo(≧∀≦)o
来ました!
私の時代!
しかも皆それなりにかっこいいんじゃない!?
ねぇ、どうなの?
これどうなの?

ただ

実は…正直怖かった。

だって見知らぬ男4人に囲まれるって…結構な圧力。
かたやか弱き乙女系な私。ライオンの群れにシマリスが居るようなもの。

お、犯される!(((°Д°;)))
が、リアルな感想。


私はそのまま屈強な男達4人に無理やりワンボックスに詰め込まれ、海から離れて山奥へ。
その道中、私は口をタオルで縛られて目隠しまでされる。
「んー!」
と必死に声をあげるが屈強な男達は私を羽交い締めにし、嫌がる私の身体を好き放題に


「ゆあ」
私の妄想はゆきの呼ぶ声にかき消された。
いつの間にかゆきが近くに来ていたのだ。

少し、ホッとした。
ゆきが助けに来てくれたと思ったからだ。
しかし…そうじゃなかった。


男達はゆきを見て、見るからにテンションが上がる。「おおっ」とか言ってる。
おいお前ら、こっち(私)を見ろよ。
4人は私に背を向けて、むしろ押しのけてゆきを口説きにかかる。
ゆきは…「え〜?」とか「どうしよっかなぁ」とか言ってシナを作る。

おい。
ずるいぞお前。

するとかなやまきまで近くに来た。
「どうしたのゆあ〜」
「え〜?何なに〜?誰〜?知り合い〜?」


こっちくんな!

男共のテンション上がりまくり。
内3人はかなとゆきにご執心。1人はまきにご執心。

私、ぼっち1人。

ポツン。


ワイワイ話す皆。
ぼっちな私。
便所飯うまー。


……(´・ω・`)

皆はワイワイ盛り上がる。

「カラオケ行く!?」
「え〜?」
「行こうよ行こうよ!」
「でも〜」
「マジお願い!」
「どうしよっかなぁ」


…(´・ω・`)

私は空気と化した。


ゆっくりと、その場を離れる。
何度も振り返る。
でも、誰も気付かない。話に夢中。


私は1人、トボトボと海岸沿いのお店を廻る。
別に買うものなんか無い。
「へー可愛い(棒読み)」とか言って、浮き輪などを眺めて時間を潰す。

何度かゆき達からメールや電話きたけど徹底無視した。


私は――


怒っているのだ!





海岸沿いのお店を一通り歩き、私は防波堤に腰掛けて海を眺める。

波が荒々しい。
まるで私の荒んだ心を投影しているかのようだ。

「ふふふ」

一人で笑う。
馬鹿馬鹿しい。何をしにきたんだ私は。
これならシャナ面で皆と馬鹿話してる方がよっぽど…

「姉ちゃん」

背後から声が掛かったので私は振り返る。
そこにはさっき私を誘ったおじさんがいた。
私は無視してまた海を眺める。

「姉ちゃん姉ちゃん、暇なんだろ?おじさんと遊びに行こう、な?どうせ彼氏にすっぽかれたんだろ?な?」

耳障りだじじい。
今貴様に構ってる暇など私には無い!
私はそれでも無視を決めて海を眺める。

「おじさんこっちに別荘持ってるんだよ。な?遊びにこないか?な?」

はんっ。
何が別荘だ。知るかそんなん。

「お腹空いてないか?ん?空いてるだろ?」

確かに腹減ったが、そんな気分になれん。あっち行け。
無視されてるのが分からんのかじじい。

「奢るよ?」

要らねぇよ。
どうせ湿気たファミ○スのつまんねぇ料理食わして、それに恩を押し付けて私を手込めにしようって浅い考えだろ?
マジでオラオラされてぇのか?
私の握られた拳はブルブルと震えている。
いけない、私の中のアイツが抑えられない。スタープラチナが今にも火を吹きそうだ。
否、火を吹くのはアブドゥルだったか。何だっけ、あいつのスタンド名…。思い出せない。

「寿司屋と焼き肉屋ならどっちがいい?」
「焼き肉屋で!」

私はそう答えて防波堤から飛び降りる。

「忘れるなよ?奢りだぞ?」

私はおじさんをギロリと睨んでそう言った。

「も、勿論だよ。おじさん嘘つかないから」
「デザートも、だ」
「わ、分かった分かったww」

男口調が原因か、私の迫力が原因かは定かではないが、おじさんは若干引いていた。


焼き肉キタコレヽ(*´▽`)/
やっぱり若い男より金持った大人の男よね♪
いくらイケメンでも経済力無いんじゃお話しにならないわ。


――とか別に思ってるわけじゃないよ?
別に焼き肉に釣られたわけでもないよ?
ほら、だってどうせやること無かったし、たまたまお腹空いてたし。


そんなわけで、私はおじさんの車に乗り込んだ。

「とりあえずこっからここまで全部持ってきて」
「全部、ですか?」
「いや!ゆあちゃん、さすがにそれは止めてくれ」

焼き肉屋に着くなりメニューの端から端までを指差して店員にそう伝えるが、顔を青くしたオジさんに止められた。
もちろんそんなに食えない。言ってみたかっただけだ。
冗談の通じない奴め。

特上カルビと上タン塩など、値段高めの肉を無遠慮に頼み頬張る私。
おじさんはニコニコと私の顔を見る。キモい。

「よく食べるね」

そんな台詞を無視して、サンチュ(チェ?)で肉を挟んで肉を頬張る。
旨い。

デザートにアイスも頼んでお腹を満たした私は大満足である。
さあ、帰ろう。

「じゃあご馳走様でした」
「ちょ、ゆあちゃん!?」

席を立つ私をおじさんは引き止める。

「食べるだけ食べてサヨナラは無いでしょ〜」
「だって私はご飯食べる為に来たから」
「待って待って!おこずかい欲しくない?」

援交か!?
と、ツッコミを入れようかと思ったがそれも疲れそうだから、おじさんを振り切り店を出た。
おじさんは会計を終わらせて私を追いかけてくる。

「ちょ、ちょ、ゆあちゃん!」
「何ですか」
「これでおしまいは無いよ。もっと遊ぼうよ」
「もうお腹いっぱいなんで」
「そうじゃなくてさ、あ。眠い?眠いの?おじさんとこで休む?」

このじじい…('A`)

「帰る」
「いやいや、じゃあこうしよう!何もしないからさ!」

何もしないから…だと?男のそんな台詞を鵜呑みにする女が居ると思うかバカめ!

「何かするつもりだったの?」
「いや、まぁそういうんじゃないけど…ほら、分かるでしょ?」
「お巡りさーん!」
「ちょっ!」

慌てて私の口を塞ごうとするおじさん。

「よせ、触るな」
「いや、変なこと叫ぶから!ご飯奢ったんだよ?おじさん」
「それは感謝する。ありがとうご馳走様」
「ね、だから…分かるよね?」
「お巡りさーん!」
「ちょ!」
「よせ、触るな!」
「いや、変なこと(ry)」

しばらくこのやり取りを続ける。

「分かった!分かったから!」
「何が?」
「3万円」
「3万円?」
「あげるから…」
「帰る」
「5万!」
「帰る」
「何で!?」
「お金じゃないから」
「え?ただなの?」
「え?バカなの?」


駐車場を抜けた路上で不毛なやり取りは続く。

おじさんとのやり取りの中、クラクションが鳴らされた。


ゆき達だった。

「おぅいゆあ、探したんだぞー」

かなが車の窓からそう言って、おじさんに目を向けた。

「…何おじさん、うちらの友達なんだけど、その子」
「え?」
「なに?その子に用事があんの?」

かなが薄目になっておじさんを睨む。
ゆきはサングラスをかけて、ブンブンとエンジンを空ぶかしする。
しかしドノーマルだからいくら吹かしても大してうるさくないのがこっそりウケたwww

「いや、ただ一緒にご飯を食べただけで」
「他に用はあんのかって聞いてんだよ!!」
「な、無い無い!」
「じゃあ帰れ!!」
「くそっ…」


おじさんは退散した。

「もう、電話したら出なさい」

かなが言う。
私は何か知らんが、泣いた。





帰りの道中。
さっきのかなの不良っぷりを中心に話題になる。

ユキ「かなマジ怖ぇwww」
カナ「ゆきも空ぶかししてたくせにww」
マキ「二人ともイカちーからwww」
ユア「空ぶかしはウケたwww何だあれ!すかしっ屁かおい!?www」
ユキ「ノーマルだからwwってかあのオヤジまじうざかったしwww」
カナ「私なんかにビビってるしwww」
ユキ・マキ・ユア「それはビビる」

ユア「そういえば、あの後どうなったの?」
カナ「ナンパの奴ら?ゆあが消えたの分かってからすぐ解散して探し回ったからなぁ」
マキ「うん、そんな長く居なかったし」
ユキ「うん。何も無かったよ」
ユア「そっか」
ユキ「…ゆあごめんね」
カナ「うん、ごめん」
マキ「ごめんね」
ユア「いいよいいよもう!さっき助けてくれたしさ!」


こうして私達のナンパ旅行は終わりを告げた。
プリンの賭けは無効になったのが惜しいが、それよりも…

ゆきが皆に内緒で密かにナンパ男の一人とアド交換したらしいのを聞いて、私は殺意を覚えた。




かなり脚色してるけど、大筋は実話です。




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