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中島敦コミュの悟浄出世

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はじめまして、中島敦好きのみなさんが集まっていてドキドキです。教科書の山月記以来中島敦のファンになったのですが。

私は特に悟浄出世が好きです。
悟浄のような疑問を持ったまま行き続けている人、
多いと思うのですがどうでしょうか??

コメント(50)

たまたま、最近読み返していました。

そのときの感覚で意味合いに違いを感じました。
それが、そのまま、自分の考え方の鏡のようにも思えて
とても楽しんで読みました〜。
会社でハードな仕事が続くと、ふと
「悟浄出世」・「悟浄歎異」を読み返したくなります。

社会生活では、思索よりも往々にして実践が尊ばれる場面が多いですが、すこし立ち止まって、思索をめぐらす時間をとりもどすための、ぼくにとってのトリガーのような作品です。


浅学非才ゆえ、なかなか深い思索には至りませんが...
昔、初めて夫の部屋に行った時、思いがけず中島敦作品集があって、「悟浄出世」いいよねなんて話をして、すごく嬉しかったことを思い出しました。
私にとっては、思い出の作品です(忘れてたけどw)
初めまして***
まさか中島敦のコミュがあるなんて嬉しくて、ドキドキです。
自分は「悟浄」の2編を読んで、西遊記の世界観をもっと学びたいと思い、大学も中国科に進みました・・・
卒論も・・・不甲斐ない出来ながらも、西遊記で書きました。

この2編が日本人のもつ西遊記感の土台を作ったと・・・何かで読みました。

ドラマも・・・三蔵は・・・女性が演じますよね。
今でも興味がつきません!!
>20: たじまさん
ありがとうございます。印刷させてもらいました(><
初めまして.
悟浄出世は高校生のときに薄汚い図書館の書庫で読んで以来、大好きな作品です.

賢人たちと彼らの思想が表す寓意が中島敦らしい活活とした筆致で描かれているのも魅力的ですが、ある1つの透徹した視点を持つことができないという事実自体を、透徹した視点でみようと試みる中島の透明な視線がとても心に響きます.
はじめまして。
女偊氏の言葉「渓流が〜」のくだりが好きです。
社会人になっても、ずっと傍観者の立場にいる気がするから。
いや、身に摘まされます。
初めまして。
たった今、本コミュニティーに参加いたしました。

たじま様、
「青空文庫」を教えて下さり、ありがとうございます。さっそく「悟浄出世」から印刷して拝読いたします。
お初です。
昔から優柔不断な性格なので、悩むたびに「悟浄出世」を読みなおしてきた感がありますね。初めて読んだのは中学生のころだったでしょうか、作中の台詞
「愛するとは、より高貴な理解のしかた。行なうとは、より明確な思索のしかたであると知れ。」
のカッチョよさに痺れまくり、そこだけ暗記したものです。
初めまして。
「悟浄出世」、私にとっても特別な作品です。
それまでに『荘子』やら『論語』やら読んでいたので
気がついたら、その世界のとっつきやすさにやられていました。
その道家的な考え方にユーモアや芸術まで含まれていて、
その世界観に素晴らしさに思わずときめいてしまいました。

もう中島敦の作品群を抜きにして文学を観ることはできなくなりました。
彼がもっと沢山の作品を残さなかったことが、くれぐれも残念でなりません。
>蒼幻さん
 本当ですね。中島敦には、もっと長生きしてまだまだ作品を残していただきたかった…
はじまして、中島敦が好きで現在中国留学中のものです。

特に山月記、悟浄出世が好きで何度も読み返してます。
もし彼がもっと長生きしていたら悟浄にどんな「答え」を与えるんだろうか?読み終わった後そんなことをよく考えます。
初めまして、れんと申します。
自分も中島敦が大好きです。
中でも「悟浄出世」「悟浄歎異」「弟子」が好きです。

特にわが西遊記は続きが読みたく仕方なく
夭折が惜しまれてなりません。
30番のじょーさんの
「もし彼がもっと長生きしていたら悟浄にどんな「答え」を与えるんだろうか?」
という意見にはとても共感します。
 参加させてください・・・
 中島敦のコミュがあるなんて最高!

 高校の頃、読んだときには、よくわ
からなくて、つまらないと思ったんで
すが・・・

 予備校、大学とはまりました(笑

 特に、英雄伝の最後のフレーズが
大好きです。
 今の社会に欠けてる一節ですよ(笑

 みなさん、今後ともよろしく!
私も高校教科書「山月記」から入ったクチです。早世の作家ゆえ、全集が文庫3冊ってのが切ない…。『わが西遊記』シリーズも、もっと読みたかったです。

ところで最近、ダニエル・C・デネット『自由は進化する』という思想書を読んでいて、ふと『悟浄歎異』をの一節を思い出しました。

悟浄が、三蔵と悟空の唯一の共通点を評して曰く

 それは、二人が其の生き方に於て、共に、所与を必然と考え、
 必然を完全と感じていることだ。更には、その必然を自由と
 見做していることだ。

この後さらにこう続きます。

 金剛石と炭は同じ物質から出来上がっているのだそうだが、
 その金剛石と炭よりももっと違い方の甚だしい此の二人の生
 き方が、共に斯うした現実の受取り方の上に立っているのは
 面白い。そして、この「必然と自由の等置」こそ、彼らが天
 才であることの徴(しるし)ではなくて何であろうか?

『自由は進化する』で、何百ページも使って解説してる哲学的主題って、結局はこのこと(「所与=必然=完全=自由」)なんじゃないの?って、まだ解説と2章分しか読んでないにも関わらず、思いました。『悟浄出世』『悟浄歎異』は何度も繰り返し読んでるから、こっちの方が私の身についてんだなーと。そして何度も繰り返し読んでても、こうしてまた新しい気持ちで読めることもあるんだなーと。
はじめまして。高校時代に教科書で「山月記」を読んで頭をぶん殴られて以来、中島敦は大好きです。
悟浄2作を読んで「「わが西遊記」より」と書かれていたので図書館にダッシュしたはいいけど、上梓されてるのが悟浄2作のみだと知ってものすごく凹みました。

境界に立つ悟浄が、それをいろんなかたちで踏み越えた賢人たちに会い続けた結果、「以前の方が自己がしっかりしてたような気がする」と思い悩むところが非常に興味深かったです。
でも、境界にいるからこそ賢人たちの固有に偏ることなく、それを自覚もできるのですよね。
そういう意味では、中島作の悟浄は私の中では理想の位置におります。
中島敦さんの作品を好きになったきっかけはテストにでた「悟浄歎異」が面白かったから、その後、すぐに本を買いました。
その前に教科書で「山月記」を読んでるのですが、そのときは言葉の使い方におもしろみを感じましたが、ストーリが好みにあわなかったので興味はなかったな〜

「悟浄出世」はよくあれだけいろいろな考え方を拾ってきたなと
感心します。印象的なのは、最後の菩薩の言葉が他の人と同じことだと感じつつも納得するシーン。
確かに理屈なしに納得することってあるよね〜って思う。

あと、好きな作品は「悟浄歎異」と「弟子」かな。
 この作品について語りたく、コミュニティに参加しました。

 どの部分、どの一文も選べないほどに好きなのですが、最近読み返した(といっても短くてすぐ読めてしまうので、かなりの頻度で読み返しますが)際、ふと気になったのが、
「身の程知らずの悟浄よ。」
と語る菩薩の言葉です。
 先達誰もそれを得られず、そもそも得ようともせぬものを求めてしまった悟浄を「身の程知らずの」、「哀れな悟浄よ。」と云うんですよね。
 これがなんだか、妙に心に突き刺さりました。


 それから、
   彼は火種。世界は彼のために用意された薪。
   世界は彼によって燃やされるために在る。
という、悟空を評するこのくだり。なんと豊かな表現だろうかと、心が燃えます。中島敦に燃やされる薪、私。悟空のまぶしさ、そして彼が世界とぶつかるときによりいっそう激しく輝くさま、熱、光、色彩……それ以前に語られた悟浄から見た悟空の姿が、見事に凝縮されていると思います。
若干コンプレックスをも伺わせるの悟浄の悟空評。

一人称で書かれることによって読者もまた悟浄の目を
通してそれぞれの悟空を見る。
この悟空(悟浄ではなく)を映像で再現するのはなかなか
難しい。

フジのアレを見るたびしみじみ思う。「違う」と。


弟子もまた、子路(凡人)から見た孔子(異才)の表現だと
思って読んでます。

僕もそうですが


悟浄ファンと弟子ファンて

色んな意味でかさなってるなぁー

て思うのは僕だけexclamation & question


みなさんどんな風に中島敦を読んでらっしゃるのかなぁ、と思ってコミュに参加してみました、どうぞよろしくです!

かめれおん日記も大好きなのですが、悟浄出世は悟空のような現実的で行動力のある人たちを、はるかに肯定的に書いているように見えました。
現実世界でも、悟空のようにいろいろ考えずに行動して結果をたくさん出し続ける人たちは多いし、とくに職場などではそうした人々が評価されるのも当然なのですが、そしてそういう人たちが悟空が八戒にしたように人に当り散らしたりを平気ですることもしばしば目にする場合もあるのですが、悟浄のようにたとえ考えが過ぎるために行動力がそがれてしまう場合が多いにしても、自分の頭でいろいろ考え、自分のありかたの現実的でなさに苦しんでいる人って、とても共感を覚えるし、人間的にとても魅力を感じます。
現在、一般的には中島の代表作と認識されてはいませんが、中島自身は恐らくライフワークという意気込みだったのではない哉と思います。
「僕のファウストにする」ですからね。

もっと(資料として)評価されるべき作品だと思いますよ。
自分用のメモなんですが、折角なのでここに書いておきます。

昭和十六年

五月八日 葉書 田中西二郎宛
御手紙拝見、近い中きつと行きます、その時は、前以て葉書で知らせます、
君の手紙は、少し、悲しいやうに思ふ 悲しいのは余り良いことだと思はないが、如何? 世界<s>を</s>がスピノザを知らなかつたとしたら、それは世界の不幸であつて、スピノザの不幸ではない、といふ考え方は痩我慢だと思ひますか? とにかく、僕は、そんな積りでもつて、西遊記(孫悟空や八戒の出てくる)を書いてゐます、僕のファウストにする意気込なり。どうして日本支那の文学者は、此の材料に目をつけなかつたのかな?
将棋は強くなりましたか?


6月 名刺への書き置き 深田久弥宛
突然伺ひまして申訳ございません、
先日は、勝手なことをお願ひ致しまして恐縮に存じます、その上、又々お願ひするなど、誠に厚顔な話で、慚愧に堪へませんが、近い中に南洋(パラオ)の方へーー病気のため、及び、生活のためーー行くことになりさうなので、其の前に一度御目にかかり度く、あつかましさも顧みず、参上致した次第です、
何卒、おひまの折りにでも、御一読下さいますやう、お願ひ致します、南洋へ行く前に書上げようと思つて西遊記(孫悟空や八戒の出てくる)を始めてゐますが、一向にはかどりません、ファウストやツァラトゥストラなど、余り立派すぎる見本が目の前にあるので、却つて巧く行きません、
ストラップ さん

スピノザ→ゲーテ→ファウスト

孫悟空を超人とすれば、ツァラトゥストラのことを

語る悟浄の如是我聞ですね。

それらの関連も見えてきます。
> ヨセフさん
すみません。
僕自身は文学史に明るくない上に、下手な訳者が多いのであまり翻訳物は読まないんですよ。
実は「ツァラトゥストラはかく語りき」も「ファウスト」も未読です。
ごめんなさい。
>>[42]
全集に中島のノオトがありますけど、そのなかに、文学のリストが写真でのっていて、それを可能な限りいろいろ読んでみながら、自分でも西洋と東洋のおおくの思想、哲学を融合しながら、人の生き方、自分としてどんなふうにこの世界に文章でなにかを表現するかというむきだしの創作意欲を燃やすことに試行錯誤してきました。

ヘッセも、老子や、仏書を翻訳で読みつつ、「シッダールタ」を書いている。
意外な西欧の人物が東洋哲学をしっかりとらえようとしていて、一方、かつての近代文学に身を置いていた国内作家が、西欧のエスプリ(精神)を得ようと格闘する。中島の態度、その文学のありようは、そこから先に、自分の文学を見出してみたいとの、もはや、菩薩を前にした身の程知らずの悟空のような、その悟空はハリボテで、変化もできなければ身体能力もないどしろーとのわたしですけど、匹夫の勇を鼓舞してでも、なにか生み出したい、なにかしたいって、密かな欲求を喚起させられるそんな気持ちにさせるテキスト群だと捉えています。

全集の編修にかかわった勝又さんの評論を読みながら、いまでもこうして自分の人生の時間をかけて、中島の遺したモノからなにかを得ようと見つめ続けている人があるという事実。それだけでも、自分は自分の受け止めで、自分の生き方の中に、中島が示したものを基盤にして、その先を見据えて、何事か、形にして表出してみたい。

そんな希望ばかりが日々うずまいて、できることはないかとせっついております。
もうすっかりこのスレッド(というのですかね? ブランチ?)の事は忘れていました。久々に上がっていますね。
皆さんの書き込みを読み返していて思い出しました。

「バケモノの子」というアニメーション映画のエンドロールに、白鯨と並んで悟浄出世と書かれていました。扱いが何かは、一度しか見なかったので分かりませんが、参考か何かでしょうか。物語の一部は、悟浄出世に似ています。
>>[46]
そうでしたか、「時をかける少女」「サマーウォーズ」と細田監督作品は二作品は見ました。よかったです。なのに、その次の「バケモノの子」は見てませんでした。なにかそこでコンセプトとして使われてあったり、エッセンスに重要な役目があったり、そういう風に引用すべきなにかが制作サイドにあった、その価値をもって、表現したいことがあったって見ておきたいです。

機会があれば、見てみようと思います。
ミクシィのほとんどが人があまりいない印象ですけれど、今朝、すこしものを書きたい気持ちが嵩じて、だーっと書いてしまいました。

ひさしぶりに中島敦関連のこと、書き込んで、反応を得た気がします。
ありがとうございました。


あと、スピノザは、中島が訳した文章が全集のなかにありますね。
ファウストもあの端正な筆致で訳してくれてれば、心のバイブルにしてたかもしれないです!
>>[47] 返信有り難うございます。スピノザの訳読んでないですね。不覚。機会有れば読んでみますが、最近図書館に往かなくて。
大きな本屋には、関連書籍が沢山ある様になりました。人気は年々高まっているのでしょうね。それに伴い、山月記以外の作品にもスポットが当たっているように思います。
西遊記は恐らくライフワークにするつもりだったのでしょうから、もっと二つの作品は、注目されて欲しいですね。
>>[48]
ありがとうございます。教科書採用で山月記や名人伝が知られますね。あるいは弟子。

でも、わたしが惹かれたのは、かめれおん日記、狼疾記のなかの主人公の内面の描き方に衝撃を受けたからでした。

一方で、あかるい陽射しに潮風のふくような情景がイメージできる南洋物。これも、「夾竹桃の家の女」がとくにエキゾチックなイメージをもって好きでした。

中島さんを卒論に選ぶ人が確実に毎年いて、徐々に増えていくようだという話も本で読みました。一度学校で習ったあとに、ことごとに読んでみれば、その奥に豊かなもの、深いものがたっぷりつまっている、まだまだ可能性を秘めた文学じゃないかと、そんな風に思えてきてなりません。

ありがとうございました!
朗読を楽しんでいます。読み方にずいぶん違いがあります。

悟浄出世
https://www.youtube.com/watch?v=bj4H1Djcz30

悟浄歎異
https://www.youtube.com/watch?v=qUu7B4ucBOI

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