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中島敦コミュの中島敦の本。

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『山月記』『李陵』等について語るのもいいですが、
ちょっとマイナーな作品についての情報も交換しましょう。
とりあえずamazonで、「中島敦」の検索結果↓
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/search-handle-form/250-6638916-1191410

コメント(24)

はじめまして。

夭逝してしまったおかげで文庫三冊であっさり全集が揃ってしまうのがありがたいのかありがたくないのか。>検索結果
#てぇか今見たら青空文庫にほとんど公開されているようですね。

個人的には古譚シリーズ、特に『文字禍』が無双の傑作だと信じています。
独創的な発想と妙に説得力のある展開、例のごとく淡々としていながら切れ味のいい語り口。
そして引き込むだけ引き込んでおいて、突き放すあの潔さ。

...まあ、あれで腹抱えて大爆笑する私も偏ってる気がしますが。
はじめまして。
マイナーコーナーかぁ。
もちろん、最初は「山月記」です。そのあと旺文社文庫(「人虎伝」読み下しつき)で、やっぱり中国種をよんで、面白い中国ものを書く人という印象を持っていました。ところがどっこい、全集(文庫)を読んで打ちのめされました。

私、江戸時代の歴史・文学・虚構みたいなことが専門なんですが、いまや『古譚』は授業に欠かせないアイテムです。
「狐憑」「文字禍」「木乃伊」は、メディア論の古典として、今でも十分通用します。
ナブ・アヘ・エリバと若い歴史家の問答は、歴史認識論争に直結するでしょう。
「狐憑」の、物語史への視点は、文学史の最初の一こまとして最も重要なものだとおいますが、残念ながら教科書に載せられるような内容ではない(「高校生のために……読本」シリーズに掲載されていますが)。

そうやって考えると、なぜ「山月記」だけが教科書に載り、我々は、それをどのような文脈で読まされてきたのか、考え直す必要がありますよね。

他に私の好きなのは、「吾が西遊記」(字、これで良いのかな)。「問うてはならない問い」という問題は重いです。
「虎狩り」。これも「文字禍」と通じている、マッチとたばこの場面にはゾクッと来ます。

こういう研究はまだ少ないみたいですね(私、実は不案内なので専門の方、解説をお願いします)。

「山月記」以外の話についても典拠はあるはずだし。
あ、Xiao爺さん、ありがとうございます。
嬉しいです。

そんなこんなで、
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=369194
コミュニティを立ち上げてしまいました。
きっかけは中島敦、そこから拡がっていければこんなありがたいことはないです。

「古譚」は一つずつ精読したいですね。
「木乃伊」が、位置づけに苦慮。すごく面白いのに。
はじめまして。
すごい天才性と経験を持ち合わせたすごい作家ですよね。
南洋通信だったと思うんですが、それの死のちょっと前のくだりとか悲しくなっちゃいますね。すごい日本に帰りたかったんだなぁ、って思います。
はじめまして。

「光と風と夢」が好きです。「山月記」は好きなんですが、なんかアレが教科書に大々的に載っているおかげで、中島敦は逆に後世の読者に恵まれていないような気がします。「光と風と夢」がもっと知られていたら良かったのに、と思っているのは僕だけでしょうか。中国モノばかりでなく、南洋モノにもスポットを!

とか言いつつ、高校生の頃は「かめれおん日記」「狼疾記」「斗南先生」などの私小説的作品が好きでした。何と言うか、その当時の僕にとっては、多くの人にとっての太宰治のような存在が中島敦でした。恥ずかしながら。
山月記よりも前に知ってた『名人伝』。
どういうわけかこの話が、
元阪神タイガース・吉田義男を紹介した
スポーツものの中に出てくるんですよねぇ。

文字の霊の在りや無しやを問うていたはずが、
いつの間にやらふつーに文字の霊が出てくる展開が
秀逸な『文字禍』も大好きです。文句なしのSFでしょう。
はじめまして。
山月記から入ったくちですが、「かめれおん日記」もなにげに好きです。日記でまで美しく書かれる中島 敦に畏敬の念を抱いてしまいます
はじめまして。中島 敦の作品に青空文庫で再会して、
再読したり、未知の作品を読んで、楽しんでます。
現在25作品が公開されているようです。
http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person119.html#sakuhin_list_1

>9:tomehikoさん
>「光と風と夢」が好きです。
僕もスティヴンスンのファンでもあり、この作品には
感銘を受けました。ぜひ未読の方にお勧めしたい作品です。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000119/files/1743_14532.html
はじめまして
私も「山月記」から入ったのですが、
その格調高い文章が何といっても好きです。
好きな作品は「弟子」です。
はじめまして
一番好きな作品はやはり「名人傳」です。
物語の最後老紀昌が「それは何と呼ぶ品物で、又何に用ひるのかと。」尋ねるシーン。ここがたまりません。
かといって、これを授業でやろうとすると・・・。
このわかりやすいけれども、奥が深く全てを読みきれない。
何ともいえないよさがあります。
また、「文字禍」こちらも奥が深くどうしても捉えきれない部分があります。
 中島敦って、ぜんぜん「戦後日本的」な作家じゃないですよね。

 戦前に、「アジア主義」という思想潮流がありました。これは、アジアは一丸となって、西洋列強の干渉を排除していこう、という思潮で、いろいろな分野に影響を及ぼします。

 それは結局は、日本帝国の中国や南島への植民、そして侵略という負の遺産をもたらしてしまうけど、この「アジア主義」は、もっと可能性のある思想潮流で、その部分を、わりと最後まで失ってなかったと思います(竹内好氏の指摘)。
 で、中島は、朝鮮で多感な時期を送っている。その中で、朝鮮人の置かれた様々な桎梏を見ている(『虎狩』)。南島の政庁のやることに失望して、ほとんど土方久功氏とだけ付き合ったりしてる。『光と風と夢』の主人公で、本国のサモアに対する政策にたてついて孤立していくスティーブンスンは、中島の思いを代弁してはいないか、と思うんです。
 中国に対する興味も、その流れで考えられます。
 彼は、中国文明を優秀なものとする江戸からの漢学者の家の生まれです。その彼が、アジア主義の中にあった、「西洋列強からの中国の解放」という思想に共鳴しなかったとは考えられない。『斗南先生』で、叔父の斗南の著作を読むくだりは、その表れではないかと思います。

 戦前の日本は、戦後よりはるかに国際的に開かれていたと思います。いまの日本のように、外交もマスコミの情報も偏ってはいなかった。そのなかで、中島は、おそらくもっとも「非」日本的な教養とおいたちを持ったのだと思います。『光と風と夢』は、芥川賞に漏れましたが、今回一読してみて、これは、いまの文壇でもきちんと評価できないのではないかと思いました。
 それに、生前に刊行された作品集は、『南島譚』と『光と風と夢』です。中国に取材した作家というイメージではなかったし、おそらく中島敦自身も、中国ものばかり書くつもりもなかったと思います。そんなスケールの小さい作家でもない。
 作家生活をはじめてすぐになくなっています。書きたいものはたくさんあったと思います。そういう意味ではこの人ほど、早世が惜しまれる人はいない。本領を発揮していない。もししていたら、と考えると、ちょっと怖いくらいです。

 中国ものの作家=中島敦、という図式は、あまりにこの人を矮小化しているように思えてならないのです。

 贅言失礼。ちなみに、私のフェイバリットは、「環礁」の一連の作品と、「弟子」です。
>Yoshitanさま

>「戦後日本的」な作家じゃない
Yoshitanさまは象徴的な意味として書いていらっしゃるのでわかっているのだと思いますが、
勘違いされる方もいらっしゃるかと思うので、一応書いておくと中島敦は1909生〜1942没ですので戦後はもう生きていませんね。
 『光と風と夢』は現在読んでいる最中ですが、スティーブンスン好きで少年期に海賊の冒険ものを読みまくった私としては、楽しい予感でいっぱいです。
 マイナーラインでは『狐憑』が好きです。くすっと笑わせるのに、かなりダークなオチ。
始めまして、ワタクシは全集(何巻だったか忘れてしまいましたが…)の『プウルの傍で』という作品が好きでした。あの主人公三造の行動から伺える、他人の視線を常に意識して行動せざるを得ない、なんともいえない息苦しさが伝わってくる良い作品であったと思います。
 また、全集の巻末に乗っている、南洋パラオでの生活の様子を日本にいる妻子に伝える手紙の内容も、通常の気品のある文章を生み出す中島敦の別の一面が伺う事ができ、良い作品であったと思います。
初めまして。自分も「プウルの傍で」が好きです。初めて読んだのは、センター試験対策の問題集でした。
「山月記」しか読んだことのなかった自分には衝撃的でした。こんな作品もあったんだ、とびっくりした覚えがあります。やはり、全集にしか収録されていないのでしょうか。
他の作品も持ってはいますが、まだ読んでいないので、ゆっくり読んでいこうと思っております。
とっつきは「李陵」でしたね。
それに惹かれて武田泰淳の「史記」を読んだりしました。
本ってこういう読み方もあるんだ!って、目からウロコが落ちるような気持ちになりました。

一番って難しい。
強いて言えばですが。。。
「悟浄歎異」かなぁ。
大学のとき、ちょうど同じようにもがくような気持ちでいるときに読んだから。
神田の古本屋を探し回って「絵本西遊記」も買いました(笑)
私も授業の「山月記」で始まったクチです。

「山月記」を授業で学んだ時、他の変身物の代表としてスティーヴンスンの「ジーキル博士とハイド氏」とフランツ・カフカの「変身」を紹介されましたが、中島敦の「狼疾記」の中で、カフカの「窖(あな)」に関する記述があり、印象的でした。
はじめまして。

『山月記』よりも『名人伝』、『幸福』が好きです。

名人伝は主観から客観へと文章の書き方が変わるので特にお勧めします。

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