ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

小俣現代美術(OmataModernArt)コミュのテクノロジー・アート その2

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
1960年代後半、CTG(コンピューター・テクノロジー・グループ)がコンピューターを使ったさまざまなアートを発表していた。その中に「ハプニング・ゾーン」と呼ばれる作品があった。この作品では8本の柱の間を人が行き来すると、光センサーとマイクからの信号によって、スプレーガンのオン/オフと縦横方向の移動が制御されるなどして、キャンバスに絵を描くというものであった。40年近くが経過した現在では、既に忘れ去られて久しいものである。
しかし、ここ小俣町ではCTGの活動が今も継承されて発展を遂げている。それが、この「押しボタン式信号」および「半感応式信号」を使ったテクノロジー・アートである。
一見すると、日本中に存在する「押しボタン式信号」とよく似ているが、細かい点で他と異なった特徴が見いだせる。
例えば、右上の写真を見て欲しい。通常型は歩行者の安全を確保するために利用されるものが、二輪車専用となっている点である。また、ボタンを押すと「おまちください」という電光文字が表示されるメッセージアートでもあるというハイブリッドだという点である。
さらに驚くべきことは、このテクノロジー・アートはパフォーマンスも行えるのである。
パフォーマンスを行いたい者は、一見無機的な桃色のボタンを押すだけでよいのである。「おまちください」の電光文字が表示されたら、しばらく待ってほしい。しばらくすると、信号機が青色から黄色へ、そして赤色へと変化して、横断歩道を通過しようとする自動車を問答無用で停止させて、道路を横切るというパフォーマンスを行うことができるのだ。
もし、このパフォーマンスにおいて赤信号を通過した自動車は、警察に現行犯で逮捕されねばならない。
これほどまでに小俣町内では、このテクノロジー・アートを使ったパフォーマンスが法的に認められており、警察の協力によって維持されているのである。
そして、このアートの不思議な点は、このアートを見た小俣町民や町民以外の人間がパフォーマンスに参加したくなるということである。このなぞについては、専門家も興味を持って調査を行っている。この点では、学術的な価値も高い作品であると言えるであろう。
最後に補足になるが、筆者自身が真夜中に、このアートに使われているセンサーの仕組みを調べるために、センサーの真下を走って通過したところ、信号機の色を変えることができた。このことから、半感応式信号機の場合では自動車に乗車したままパフォーマンスが行えるように工夫がされているようである。この点は、大手ハンバーガーショップのドライブスルーのシステムを応用したものと思われるし、CTGの作品のよい部分を継承して製作されたものと見て間違いなかろう。

コメント(2)

何気ないものって実は深いアートなんですねー☆
現代美術的文脈のパフォーマンスつまり美的特殊行為の意識から、道路のあちら側に行く現実的な用もなく、紹介されているマシンというか道具というかを用いる芸術家もいなくはないでしょうが。うう〜む。GS

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

小俣現代美術(OmataModernArt) 更新情報

小俣現代美術(OmataModernArt)のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング