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ガット弦とリュートコミュのガットの由来

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古代から中世にかけて、イングランドには、
アングロサクソン人が築いた七王国があった。
その最北の国ノーサンブリアはオーディンの双生児
デイアラ、バーニシアを始祖とする
ベルデーグとウェグデーグの2カ国に分かれ、
血で血を争う内戦を繰り広げていたのである。

しかし、両国の王子ガリアルダとエトヴァルトはそれを嘆き、
長い内戦を終わらすため、一計を案じた。

2人は両国の全国民を国境付近の広場に集め、
射撃の名手である2人の決闘によって、
内戦に決着をつけることを宣言したのである。
その決闘法とは、幅1m長さ20mの線の範囲で、
互いに10本の矢を持ち、射合う。
そして、線の外に出たら即座に自決しなければならない
という過酷なものであった。

ちなみに、このとき2人が使った弓は
アラビアから伝わったよくしなる弓で、
「アル・ウード( al'ud )」 と呼ばれていた。
(「al」は冠詞、「ud」は「木」の意味。
木といえばまず狩猟道具だったのである。)

決闘の結果は言うまでもなく引き分け。
お互い相手を射抜くことができずに、
10本の矢を使い果たしてしまったのである。
その後、2人はお互いの健闘を讃え、両国の友好の証として、
それぞれの弓を持ち寄り、
端を弦で括りつけ(つまり合わせて輪っかのようにして)
高々と掲げた。
民衆の大喝采のもと、長い内戦は終結したのである。

その後イングランドでは、アル・ウードは
弓を表す「アロウ」の語源となり。
このとき2つの弓を括りつけた弦は、
両国の王子の結びつきを記念し、
2人の名、ガリアルダとエトヴァルトより
「ガット」と呼ばれた。

その後、弓形(半月形)を模した撥弦楽器が
イングランドでつくられたが、
これも「アル・ウード( al'ud )」 から派生した名
「リュート(lute)」が用いられている。
このリュートに張る弦はもちろん「ガット」と呼ばれ、
また、撥弦楽器に張る弦全般を
「ガット」を呼び習わすようになった。

現代においても、「クラシカルギター」を
「ガットギター」と呼ぶのは、このことに由来している。

加えて、第2次大戦後、
国際的な関税と貿易に関する一般協定を「ガット」と呼び、
多国間の友好の証として、
ガリアルダとエトヴァルトが括りつけた弓の形、
つまり輪っか、
ラウンド形のテーブルにおいて協議を行ったことが、
前述の故事に由来するというのは、もはや定説となっている。


民明書房刊
『シェイクスピア以前の英語−イスラム圏の影響−』より

コメント(3)

昔、結構頑張って作ったので、転載させて頂きました。
第2弾も何か音楽用語で作ろうかな。
>,「独活の大木」(独奏楽器―独りで活きる道具の意)の語源となったのは言うまでもない

なるほどそうなんですね!

現在使う言葉「ガッツ」のルーツはガット(内臓)なんだと
永田斉子から教えていただきました

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