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磐船鉄道コミュのN ゲージ ?

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小学五年の正月にお年玉を結集して、関水金属のC11と30系客車2両にパワーパックと小判型に敷設できる線路を組み合わせて、デパートで買った。家に帰って、早速線路を組み立て、パワーパックを線路に結線した。パワーパックのアウトプットには、ACとDCの表示があった。交流と直流で、前者はポイントマシンの作動や建造物の照明に使い、後者は車両走行用である。

父にその違いを聞いて、結線し、車両を線路に乗せ、さて出発進行と、パワーパックのレオスタットを回すと、蒸気機関車から白い煙が出てくる。弟に、
「これは実感的だ。」
と自慢した。

ところが、C11は一向に動かず、煙も止んでしまった。押しても引いても動かないので、電源やパワーパック、線路への接続を確かめた。なんと、DCに繋ぐべきところがACに繋いである。煙はモーターの焼ききれる時に出たものだった。その日は1日コタツで泣いて過ごした。

1週間後に購入したデパートに恐る恐る相談に行ったら、修理できますとのこと。傷ついた少年の心は、それで癒えた。以来、パワーパックを接続する時、レイアウトの配線をする時は、必ずこのときのことを思い出す。

修理を終えたC11は元気に我が家で活躍し始めた。同じところをコタツの上でグルグル回りながら、俺と弟を楽しませてくれた。しかし、叔父が見せてくれたHOとは走行感が大きく違う。レールの継ぎ目ではかろうじてジョイント音が聞こえるが、ギャップを乗り越えるようにギッタンバッコンするし、C11の先輪は2周に1回脱線するし、滑らかに周回を続けるHOとは、格の違いを痛感させられた。

関水金属は日本のNゲージのパイオニアで、今でもプラ製なら世界のトップブランドだ。元は、東京都文京区関口水道町にあった金型屋さんで、名前の由来もそこにある。現在の美しい製品には風格があり、華美に過ぎず、しっとりとしたプロポーションと細かい細部表現のバランスの良さが滲み出ている。走行性能もトップブランドに恥じない優雅さがある。

ただし、初期の製品は作る方も所有する方も苦労が伴った。まず、蒸気機関車はモーターの小型化の限界でオーバースケール気味になる。集電性能は現在より見劣りし、便利なクリーナーも不調を改善する情報も少なく、レールは汚れっぱなしで、まともに動かす為に、多大な労力が要った。

蒸気機関車はC11にD51、C62。電気機関車はEF65とEF70位しか無かった。客車は初代ブルートレインの20系と17m級半鋼製の30系、電車は101系が主流だった。それでもHOゲージに比べて、何より安いのが魅力的だった。


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