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子育てしながら脱原発コミュの議員さんに聞いてみよう。原発のこと、政治のこと

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別トピック「声をあげますか、それとも泣き寝入りですか」にありますが、
去る5月29日、板橋区の衆議院議員、下村博文代議士をお迎えして
原発やら政治やら東電ってどうよ?やら、いろいろ聞いてみよう!という
ミニ集会を開催いたしました。
レポートが2ヶ月近く遅くなってしまって、本当にすみませんあせあせ(飛び散る汗)


当日は結構な雨のなか、お子さん連れで集まってくださった
ママさんパパさん、本当にありがとうございました。
なにしろ代議士さんと生でお話するのは人生初で、
面と向かってなんてお呼びすればいいのかもわからず、
先にいらした秘書さんにコソコソ聞く始末げっそり

秘書さんいわく「ええと・・・下村代議士っていうのもちょっと
冷たい感じなので・・・先生でよろしいかと(笑)」
ということでしたw

下村博文氏は、現在自民党シャドウキャビネット(影の内閣)文部科学大臣を
担当しています。
影の内閣というのは、野党になった自民党で、政権奪還への
意欲を込めて2010年9月22日[1]に設置した政策決定機関だそうです(Wikipediaより)
ちなみに、安倍晋三内閣のときは官房副長官でした。

事前にいくつか質問をメールでお送りしたのですが、
今回の集会は時間が1時間ほど。
すべての質問に答えていると時間が足りないので、ということで
下村氏のブログをプリントアウトしたものをお持ちいただきました。
下村氏ブログ→http://hakubun.jp/blog/
5月11日、12日、16日、17日、25日のエントリをお読みいただけると
私達がもらったレジュメとおなじ記事を読むことができます。
3月11日以降、ほぼ毎日更新されてます。


以下、下村氏への質疑応答-----------------------------------

Q:まず原子力発電についてのお考えをお聞かせください。

A:私は自民党のシャドウキャビネット(影の内閣)文部科学大臣をしております。
今までの原子力については、行政側もほとんど推進100パーセントだったわけですね。
原子力安全・保安院とか委員会とかありますが、原子力は安全だという立場でいかに推進するかという
立場だったんですけれども、福島第一原発で地震、とくに津波があってこれは大変なことになったと。
安心安全ていってられない。文部科学省というのは本来は推進ではなく、チェックする立場にあった。
そういう意味で私は野党であっても、チェックする立場から国会で毎週のように
委員会で放射線問題、とくに子供の安心安全の立場から色々質問したり、問題提起をしたりしています。

放射性物質の除去について
専門家の人達は地震直後から、メルトダウンしているのではないかという指摘はしていた。
ところが政府が発表したのは2ヶ月以上たってから。
日本の政府は情報を隠しているのではないかという
こともふまえた不安感が広がっているのではないかと思う。
私は今回福島や宮城に実際に行って見てきたが、
飯舘村にも自民党の文部科学関係の議員4人で行った。
計画避難の発表はあったけれども、具体的な説明はなにもなく、
村の人達の判断に任されているという無責任な対応が多々ある。
地震というのは天災だけれども、原発は人災になっている、これを
国会でしっかりとただしていくことが必要。
もちろん原子力政策については民主党だけの責任ではない。
これはずっと戦後、自民党が推進してきたことだから
原子力発電について民主党だけの責任にするつもりはないけれども、
ただ後手後手の部分については
早急に手をうたなければならない。そのうえで原子力をどう考えていくかということになる。

学校の校庭の表土撤去についても自治体の判断にゆだねていてはだめ。
政府が面倒をみることが必要。
年間20ミリシーベルトの基準だと1時間あたり校庭において3.8ミリシーベルトであれば大丈夫というのが文科省の基準。
しかし地元ではそれでは不安だというので自主的に。
20ミリシーベルトの基準だと超えている学校は1校しかない。それ以外は国が負担する必要はないと。
自治体でやるべきだというのが国の立場だったけれど、さすがに責任を感じたのか、
費用は国が負担するということを決めた。
これが一昨日。(注:5月29日現在)
そもそも放射線については、これは自治体の責任じゃなくて福島第一原発の責任。
第一義的には福島第一原発を持っている東京電力が補償するべきなんだけれど、
その補償のフレーム枠が決まっていない。
しかしフレーム枠が決まるまでこれから何ヶ月もほっておかれたら困るわけで、
国が代わりに表土の撤去などはすぐやるべきで、それを決めたのが一昨日ということになる。

ただ基準を20→1ミリシーベルトにしていくということを決めたとしても、
いま現在放射性物質はそこら中にばらまかれている。
板橋区も例外ではない。これを実際にどう除去するかというのが、全く進んでいない。
法令が存在しないというので放置されている。
校庭のすみにブルーシートをかぶせておいてあるだけでなんの解決もしていない。
自民党で提案しているのは、ふくいちの敷地内にコンクリート仕立ての穴を掘って、(地下水への浸透を防ぐため)
そこに埋めてはどうかというもの。費用も表土除去については国が持つというのを発表したが、
それだけでは不十分。

ちなみに、今月25日に板橋区内において放射線量の測定を決定した。私が板橋区長に話しをして、これは都内では初めてのことです。
これから区内の土壌・水などの放射性物質の分析をして早急に発表する。公園や校庭なども調べるとのこと。
ただ測定器については2台しか購入できなかったので順番にということになるが、随時区のHPで発表になる。


コメント(13)

Q:新河岸水再生センターの汚泥の件で。
焼却汚泥から放射性物質が検出というニュース(5月13日付)
高島平の住民ですが、都内の下水処理施設から放射性物質がでて
東京都と下水局のHPは四月末の測定結果と5月末の測定結果は出ているが、
3月末のデータは記載されていない。それはなぜ?取材されて初めて発表された。
焼却された汚泥の処理はどうなるのか?周辺に影響は?
新河岸再生センターは新高島平駅から1kmないぐらいの距離にあり、
すぐ横に幼稚園、1km以内には
保育園、小中学校、青果市場もあって影響が心配です。

A:私もそのことは知らなかったので、東京都はなぜもっと早く発表しなかったのか
東京都に事実関係を確認したい。
そもそも何故燃やしたのかということだが、おそらく放射性物質があったことを
認識していなかったのではないか。
汚泥というのは焼却することによって量を少なくして再利用する(煉瓦など)のだが、
焼却するまで知らなかったのでは。
放射性物質があれば処理はできない。勝手に捨てるわけにはいかないのだから。
今後は事前にチェックするだろうが、確認する。

Q:板橋区で土壌検査をもっとたくさんやってほしいと言う要望を伝えるには、
区議に言ったほうがいいのですか?下村先生から議員さんを紹介していただくことは?

A:区議にも言った方がいいだろうし、板橋区の窓口なりメールなりで声をたくさん届けることがより重要。
いろいろな区議にアプローチするほうがよいと思う。
私からの紹介というより、できるだけたくさんの区議に。たくさんの声を。


Q:浜岡原発停止要請についてどう思われますか。

A:浜岡原発について、東海沖地震の震源域の真ん中にあり、危惧があったのは事実。
ただ、菅総理が浜岡原発を停めるにあたっては根拠が必要。浜岡原発が地震によって
福島第一のようになる可能性があるという話であれば、他の原発だって可能性はあり、
そうなるとすべての原発を停めるという話になる。
今後30年以内に東海沖地震の起きる可能性は84〜87%だったが、
福島第一は同じ調査期間で調べても0%だった。
ということは、すべての国内原発に地震や津波で事故が起こる
可能性があるわけだから、今後はすべての原発を停止する?という話になる。

2010年に原発を作ったとしても寿命が40年だから2050年にはすべての原発が廃炉になる。
そうするために、トータルの電力量を減らさずに代替エネルギーをどうするかを考えなければならない。
他の電力会社には原発を引き続き使いたいという気持ちがあっても、自治体が認めないだろう。
原発は何ヶ月か運転したら点検のため停止し、再稼働するには自治体の長が許可しなければ動かせないからだ。
住民から反対の意向が強ければ、首長は再稼働を認めないだろう。
そうなったら代替エネルギーはどうするか。
仮に現在の原子力エネルギーを使わないとすると、これから新規の製造業は始められないだろうし
電力を大量につかう産業は海外に拠点をうつすことになる。
産業の空洞化と急激な経済力ダウンの可能性が
高くなる。それに変わる覚悟があるのか?それは国力だけでなく経済力も大打撃だ。
なのでそれを回避するのが政治の役目。

本来、地球環境の温暖化対策には原子力発電がもっとも有効だったが難しくなってきた。
京都議定書の約束まで厳しくなってきた。今後数年のうちにあと14機作る予定だったがおそらく無理。
これから力を入れる分野はは太陽光だと思うが、コストが馬鹿高い。
原発の発電コストは1キロワット/時で5〜6円だが、太陽光発電は49円。(エネルギー白書を参照されていると思われる)
光エネルギーを電気に変える、太陽光電池のコストが高いことに寄る。
しかし原発の事故補償まで含めると、この金額にはならず、もっと高くなる、実際は50円ぐらいになるだろう。
私の考えとしては、原子力発電を今後推進することはできない。
しかし、即時すべての原発を廃止するとなると、この国はつぶれる。
だましだましというわけじゃないが、安全を前提として、今ある原発は稼働しながら、
2050年までには原発はゼロにする。
それにともなって太陽光発電もこれから商品開発や技術開発をはかりながら、特に東日本ー
東北地方を太陽光経済地域にすべきだと提案しているが、南三陸や気仙沼に行ってきたときに
町長や市長さんが言っていたのだが、津波に遭った同じ場所に、家は建てられない。
できたらそこを国が買い上げてほしいと。
津波によって地形が相当かわっていて、自分の家がどこにあったのか
測量が不可能になっている。
続き)
そこで高台に集中住宅をつくって、周辺の高台に住民は住み、これは私の構想だが、
国有地となったところには建物の屋根にすべて太陽光パネルを設置する。
旧市街地のところには地元の産業を太陽エネルギーと連動して展開したらどうかと考えている。


Q:国会議員に原発推進派・反対派がどれくらいますか?

A:これは私にはわからない。
ただ、この事故以前はほとんど推進派だったと思うが、今はどうだろう。
しかし、あすからすべての原発をすべて停めろというのは議員の中でも1割か2割はいるだろうが
これは現実的じゃないだろうと大抵の議員は思っているのではないだろうか。
アンケートをとったわけではないので正確なところはわからない。


Q:地下原発推進議連についてはどうお考えですか?

A:私はその議連には入っていません。理由は、
地下に原発を作れば、リスクは少なくなるかもしれないけれども、基本的に
地震や津波がおきたときに、対応できるかどうか。そして核燃料の処理ができないわけだから
本質的な解決にはならない。
今後、地下原発をすることによってどの程度リスクを回避できるかということは今後の課題だ。
しかし、私は積極的に推進という立場ではない。


Q:菅政権について、対応が後手後手であるとかいろいろ批判もあがっていますが、率直な感想として
たとえば今自民党が政権が戻った場合、また原発推進に戻るのではないかという
感情があります。今まで推進してこられた与党という事情があるわけなので。そこをクリアに・・・
自民党のほうが行政の手腕は上だと思いますが、原発について今後どうしていくというのを
明確にうちだしてもらわないと、また自民党にお願いしようという考えにはなりにくいのですが。

A:私個人の政策だが、原発については今すぐ廃しはできない。
しかし、2050年までにはゼロにする方向で
代替エネルギーを推進することが大きな課題だと思っている。
ひとつの人生観、国民意識の問題だと思うが、
原発については国によっても意識がずいぶん違っている、
たとえばフランスは80%を原発に依存しているから、これは推進。ドイツでは脱原発。
しかし、ドイツではフランスから電気を買っているという現実がある。
日本というのは島国だから、他国から電気を買うわけにはいかないので、自国で作っていくしかない。
地震や津波を排除することはできないわけだから、できるだけ危険性のない形を。。。といっても
難しいので、これ以上の原発新規は無理だろう。
しかし、急に止めるのは現実的ではないので、段階的にというのが政策課題だと思う。
自民党も民主党も原発についてはそう違いはなかった。なので、これからは解散総選挙などで
原発やエネルギー政策については明確にして、国民にとうということになるだろう。
そのときには自民党としての姿勢も明確になると思う。

菅政権については、内閣不信任案を出す。なぜかというと、震災処理が遅すぎる。
阪神淡路大震災のときには、1ヶ月後には震災特例法案が17本通っていた。
しかし、2ヶ月経った今回はまだ1本しか通っていない。
東電や原発に対する対策委員会が21もできている、
じゃ的確に対応できているかというとできていない。空洞化している。
場合によっては解散総選挙で空洞化するとしても、そもそも現在空洞化しているのだ。
また内閣総辞職になった場合、期間限定の連立もあるかもしれない。政局についてはそんな状況だ。
Q:一緒に手を組んで、とにかく今の現状を良くするという考えは?

A:あります。菅さん以外だったら。

Q:たとえば誰ですか。小沢さん?

A:小沢さんでは我々は組めないけれど、民主党のなかでは小沢さんを
次期総理にという人もいるだろう。
菅さんか小沢さん以外だったら、連立で組める可能性は12分にある。
ただし期間限定という約束だ。


Q:浜岡原発について地震の可能性が80%だから止めたというお話がさきほどあって、
福島原発はその可能性が0%だったと。しかし現実に事故は起きた。
ということは、そのリスクの評価方法自体に欠陥があった可能性は?
そうなると浜岡の80%も信憑性に揺らぎがでてきますが、
現在国が信頼している地震のリスク評価というのは
原発(に限らずあらゆる建設物)の重要な基準になるものだと思うが、
その検査基準そのものがおかしいという
話にはなりませんか?

A:おかしいかおかしくないかというのは科学的根拠がないから、我々にも判断できない。
検査したのは地震予測委員会で、専門機関が今後30年間における地震の可能性について
予測調査したもの。
浜岡の場所は、もとから東海地震が予測されてところでもあるから可能性としては理解できる。
福島第一原発の場所は0%だったが、千年に一度の地震がおきた。
千年に一度というが、次は千年後かもしれないし次は一ヶ月後かもしれない。

ほかの原発の場所というのは、30年以内に0%の予測をしている場所というのはゼロなんです。
それでも福島で地震がおきたということ。
だから、日本のすべての原発立地で地震が起きる可能性というのは排除できない。

Q:そうすると浜岡原発の件はまあ強引といえば強引で、
あのやり方がいいのかどうかは判断できかねますが、
現実として福島の原発事故が続いている状況で、もしもう一基事故があったとしたら、
リソースとしてもう間に合わないと思うんですね。人的なことにしても議員さんのチカラにしても。
その意味でも、どこかを停める、減らすという、(菅総理のやりかた)については意味のある対策なんじゃないでしょうか。

A:うん、だからそのやり方ですね、問題は。私は段階的に減らすべきだと思います。
菅さんのやっていることは結果的には、他の原発は再稼働を不可能にしていると思う。
浜岡以外はそんなに高い%ではないが、福島は0だったことを考えれば、地元の人達にしてみれば
2%だろうが3%だろうが、可能性があるならすぐ停めてほしいと思われるだろう。
なぜ浜岡だけを停めて、他は大丈夫なのかということには説明がなかった。
菅さんの場合は、思いつきで決めてしまったとしか思えない。
その日の永田町界隈には、アメリカの要請で停めたのじゃないかという情報が流れた。
そういうこともまんざら根拠のない話じゃないなと思う。
Q:2050年にすべての原発を停めるために、あすからやっていけることは?

A:ひとつは節電対策。
みんなが力を合わせて、過剰なエネルギーを使わないようにすること。
私は、東電が勝手にやった計画停電というのはけしからんと思っている。
あれは東電が勝手に決めたことで、国や国民が参加して決めた計画停電ではない。
そのためにもまずは節電。
国レベルでは原発に替わる代替エネルギーにしっかりと予算を投資して、
産学官の連携のなかで、国家戦略のなかで
技術開発を急ぐ必要がある。


Q:代替エネルギーを拡充していく流れにこれからなっていくと思いますが、
それに関連して送電網の分離、今電力会社が発送電を一括しているわけですが
発送電の分離をしないと、いまのままでは他業者が参入しにくい状況になっていると思います。
東電賠償案のなかだと、官房長官は送電もうの売却もありうると言っていますが、
現状はまだ決まっていない状況にあるわけですよね。それを国会とかで追求して
送電もうを売却するべきだという流れには持って行ける物なのでしょうか?

A:追求というか、まあ悪いことをしているわけじゃない(発送電一括については)んだけでども、
電力会社というのは地域独占企業なわけです。関東では東京電力からしか電気を買えない。
そういう寡占企業が他業者の新規参入を認めないことによって、
その分野における技術開発が遅れてきた。
NTTなどもそうで、新規参入ができることによって、単独企業だったときは電話設置するのに7〜8万の
費用がかかったりしたが、現在はそんなこともなくなった。

同じように電力会社も、それぞれの地域で寡占状態だけれど、あらゆるレベルでできるだけ
参入ができるようなより効果的な使い方、コストダウンの工夫をしていくことは必要だと思う。
ただ大切なのは、そのときに外資が入ってくることには注意が必要。
日本のエネルギーというか根幹の部分を
外資が支配することによって、
その国の政治的な、経済的な負の部分を追うことにもなるかとおもう。
ではどういう新規参入をすべきかというのは国策的な、
国の基本となる部分について
すべて世界にオープンにするということが、
国民の安心安全になるかという議論があるだろう。
しかし少なくとも送電線レベルは規制緩和をすることによって
コストダウンを計るというのは必要なことだ。


Q:先ほど一年以内に原発がすべて停止するだろうというご意見をお聞きしましたが、
ほかの先生方も個人的には同じ気持ちでいらっしゃるのでしょうか?

A:決まったわけではないが、新潟の柏崎刈羽原発も中越地震があったときに事故で止まった。
そういうことがあるから定期点検→再稼働するときに、新潟県の知事は柏崎刈羽原発の再稼働は
認められないと名言している。
他の地域でもそうなっていくだろう、住民が不安だといっているのに
知事が無視して再稼働するわけにはいかない。
知事がノーと言っても再稼働できないわけではないが、
先ほどの浜岡原発の件がそうだったように
総理が止められる権限を持つ法律があるわけじゃないから、
電力会社は要請を無視することもできたけれども、
それは電力会社の社長の首をかけるということになる。
原発は8ヶ月ほど運転したら点検で止まるから、その後再稼働は非常に難しくなるだろう。

中部電力の社長が菅総理の停止要請を受けて、すぐカメルーンに燃料の買い付けに行った。
浜岡原発の替わりの天然ガスを確保できたから、停止しても電力が供給可能になったけれど
他の地域でもこれができるかというとわからない。
だから結果的には原発をすべて停めてしまえば、電力は3割減らざるを得ないということになる。
Q:震災直後に、プーチンかメドベージェフがロシアの天然ガスを提供しようという申し出があったと
記憶しています。たとえば、それを政府が買い上げて暫定的に日本で使えるエネルギーにして、
その間に日本の原発にたいするリスクテストを行うというのは実現不可能でしょうか。
カメルーンまで行かなくてもロシアの方が近いのでは?と思ったのですが、色々難しい事情がありますか?

A:ロシアはこれから開発して天然ガスを発掘するわけで、日本の技術が欲しいのです。
技術を提供してくれればガスを提供しようということで、これからの課題になる。
埋蔵しているガスは相当あるだろうから、ひとつの大きなツールになるだろうとは思う。
フランスのことについては、サルコジ大統領が地震直後に来日したが、
これはお見舞いに来たわけではなく
営業にきたのだ。
アレバの社長も一緒に来たが、ここはフランスの国策企業で、ここが汚染水の処理をやるのだが
費用が20兆円。ちなみに国の予算は90兆円。相当なお金がかかる。
記者会見のときに、アレバの社長はお金のことは言わなかったが。
汚染水の処理といっても循環型だから永遠にこれからかかるわけで
、1年で少なくとも5兆円と言われている。
アレバにとってはこんなにおいしいもうけ話はないわけで、サルコジはだからとんできた。
結局は自分の商売で、ロシアも同じ。
だからどこの話に乗っかるかというのは経営感覚的に、どこが安くてどこが有効かということ。
私の個人的な感想を言わせてもらうと、フランスに年5兆円も出すのであれば、福島第一原発は
石棺にして(チェルノブイリと同じように)閉じ込めてしまうのがいいと思っている。
他国に打ち出の小槌のように永遠にお金を払い続けるより、
どうやったら国民の負担を減らすかを考えた方がいい。


Q:国民の負担をすくなく、ということですが、原発事故は東電の責任ではないのですか?
被災地の賠償や原発事故処理もすべて東電が責任をとるべきだと思いますが。

A:確かにその通りだが、もはや東電の支払いできる金額をはるかに超えていると思う。
東電の年商は5兆円。JALのように企業責任は当然問われるべきだが、
すべて賠償できるかというと
私は無理だと思っている。
最大限責任をとる以上にかかった分は、国が出すしかないのではないか。
たとえば校庭の除染ということで取り除いた土、
学校だけではなくて周辺何十キロの土地、河川や田畑も。
学校のプールの水も排水したいが汚染されているから排水できない。とにかく被害は
膨大になる。そこまでは東電は払いきれないのではないだろうか。
一民間会社の能力を超えてしまった損害額になっている。
東電を守るとか救済とか
そういうことではなく、現実にかかる費用が莫大だということ。

質疑応答ここまで-----------------------------------------------


司会:お忙しいところをありがとうございました。

下村(敬称略):是非ブログを見てください。発信していますので。
私はシャドウキャビネットの文部科学大臣として、
ずっと教育を中心に政治をやってきていますから
これからも放射線問題だけでなく、いろいろと教育問題などあったら、
是非メール等いただければ
皆さんの思いを反映していきたいと思っています。
また国会でもできるだけ取り上げたいと思っているので
是非これからも見ていただきたいと。
またこういう機会をみなさんがご希望されれば持つようにしたいと思っているので、
これからもよろしくお願いします。

Q:こういう声を届けるっていうのはウェルカムですか?

A:勿論ウェルカムです。皆さんのような世代とのふれあいは非常に珍しいので。
それだけ皆さんの意識が高いということだと思います。
思っていても、政治家にメールを出すとか
電話をするとか、相当意識が高くないとできないことだと思う。
私にとっても、初対面の人たちだけと
会うというのは初めてのことだった。これからも是非お願いしたい。
下村博文教育立国論という本も書いているので、教育問題についてもこれからお話したいと思います。


以上です。
途中の質疑応答部分、下村氏は丁寧な口調でお答えしてくださったのですが
文字にする際、簡潔な文体にいたしました。
1歳前後の子供達のガヤをBGMに(笑)、終始気さくに
丁寧にお話していただきました。

お話の内容を要約してレポにしようかとも思ったのですが、
まずはできるだけ話してくださったことをそのままお伝えしようと思い
ほぼ全文を文字起こししました。
途中ブログを引用して話された部分もありましたので、そこは省略しました。

今にして思えば、もっと突っ込んだ質問をすればよかった!とか
いろいろ反省点も多々ありますが、
いちばん収穫だったのは「政治家さんへの敷居が低くなった」
これが大きいと思いました。

呼びかけても、振り向いてもくれないんじゃ
あきらめたくなってしまうけど、声を聞こうとしてくれる政治家さんは
いるんだな、と。
実際どの程度まで聞いてくれるのかは今後のご活躍次第ということになりますが、
「あなたのことを見ていますよー有権者ですよー。
あなたの選挙区の有権者は今こんなこと思ってるんですよ−」
というプレッシャー?を感じていただくのって大事だと思います。
小さな力だけど、少しでも大きな波になっていくことを願って、
これからも議員さんの動きに注目していきたいと思っています。

長々としたレポになってしまいましたが、
決して難しいことは書いてありませんので
読んでいただけたらと思います。




はみはみさん、ものすごく大変な作業、本当にありがとうございます!
あのときのリアルが、すごくわかりやすくなっていて感激しました…(>_<,)
あの喧騒と混乱のなかのやりとりをよくぞここまで…本当にお疲れ様でした!

私も一番の収穫は、今まで政治なんてどんな人がどんなふうに考えて行動してるのか全然想像もできなかったのが、
短時間でも実際にやり取りしたことでいろいろ垣間見えたりして
そういう政治家さんが一人できたことで、少し身近に感じられるようになったかも、なんて思ってます

政治家だぜドドォーンって感じかと思ってたら、
小柄なジェントルマンなおじさまだとか
割りと個人としても強く反菅さんなのね、とか、
福島行ったり募金活動したりとか、そうやって日々活動してるんだな、とか。

あちらとしても、有権者とはいえなんのしがらみもない私たちが、
こうやって自分の選出区で子育てしていて、放射能汚染に危機を持ってるっていうリアルは感じてもらえたんじゃないかなと思う
そういう私たちの顔、表情や、あの場にいたこどもたち
そういうの、裏切るようなことしてほしくないな
できないし、したくないと思ってくれる、一人の人として政治家さんを期待したいなと思います
初夏さん
読んでくれて、そしてコメントくださって本当にありがとう!
そういうお言葉をもらえると、
文字起こし、遅くなってしまったけどやってよかったと思えますわーい(嬉しい顔)

そうなんです、今まで政治家とか議員さんって
「政治って難しいし、頭のいい人達にまかせておけば
いいようにやってくれるだろう」って思って遠くから見ていたのですが、
民主主義ってそれじゃだめなんですね。
ひとりひとりが真面目に考えて、政治を監視していないと
どんどん濁っていくということがよくわかりました。
ていうか、この歳までわからなかったのがアホすぎなんですがorz

私達ひとりひとりが、もう少し政治に興味を持つ、
これがいちばん「脱原発」への王道じゃないかと思います。
そして行動すること、
だれか友達に話をするだけでもいいんです。

今まで日本人は「政治と野球と宗教の話はタブー」といって
円滑な人間関係のために政治の話をしなさすぎたと思います。
野球と宗教はともかくw、
えらい人にまかせておいたらこんな有様になったわけですから、
もうちょっと政治のこと、話してみてもいいんじゃないかなー。
と、今までほとんど政治のことなど考えてこなかった愚民は
反省とともに思っていますw

はみはみさん


手のかかるお子さんをかかえ、きっとお忙しい日々を送ってらっしゃることかと
お察ししますが、時間&手間のかかる文字起こしをしてくださって、本当に
ありがとうございます。 

Freeぴょにぃさん
ありがとうございます!ほんとはもっと早くUPできればよかったのですが、
なかなか時間がとれず2ヶ月近くかかってしまいました。
長々と書きましたが、読んでくれる方がいて嬉しいです。

下村氏は自民党の議員さんで、自民党は今のところ
脱原発は公式に表明していないです。まだ。最近でた中長期戦略では
「維持」という姿勢のようですね。

東電は、高濃度汚染水を太平洋に廃棄してしまいましたが、
海外ではいま、日本についてどのような感想を持たれているのか
気になります。海洋汚染テロ国家と思われていないでしょうか・・・(涙)

>はみはみさん
海洋汚染テロ国家と思われていないでしょうか・・・(涙)


これに関しては、もし原発の事故だけだったら、きっとそういうふうに
思われて、国際社会から、つるし上げをくらっていたかもしれません。
ただ、今回、地震&津波の被害があまりに甚大だったために、それに
対する同情のようなものもあって、東電が、高濃度の汚染水をたれ流した
ことを大目に見てもらっているように感じてます。しかし、私の親しい
友人(外国人)の何人かは「あってはならないこと!」と、まことに
正しい意見を言ってました。いったい東電は何様のつもりなんでしょうね。
世界中の人々に、まず平謝りをしてから、汚染水を廃棄するのが、人として
最低限の礼儀だと思うんですね。それをあたかも、原発近辺(日本沿岸)の
海を自分のものかのように見なした上での、あのやり方&態度。 同じ
日本人として、本当に情けなく恥ずかしいです。


聞くところによると、東電の社長はべらぼうな高額な退職金を躊躇なく
うけとって退職したらしいですが、本当なら、彼の立場であれば、
法的なしかるべき裁きをうけるべきだと、素人考えですが、私は
そう思ってます。 なんで、こんなことがまかり通っているのか、
わけわかりませんね。

ぴょにぃさん
ご友人の方々のご意見、まったくその通りです。
有史以来最大の海洋汚染ではないでしょうか。海から
たくさんの恩恵を受けてきた日本で、このようなことをやるとは
日本人として、世界に本当に申し訳ないと思います。

東電は官僚以上に官僚体質な企業のようですね。
競争しなくていい、政界・財界・マスコミにもがっちり入り込んでる
(マスコミは広告費が出なくなって手のひら返ししたところもありますが)
食中毒や偽装騒ぎのときは、マスコミはワイドショーなんかで
連日企業のバッシングをしたものですが、
東電を正面切ってバッシングしたり、社長の退職金(5億とか?)について
追及したりするマスコミはほぼゼロですね。
当局も家宅捜索なんか全くしませんし。
薄気味悪い国になってしまったな〜と思います。



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