原発容認派、その根拠は? 拠り所が崩壊しました。
どうも国民全員が40年間、原発推進あるいは容認のロジックに洗脳されていたみたいですね。政治家も東電の社員も原発関係者までもみんな集団催眠状態です。でもね、3.11以降オイラを含む多くの人々はその洗脳過程を知って目覚めました。
■何を根拠に原発を容認して来たか?
(1)発電コスト。原子力は他の発電と比べダントツに安い。しかも安全。
コレだけを40年間訴えて続け、信じ込ませて参りました。全ては利権のために。
原子力での発電コスト1キロワット時(kwh)/6円。太陽光だと49円、風力10〜14円、水力8〜13円、火力7〜8円。
一般家庭に置き換えると国民月平均8,000円の電気代が風力・水力で支払うと倍の16,000円。太陽光で作った電力で支払う電気代だと65,300円です。いくら安全だとはいえ毎月電気代に6万円も支払うと家族揃って外食にも行けません。
このロジック、比較表が国民全員40年間ダマされてきた一番の原因です。今でも使われているこの表は誰が何を元に作ったのか? 多分1975年頃の図表をその都度都合よく使い、年によって都合の悪い数値のみ少しずつ書き変わって、今でも生き残っている亡霊表です。時代は動いているのですよ、40年前のデータと今とでは開発の速度が違い過ぎます。実は昨年2010年、原子力と太陽光発電のコストは逆転しました。今ではソーラーパネルを使った方が安いし安全だし天災が来ても壊れるだけと言う事がわかりました。今後益々太陽光発電のコストは安くなります。一般家庭でも屋根に取り付ける人が増えることでしょう。
また原子力の場合、1基作るのに2011年現在1兆5千億円掛かるそうです。(フィンランドで建設中の原発最新式の場合)この1基の発電量が1ギガワット/時間です。 同様比較で太陽光ソーラーパネルだと5千億円で出来るそうです。しかもソーラーの場合、コンパクトに家庭の屋根だけに設置みたいなことも出来るので停電リスクを1軒ごとの分担で出来ます。 自動販売機の上や側面にソーラーパネルをはめ込めば深夜もバッテリを使って明るく灯す事が出来ます。信号機や街灯も同様です。
あと原子力の場合、発電コストに廃棄物の処理代と20年で本来寿命の廃炉代、そして今回の被曝地への補償代が含まれておりません。この3つの金額はいずれも莫大です。
大事故を引き起こしたご存知の燃料棒及び使用済み核燃料は何百年も安全管理しないと行けません。
仮にテロや震災で今後何百年かの間にまた大事故に遭うとしたら同じ様に世界中が被曝いたします。その使用済み核廃棄物は国内54基の原発から年間ドラム缶で何万本も出て来ると知っていましたか? しかもその核ゴミどこでその保管するのかまだ決まっていません。今は一時保管の名目で青森六ヶ所村に置かれています。
世界的に見るととてつもない量の核廃棄物が毎年ゴミとして出て来て都市から離れた動物の楽園にずさんな管理で埋められたりしています。旧ソ連が核ゴミをドラム缶に詰めて首都から遠く離れた日本海に投棄していた事を憶えている方もいらっしゃると思います。その頃のドラム缶は今現在海底で錆びて放射能がもれ出していることでしょう。
カニが食べられなくなりますね。
原発は発電コストが安い!
原発推進論者はコレだけの理由を正当化するために国をあげて核ゴミ事はしゃべらず国民をダマしていただけなんですね。
余談を書きますと
原子力開発は世界的には1986年をピークに今ではほとんどの国が自然エネルギーに発電をシフトしています。知りませんでしたね、伏せていたのです。言い換えれば日本だけが原発を今でも国是として推進し続けている。それは利権と言う莫大な国のお金が動きそれを得ようと沢山の企業、政治家が正当化する為に知恵を絞って来たこの国のバカさ加減が原発安全神話を生み出したのです。
■電力会社は独占企業。
日本では私たち国民が電力会社を選ぶ選択権がありません。ガス、水道もです。コレが電力会社に慢心を生み出しました。東電が原発を何基作っても国民は許さざるを得ない。独占企業です。
2011年3月11日午前、閣議で画期的な法案が承認されました。電力会社が今後20年間民間で発電した電力を全部一律1キロワット40円以上で買い取る義務が生まれました。(EUでは60円で買い取り)コレにより発電装置への投資が回収出来、民間の電力会社が事実上誕生出来る様になりました。
その数時間後、大悲劇が日本を襲うとは皮肉なものです。
簡単に言うと今までは各家庭でソーラーパネルを家の屋根や庭に設置し電力が余ったとしても電力会社は1キロワット、10円でしか買い取ってもらえませんでした。それが40円以上で買い取りと法律で決まったことで今後民間の小さな電力会社が設備投資費用を40円ならギリギリ回収出来る。その後例えば10年で設備の減価償却が済めばあとはすべて利益になるって事です。だから将来の利益を生むため電気を作る家庭や会社が増えるって寸法です。被曝した農地を国が買い取りそこに民間のソーラーパネルや風車を敷き詰めて電力と雇用を両方生むって事も考えられます。
あと、意識改革ですが、「日本には資源がない」 この考え方自体古いです。
石油など化石燃料だけを資源と言っているようです。
今では、太陽、風、波、地熱、水力、バイオマスなどいずれも採算ベースに見合う建設が可能な様です。四方を海に囲われた日本は天然の資源大国と言えるかも知れません。
原子力安全委員会なるものも、形だけで中身は空っぽ。昨日まで農作物の管理をしていたオッサンが今日は人事異動で原子力安全委員に成っているって事実も出て来ました。誰も監視していなかった、大事故からもうすぐ2ヶ月が経ちまだ放水し続けている現状、政府も東電も誰も責任を取っていない。誰一人辞任していない。クビになったのは東電の平社員1000人のみ。
原発から31km離れた地点で取れた鶏の卵、ほうれん草、牛乳、あなたの子供に食べさせられますか? 福島の近海ネタでのお寿司、生さかなです。子供に食べさせられますか?
コレが原発の現状です。
こんなこと知ってしまってもなお、我々の子孫にこの核廃棄物を何百年と押し付けて「監視し続けてください」と言えますか? まさに負の遺産、とんでもない遺産です。
計画中の原発は即刻中止、現在稼働中の原発もすみやかに廃炉にすべきです。
今原発に関わる全ての予算、人材を自然エネルギーに向ければ1年後現状近くの発電量を確保し、またCO2も発生しない私たちの理想のエネルギーに転換出来、世界から導入のビジネスチャンスが広がるハズです。
最後におヒマな方は最新の情報が孫サンの1時間のプレゼンでわかります。
http://
ソフトバンクの孫サンが自ら私財10億円で作った「自然エネルギー財団」の集めた情報です。
機会を作って是非国会でプレゼンしてもらいたいものです。
参考文献
●原発がどんなものか知ってほしい
http://
●奴等は見ている
http://
あなたが未だに原発容認派の理由は何ですか? その根拠を教えてください。
福島に降り積もった雪、子供たちに食べさせられますか?
海で泳げますか?
オレたちがこの事を知った今、責任って事、生まれたのではないでしょうか?
困ったときには