心磨いて幸せになる 11
●大事なことはいつまでたっても変わらない
あなたには、これだけは絶対にゆずれない、ということはありますか？
これをする時間だけは何よりも優先させたい、この人と会う予定だけは絶対に変更したくない、というようなことはありますか？
自分なりのこのやり方や、この物事の選択基準は、人に何と言われようと変えたくない、変えられない、ということはありますか？
あるいは、あの体験や経験はいつ思い出してもよかったな、素敵だな、私を元気にしてくれたり温めてくれるな、と感じる大切な思い出はありますか？
あなたにとって本当に大事なこと、大切なことは、いつまでたっても変わらないものです。
中には、環境の変化であったり、人や物事との出会いで、見た目では大事なことが変わっていくように見えるものもあるかもしれません。
しかし、あなたにとって本当に大事なこととは、いつまでたっても変わらないもので、例えそれが一時的に避けられていたとしても、心の奥にしまい込んでいたとしても、無視したとしても…、何かある度にあなたの目の前に現れて「大事なことを忘れてない？」と語りかけてくるのです。
大事なこととは、社会的な立場や家庭内での役割など、あらゆる顔を考えに入れない時のものです。あなたという１人の人間として大事なことです。
それはこれからの人生を歩んでいく上で大事になる、あなたの基礎になる部分なのですよ。
あなたにとって、これだけはどうしてもゆずれない大事なこと・大切なこととして、何が思い浮かびますか？
心磨いて幸せになる 12
●悩む数だけ大切にしているものがある
何かに悩むことは、いけないことだと思っていませんか？悩んでも悩んでも答えが出ない時、無力感を感じたり、自分や他を責めてしまうことはありませんか？
悩むこととは、とても素晴らしいことです。
何かに悩むとは、自分にとって最良の選択・答えは何なのか、または自分にとっても相手にとっても最も好ましい結果を得るためにはどうしたらいいのか、その状況やモノを最大限にいかすためにはどう対処すればいいのか、などと考えている時ではないでしょうか。
悩んでいるとは、悩んでいるだけ自分や相手や周囲の状況を大切に考えている、ということなのです。
もしかしたら答えが出ないことにイライラしたり、自分の判断力や理解力などの能力がないのではないかと考えてしまうこともあるかもしれません。
しかしどんなときでも最良の答えを導き出そうとすること、それが悩むことだとしたら、悩む数があるだけ、大切にしようとしているものがあるということです。
悩むことを怖れず、悩みたいときはとことん悩み通してみてはどうでしょうか？
そして、どうしても悩みのトンネルから抜けられない時は、誰かに助けやアドバイスを求めることも、導いてもらうこともできるということを、そっと頭の片隅においておいてください。
それがあったら、安心して、思い切り悩めそうではないですか？
心磨いて幸せになる 13
●相手を変えようとするのをやめる
どうしてあの人はこんなことを言うのだろう、こんな態度をとるんだろう。あの人が私のことを認めてさえくれたら、理解してくれたら、愛してくれたら…あの人さえこう変わってくれたらうまくいくのに、と考えることはあるでしょうか？
または、私はこんなに相手のためにしてあげているのに、どうして変わってくれないんだろうと、自分が望んでいる姿に相手が変わらないことに腹が立ったり、落胆していることはありませんか？
どうしても自分の思う通りにいかないことって、必ずありますよね。
そんな時、自分がうまくいかないことや自分にとって望まない状況を、相手がこうであるから、相手が変わってくれないからと、相手のせいにしたりしていませんか？
あなたがどんなに相手を変えようとしても、「変えよう」と思っている間は変えることはできないでしょう。
自分にとって心地いい状況や望む姿があるように、相手にも同じようなものがあって、それはあなたと相手とでは違うのかもしれません。そして、自分の力で相手をコントロールしようと思うことは、あなたのエゴに過ぎないのかもしれません。
自分も相手もそう簡単には変わりません。変わるのは、その間のコミュニケーションだけです。
相手を変えようとするのではなく、まず自分が変わること、そしてその変わっていく姿や変わった姿を相手に見せることです。
誰だって相手にコントロールされるのはイヤですよね。でも、あの人の考えや言葉は素敵だなとか、いつもすごく輝いていて惹かれるな、あの人のようになりたいなと自分で感じることができたら、自然と変わっていくのではないでしょうか？
相手を変えようとするのはやめて、まず自分が変わっていく。相手への言葉や態度などのコミュニケーションを変えたり、変わっていく姿を見せることで、あなたが思う通りの状況に自然となっていくかもしれませんね。
心磨いて幸せになる 14
●簡単にできることから始めてみる。
どんなに立派なビルを建てるのも、１本１本の柱やまず土台をつくるところから始めます。
どんなに分厚い本を書くのも、１文１単語を書きとめることから始まります。
大きな木や花を育てるのも、まず苗を買ってきて植えること、その前に種をまき、芽を出せるよう水や栄養を与えることから始まります。
どんなに大きなものであれ小さいものであれ、始めに小さい一歩を踏み出すことから始まります。
作り上げたいものによって、必要になってくる材料やパーツ、組み合わせは変わってくるでしょう。しかし、何を作るにせよ、始めの一歩がなければ、絶対に完成することはないのです。
あなたが作り上げたいものはどんなことでしょうか？どんなに大きな夢や目標であっても、それを実現させていくには、必ず一歩ずつ歩んでいくことが大切になってきます。その一歩も、考え方だったり知識や技術が必要となるなど、それぞれ違うこともあるでしょう。
もしどうしても一歩踏み出せないでいるのだとしたら、もしかしたらその一歩を、自分でとても大きな一歩にしてしまっているのかもしれません。
始めの一歩は、できるだけ簡単にできることにしてみてはどうでしょうか？
ある本を読みたいのであれば、まず１ページ目を開いてみる。英語をマスターしたいのであれば、目についた１単語を辞書で調べてみる。何か文章を書きたいときは、なんでもいいから１単語書いてみる、あるいはペンを手に持ってみることから始めるのです。
また、仲を良くしたい相手がいるとしたら、まず「おはよう」と声をかけてみる。ダイエットをしたいのであれば、毎日体重計に乗るだけ乗ってみる。
その簡単にできる一歩を踏み出すことで、一歩進むことが「できた」ことは、二歩三歩と歩んでいくことを後押ししてくれるでしょう。
ぜひ、ごくごく簡単なことから、大切な一歩を踏み出してみてみてください。
心磨いて幸せになる 15
●出会いが出会いをつくる
あなたには特別なよい出会いと、そうでない出会いがあると思っているでしょうか？
それとも、すべてがよい出会いであると感じられているでしょうか？
恋人や理想のパートナーとめぐり会いたいと考えている人が、もし、この人は自分の理想に合わないから話もしない、誘われても会う機会なんて作らない、この人は自分が最高に求めている相手じゃないから、と、あらゆる出会いを拒否していたとしたらどうでしょうか。
もしかしたら、その人と深く話をすることで自分が求めていた部分に気づけるかもしれないし、その人と出会ったことで次の出会いにつながり、自分の人生を変えるような相手と出会えるかもしれません。
運命の出会いとは突然やってくるともいいますが、突然やってくるにもそのための準備が必要なのです。
始めの出会いとは、必ずしも大きな影響があるとは限らなくて、ちょっとした小さな出会いが次の出会いにつながり、その後の人生を変えたり、新たな自分を発見する機会になったり、感動や喜びや幸せにつながっているのです。
それは、いつも身近にいるけれどもあまり話したことがない人かもしれないし、たまたま隣の席に座った人かもしれないし、友人から勧められた１冊の本かもしれません。
どの出会いが自分の求めているものにつながっているかなんて、始めからわかるものではありません。ただ、全ての出会いが次の出会いにつながっている、それだけは確かなことでしょう。
あなたは今日の何気ない出会いを大切にできそうですか？
心磨いて幸せになる 16
●完璧になろうとするのではなく、その時の最高を目指す
何か目標を立てたり行動をしようという時に、完璧な状態になってから進まなければならないとか、完璧に成し遂げなければいけないと思ってしまうことはありませんか？
完璧になろうなろうとすると、もしかしたら自分で自分を苦しめたり、自分のできる範囲を超えたものまで自分自身に要求してしまうこともあるかもしれません。
完璧とは何の欠点も不足もない状態のことです。では完璧な状態、完璧な人とは本当に存在するでしょうか？
完璧、つまり非常に素晴らしいもの優れているものを目指すということは、とても良いことです。
ただ、もし完璧だと思ってしまったら、その先の成長はないのかもしれません。本当に目指すのは、完璧ではなく、その時その時の最高ではないでしょうか？
人はみな、時間の流れの中でその時その瞬間を生きています。ある時、完璧であると思っても、次の瞬間には予想外の出来事が起こって、修正や変更が必要になるかもしれません。
他の人や違う視点・状況から見たら、足りない部分が見えてくるかもしれません。
完璧になろうとするのが悪いということではありません。ただ、完璧でなきゃいけないと考えて自分に負担をかけたり、苦しんでしまう時があるとしたら、完璧になろうと考える必要はないということです。
あなたが目指すのは、その時その瞬間のあなたの最高です。
その最高が１日１日積み重なっていくことで、大きな成長につながるのです。そしたら、１ヶ月後、１年後、５年後の自分の最高はどうなっていそうですか？
心磨いて幸せになる 17
●幸せのスイッチをつくる
あなたは何をしているとき、幸せだなと感じますか？
誰と一緒にいるとき、何を話しているとき、自分は幸せだなと感じますか？
幸せを感じるのに、何か特別なことがあったり絶対にこうでなければ幸せを感じてはいけない、なんてことはありませんよね。
自分の好きな食べ物を食べたり、好きな音楽を聴いたり、誰か好きな人と会ったり、自分の好きな話題の話をしたり。幸せを感じるチャンスは一日の中でもたくさんあるはずです。
しかし、何かうまくいかない時や気持ちが落ち込んでいる時、不安や迷い、イラつきを感じてなかなかそこから抜け出せない時には、そのちょっとした幸せを感じることが難しくなる時があるかもしれません。
そんな時のために、あらかじめ、あなたが幸せになるスイッチをつくっておくことがいいですね。それは、楽しかったことや幸せを感じた時のことを思い出すだけでもいいでしょう。
あなたが幸せを感じるのに、その時の状況や出来事は関係ありません。それに対してあなたがどういう感情を抱いているかだけが、幸せかそうでないかを感じさせているのです。
例え、あなたがイライラする状況であっても、ある人から見ればイライラする必要はないと感じられるかもしれませんし、あなたが平和な心で受け止めることで、違った感情になるかもしれません。
あなたの幸せのスイッチには、どんなものがありそうですか？
心磨いて幸せになる 18
●幸せは、同じ目的を持った人と人との間にある
もし、あなたが仕事で大成功して、お金もたくさん手に入ったとしても、家に帰ったら毎日１人ぼっちだとしたら、それは幸せでしょうか？
もし、とても大好きで美味しい料理を食べた時、いつも１人だとしたら、その食事は本当に美味しいと感じられるでしょうか？
１人でも十分に楽しめるし満足できる、１人の方が楽だしその方がいい、という人もいるかもしれません。
しかし、本当の幸せとは、人と関わることで感じられ、さらに広がっていくものです。
一緒にいる人と同じ体験を感じ、その時の思いを共感し合うことで、心から幸せを感じることができるものです。
逆に、一緒にいても気持ちを共感し合えない人、幸せを分かち合えない人もいるかもしれません。意見がすれ違い、いつまでたってもそこが自分のいる場所なのか疑問に感じてしまう人もいるかもしれません。
その原因は、その人との価値観の違いもありますが、かといって価値観が違うからといって、全ての人と幸せを共感できないというわけではありません。
それよりも重要なのが、「何を目的にそこにいるか」の違いです。
価値観の違いはお互いを知ることでカバーし合える部分です。しかし、何を求めてそこにいるのか、どんな幸せを望んでそこにいるのか、どういう状態になりたいのか、という目的がずれてしまっていると、あなたが幸せと感じたことや相手が幸せと感じたことを共感することは難しいでしょう。
あなたはどんな幸せを求めてそこにいるのですか？あなたの周りにいる人と、あなたが求めている幸せは一致していますか？
心磨いて幸せになる 19
●いのちのつながりに感謝して生きる
あなたに命をくれたのは、誰でしょうか？それはあなたのお父さん、お母さんですね。両親がいて、祖父母がいて、曾祖父母がいて…そのまた上にもそれぞれ両親や祖父母がいて、ずっと命を繋いで今があります。
あなたの命がひとつ生まれるために、何百、何千、何万…誰ひとり欠けても、あなたは生まれていないのです。命を大切に受け継がれてきたのですね。
あたりまえのことですが、命の大切さを振り返る機会ってなかなかないのかもしれません。
今ある命はあたりまえのもので、あたかも自分ひとりの力で生きているような気持ちになったり、自分ひとりで問題を抱え込んでしまったりすることも、あるかもしれません。
今、目の前のことばかりに悪戦苦闘したり、あれこれしなければならないと日々を追われるあまり、命を大切に考えるという時間が持てていないかもしれません。
命とはかけがえのないものです。命の大切さとは誰だってみな同じで、大きさに差などはけしてないのです。そして、誰であっても、たった一度きりのものです。
私の命もあなたの命も、限りあるものです。だからこそ、たった一度の命を大切にしなければならないのです。
命とはそこにあるだけで尊いものですが、たった一度きりの命・人生を送るのであれば、最大限に輝かせたいですよね。あなたの命は今、輝いていますか？
いつかやろう、そのうちやろうと、あなたの命をより輝かせるかもしれないことを、どんどん先にのばしていませんか？あなたのたった一度きりの大切な命を、時に振り返り、そして大切に育てていきましょう。
心磨いて幸せになる 20
●古い考えをいったん捨て、新しいものを取り入れる
もし、○○を毎日するだけで絶対に幸せになれるとしたら、あなたはやりますか？
もし、この行動を毎日続けるだけで１００日後には必ず１００万円手に入るとしたら、あなたは毎日実行しますか？
絶対に、必ずそうなれるのだとしたら、きっとあなたもやってみるでしょう。
しかし、もしそのやり方をあなた流に変えてしまったら、幸せになれるとか１００万円手に入るという結果にたどり着けないかもしれません。
あなたが旅行へ行く時に、旅行カバンの中がすでにたくさんの衣類やモノでいっぱいだったらどうするでしょうか？
そこに新しく追加したい荷物がある時、無理やり入れるでしょうか？それとも、必要のない服やモノを取り出して入れるでしょうか？
何かを行動したり思考する時の頭の中も同じように、常に引き出せる量というのは決まっています。
その中にその時必要でないものや邪魔をするものが入っていると、何を取り出せばいいのかわからなくなって混乱したり、間違う可能性があります。
何か新しいやり方を取り入れようという時、それが絶対に素晴らしいものであるとわかっているのなら、いったん古い考えや経験を忘れることが必要です。
考え方や方法を混ぜて使うことは、その結果が約束されている新しいやり方の効果を、半減させてしまうものになるかもしれません。
新しいものを取り入れて自分を変えたいと本気で思っているのなら、その素晴らしい方法を素直にそのまま取り入れてみることが必要です。
●大事なことはいつまでたっても変わらない
あなたには、これだけは絶対にゆずれない、ということはありますか？
これをする時間だけは何よりも優先させたい、この人と会う予定だけは絶対に変更したくない、というようなことはありますか？
自分なりのこのやり方や、この物事の選択基準は、人に何と言われようと変えたくない、変えられない、ということはありますか？
あるいは、あの体験や経験はいつ思い出してもよかったな、素敵だな、私を元気にしてくれたり温めてくれるな、と感じる大切な思い出はありますか？
あなたにとって本当に大事なこと、大切なことは、いつまでたっても変わらないものです。
中には、環境の変化であったり、人や物事との出会いで、見た目では大事なことが変わっていくように見えるものもあるかもしれません。
しかし、あなたにとって本当に大事なこととは、いつまでたっても変わらないもので、例えそれが一時的に避けられていたとしても、心の奥にしまい込んでいたとしても、無視したとしても…、何かある度にあなたの目の前に現れて「大事なことを忘れてない？」と語りかけてくるのです。
大事なこととは、社会的な立場や家庭内での役割など、あらゆる顔を考えに入れない時のものです。あなたという１人の人間として大事なことです。
それはこれからの人生を歩んでいく上で大事になる、あなたの基礎になる部分なのですよ。
あなたにとって、これだけはどうしてもゆずれない大事なこと・大切なこととして、何が思い浮かびますか？
心磨いて幸せになる 12
●悩む数だけ大切にしているものがある
何かに悩むことは、いけないことだと思っていませんか？悩んでも悩んでも答えが出ない時、無力感を感じたり、自分や他を責めてしまうことはありませんか？
悩むこととは、とても素晴らしいことです。
何かに悩むとは、自分にとって最良の選択・答えは何なのか、または自分にとっても相手にとっても最も好ましい結果を得るためにはどうしたらいいのか、その状況やモノを最大限にいかすためにはどう対処すればいいのか、などと考えている時ではないでしょうか。
悩んでいるとは、悩んでいるだけ自分や相手や周囲の状況を大切に考えている、ということなのです。
もしかしたら答えが出ないことにイライラしたり、自分の判断力や理解力などの能力がないのではないかと考えてしまうこともあるかもしれません。
しかしどんなときでも最良の答えを導き出そうとすること、それが悩むことだとしたら、悩む数があるだけ、大切にしようとしているものがあるということです。
悩むことを怖れず、悩みたいときはとことん悩み通してみてはどうでしょうか？
そして、どうしても悩みのトンネルから抜けられない時は、誰かに助けやアドバイスを求めることも、導いてもらうこともできるということを、そっと頭の片隅においておいてください。
それがあったら、安心して、思い切り悩めそうではないですか？
心磨いて幸せになる 13
●相手を変えようとするのをやめる
どうしてあの人はこんなことを言うのだろう、こんな態度をとるんだろう。あの人が私のことを認めてさえくれたら、理解してくれたら、愛してくれたら…あの人さえこう変わってくれたらうまくいくのに、と考えることはあるでしょうか？
または、私はこんなに相手のためにしてあげているのに、どうして変わってくれないんだろうと、自分が望んでいる姿に相手が変わらないことに腹が立ったり、落胆していることはありませんか？
どうしても自分の思う通りにいかないことって、必ずありますよね。
そんな時、自分がうまくいかないことや自分にとって望まない状況を、相手がこうであるから、相手が変わってくれないからと、相手のせいにしたりしていませんか？
あなたがどんなに相手を変えようとしても、「変えよう」と思っている間は変えることはできないでしょう。
自分にとって心地いい状況や望む姿があるように、相手にも同じようなものがあって、それはあなたと相手とでは違うのかもしれません。そして、自分の力で相手をコントロールしようと思うことは、あなたのエゴに過ぎないのかもしれません。
自分も相手もそう簡単には変わりません。変わるのは、その間のコミュニケーションだけです。
相手を変えようとするのではなく、まず自分が変わること、そしてその変わっていく姿や変わった姿を相手に見せることです。
誰だって相手にコントロールされるのはイヤですよね。でも、あの人の考えや言葉は素敵だなとか、いつもすごく輝いていて惹かれるな、あの人のようになりたいなと自分で感じることができたら、自然と変わっていくのではないでしょうか？
相手を変えようとするのはやめて、まず自分が変わっていく。相手への言葉や態度などのコミュニケーションを変えたり、変わっていく姿を見せることで、あなたが思う通りの状況に自然となっていくかもしれませんね。
心磨いて幸せになる 14
●簡単にできることから始めてみる。
どんなに立派なビルを建てるのも、１本１本の柱やまず土台をつくるところから始めます。
どんなに分厚い本を書くのも、１文１単語を書きとめることから始まります。
大きな木や花を育てるのも、まず苗を買ってきて植えること、その前に種をまき、芽を出せるよう水や栄養を与えることから始まります。
どんなに大きなものであれ小さいものであれ、始めに小さい一歩を踏み出すことから始まります。
作り上げたいものによって、必要になってくる材料やパーツ、組み合わせは変わってくるでしょう。しかし、何を作るにせよ、始めの一歩がなければ、絶対に完成することはないのです。
あなたが作り上げたいものはどんなことでしょうか？どんなに大きな夢や目標であっても、それを実現させていくには、必ず一歩ずつ歩んでいくことが大切になってきます。その一歩も、考え方だったり知識や技術が必要となるなど、それぞれ違うこともあるでしょう。
もしどうしても一歩踏み出せないでいるのだとしたら、もしかしたらその一歩を、自分でとても大きな一歩にしてしまっているのかもしれません。
始めの一歩は、できるだけ簡単にできることにしてみてはどうでしょうか？
ある本を読みたいのであれば、まず１ページ目を開いてみる。英語をマスターしたいのであれば、目についた１単語を辞書で調べてみる。何か文章を書きたいときは、なんでもいいから１単語書いてみる、あるいはペンを手に持ってみることから始めるのです。
また、仲を良くしたい相手がいるとしたら、まず「おはよう」と声をかけてみる。ダイエットをしたいのであれば、毎日体重計に乗るだけ乗ってみる。
その簡単にできる一歩を踏み出すことで、一歩進むことが「できた」ことは、二歩三歩と歩んでいくことを後押ししてくれるでしょう。
ぜひ、ごくごく簡単なことから、大切な一歩を踏み出してみてみてください。
心磨いて幸せになる 15
●出会いが出会いをつくる
あなたには特別なよい出会いと、そうでない出会いがあると思っているでしょうか？
それとも、すべてがよい出会いであると感じられているでしょうか？
恋人や理想のパートナーとめぐり会いたいと考えている人が、もし、この人は自分の理想に合わないから話もしない、誘われても会う機会なんて作らない、この人は自分が最高に求めている相手じゃないから、と、あらゆる出会いを拒否していたとしたらどうでしょうか。
もしかしたら、その人と深く話をすることで自分が求めていた部分に気づけるかもしれないし、その人と出会ったことで次の出会いにつながり、自分の人生を変えるような相手と出会えるかもしれません。
運命の出会いとは突然やってくるともいいますが、突然やってくるにもそのための準備が必要なのです。
始めの出会いとは、必ずしも大きな影響があるとは限らなくて、ちょっとした小さな出会いが次の出会いにつながり、その後の人生を変えたり、新たな自分を発見する機会になったり、感動や喜びや幸せにつながっているのです。
それは、いつも身近にいるけれどもあまり話したことがない人かもしれないし、たまたま隣の席に座った人かもしれないし、友人から勧められた１冊の本かもしれません。
どの出会いが自分の求めているものにつながっているかなんて、始めからわかるものではありません。ただ、全ての出会いが次の出会いにつながっている、それだけは確かなことでしょう。
あなたは今日の何気ない出会いを大切にできそうですか？
心磨いて幸せになる 16
●完璧になろうとするのではなく、その時の最高を目指す
何か目標を立てたり行動をしようという時に、完璧な状態になってから進まなければならないとか、完璧に成し遂げなければいけないと思ってしまうことはありませんか？
完璧になろうなろうとすると、もしかしたら自分で自分を苦しめたり、自分のできる範囲を超えたものまで自分自身に要求してしまうこともあるかもしれません。
完璧とは何の欠点も不足もない状態のことです。では完璧な状態、完璧な人とは本当に存在するでしょうか？
完璧、つまり非常に素晴らしいもの優れているものを目指すということは、とても良いことです。
ただ、もし完璧だと思ってしまったら、その先の成長はないのかもしれません。本当に目指すのは、完璧ではなく、その時その時の最高ではないでしょうか？
人はみな、時間の流れの中でその時その瞬間を生きています。ある時、完璧であると思っても、次の瞬間には予想外の出来事が起こって、修正や変更が必要になるかもしれません。
他の人や違う視点・状況から見たら、足りない部分が見えてくるかもしれません。
完璧になろうとするのが悪いということではありません。ただ、完璧でなきゃいけないと考えて自分に負担をかけたり、苦しんでしまう時があるとしたら、完璧になろうと考える必要はないということです。
あなたが目指すのは、その時その瞬間のあなたの最高です。
その最高が１日１日積み重なっていくことで、大きな成長につながるのです。そしたら、１ヶ月後、１年後、５年後の自分の最高はどうなっていそうですか？
心磨いて幸せになる 17
●幸せのスイッチをつくる
あなたは何をしているとき、幸せだなと感じますか？
誰と一緒にいるとき、何を話しているとき、自分は幸せだなと感じますか？
幸せを感じるのに、何か特別なことがあったり絶対にこうでなければ幸せを感じてはいけない、なんてことはありませんよね。
自分の好きな食べ物を食べたり、好きな音楽を聴いたり、誰か好きな人と会ったり、自分の好きな話題の話をしたり。幸せを感じるチャンスは一日の中でもたくさんあるはずです。
しかし、何かうまくいかない時や気持ちが落ち込んでいる時、不安や迷い、イラつきを感じてなかなかそこから抜け出せない時には、そのちょっとした幸せを感じることが難しくなる時があるかもしれません。
そんな時のために、あらかじめ、あなたが幸せになるスイッチをつくっておくことがいいですね。それは、楽しかったことや幸せを感じた時のことを思い出すだけでもいいでしょう。
あなたが幸せを感じるのに、その時の状況や出来事は関係ありません。それに対してあなたがどういう感情を抱いているかだけが、幸せかそうでないかを感じさせているのです。
例え、あなたがイライラする状況であっても、ある人から見ればイライラする必要はないと感じられるかもしれませんし、あなたが平和な心で受け止めることで、違った感情になるかもしれません。
あなたの幸せのスイッチには、どんなものがありそうですか？
心磨いて幸せになる 18
●幸せは、同じ目的を持った人と人との間にある
もし、あなたが仕事で大成功して、お金もたくさん手に入ったとしても、家に帰ったら毎日１人ぼっちだとしたら、それは幸せでしょうか？
もし、とても大好きで美味しい料理を食べた時、いつも１人だとしたら、その食事は本当に美味しいと感じられるでしょうか？
１人でも十分に楽しめるし満足できる、１人の方が楽だしその方がいい、という人もいるかもしれません。
しかし、本当の幸せとは、人と関わることで感じられ、さらに広がっていくものです。
一緒にいる人と同じ体験を感じ、その時の思いを共感し合うことで、心から幸せを感じることができるものです。
逆に、一緒にいても気持ちを共感し合えない人、幸せを分かち合えない人もいるかもしれません。意見がすれ違い、いつまでたってもそこが自分のいる場所なのか疑問に感じてしまう人もいるかもしれません。
その原因は、その人との価値観の違いもありますが、かといって価値観が違うからといって、全ての人と幸せを共感できないというわけではありません。
それよりも重要なのが、「何を目的にそこにいるか」の違いです。
価値観の違いはお互いを知ることでカバーし合える部分です。しかし、何を求めてそこにいるのか、どんな幸せを望んでそこにいるのか、どういう状態になりたいのか、という目的がずれてしまっていると、あなたが幸せと感じたことや相手が幸せと感じたことを共感することは難しいでしょう。
あなたはどんな幸せを求めてそこにいるのですか？あなたの周りにいる人と、あなたが求めている幸せは一致していますか？
心磨いて幸せになる 19
●いのちのつながりに感謝して生きる
あなたに命をくれたのは、誰でしょうか？それはあなたのお父さん、お母さんですね。両親がいて、祖父母がいて、曾祖父母がいて…そのまた上にもそれぞれ両親や祖父母がいて、ずっと命を繋いで今があります。
あなたの命がひとつ生まれるために、何百、何千、何万…誰ひとり欠けても、あなたは生まれていないのです。命を大切に受け継がれてきたのですね。
あたりまえのことですが、命の大切さを振り返る機会ってなかなかないのかもしれません。
今ある命はあたりまえのもので、あたかも自分ひとりの力で生きているような気持ちになったり、自分ひとりで問題を抱え込んでしまったりすることも、あるかもしれません。
今、目の前のことばかりに悪戦苦闘したり、あれこれしなければならないと日々を追われるあまり、命を大切に考えるという時間が持てていないかもしれません。
命とはかけがえのないものです。命の大切さとは誰だってみな同じで、大きさに差などはけしてないのです。そして、誰であっても、たった一度きりのものです。
私の命もあなたの命も、限りあるものです。だからこそ、たった一度の命を大切にしなければならないのです。
命とはそこにあるだけで尊いものですが、たった一度きりの命・人生を送るのであれば、最大限に輝かせたいですよね。あなたの命は今、輝いていますか？
いつかやろう、そのうちやろうと、あなたの命をより輝かせるかもしれないことを、どんどん先にのばしていませんか？あなたのたった一度きりの大切な命を、時に振り返り、そして大切に育てていきましょう。
心磨いて幸せになる 20
●古い考えをいったん捨て、新しいものを取り入れる
もし、○○を毎日するだけで絶対に幸せになれるとしたら、あなたはやりますか？
もし、この行動を毎日続けるだけで１００日後には必ず１００万円手に入るとしたら、あなたは毎日実行しますか？
絶対に、必ずそうなれるのだとしたら、きっとあなたもやってみるでしょう。
しかし、もしそのやり方をあなた流に変えてしまったら、幸せになれるとか１００万円手に入るという結果にたどり着けないかもしれません。
あなたが旅行へ行く時に、旅行カバンの中がすでにたくさんの衣類やモノでいっぱいだったらどうするでしょうか？
そこに新しく追加したい荷物がある時、無理やり入れるでしょうか？それとも、必要のない服やモノを取り出して入れるでしょうか？
何かを行動したり思考する時の頭の中も同じように、常に引き出せる量というのは決まっています。
その中にその時必要でないものや邪魔をするものが入っていると、何を取り出せばいいのかわからなくなって混乱したり、間違う可能性があります。
何か新しいやり方を取り入れようという時、それが絶対に素晴らしいものであるとわかっているのなら、いったん古い考えや経験を忘れることが必要です。
考え方や方法を混ぜて使うことは、その結果が約束されている新しいやり方の効果を、半減させてしまうものになるかもしれません。
新しいものを取り入れて自分を変えたいと本気で思っているのなら、その素晴らしい方法を素直にそのまま取り入れてみることが必要です。
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