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M会(関西出身若手会計士の会)コミュのM&Aファイナンス

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今年のGW休暇(9連休)は、前半は軽井沢の保養所で過ごし、後半は実家に戻って読みたかった仕事の本を読み漁りました(タイトルは添付写真ご参照)。
ということで、皆さんに本の紹介をしたいのですが、その前に、これらの本を手に取った経緯を少し。

今年から出向になった勤務先子会社の投融資会社では、投融資先のポートフォリオ管理&定期的な親会社へのレポーティングが主な使命なのですが(要は、親会社がスポンサーになってその子会社に多額の資金を拠出しているので、モニタリングが必要なのです)、出向先の社員の方々のバックグラウンドは、銀行系、不動産(デベロッパー、ファンド、鑑定事務所)系が多く、私のような証券畑の人はほとんどいません。

昨年までは2年間、親会社グループのPE(プライベートエクイティ)ファンドの審査をやっていたのですが、そこは、親会社の証券からの出向組と、コンサル系の人が多く、今の出向先とはバックグラウンドが異なります。

ということで、思考パターンが異なるこれらのバックグラウンドの異なる人々を比較できるので、非常に面白いです。銀行系と証券系の違いを一言でいうと、エクイティの視点とローンの視点の違いです。といわれてもピンときませんが、「M&Aファイナンス」の著者であるみずほ銀行の笹山さんの言葉を借りれば、「アップサイドのリターンをより求めるエクイティ側に視点と、ダウンサイドリスクを恐れるローン側の視点といった、リスクリターンに対する両者のアプローチの違い」。

「M&Aファイナンス」は、巷でファンド投資家(エクイティ・ファンド)が騒がれている中、買収資金の一端を担うローンの出し手に光を当てたという意味で、本邦初の実務書といえます。

エクイティファンドの審査をやる中で、エクイティのレバレッジを決定するローンの金額がいくらかというのは大きな論点ですが、リターンを追及するエクイティの視点ではなく、一貫してローンの出し手の視点から解説された本書は、銀行の実務家だけでなく、エクイティの出し手であるファンド関係者にもおおいに参考になる良書だと思います。

「不動産キャップレートの決め方」は、不動産価格の決定においてもっとも重要なパラメータであるキャップレートの考え方について、ソーシャルビルや風俗店など多様なアセットタイプを例示しながら解説されており、多様な不動産タイプに投資する出向先のポートフォリオを見る上で非常に参考になります。

「事例でわかる不動産評価」は、日本旅館や有料老人ホームといった、他の書籍ではあまり取り上げられない「事例」に、多くのページ数を割いて解説を行っている点で、めずらしい書籍です。参考になります。

コメント(8)

「M&Aファイナンス」と「不動産キャップレートの決め方」は読みました。
「不動産キャップレートの決め方」は読んだ後に、うちの子に渡して、2ヶ月くらい放置プレイにされています。

銀行と証券は全く違って、比較すると結構面白いんですよね。
さらに、ファンドも比較すると結構違いますし。

リスク許容度からいうと、
ファンド
↓
銀行
↓
証券
でしょうか。

ファンドと銀行は、アセットを持つので責任感が強くないと出来ません。証券と比較すると、エクスポージャーの種類が全く違ってきます。

アセット持つ根性の無い方が、投資銀行業務に走るんだと思います(私も含め)。
余談ですが、近い将来流行るM&Aファイナンスは
?リキャップ
?DA
だと思っています。

?は普通のレバレッジド・リキャップではなく、エクイティファイナンスでしか調達できない企業に対するアセット型のリキャップ(ABSに近いイメージ)

?は、過去のM&Aファイナンスのコベナンツ・ヒットを回避するためのディフィーザンス

CDO型にすれば簡単にできそうなので、上手くいったらご報告します。
「不動産キャップレートの決め方」は、かなり著者の意見(思い込み?)が含まれているのと、全編に通じるアバウトさがいいよね。でもCap rateのことをここまでフォーカスした本は他には見当たらなくて、主観がはいるようなアバウトなパラメータなので、これぐらいアバウトに書くのが実態に合うのかなとおもたっりもします。Cap rateがもっとも大きなリスク要因という意見には賛同。株価と同じで相場的な部分があるから最後は相場観ということなんでしょうね。

>アセット持つ根性の無い方が、投資銀行業務に走るんだと思います(私も含め)。

確かに、フィービジネスがメインの証券が自分のBS使ってPEやったらまずいよね。だから、最近の新聞に出てたような、一部大手証券のプリンシパルビジネスへの傾倒は違和感があります。証券にはこういう意見の人も多くて、やりたいならフィーもらって他人の金でやれ、最初に投資して、回収は5年後なんてありえない。とおっしゃる人もいます。それか、子会社使って勝手にやらせる。当社は欧州も含めて、後者の方向性かもね。その分、リスク管理は重要になってくると思います。

>余談ですが、近い将来流行るM&Aファイナンスは
>?リキャップ

そうか。リキャップか。あまり事例がないから良く分からないけど、入れた金をファンドに吸い上げられて銀行はいやがらないのかな。銀行マンの章太君からすればどうなんでしょう?リスク高そうな気がするんだけど
「不動産キャップレートの決め方」は、筆者が後半力尽きたんだと思います。ソーシャルビルや風俗店のところなんか、かなり適当に書いている気が・・。

ところで、?リキャップは、ファンドの出資をデットで調達して返済するということは想定していません。
エクイティ投資家がデットの投資家よりも先にexitするというのは、現実的ではありませんので。
企業の調達といった場合、通常は借入などデットを想定しますが、想像以上にエクイティでしか調達できない会社が多いので、この手の会社にレバレッジを掛けて、調達した資金でM&Aを行うなどでしょうか。

ただ単にエクイティだけで回すと資本コストが高くなってしまいますので、デットでレバレッジを掛けて一度資本コストを下げてしまい、その後エクイティで調達する機会を作れればと思います。

かなり妄想が入ってきますが、
?A社がデットで資金調達
?A社の資本コストを下げる
?調達したお金でB社を買収(ここにもレバレッジを掛けます)
?調達したA社デットは、B社エクイティに振り変わる
?B社を担保にA社がデットを調達
?A社はさらに資本コストが下がります
?A社は調達した資金でC社を買収
?A社がエクイティ・ファイナンスを実施
?A社の資本コストが上がります
?B社を担保にA社がデットを調達
?資本コストが下がります

という信用創造が出来てきます。
A社はレバレッジを加速度的に掛けていきますが、A社リスクは一切存在していません。

もろ買収資金として、こういう使い方をしているところはあまりありませんが、これが出来ると面白そうです。
他人リスクの信用取引みたいな感じでしょうか。


ちなみに?は、ソフトバンクがユーロ円CBで最近利用しました。
いろいろストラクチャリングを想像すると面白いね。

話は変わるけど、MSCBの世界でも、エクイティラインとか、新しい商品が開発されているようだけど、ちょっとやりすぎじゃないの?という声もちらほら。

顧客のニーズを満たすためにオーダーメイドの商品はこれからも開発されていくと思うけど、資本市場の安定性を損なわない程度にということなんでしょうね。
エクイティ・コミットメント・ラインは以前からやりたいと思っていましたが、先にGSとMerrilにやられてしまったので、今はどっちでもいいです。

MSCBは、死にそうでなかなか死にませんね。
出た時は画期的だったんですけど、やっぱりこの手の商品の寿命は短いので。
とは言え、CBは仕手の常套手段ですから、未だに結構発行がありますね。

儲かるので、未だに話がきます。
レピュテーションを採るか、儲けを採るかの選択を迫られますね。
うちはなにかといえばレピュテーションですから。
フロントはなにかとやりにくそう。
その点、Shota君のところは自由でいいね。たぶん、フロントの人たちはうらやましがって見てるのだと思います。
うちもそうですよ。嫌になることも正直多いです。
フロントはどこでも辛い思いをしています。

単純にボーナス換算しちゃいかん、ということですな。

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