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かこむを囲む会コミュの【 三銃士 】 〜 最終章 光(後編) 〜

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 「最終章 光(前編)」より
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「イマムリオンさん・・どうし・・・っ?!」
イヌドーシャスもその光景に驚き口に手を当てた。
オーイスは完全に腰を抜かしてしまっている様子。イマムリオンとマツウラトスはコンドリーザの元へゆっくり近づき死んでいることを確認するのだった。

「たく、どうなっちまってんだ・・・。まさか、お嬢ちゃんが殺ったのか?」
マツウラトスは震えながらイヌドーシャスにしがみつくフジドーシャスに目をやった。
「ち・・違います!叔母さまが『この城を出る』とおっしゃって、大広間から出て行ったのです。そして少ししてから来てみると、叔母さまが・・・」
フジドーシャスの目には恐怖からか涙が溢れていた。
「大広間を出て行ったのはコンドリーザだけだったのですか?」
イマムリオンが尋ねる。
「は、はい。従者のヨシカワージャという者は、先ほどの門が破られたと聞いた後にどこかへ行ってしまったようですから・・・。フカダールを連れて叔母さまは出てゆかれました・・・。」

それを聞いてイマムリオンは黙り込んだが、マツウラトス、オーイスそしてイヌドーシャスは目を合わせた。
そしてイヌドーシャスは静かにフジドーシャスに語りかけた。

「フジドーシャス、これからお母様の死の真相を話します。落ち着いて聞いて欲しいの。」
「真相・・・?」
フジドーシャスはイヌドーシャスの目を見つめた。


静かな沈黙が流れた。



─────────


─────

───


その頃、ムカイヤマンとハーラモは膠着状態を見せていた。お互い息が荒くなる。
ムカイヤマン頬からは血が流れ、ハーラモのダメージも少なくないようだった。
周りの壁や装飾品などは破壊または剣傷が残り、戦いの激しさを物語っていた。

「ハーラモ殿、確かにあなたは強い。だが、結局は私には勝てない・・・。あなたと私とでは決定的な違いがあるのだ。それが何か考えたことはあるか?」
ムカイヤマンは呼吸を整えながらハーラモに尋ねた。
「ふんっ!そんなくだらないこと考えたこともないし、どうでもいいわ!」
ハーラモは血の混じった唾を床に吐き捨てた。

「そうか・・・。」

ムカイヤマンは大きく一呼吸すると目を閉じた。
ハーラモも一呼吸おくと、気迫を込めてムカイヤマンへ向かってきた。ムカイヤマンも閉じた目をぱっと開くとハーラモに向かって走り出す。

2人が交差する。一瞬の出来事だった。時が止まる。沈黙が流れる。


「がはっ・・」
大きなハーラモの身体が地面に膝から崩れ落ちた。

上がった息を再度整えながらムカイヤマンは静かに剣を収めた。

「やっぱ・・・強ぇなぁ・・・。」
ハーラモはそうつぶやくと静かに目を閉じ動かなくなった。
ムカイヤマンはハーラモの元へ歩み寄り、ハーラモの骸を見つめて語った。
「貴方も強かった。ただ、“守るべきもの”が貴方には無かっただけ・・・それだけだ。」
イヌドーシャスと出会わなければ、ここに転がっていたのは自分だったかもしれない。なんとも言えない想いがしばらくその場でハーラモを見つめさせ続けるのだった。


───

───────

────────────


「お母様を殺したのはコンドリーザじゃなかったのよ・・・。」

イヌドーシャスは語る。
「どういうこと?」
フジドーシャスも驚きと戸惑いを隠しきれない。

「コンドフィーリアというお母様の付き人から全てを聞いたのよ。確かにコンドリーザはお母様の座を狙っていた。だけど、それ以上に欲していた黒幕が居たのよ。その黒幕がお母様に毒を盛ったの・・・。」
「・・・誰なの・・・?」
フジドーシャスは恐る恐る尋ねる。
「それは・・・」

躊躇するイヌドーシャスを見かねてイマムリオンは口を開いた。

「そこに居るんだろ?マンターリシャス女王を殺し、そしてコンドリーザまでも手にかけた“黒幕”さんよ。」



すると、部屋の影から一人の人影が現れた。
「あの・・・私はその・・・。」

静かな物言い、おどおどした態度・・・・
フカダールだった。

「どういうこと・・・!?」
フジドーシャスも信じられない様子でフカダールを見つめる。
「私、何も知らない・・・。
フカダールも俯きながら呟いた。

「フカダール、私も最初は信じられなかった・・・。まさか貴女だったとはね。でも貴女がお母様の食事に薬を入れるのを見てる人が居るのよ。」
イヌドーシャスがフカダールを見つめた。

「・・・・・・・。」

フカダールは何も言わなかった。
「そして、さっきからその手で押さえているドレスの裾を広げてみせてくれないかい?」
イマムリオンは自分のドレスの裾を何かを隠すように押さえているフカダールに問いかける。

「・・・・・・・・・・。」

フカダールは何も言わずに俯いたまま、裾を広げた。そこには返り血で真紅に染まった布が姿を現した。
フジドーシャスも何も言えず口を被う。
何度も訪れる沈黙がまた広がった。

「・・・・・・・ふふ・・・ふふふ・・・ふふふふ。」

フカダールが俯いたまま笑い出す。

「あははは・・・なんだ、ばれちゃったの。」
今までのフカダールはそこにはもう居なかった。そこに居たのは、冷酷な笑顔で笑う悪魔の姿だった。
「そう・・・。私が殺してあげたのよ。あんた達の母親もそこの女もね。」
「どうして貴女が・・・?」
イヌドーシャスが尋ねる。
「どうして?そりゃこの城も地位も名誉も欲しかったからよ!その為に母を女王にすれば自然と私のものになる。それにはまずマンターリシャスが邪魔だった。だから殺した。それだけ・・あはは。」
フカダールは笑いながら続けた。
「でも、そこまでは上手くいったのにこんな騒動がおきちゃってさ。しまいにゃ母は私と一緒に城を出るとか言い出したのよ?だからムカついて殺してやったのよ。」
コンドリーザの亡骸をにらみつけるフカダールにフジドーシャスが口を開いた。

「よくも、お母様を・・・!しかも実の母まで殺すなんて貴女人間じゃない!!悪魔よ!」
「ふふ・・・悪魔ねぇ。じゃあ、私を殺す?」
フカダールの挑発にフジドーシャスも怒りを抑えきれないようだった。

「ふふ、でも、もういいわ・・・。もう疲れちゃったし。」
そう言うと部屋のバルコニーにフカダールは足を進め、外を眺めた。
そして振り返ると、手すりに腰をかけた。
「悪魔は地獄にでも還るとするわ・・・。」

「しまった!マツウラトス!!!」
イマムリオンが叫び、マツウラトスがフカダールの元へ走る。しかし、フカダールはそのまま後へ倒れていった。
マツウラトスが手すりから乗り出すが、首を横に振った・・・。

フジドーシャスはずっと泣き続けた。イヌドーシャスもそれを抱きしめながら俯き目をつぶる。
一同もなんとも後味の悪い終焉にただ黙って俯くしかなかった。



──────数日後


イービス城は華やかなセレモニーが開かれていた。
イヌドーシャスが正式にイービス王国の女王として継承する為の祭典である。
街の人間も今日は特別というように盛り上がり、街中が華やかににぎわう。

「イヌドーシャス様、おめでとうございます。」
イヌドーシャスの横には、ムカイヤマンが居た。
「お姉さま、おめでとうございます」
フジドーシャスもいる。
「ありがとう2人とも。あんな事があって一時はどうしようかとも考えたけれど、私に出来ることはこれしかないものね。」
イヌドーシャスは
2人に笑顔を見せた。
「ムカイヤマン、これからもよろしくね。」
「勿体無いお言葉・・・。私は約束はまもります。貴女を一生お守りします・・・。」
ムカイヤマンはひざまずいた。

「そういえば、あの3人はどうしたのです?」
フジドーシャスが尋ねる。
「きっと、もうまたどこかへ旅立ってしまったのでしょう。」
イヌドーシャスは笑顔で空を見上げた。

─────────ありがとうございました。



「おい、オーイス!!もたもたしてんじゃねぇぞ!!」
マツウラトスの怒声が響く。
「だから、なんでいつも俺が荷物を持たなきゃいけないんだよ・・・」
オーイスが愚痴りながら足取り重く歩いてくる。
「お前はそういう役回りだからいいんだ。黙って運べ。」
「ひでぇ・・・」

「おい2人共次の街が見えてきたぞ!さぁ行くぞ。」

3人の旅はまだ終わらない。


                   〜〜FIN〜〜

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〜 あとがき 〜

長い長い妄想劇にお付き合いいただきありがとうございました。(笑)
妄想は出来ても、文章力が全く無い為に表現に乏しい部分が多々あったことをお詫びします。
出来ることならば、キャラクター一人一人のストーリーをもっと書きたかったし、妄想は出来上がっていたのですが・・・
後半はもうかなり走りました・・・
もっと奥深い話はあったのですが、かなり省略された感じはありますが、そこは皆さんの“妄想”で補ってください(笑)
最後のフカダールは、一度でいいからこんなフカダールを見てみたいと言う欲望でかきました。

また、どこかの妄想でお会いしましょう。

2011.7.21  いまむ。

コメント(1)

さらにあとがき。

ストーリーに影響してしまいかねないため、名前の間違いだけは直しましたが、
それ以外は、作者を尊重し、すべて忠実に再現しました(したつもりです)。

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