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ジョージ・オーウェルコミュの動物農場とカタロニア賛歌

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初めまして。私は今、教育学部英語科四年です。そして、卒業論文の題材を動物農場とカタロニア賛歌を絡めたものにしようと思っています。テーマは具体的にはまだ決まっていませんが。そこで、みなさんの意見を聞かせて欲しいと思い、このトピックを作りました。動物農場とカタロニア賛歌の共通点って何だと思いますか?是非聞かせて下さい。

コメント(10)

まず、ご自分の意見を開陳してください。

人に聞くのはそれからではないでしょうか。
確かにそうですね。失礼いたしました。私は、人間味溢れる(ある意味では愚鈍さと言い換えられる)という点が、両作品から感じました。カタロニア賛歌では、最初の方に、イタリア青年民兵の表情について書かれています。「友達のためなら、人を殺すし、自分の命も惜しまない」的な感じで。
一方、動物農場では、ボクサーがこれに当たるのではないかと。「私が頑張ればいいのだ」といつも自分に言い聞かせ、他の仲間のために、自分の身を削って、風車作りなどの肉体労働に精を出します。
両方とも、仲間のために自分を犠牲にすると言った所から、共通点を感じました。これは理性を持つ人間ならではないのではないかと。そういった所から人間味溢れていると思います。
またこれは、結局のところ、客観的な視点から見れば、愚かだとも捉えることも可能かと思います。友達のためであれ、それは人を殺すことの理由にはなり得ないのではないか。ボクサーについて言えば、労働を強いる豚達の真実の顔に気づけないでいる、鈍さ。といったような所は愚鈍と言えるのではないかとも思います。
また、共通の敵から仲間内での争いに、と言った流れも共通していると思いました。カタロニア賛歌では、元々はファシストVS反ファシストという図式だったのに、反ファシスト内でアナキストVSコミュニストになります。動物農場では、人間VS動物が動物(豚)VS動物(その他)になります。(多少強引なとこもあります。しかし豚が、その他動物のことを同志とみなさず、支配している。後半に豚に対し、その他動物が不信感を抱いていくという所から、対立という形でも間違いではないかと思いました)
こういった流れも共通点としてあるかなと思いました。
以上が、私の思う共通点です。具体的場面からの共通点でも、作品全体を通しの共通点でも何でも構いません。もしよろしければ、みなさんの意見、考えをお聞かせ下さい。長文にってしまい申し訳ありません。
いいところをついているではないですか。

もう、それで突っ走ったほうがいいですよ。

その構図で言うと、コミュニスト対アナキスト、豚対ほかの動物、という図式は、スターリン体制対オーウェルとなりますね。

オーウェルの時代は、まさにスターリン体制との戦いの時代だったでしょう。オーウェルを語るには、その戦いを抜きにしては語れないと思いますよ。

ですから、その基本図式を基に、歴史的にスターリン体制とはどういうものだったのか、ということを詰めていって、それに対してオーウェルは具体的にどう発言、対応していったのかを詰めるという作業。(これは、晶文社からオーウェルの評論集が4冊出ていますから、最低限ここからひろわなければいけませんね)

それから、スターリン体制の歴史的確認。私の経験では、やはりドイッチャーの「スターリン」(みすず)は、読んでいただきたいのですが、とにかくこれは大冊ですから、間に合うかどうか。最低限でもフルシチョフの20回党大会における秘密報告は読んでほしいですね。(たしか講談社文庫で出ています)

ご検討をお祈りします。
ご意見ありがとうございます。スターリン体制とオーウェル。何かすごく見通しが立てられた気がします。 希望が見えてきました。中間発表まであと約1ヶ月。頑張ります。 マックス様、ご教授大変ありがとうございました。
たしかPOUMはトロだったでしょ?あまり系列化されていないという話も聞きますが少なくともコミュニストであるのは間違いないのでは。
コミュニスト対アナキストと言うよりはスタ対反スタ・非スタではないでしょうか。
ただ全体的な流れとしては依存はありません。


スターリニズムもそうですが、既にいくつかお読みでしょうがスペイン内戦の史実やその後を追った本も現代企画室とかいろんなとこで出てますね。自分も内ゲバにいたるまでや自主管理の話をもっと読みたいのですがなかなか・・・



余談ですがボクサータイプの人間は、もしもあなたが何らかの運動に参加して、その家庭で何らかの前衛党の人間を知る機会があったらたくさん発見することが出来るでしょう。
党のありがたい御宣託に疑いもなくついていき己の意志を曲げないある意味純真すぎてまじめな連中を。手に入るなら「雲と火の柱」など実に・・・
石垣★カフェ太郎様、指摘、助言等ありがとうございます。正直なところ、カタロニア賛歌の中に出てくる、様々な〜主義などを理解しきれていない部分があります。
反ファシスト側ではCNT(アナキスト)などとPOUMが協力していた。 しかしこれらの組織はコミンテルン(共産主義の国際組織)に同調しなかった。この当時、スペイン共産党はコミンテルンの統制下にある。よってPOUM等の組織と対立。また、この当時ソ連にはスターリン。コミンテルンはソ連主導。よって、 スペイン共産党はスターリニストと言える。だからスターリンニズムVS反スターリズム・非スターリニズムという図式になると考えてよろしいのでしょうか?
だいたいそうだと思いますが、私も専門的に調べているわけではなく皮相的な知識しかないので私などあてにしないで専門書にあたってみてください。
背景となる史実をおさえないわけには行きませんしね。

あるいはスペイン国内の地域対立も関係あると聞きますが、その実態も読む中で明らかになるのではないかと思います。

参考として”コミンテルンの民族問題に関するテーゼ”の批判に関しては崎山政毅が「状況」に06年に書いたのがいいらしいです。僕も読みたいのだけどまだ読んでません。

「ポストユートピアの人類学」に民族問題に関する章があるので、地域対立を考察するとき役に立つかもしれません。

あとは農民運動に対するレーニンの影響とか?これも勉強途中なので自分はようわかりません。


「らしい」「しれない」「わからないが・・・」の連続で恐縮ですがこんなとこです。
要は人民戦線側の問題点や対立点を見るのにこういった切り口もあってそれが作品の背景の理解に役に立つのではないかといいたい訳です。あとはあなたとあなたに許される時間しだいです。


書いてるうちに「豚の党派的引き回し」とか「動物は党派の比喩か民族の比喩かいや・・・」とか一国共産党のこととかいろいろ頭に浮かんできました。
指摘を頂き、自分なりにもう一度わからない所を調べ直し整理していく中で、カタロニア賛歌や当時の情勢への理解が深まった気がします。ありがとうございます。
みなさんのご指摘、また新たな見方・考え方をしっかりと受け止め、自分なりに消化して卒業研究を進めていきます。


話は脱線しますが、学生時代初めてタルコフスキーの「鏡」を見たときに、スペイン人が出て来るシーンがいまいち理解できなかったんですが、カタロニア賛歌読んだ数年後に見直したら腑に落ちた経験があったな。
なんてことをカザルスの鳥の歌を聞いてたら思い出した。
お久しぶりです。トピックを作った者ですが、なんとか卒論を書き終えましたので、ご報告させて頂きました。
最終的に、カタロニア讃歌と動物農場の共通点を探り出していくことで、カタロニア讃歌が動物農場のモデルであることを明らかにしていきました。その後、動物農場と1984年との関連を探り、最終的に3作品の関連性から見えるオーウェル作品の特徴といったものを明らかにしていきました。
そんな内容になりましたが、みなさんのご意見も大変参考になりましたので(参考文献に書きたいくらい)、今一度お礼させて下さい。ありがとうございました。

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