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キタ様?イキタ様?疋田です!コミュの疋田小三次伝説

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 私はライターもやっているもんで、とある雑誌に書いた記事の一部をちょっとここで転載してみます。北九州市の疋田小三次についてです。
 ちょっと長くて申し訳ないんですが、誰か疋田小三次について詳しい人はいませんか?


【馬上に血塗れの武士・疋田小三次伝説とは?】

 八幡西区のJR「折尾」という駅の周辺は、実に味わい深い地域だ。小さな運河「堀川」を挟むように、小さな居酒屋、スナック、バーなどが、驚くほどの数、軒を連ねている。折尾駅は九州のメイン鉄道、鹿児島本線から、筑豊本線へと分かれるターミナル駅だから、ここで炭鉱の男たちは、この駅で降りて、つかの間のくつろぎを得たのかもしれない。
 駅も古い。門司駅ほど味わい深くレトロ、とまでは言わないが、大正年間建築の木造駅舎は、当時を懐かしむのに十分だ。
 さて、その折尾駅を目印に、ここにやってきた私には、探すべきモノがあった。
「疋田小三次の墓」である。時は承応2年(1653)筑前と豊前の国境近くであった折尾村では、福岡藩最大級の悲惨な事件が起きていた。その事件の主人公がこの疋田小三次なのである。

 話はこうだ。
 17世紀、黒田騒動の中、井上周防は福岡藩の出城、黒崎城主だった。
 その孫・主馬正友が、なぜだか藩主・黒田忠之から嫌われてしまい、ついには所領を召し上げられ、国外追放とされてしまった。
 主馬の実弟・忠三郎俊清は、そうした藩主のやり方に怒り、知行を返上して、抗議、脱藩した。ところが、俊清に追っ手がかかる。俊清の家臣・疋田小三次は(ここで登場だ)追っ手を斬り、主人を隣藩小倉藩との境まで逃した。
 これを聞いた藩主・忠之は怒り狂い、代官に命じて、小三次の行方を捜査させた。そして逐にこれを捕らえてしまったのである。一説には、折尾村に残した三人の子供が気がかりで自宅に戻ったところを、捕まったのだという。
 小三次は俊清の行方を詰問されたが、一言も口を割らず、武士道を全うした。
 このため、小三次は水責め火責めの拷問を受けることとなった。小三次には、6歳、4歳、2歳と、3人の息子がいたが、この子供らもともども拷問を受けたという(ただ一人、1歳の女児だけは逃がれることができた)。
 結局、親子4人は翌年になって処刑されてしまった。ところが、その後、奇妙な噂が村にたったのである。毎年八月になると、丑三つどきに、折尾村内に怪奇の馬が現れるというのだ。その馬は、血塗れの若い武士と、これまた血塗れの幼児三人を乗せ、嘶きをあげながら村内を走り狂うのだという。そして、明け方になると何処へともなく姿を消していく。村人は小三次と子供たちの霊だと噂しあい、祟りを怖れ、供養のためにと墓を建てた。
 これが疋田小三次伝説の内容だ。

 小三次とその息子3人の墓は、現在も折尾駅近く、菅原神社裏の墓地の中にある。
 随分と立派な礎石の上に、自然石の墓石が合計4つ。家の格としては破格の立派さだ。この地域の住民が、どんなに疋田親子をかわいそうに思い、同時に祟りを怖れたかがうかがいしれる。
 さて、と。
 さっきからちょっとだけ気になってませんですか? まあ「疋田」なんて名前、そんなに滅多やたらににある名前ではないからね。この小三次さんは私のご先祖さまなのか、どうなのか、ということだ。
 結論から言えば、実のところ分からないのである。私は宮崎育ちの人間ではあるが、本籍は生まれてから長いこと、この北九州市にあったし(数年前に東京に移してしまったが)、父方の実家はこの折尾からほど近いところにある。だからして、今回、親父に「どうなのか?」と聞いてみた。すると残念なことに「分からない」とのことであったのだ。
 親父一家は戦争前に満州に渡っていたし(だからして私の親父は大連生まれ)日本では戦争で色々なものが失われたから。親父の語るところによると「先祖は南小倉の津田に住んでいて、駅を降りると、近辺は疋田の土地を通らないとよそには行けないほどの大地主だったらしい」とのことだ。ホントのところはよく分からない。その先祖が小三次だったのかどうかについては、さらに藪の中だ。ま、私の先祖など、読者諸兄にとっては、どうでもいいことではあるのだとは思うのだけどね。

コメント(2)

 あらま、そうですか。
 もしかして、私とも遠い親戚なんてこともあるかもしれませんね。

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