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放射能 国民はどうすれば良いかコミュの?福島原発事故 =メディア報道のあり方=(広瀬 隆)

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 ?福島原発事故 =メディア報道のあり方=(広瀬 隆)
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「ニュースの深層」朝日ニュースター 3月17日(木)20:00〜 放送

       インタビュアー:葉千栄(東海大学教授)、前田真里

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広瀬 隆(ひろせ たかし、1943年1月24日 - )は作家。
東京生まれ。早稲田大学理工学部応用化学科卒業。メーカーの技術者を経て、
執筆活動を開始、医学文献等の翻訳に携わる。
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葉 千栄(よう せんえい)は、日本の大学教授、ジャーナリストであり、
元・中華人民共和国の俳優である。
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前田 真里(まえだ・まり)宝塚歌劇団出身の女優。
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                出典:ウィキペディア フリー百科事典


葉さん:
多くの国民が今日、空中からの放水と地上からの散水を見ましたが、この手段は効果がありますか?

広瀬さん:
原子炉の崩壊熱のグラフを見てください。電気出力で100万キロワットの原発の場合です。グラフはずっと下がっていきます。対数グラフで分かりにくいのですが、一日たっても1万キロワットあるのです。1万キロワットというのは、それだけで発電所ができるほどの大きな熱量です。これはどんなに低くなっても、半永久的に出るのです。水で冷やすということは、水を循環させて熱を奪っていかなければ意味がないのです。水をかけても意味がないのです。何が大事かと言うと、たった一つ、電源だけです。電源が回復しないのに水をかけても、焼け石に水なのです。

葉さん:
電源回復させる理由は? つまりシステムを作動させるため?

広瀬さん:
そうです、要するにこの事故はどこから始まったかというと、津波でオイルタンクなどが流れて、発電機などがみんな水をかぶった、そこにあったのです。そこを直さない限り、この事故は原理的に収束できないのです。

葉さん:
今日の夕方になって、東北電力から高圧送電線を現場にひこうとしていますね?

広瀬さん:
それで少し希望を持ちました。しかし悲観的になるのは、原発はこの図(テレビで使われるような原子炉の略図)のようなものではないからです。こんなものはポンチ絵です。これ(実際の原子炉下部の写真)は原子炉のお釜の下の部分です。これが原子炉のお尻なんです。見てください。ずっと制御棒とか配線とか配管が、山のようにあるのです。テレビでえせ学者が出てきて簡単に言っていますが、あの人たちは何も知らないのです、大学教授たちは。技術者だけが知っているのです。そこに水をぶちこんできたわけでしょ。こんなに山のような配管が目まぐるしく走っているのです。我々にはわからないくらい、滅茶苦茶に複雑な構造を持っているのです。もう一週間になりますが、その間にそこに水をぶっかけたりしてきました。それも塩水でしょう? お釜に塩水を入れて高温にしたらどうなると思います? 塩ができちゃうでしょ? 塩があったら、それがみんなこういうバルブなどに入って固着しちゃうでしょ。動かないでしょう。そういうことがあらゆるところで起こっているのです。だから、簡単に考えちゃいけない。ただ電源をつないだからこれから水がぐるぐる回る、というふうには私には思えないのです。普通のエンジニアの人だったら想像すればたぶんわかると思うのですが。とてつもない滅茶苦茶な状態になっているところに、今ヘリコプターで水をまいたりするということを本当にやって、あの人たちに見通しがあるならいいですが、私には少なくともわからないです。

葉さん:
3号機と4号機の使用済み核燃料のプールをいっぱいにするには、1300トンの水が必要です。午前中30トン。あとは自衛隊の車5台で30トンを放水しますが、まず足りないし、それを継続しなければならない。したがってこのような放水は現状を変えることができないですね?

広瀬さん:
原理的にいうと、できないんです。非常に健全な状態であっても、熱をギリギリでいつも常にコントロールできて安全が保たれるのですから。内部がめちゃくちゃで、残っている50人の運転員の方々のことを、涙が出るくらいに思います。たぶん被ばく量は大変な被ばくで、たぶん死ぬだろうということを覚悟してあそこにいらっしゃるわけです。あの人たちがだいたいもつのかどうか。肉体も。たぶんそんなところまできてる。あのテレビで解説している学者たち、「お前たちそんなことを言うんだったらその現地へ行ってやれ!」と私は言いたい。本当に、あんなでたらめばかり言って、ただ安心させようとか、パニックを抑えようとか。いま日本人は、本当に正しいパニックを起こさなければならないんです。これは本当に危ないところに来ています。もし私が総理大臣だったら、もうここまできたらチェルノブイリの原子炉の爆発でソ連がやったように、最終的に石棺と言って、セメントで固めるしかないんじゃないかということをふと思うと、日本中のセメント会社すべてを動員して、空からまくような体制を指令した方がいいと思うのです。それは、最悪のことを想定してやっていかないと。なぜかというと、福島には第一原発と第二原発に6基と4基で10基の原発があるのです。1基の原子炉が最後に最悪の事態になったら、もちろんそこにいる人、職員の人たちはそこにいられなくて退避するか倒れてしまうか、どちらかしかないわけでしょう。もし1基がいくとしたら、第一なら残りの5基も時間の問題なのです。さっきのグラフの熱をとれないサイクルに入りますから。どういう順序でいくかわからないけど、少なくとも6基全部だめになるのです。そしたら福島第二もおそらくあの距離だったらダメになるでしょう。そこに職員はいられないんじゃないかと私は想像します。最悪のことを話しているようですが、確率としてはそんなに低い確率じゃないんです、全世界が見てるのはそこなんです。日本だけが隠しているだけであって。実際には、お分かりと思いますが、福島第一原発6基のうちの4基が全部危機にきているのです。そのうちのどれか1基で電気が動いて水がうまくいっても、他の3基がダメになるかもしれないでしょう。4基とも危機に来てますから、4基とも100%うまくいくということは、私はどうしても、言いたくはないのですが、考えると悲観的になるのです。そうすると、ともかく日本の国民すべてを救うためには、放出される放射能を最小限にするようなことを、何とか考えておくべきだ。水をまくというような、焼け石に水のことをやるのではなく、それを考えるべきではないでしょうか。なぜそういうことを考えるかと言うと、原子炉が6基すべていくということは、ここまできたら、非常に高い確率であり得ることですから。みなさん台風の通過速度をご存じと思いますが、大体1週間で通り過ぎますね。要するに、風速2メートルのそよ風でいきますと、5日間で日本中全部が放射能に包まれるのです。20キロ、30キロ、100キロの話じゃないんです。もちろん東京も、大阪も。それくらいの速いスピードで放射能の雲が包むのです。ただしそれは天候次第で、どういう汚染分布になるかわかりません。風向きがほとんど太平洋に向かって吹いてくれればいいですが、そうではない。たとえば15日、おとといは東京に向かいましたね。あのようになるわけです。それはわからないのです。そして雨が降るか、雪が降るか。それが降り積もると全部汚染してきます。つまり、最後は日本人が求めるのは水と食べ物ですから。水と野菜が汚染されてしまったら、私たちはどうしようもないわけでしょう、逃げようがないのです。だからその量を最低限に抑えることを、今から少なくともしなくては。私が言っていることが間違っているならいいんですよ。水をかけても意味がないとは言いません。私にはわかりませんから。しかし映像を見ている限りは、ほとんど意味がないと思いますね。

葉さん:
初期段階の行動、手段の問題点は、一番最初に、今日やっている高圧線を敷地の中に真っ先に敷くべきだったのにやらなかったこと?

広瀬さん:
これは電源がなくなって始まった事故ですから、必要なのは電源回復だけなのです。最初から。だから、私は悔しいと思うのは、この福島の原子炉を作ってきたのは日立と東芝なのですから、その技術者を結集するしかないのです。東京電力は、運転員だから知らないのです。ましてや保安院は何も知らない。私に言わせればバカ集団です。何も知らないんです。政治家はもっとひどい。無知な人間たちが議論してもダメなのです。できれば日立と東芝の技術者が。この福島原発は特に古い炉ですから、68歳である私の世代よりもっと上の人たちが設計したのです。とっくにその人たちはリタイアして現場にはいません。しかし少なくともこの原子炉をどうしたらいいかということを考えられる人は何人かいるのです。私の親友で田中三彦さんなど優れた人が、以前から危ないと言っているのです。そういう人たちの知恵を結集するしかないのです。官邸でどんな議論をしたって駄目なのです。

前田さん:
参議院の院内集会で元東芝の設計者の後藤さんが説明されましたね。たくさんの議員が来ていました。

広瀬さん:
菅首相もど素人です。悪いけどもちろん政治家にわかるわけがないのです。しかし少なくともスリーマイル島の事故が起こった時の、アメリカのジミー・カーターの行動と比較しても、日本の方がひどいです。なってないです。枝野も傲慢な態度で「大丈夫、大丈夫、万が一」なんて言っていて、結局こうなったでしょう。こんなことは最初から予測できていたことです。少なくとも私のような門外漢でもわかったのですから。どうやったら電源回復できるか、そこだけにあるのに、ここまで持ってきた責任は重大です。

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