のざけんの独り言コミュの民訴

Xが前訴で所有権に基づく明渡請求して、Ｙが後訴で同じく所有権に基づいて明渡を請求したときって矛盾関係で既判力って及びますか�
これって矛盾関係っぽいけど、多分及ばないっすよね？

それと、控訴のところで、主位請求認容にたいして被告のみ控訴の場合、移審は生じるし、審級の利益も害さないから許されるってことになるのが判例ですが、この場合不利益変更禁止原則との関係で、どういう理由付しますか？（どの本にもあんまり書いてなくて、反しないことは明らかだけど、理由がうまく言えません…）

コメント(14)

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[1] mixiユーザー 04月18日 01:48

１　設問前段について
えっ(・・?)及ばないの？
前訴で請求認容の場合、ＸのＹに対する明渡請求権に既判力が生じるから、前訴の口頭弁論終結後の事情じゃないと、同じ目的物の明渡請求は、既判力に反するんじゃないの？
前訴が請求棄却なら成り立つと思うけど。

２　設問後段について
私の能力では無理そうです。何の問題もない内容に読めてしまう

３　退去強制のやつ
判例読んでたら、トピックがなくなってた

自己解決したのかな

解説書によると、あの事案は、退去強制が「急展開」した事案なのと、「事後的にみると」問題がありそうでも、その時の状況からはね…みたいなことが書いてあった。
まぁ被告人が行方不明だと、どういった弁解をしてくるかわからず（全面否認、所持否認、故意否認等）、それに対応した証拠も揃えようがないっていうのもあるような気がした。

[2] mixiユーザー 04月18日 02:40

一は不明なんだよね�
てかそもそも、こんなことは実際あり得ないことに気づいた�Ｙがいったん明け渡してることを前提とする後訴だから、基準時後の新事情バリバリあるし�
けど、明渡燁確認だと及ばないのに
明渡燁明渡だとおよぶのにちょっぴり違和感
まあ矛盾関係な気もするけど…

2はたぶん、第一審で主位的請求を認容されてるってことは、被告からしたら全面敗訴なわけだけど、第二審では被告からしたら一部勝訴と言える様な感じ（原告は一部敗訴）だから処分県主義の現れたる不利益変更禁止にははんしないってことかね�

3について、
事後的にみるとってくだりはたぶん、最後に送還された人の話かも�
試験との関係では一応判例べったりのことだけ覚えて済まそうかなと自己解決したんだな�
いっしーせつに納得�

刑訴の旧司の二十年の弾劾証拠のやつつぶしといたほうがいいよ�

[3] mixiユーザー 04月18日 10:32

１について
口頭弁論終結後の新事情って、Ｙの請求の請求原因を新事情を基に構成しなきゃいけないんだよね？
前訴判決後、Ｙ２が明け渡したっていうのは新事情かもしれないけど、だからってＹはＸに何も請求できないんじゃない？所有権の取得原因についても基準時後の事情によって基礎づけられないといけないから。
だから、前訴で敗訴したＹは、その後にＸから目的物を譲渡されたとかいった事情がないと、後訴で同じ目的物の明渡しも確認もできないよね？

２は、控訴審で裁判所が主位的請求を棄却して予備的請求を認容する場合ってこと？オレ、なんか前提問題をよく把握できてないわ

何かの事例を前提とした質問だったのかな？

[4] mixiユーザー 04月18日 15:28

1
ちょっと混乱してきた�
取り合えず、一番最初の疑問は
一個の物に対する、所有権に基づく明渡請求権は、一物一権主義を媒介にすると矛盾関係だ。とするか
所有権の存否は理由中の判断にすぎないから、明渡請求権のレベルでは、矛盾関係には立たずに、きはんりょくは作用しない。
のどっちが正しいのかということが疑問だった�
そんで、返答で書いたのは、フツーに任意に明け渡したならこういう後訴は提起しない気がしたから、フツーはきはん力うんぬんがなくても新事情の主張をするくらいかなと思ったんす。
ただ強制執行とかで明け渡した場合にはやっぱり問題あるよね�
今となっては、一物一件主義で矛盾関係でいいのかなって気がしてます�

2
事案はそういうこと�
これは旧司の22年とかそれ以前の過去問でも出てるし、確か百選にものってた判例の話�
ちなみにシケタイにも二ページにわたって書いてあるよ�
そことの関連で、第一審:主位×、副位◯の時に、被告のみ控訴の場合に、控訴審が主位◯ってゆう判決を出すと、不利益変更禁止に反するから、被告の不服の限度で主位×、副位×ってゆうはんけつをだせって話があるんだ。
だけど、最初の方の例だと本には不利益変更禁止の話が触れられてなくて、問題となるし、反しないことことは明らかだけど理由をどう書くかで迷って�

[5] mixiユーザー 04月18日 16:19

1については、前訴と後訴の訴訟物は同一ではないから、既判力及ばないかなって思ってたんだけど。
でも、講義案に「対象となる権利が物権関係である場合には、実体法の一物一権主義を媒介として、前訴判決の既判力が後訴に及ぶと解されている」とあったから、この場合も、一物一権主義を媒介として矛盾関係に立ち既判力が及ぶのかなと思います。
前訴・後訴がともに所有権確認のときと同じように考えたんだけど。。

[6] mixiユーザー 04月18日 16:58

2については、私もよくわかんないけど。。

第一審が主位請求を認容する判決は、残りの請求について審判する必要がなくて、それ自体全部判決となるから、不利益変更禁止の問題も、全部判決がなされたときと同じように論ずればいいんじゃないの？？

うーん、わからん。

あ、コメントわけちゃってごめんなさい。

[7] mixiユーザー 04月18日 17:19

あー、でも１は、所有権確認と同じに考えることはできないかも。

[8] mixiユーザー 04月18日 17:33

１について
訴訟物が全くちがうから、きはん力は及ばない。
あと、所有権確認のケースとはことなり、前訴で認められてるのは所有権ではなく、所有権に基づく返還請求権だから、きはん力や一物一権主義うんぬんの話にはなんなくない？？

[9] mixiユーザー 04月18日 19:04

訴訟物が異なっても両者が矛盾関係にある場合には、前訴の既判力ある判断を前提として後訴判断するんですよね。

そんで、前訴口頭弁論終結時に「Ｘに『Ｙに対する（所有権に基づく）返還請求権』がある」ということと、その時同時に同一目的物について「Ｙに『Ｘに対する（所有権に基づく）返還請求権』がある」ということが成り立ちうるか（矛盾関係か）ってことが問題なんですよね？

物権的請求権っていうのが話をややこしくしてて、
所有権に既判力が及ばない以上単なる請求権とするのか、
でも物権的請求権は、同時に２つ存在しないんじゃないか、
どうなの？
ってことですよね？

矛盾関係なら、既判力で処理
両立関係なら、争点効、信義則、訴権濫用等で処理

[10] mixiユーザー 04月18日 19:11

難しいところろですよね�
重点講義とかにも載ってないし、どうでもいいことなのかもしれないけど、きはん力について考えるのにはいい悩みかなと思ったんで、あげてみました。
やっぱり、明渡請求の前訴と所有権確認の後訴でも及ばないなら、なんか及ばない気もしますよねー。
矛盾関係っていう議論自体がフワフワした分野だからこんなことになるんだろうけど�

二番目の話は、一部認容判決と処分権主義の論点とパラレルに考えて、、
予備的請求につき認容がなされても、被告の不服の限度を超えるものではなく不利益変更禁止に反しない。くらいでいいかもね。みんな、そんくらいしかかけないだろうし�

[11] mixiユーザー 04月18日 19:41

二番目の話で、第一審の主位請求の認容判決って、一部認容判決なの？？

[12] mixiユーザー 04月18日 21:53

いや、第一審での主位認容が全部認容で、第二審での主位棄却、副位認容が不服を申し立てた被告（控訴原告）にとって一部認容！

第一審原告にとって
主位認容なら全部認容（全面勝訴）
請求棄却なら全部棄却（全面敗訴）
主位棄却、副位認容だと、一番認めて欲しかった主位が棄却だから一部認容（一部勝訴）

被告（控訴原告）にとっては
主位棄却、副位棄却で全部認容（全面勝訴）
主位認容なら全部棄却（全面敗訴）
副位認容なら、（主位じゃないだけましなので）一部認容（一部勝訴）

結局請求相互間に順位が付されているから一番を争った結果二番が認められるのは、互いに主張が一部ずつ認容されてる状態になります�

[13] mixiユーザー 04月18日 22:25

なるほど～！
丁寧に説明してくれて、ありがとう