ティーパーティー・ユナイテッドコミュのＴＰＵデロスポルト（２０１２年９月１日クラシコ）

【場所】
イーワンスタジアム

【対戦相手】
ガッツソウルＦＣ

【採点】

《ＴＰＵ》

うえじ　５・５

立ち上がりの動きは重かったが、次第に体が慣れ始めると、前線チェイスからボールを奪取してシュートまでいく場面も。ゲームメイクにも積極的に参加し、決定的なパスを何本か通したがゴールには結びつかなかった。

りべ　５・５

チームの全権を委ねられたが、熱い思いとは裏腹に絞り切れていない体がプレーの足を引っ張った。持ち前のキープ力と戦術眼でタクトを振るったが、ラストパスの精度を欠き、終盤の１アシストが精一杯。ほろ苦い凱旋となった。

あつつ　５・０

豊富な運動量でチームを牽引し、積極的にシュートも狙ったがポスト直撃の不運。チーム全体の低調さにも影響されパスワークの呼吸も合わず。失点に直結するミスも響いた。彼のクラシコは国歌斉唱で終わった。

スペンサー　５・０

ゴール前での冷静さを欠き、決定機でシュートを何度か外した。判断が遅く、消極的なプレーが多く、持ち味を発揮できないまま終戦。攻守のバランスを意識したポジショニングは良かったが、運動量の少なさがやはりネックであった。

さわＤ　５・０

出場時間はそこまで多くなかったが、タイミングの良い攻め上がりとポジショニングの妙で決定機を作った。決めていればヒーローだったが、後に沈黙。

○　５・５

遅刻は頂けないが、彼が前線にいるのといないのとでは攻撃の迫力が違った。幾度となくゴールに迫ったが、複数のパスを繋いで完全に崩したカウンターのフィニッシュもポストに当てるなど今ひとつ精細を欠いた。

すぐる　５・０

メンタルが傷つかない無難なプレーに終始したが、序盤のうえじからの決定的なパスからの１対１を外したあたりに、彼の人となりを見た。あれを決めていれば一躍大会の主役に躍り出ていたはず。

大統領　５・５

冷静なパスさばきと、気を見計らったミドルシュートで効果的な攻撃を演出。最前線まで顔を出すことは少なかったが、チームに安定をもたらしていたのは事実。本職のキーパーでは圧巻のセービングを見せるなどその貢献度は高かった。

ｃｈ　６・０

チーム唯一の得点を挙げた。りべからのロングフィードをトラップすると右足を一閃、チームに追撃ムードをもたらした。序盤の潜伏期間が嘘のように最終盤で躍動。覚醒がもう少し早ければと悔やまれる。

《ＧＳＦ》

がっつ　６・０

こぼれ球に詰めこの試合の先制点とだめ押し弾をマーク。今大会得点王。常に冷静に展開を把握し、修正を促すあたりに、ＧＭとしての手腕を見た、中盤から終盤にかけては自らが黒子に徹することで、チームの能力を最大限まで引き上げた。

前田はん　６・０

立ち上がりの相手のミスを冷静に沈め、結果それが決勝点に。レンジの広いミドルと、わずかの間合いでも打ち込んでくるシュートは相手の驚異で、確実にディフェンスを消耗させた。

十文字　６・０

下馬評を覆し、豊富な運動量とポジショニングで守備陣をかく乱。イージーミスで危機を招く点やミスマッチを利用され突破される場面もあったが、周りとの連携は確実なものであった。

夏彦　５・５

終盤、相手の戦意喪失したころにダメ押しの１点を決めたが、それまではほとんど姿を消していた。遠慮からかチェックも甘く、簡単に抜かれる場面も目立った。

超人　６・５

滞空時間の長いヘディング、走り抜く体力、当たりの強さを武器に守備ブロックを形成。しょーつと共にフル出場。攻撃面での驚異を見せる場面はあまりなかったが、常に安定したプレーでチームを牽引した。

しょーつ　７・０

幾多の精神的ショックを乗り越えてピッチに立ったフィジカルモンスターは、安定した守備と抜群の攻撃参加でチームの中心に君臨。ディフェンスの集中も切らさず激しさの中にもフェアプレーを感じた。彼のようなディフェンダーを私はマルディーニしか知らない。

【寸評】

ついに実現されたクラシコ。戦前の予想に反して結果は５ー１とガッツソウルの大勝。立ち上がりの不安定な時間対に連続して２失点を喫したＴＰＵは２クォーター目以降はほぼ攻撃の主導権を握ったものの、ことごとく好機を逃し続け、不用意なミスからさらに失点。３－０で迎えた第４Ｑに１点を返すも、前がかりになるチームの裏をつかれ万事休す。序盤の猛攻で１点でも決まっていればと思わずにはいられない。悔しい初対戦となった。
周到な準備と少数精鋭で統率の取れたガッツソウルに対し、連携不足と練習不足を露呈したＴＰＵという図式となってしまった。