【犬のこと☆研究ノート】コミュのワクチンの製造方法

３種とか５種とか８種の話は別にします。
それを期待した方、ゴメンナサイ。

まず、ワクチンとは…
感染症の予防のために、いろんな伝染性疾患の病原菌から作った「抗原」の総称、です。
インフルエンザが抗原なら、インフルエンザワクチン、狂犬病が抗原なら狂犬病ワクチン、と呼びます。

ワクチンの種類はいくつかあり、
・生ワクチン
・不活化ワクチン（死菌ワクチン）
の大きくわけて２種類。
・生ワクチンは、弱毒化した病原体を含んでいるもの
・不活化ワクチンは、殺した病原体を含んだもの
です。

※狂犬病ワクチンは、病原体を殺した不活化ワクチン
※トキソイドという、細菌の毒素を取り出して毒性をなくして免疫原性のみを残したものもある。不活化ワクチンの一種。

ワクチンの作り方は、大雑把にいえば、

１　ウイルスを大量に増やす
２　ウイルスを弱毒化したり死滅化したり毒素をなくす
３　ワクチンとして働くか検査（ちゃんと抗体を作るか検査）

となります。
１のウイルスを大量に増やすためには、鶏卵だったり、培養細胞だったり、液体培地（液状の培地のこと。培地とは、細菌やウイルスなどを培養するのに適した栄養素を持つもの）を使います（培養細胞は、鶏腎、豚腎、猫腎などがある）。
ウイルスは細胞の中でしか増殖できないからです。
※鶏卵は無声卵ではなく有精卵でなくてはならない

生ワクチンの場合、１と２は同じ過程。数十代以上継代培養することで弱毒化をする。

アレルギー反応は、この培養するための細胞の成分（鶏卵をつかって培養した場合は、鶏卵）や、ワクチンを製造する際に他に添加される成分に対して起こします。
（インフルエンザの予防接種の際に問診表を書きますが、その質問の中に卵アレルギーがあるか、ってのがあるのは、インフルエンザのワクチンは鶏卵を使って培養してるからです。）

【関連トピック】
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