ペットの遺伝病に関する情報交換の場。
犬、猫、小鳥、ハムスター、観賞魚と何でもあり。
■犬遺伝病
犬遺伝病1 白血球粘着不全症
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犬遺伝病2 多剤過敏症
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犬遺伝病3 血友病B
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犬遺伝病4 球様細胞白質萎縮症
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犬遺伝病5 グランツマン血小板無力症
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犬遺伝病6 コバラミン吸収不良症/メチルマロン酸尿症
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犬遺伝病7 重症複合免疫不全症
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犬遺伝病8 進行性網膜萎縮 Progressive retinal atrophy
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犬遺伝病9 シスチン尿症 Cystinuria
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犬遺伝病10 マール遺伝子「ホモ」による障害
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犬遺伝病11 皮脂腺炎
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犬遺伝病12 白内障
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■姉妹コミュニティ
アレルギー in ペット
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■遺伝病とは?
ペットにおいて、ある病気が「遺伝性疾患」だとわかるためにはどうするのか?
こんな病気は絶対に遺伝病に違いない、というわけにはいかない。そのためにはまず、その家系内に、同じような病気を発症している動物がいるかどうかを調べる。似たような症状を示す犬が親、兄弟、いとこなどに見つかったとすると、それが親から子へどのように遺伝しているかを(すなわち遺伝病ではないかと)類推することが可能な場合がある。基本的な原理は高校生物の教科書にも載。
そのようなプロセスを通して、例えば犬では約450種の遺伝病の存在が報告されている。証明されているかはまた別として、遺伝すると考えられる病気がこのぐらい学術論文などで報告されているということである。
さて、遺伝子疾患は、その疾患遺伝子を持っているからといって、必ず発病するとは限らない。つまり、交配に使う動物が、健康であるにもかかわらず疾患遺伝子を持っていることがある。その交配の結果、子が運悪く発症する危険性がある。遺伝病の人の親が必ずしも発症していないのと同じだ。遺伝性疾患とわかっただけでは、完全にそれを根絶するのは難しい。
しかし、その犬が疾患遺伝子を持っているかどうかがわかれば、安全な交配が可能である。そのためには何が必要なのか?
そのためには、疾患遺伝子の場所を、何万もある全遺伝子の場所から探し出す必要がある。そうすれば、その遺伝子があるかどうか簡単に調べることが可能になるのです。疾患遺伝子を同定するためには、遺伝性とわかった、または類推した家系の動物のDNAを元にして研究をしなければならない。簡単にその手法を説明すると以下のようになる。
動物の遺伝子上にはその子だけの遺伝子パターンがある。疾患を持つ家系内で、個々の犬のパターンを見比べると、「どうやらこの辺の遺伝子が怪しい」ということがわかる。そして、その辺の遺伝子の配列を読んで、正常な犬の配列と比べる。
もし、「この遺伝子の配列は、普通の配列と違う!!」となればビンゴ。疾患遺伝子とは、正常とは異なる配列に変異してしまった遺伝子であり、そうやって判明した普通じゃない配列は簡単な方法で容易に検出可能となる。
その方法に多少の違いはあれど、そのようにして、犬では約35の遺伝子疾患が診断可能となっている。ちなみにきちんと調べていないが、人の遺伝性疾患は約6000種が報告され、そのうち1000種ほどの原因遺伝子が判明しているとのことだ。さて、動物の場合一体いくつの遺伝病があるのだろうか?
それは人間のものより多いのか少ないのか?