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沖縄ももじゃら大学コミュの沖縄民話

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<くしゃみとクスクェー> 

ある日のこと、山戸という百姓が、いつものように野良仕事の帰りに墓地の側を通りかかると、そちらから赤ん坊の泣き声がする。

そっと様子をうかがうと、黒猫が亡霊に命じられて赤ん坊の泣きまねを練習しているところだった。

亡霊は黒猫に言った。


「明日の晩、野底家の石垣に登って赤ん坊の泣きまねをするのだ。

すると赤ん坊はくしゃみをするだろう。

赤ん坊が三回くしゃみをするまで鳴き続ければ、

赤ん坊の魂は抜け出し、死ぬことになる。

……賢い人間がいて、赤ん坊がくしゃみをする度に

「クスクェー」

と唱えたりしなければな」


それを聞くと、山戸は翌日の晩に野底家に出かけて行った。

案の定、例の黒猫が石垣の上に座っていて、家の方を見ながら

「おわぁ、おわぁあ」

と鳴き出した。
すると、家の赤ん坊がくしゃみをする。

山戸はすかさず

「クスクェー」

と叫んだ。

そして三回全てにそう唱えたので、黒猫は何も出来ずに恨めしそうに立ち去った。

一安心した山戸がこのことを野底家の人に話したところ、
家の人は初めてこのことを知って大いに感謝し、厚くもてなして礼を述べたという。

これ以来、赤ん坊がくしゃみをすると「クスクェー」と唱えるようになったのだ。

*別説では、女の亡霊が子供の魂を取りに来て、墓場での亡霊同士の会話を聞いた赤ん坊の家の人が家族みんなに伝え、家族全員で「クスクェー」と唱えたことになっている。



くしゃみの語源は「嚔(くさめ)」という言葉である。中世の日本ではくしゃみをすると鼻から魂が抜けると信じられており、そのためにくしゃみをすると寿命が縮まると信じられていた。そこで早死にを避けるため「くさめ」という呪文を唱えるようになり、いつしかそれが「くしゃみ」という名前となり、その行為そのものを指すようになった。
「くさめ」という呪文の語源ははっきりしておらず諸説あるが、陰陽道の「休息万命(くそくまんみょう)」や「休息万病(くそくまんびょう)」を早口に言ったものとする説[1]や、くしゃみの擬声語の名詞化とする説、「糞食め(くそはめ)」が変化したものであるという説などがある。

日本では、人に噂話をされている時にくしゃみが出る、という俗信がある。地域にもよるが、くしゃみが連続で出た回数に応じて、他人がどのような噂をしているかと言う解釈があり、
「一そしり二笑い三惚れ四風邪」などのことわざもある。
意味は、一回だったら批判される噂、2回だったら物笑いの種にされている、3回だったら誰かに惚れられているが、4回もくしゃみするようだったら風邪をひいている…と言うものであるが、それ以外に「一にほめられ二に憎まれ三に惚れられ四に風邪をひく」とするものもある[2]。他に「一に褒められ、二にふられ、三に惚れられ、四に風邪」ともいい、その解釈には様々な類型がある。


類似の習慣は海外でも多く見られ、スペイン語圏ではくしゃみをした人に対し"¡Salud!"(「健康」の意)と声をかける習慣がある。この習慣はカトリック教会を中心として教皇グレゴリウス1世(540年 - 604年)の時代に広まったものとされる。さらに、2回くしゃみをすると"Salud y dinero"(「健康とお金」の意)、3回くしゃみをすると"Salud, dinero y amor"(「健康とお金と愛」の意)と言う。

フランス語では"A tes souhaits"(「願いが叶うように」の意)、さらに、2回くしゃみをすると"A tes amours"(「恋愛が上手く行くように」の意)と言う。

英語では"(God) Bless you"(「祝福あれ」の意)と言う。

ドイツ語では"Gesundheit"(「健康」の意)と言う。

英語圏においてはくしゃみをすると魂まで抜け出るという迷信がかつてあり、魂が抜け出た後に悪魔がまがい物の魂などで悪さをしないように周りの人間が祝福を祈ることで悪魔を退けようとした。


くしゃみという一つの反応に日本・各国いろいろな伝説や由来がある。
一つの物事をいろいろな視点で見つめ直すと、その歴史と文化が見えてくるから面白い

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