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クリムゾンサークル_mixiコミュの催眠の奴隷

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寓話をひとつ・・・
昔、羊をたくさんかっている
とても裕福な魔術師がいた。
ところがこの魔術師は
ひどいけちでもあった。
羊飼いを雇いたくなかったし、
羊が草を食んでいる牧場のまわりを
柵で囲いたくも無かった。
そのために
森の中に迷い込んだり、
谷に落ちたり、
色々なことをする羊がよくいた。
とりわけ逃げ出すものが多かった。
魔術師が彼らの肉や皮を
欲しがっていることを知っていたからだ。
羊たちはそれが嫌だった。

ついに魔術師は
解決策を見つけだした。
彼は羊に催眠術をかけ、
先ず
「お前たちは不死だから、
 皮を剥がれても何の害にもならない。
 それどころか、
 それは非常にお前たちの為になるし、
 むしろ気持ちがいいくらいだ」
という暗示をかけた。

続いて魔術師は、
「私は群れを深く愛する”善き主人”だから、
 お前たちの為なら何でもする用意がある」
という第二の暗示をかけた。

更に彼は、
「万が一何かが起ることになっているのだとしても、
 とりあえず今日、
 たった今起るわけではないのだから、
 そんなことを考える必要はない」
と第三の暗示をかけた。

さらに又魔術師は、
「おまえたちはまったく羊ではない」
と暗示をかけ、
何匹かの羊には
「おまえたちは人間だ」、
また別の羊には
「おまえたちは魔術師だ」と暗示をかけた。
 
それ以来、
彼は羊の世話や気苦労からすっかり開放された。
羊たちは二度と逃げ出すこともなく、
魔術師が彼らの肉や皮を取りに来るときを
静かに待っていた。

ゲオルギー・グルジェフは
この寓話をこよなく愛していた。
彼の哲学全体が
この小さな寓話の中に含まれている。
そしてこの寓話は、
通常の無意識状態にある人間を表している。
この話は、
あるがままの人間を最も美しく描いてみせている。

人間は機械だ。
人間は機械に生まれついたわけではないが、
機械のように生きて、
機械のように死んでゆく。
人間は大きく花開く意識の種子を宿している。
人間は神になる可能性を秘めている。
だが、それは実現しない。
それが起らないのは、
社会によって、
国によって、
組織化された教会によって、
既得権益を有する者たちによって、
人間が催眠術にかけられているからだ。
社会は奴隷を必要とする。
そして人が
奴隷の境遇に甘んじたままでいられるのは、
成長して最大限に花開くことを
許されないときだけだ。
社会はあなたの肉やあなたの皮を必要とする。
だが言うまでもなく、
誰もそんな目には会いたくない。
だから、社会の一員となり、
文明を身につけるプロセスというのは、
全て深い催眠術に他ならない。

人間はまさに
生れ落ちた瞬間から催眠術をかけられてゆく。
社会は人間の味方であり、
人間の幸せのために存在するのだと
信じるように催眠術をかけられてゆく。
それはまったくの誤りだ。
人間は自分が不死であると信じるように
催眠術をかけられてゆく。
そうではない。
人間は不死になりうるが、いまは違う。
催眠が解けずに残っているかぎり、
人間は決して不死にはならない。

あなたはどうしても
死を免れぬ存在として生きている。
なぜなら肉体の中で生きているからだ。
肉体はやがては死んでゆく。
生まれるものは必ず死んでゆく。
誕生は肉体の始まりであり、
死はその終わりだ。
あなたは自分の内にある
肉体以上の何かを知っているだろうか?

肉体よりも高く、
肉体よりも深い何かを体験したことがあるだろうか?
生まれるよりもまだ先に
自分の中にあった何かを見たことがあるだろうか?
もしそれを見たことがあるなら、
あなたは不死だ。
自分の顔、
自分の本来の顔、
生まれる前に持っていた顔を知っていたら、
あなたは死後にも
自分がそこに存在することを知っている。
さもなければ
あなたは何も知らない。

人間は不死の存在たりうるが、
肉体と同一化しながら生きているために、
死に囲まれて生きている。
社会は
あなたが肉体以上のものを知ることを許さない。
社会が興味を持つのは
あなたの肉体だけだ。

肉体は利用することができるが、
魂は危険だ。
なぜなら、
魂の人は一個の自由人だからだ。
彼を奴隷に貶めることはできない。
みずからの内に不死なる魂をもつ人は
<存在>そのもの、
神そのものにより深く身をゆだねている。
彼は人間が作り上げた
社会、文明、文化の構造など
少しも気にかけない。
これらのものは
彼にとっては監獄だ。
彼はキリスト教徒、
ヒンドゥ教徒、
イスラム教徒としては生きていない。
彼は群集の一部ではありえない。
彼は個として存在している。

肉体は群集の一部だ。
あなたの魂はそうではない。
あなたの魂はきわめて個的なものだ。
それは自由の香りをおびている。
だが、魂というものは
市場では利用できない。
社会が必要とするのは
あなたの肉体だけだ。

もしあなたが魂を得ようと
努力し始めたら、
それは社会にとって非常に危険だ。
そうなったら、
あなたの関心が変わってしまうからだ。
あなたは外交的な人間から
内向的な人間になる。
あなたは内側に向かい始める。

社会は外側にある。
社会はあなたのエネルギーが
外に向かって流れ続けるように、
あなたが外交的な人間であり続けることを---
金や権力や名声や、
そういった全てのものに
興味をもち続けることを望んでいる。
もしあなたが内側に向かって動き始めたら、
それはあなたが離脱者になったということだ。
あなたはもう外側で演じられている
ゲームの一部ではなくなったということだ。
あなたはその一員ではない。
あなたはみずからの実存の内部へ
深くもぐりはじめる。
すると、
そこには不死性の源がある。

社会はあなたが
内側に入ってゆくことを妨げる。
その最良の方法は、
自分は内側に入りつつあるという
偽りの観念をあなたに与えることだ。

魔術師は羊に
「おまえたちはライオンだ」と言った。
彼は
「おまえたちは不死なるものたちだ」
と暗示をかけ、
催眠状態に導いて
「我々は人間であるばかりか、
 偉大な魔術師でもある」と信じ込ませた。

教会に通っても、
内側に入ってゆくわけではない。
だが、
社会はあなたに催眠術をかけて、
内側に入りたければ
教会に通わなければならないと
信じ込ませてきた。
しかし教会は
他の全てのものと同じくらい外側にある。
そして聖職者とは国や社会の代理人だ。
聖職者はいつも神秘家に反対してきた。
なぜなら、
神秘家のもとへ行けば、
あなたは内側に向かって動きはじめるからだ。
神秘家はまったく違う生き方をしている。
彼のエネルギーは異なった動き方をする。
彼の川は内側に向かって流れている。
だから神秘家のもとへ来る人は、
その神秘家と波長が合うや、
自然に、すみやかに、
内発的に、内側へと動きはじめる。
そもそも師と、
神秘家と共にある目的はそこにある。

Osho - The Secret of Secrets

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