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大人のロックを語ろうコミュの古き佳きアメリカを思わせる曲

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米大統領選が終わり、"Build Back Better"をスローガンに掲げるバイデン氏が次期大統領になったようです。対抗馬のトランプ氏の"Make America Great Again"も似たような意味で、要は「古き佳きアメリカを取り戻そう」ということを両陣営とも目指していたということです。
そこで、古き佳きアメリカの世界観を持った曲を挙げていきませんか?
「古き佳きアメリカ」のイメージはみなさんそれぞれにお任せします。建国の頃でも良いし、アメリカ社会が今ほど壊れていなかった90年代くらいでも構いません。歌詞にあっても良いし、PVにあっても構いませんが、できればどこが古き佳きアメリカなのか教えて貰えると嬉しいです。

コメント(133)

「NEAR THE BEGINNG」/VANILLA FUDGE

1969年発表作。
前半がスタジオ録音、後半がライヴ録音で構成されている。
基本的にはハモンドオルガンが生かされた、ハードなサウンドでかき鳴らされるギターと、重厚なリズム隊が生み出すグルーヴが生み出すロック。
これまでで、ロック色という点では最も強く、ライヴ音源は勿論、スタジオ録音の楽曲も非常にパワフルである。

「ROCK & ROLL」/VANILLA FUDGE

1969年発表作。
本作はハードなギターと重厚なビートを前面に押し出し、ハモンドオルガンを有効に使った、真正直なハードロックである。
サイケデリックな雰囲気を極力、削ぎ落し、一音一音の攻撃力を上げ、聴き手を刺激する。
特筆すべきはカーマイン・アピスのドラムで、のちにその爆発力を武器として名を馳せる彼の、その姿が本作でも前面に押し出されている。

「CACTUS」/CACTUS

VANILLA FUDGEで活躍していたティム・ボガードとカーマイン・アピスが、ジェフ・ベックと新バンドを構想していたもののポシャってしまい、知り合いだったジム・マッカーティーと、そのジムの推薦でラスティ・デイを加えて結成したバンドの、1st。
土着的で泥臭い、ブルージーなハードロックアルバムで、全編、ムンムンとした熱気に包まれている。
冒頭から炸裂するのが、エネルギッシュな勢いのあるジムのギター。
まさにカミソリのような鋭さで、空間を切り裂くがごとく暴れまくる。
ラスティのハーモニカ、ボーカルも元気がよく、聴き手に爽快感を与える。
カーマインとティムの鉄壁のリズム隊もさすがの安定性を聴かせており、暴れまくるジムとラスティをしっかり支えている。
実力者が実力を発揮した、シンプルなハードロックを確実に聴かせている好盤。
そこに塗された、熱い男臭さが、独特の魅力を添えている。

「ONE WAY … OR ANOTHER」/CACTUS

1971年発表作。
熱いマグマが地殻変動と共に大爆発したかのようなパワーを備えたデビュー作と比べ、本作は幾分か円熟味を増し、渋さを備えた作風となっている。
とはいえ、CACTUSの仕事である。
全編、やはり、異様なまでにエネルギッシュ。
聴き手に尋常ならざる刺激を与える、そのアグレッシブさが眩しい。

「RESTRICTIONS」/CACTUS

1971年発表作。
ますます、ギターのサウンドはハードに、バンドが生み出すビートは重厚に進化していることが如実に証明さ入れている。
どちらかというと、ミドルテンポでじっくり攻め込むタイプなのではあるが、だからこそ、ハードかつヘビーな作風が強調される。
聴き手に一発でカッコいい!!と思わせるファーストインパクトの生み出し方が上手いのと、アレンジがしっかり練られているので、聴き手を飽きさせない。
素晴らしきハードロックである。

「’OT ‘N’ SWEATY」/CACTUS

ラスティ・デイとジム・マッカーティがバンドを去り、新たに元ATOMIC ROOSTERのピーター・フレンチを加え制作された1972年発表作。
これが素晴らしい出来のハードロックである。
異様なまでの熱量は変わらず、楽曲はアレンジ、メロディ共に更に完成度を上げ、徹頭徹尾、ボルテージの堕ちない見事な名盤に仕上がっている。
実力者のピーター・フレンチの仕事もさすがで、ティム・ボガードとカーマイン・アピスの強力リズム隊を従え、しっかりと主役の働きをしている。
CACTUSの名盤陣の中でも、燦然と輝くアルバムである。

「PRONOUNCED LEH – NERD SKIN – NERD」/LYNYRD SKYNYRD

フロリダ州で結成されたロックバンド、LYNYRD SKYNYRDが、アル・クーパーのプロデュースで制作した1973年発表作。
これは凄いアルバムである。
流石は、アル・クーパーの仕事で、ロックのダイナミズムを最大限に生かしながら、見事なまでに洗練されたサウンドに仕上げており、デビューアルバムとは思えない驚異的な完成度である。
強靭なグルーヴと、しっかりと聴き手の耳に残る流麗なメロディも素晴らしい。

「SECOND HELPING」/LYNYRD SKYNYRD

米国を代表するサザンロックバンド、LYNYRD SKYNYRDの1974年発表の2作目。
アル・クーパーがプロデュースを担当している。
彼らのドでかいスケールを反映した、ダイナミックなロックアルバム。
大ヒットした“Sweet Home Alabama”、さらに続く哀愁のギターがたまらない“I Need You”という冒頭の流れから、聴き手を一気に引き込んでいく。
その後も、親しみやすいメロディ、豪快なリズム、カラッとしたサウンドと、まさに満天下で聴きたくなる素晴らしきロックが徹頭徹尾、展開されていく。
下手な理屈などいらない、出音のカッコよさがすべての、潔いアルバムだ。

「NUTHIN’ FANCY」/LYNYRD SKYNYRD

1975年発表作。
迫力のあるヘビーかつハードなビートを前面に出し、自身のルーツである南部音楽の要素をしっかりと盛り込んだ、まさに素晴らしきLYNYRD SKYNYRDの音世界。
ダイナミックなグルーヴは気持ちいいし、ポップかつキャッチーな、完成度の高いメロディがしっかり存在しているので、親しみやすさも抜群。
このあたりのバランス感覚はさすがだ。

「GIMME BACK MY BULLETS」/LYNYRD SKYNYRD

ギタリストのエド・キングが脱退し、育ての親であるアル・クーパーから新たにトム・ダウトをプロデューサーに迎え制作された1976年発表作。
洗練された音作りを目指したということであるが、確かにアレンジもまとまり聴きやすくはなっているが、基本的には雄大なグルーヴを武器とする、あのLYNYRD SKYNYRDの音世界である。
適度にハードなギターは、本作でも健在で、一聴してカッコいい!!となる雰囲気を見事に生み出している。
ロニー・ヴァン・ザントの溌溂としたボーカルも、さすがの存在感。
LYNYRD SKYNYRDの音世界を愛する人なら、本作も納得の出来だと思うし、初めてLYNYRD SKYNYRDの音に触れる人も、適度な親しみやすさを持つ本作は入りやすいかもしれない。

「STREET SURVIVORS」/LYNYRD SKYNYRD

1977年発表作。
ロニー・ヴァン・サンドの堂々としたボーカルを中心に、ギター、ホーンセッションが絶妙に絡み合い、安定感抜群のリズム隊と共に唯一無二のグルーヴを生む、見事なアルバムである。
ハードなサウンドと、ポップな側面が極上のレベルで昇華しており、理屈抜きのカッコよさと親しみやすさが同居している。
本当に素晴らしいアルバムであり、バンドであっただけに、この後に起こる悲劇が残念でならない。

「SUCKER FOR A PRETTY FACE」/ERIC MARTIN BAND

ロングアイランド出身のボーカリスト、エリック・マーティンを中心に結成されたバンドの、1983年発表作。
これは素晴らしいアルバムだ。
基本的にはマーティンのソウルフルなボーカルと、ハードなギターを中心に添えた、完成度の高いポップ色の強いロックである。
全編にわたり、バンドの演奏は溌溂としており活力に溢れている。
躍動感のあるグルーヴが気持ちよく、堅実な演奏は聴き手に安心感を与える。
そして、マーティンのボーカルである。
後の大成功をこの頃から約束されているかのような、圧倒的な歌声を武器にしたす凄まじきパフォーマンスを聴かせる。
間違いなく、アメリカンロック最強のボーカリストの一人であり、その魅力が存分に味わえる名盤である。
大推薦盤。

「ERIC MARTIN」/ERIC MARTIN

ERIC MARTIN BAND解散後、キャピトルとソロ契約し発表された1985年発表作。
JOURNEYのニール・ショーンとの共演作を軸に、ハードなギターを抑えた、よりアダルトなポップスを提示したアルバムである。
これが、驚異的な出来である。
洗練されたアレンジ、計算されたメロディ。
どちらも尋常ではない完成度である。
そして、エリック・マーティンのボーカルが見事だ。
魅力的な声質で、ソウルフルに、どの楽曲も完璧に歌いこなしている。
素晴らしい。
大推薦盤。

「I’M ONLY FOOLING MYSELF」/ERIC MARTIN

1987年発表作。
エリック・マーティン本人は曲作りに関わらず、外部ライターが用意した曲で構成されている。
より、洗練されたR&Bベースのポップなロックが全編で繰り広げられている。
こう書くとあまり出来については期待できないのかもしれないが、ところがどっこい、このアルバム、侮ることなかれ。
というよりも、とんでもないぐらい出来は良い。
曲そのものの完成度が素晴らしいのは言わずもがな、なのだが、エリック・マーティンという人はこのような状況でも歌そのものを完全に自分の色に染め上げてしまう絶対的な個性と実力の持ち主で、その魅力が本作には溢れている。
これは、本当に凄いことである。
本作こそ、エリック・マーティンがロック、ポップスにおいて最高の歌い手の一人であることを高らかに証明しているといえる。
究極のブルーアイドソウルの名盤である。

「SOMEWHERE IN THE MIDDLE」/ERIC MARTIN

MR.BIGのボーカリストとして大活躍していたエリック・マーティンが、バンド休止中の1998年に発表したソロアルバム。
シンプルな演奏と、カラッとしたサウンドの上に、エリックのソウルフルな歌がのる、ボーカルが主役のシンプルなポップロック。
おおらかなメロディが彼の力強い歌声を、さらに際立たせている。
曲も、非常に出来は良い。

「BLUE OYSTER CULT」/BLUE OYSTER CULT

米国の音楽ジャーナリスト、サンディ・パールマンが自作の詩「イマジノスの柔らかな経典」をロックにより表現するというコンセプトの下、集められたミュージシャンで結成されたバンド、BLUE OYSTER CULTによる1972年発表作。
基本的にはハードなサウンドで奏でられるギターが組み立てるリフを中心に構成されたハードロックである。
このバンド、都会的な冷たい雰囲気を纏っており、アンダーグラウンドな薫りを漂わせながら楽曲は洗練されているという対極的な特徴を高次元のバランスで保っている。
この魅力が、シンプルなハードロックに唯一無二の個性を持たせており、これがとにもかくにも、カッコいい。
ハマれば、まず抜けられない、沼のような音世界である。

「TYRANNY AND MUTATION」/BLUE OYSTER CULT

1973年発表作。
前半がRED、後半はBLACKと構成されている。
基本的にはハードなギターとヘビーなビートを軸に組み立てられたロックであるが、BLUE OYSTER CULTの特徴ともいえる都会的な冷たさは、本作は徹底されており、醸し出される緊張感が異様に高い。
その緊張感が唯一無二のカッコよさを生んでいる。
ギターリフも、メロディもフレーズはキャッチーであり、聴きやすい点も素晴らしい。

「SECRET TREATIES」/BLUE OYSTER CULT

1970年代初頭、英国はバーミンガム出身のハード・ロック・バンド、BLACK SABBATHが大活躍し、世界中でセンセーショナルを起こしていた頃、そのBLACK SABBASTHに対抗できる米国発の“ヘビーメタルバンド”として結成されたバンドの1974年発表の3rd。
ヘビーメタルバンドといっても1980年代に登場したNWOBHMに端を発したいわゆる現在のヘビーメタルとは違い、このバンドはTHE STOOGESやMC5、BLUE CHEERといったアメリカのハードロックバンド直径の荒々しい骨太なR&Rを特に1stや2ndでは披露していた。
その後、独自の都会的な洗礼された冷たい雰囲気を持つハードロックサウンドを展開していくのだが、この作品はそんな彼らの個性が確立されたといっても良い記念碑的な名盤である。
この作品は2ndまでの荒々しさもあるし、基本的にはR&Rなのだがエリック・ブルームのしゃがれていながらも気品のあるヴォーカル、ドナルド・ルーザーの計算されたメロディーを聴かせるギターソロおよびリフ構成、さらに楽曲が非常に綿密に作りこまれており勢いだけではなく時間をかけてじっくりと練りこまれているのが非常に特徴的である。
特に“Harvester Of Eyes”〜“Flaming Telepaths”〜“Astronomy”と続く終盤の流れは当時のPINK FLOYDやYESといったプログレッシブバンドにも匹敵するインテリジェンスを感じさせながら、メンバー全員の鬼気溢れる演奏がさらに胸を熱くさせる。
ロックが創造性に溢れていた時代に産み落とされた珠玉の一枚だ。

「ON YOUR FEET OR ON YOUR KNEES」/BLUE OYSTER CULT

1975年発表のLIVE盤。
冷たく都会的な雰囲気を前面に出した狂気じみたハードロックを身上とする、BLUE OYSTER CULTの熱い魂がこもっている。
その熱気、臨場感が素晴らしい。
スタジオ盤で披露された完成度の高い極上のハードロックが、本作の中で躍動している、
ロック史においてBLUE OYSTER CULTが、攻撃性、刺激的だという点において特異な存在であることをまざまざと証明した内容となっている。

「AGENTS OF FORTUNE」/BLUE OYSTER CULT

1975年発表作。
ここまで培ってきた都会的な冷たさを感じる、知性的なハードロックに、ポップスに要素を大胆に塗した意欲作である。
BLUE OYSTER CULTの凄いところは、これが実験作なんかではなく、一つのスタイルとして確立された名作に仕上げてしまっている点である。
攻撃力はそのまま、楽曲が一気に洗練され、この時点で頂点を極めてしまっていると言ってもいい。
その代表格が名曲中の名曲“(Don’t Fear)The Reaper”。
この1曲だけを聴くだけでも本作を手に入れる意義に十分、なりえるが、他の収録曲も凄まじき完成度である。
大推薦盤。

「SPECTERS」/BLUE OYSTER CULT

1977年発表作。
さらに洗練され、より高品質なポップ化の方向に進むBLUE OYSTER CULTである。
従来の都会的な冷たさを前面に出しつつ、よりメリハリのついたメロディが際立ち、聴きやすさが向上している。
とにもかくにも、どの楽曲も圧倒的な完成度である。
BLUE OYSTER CULTの抜群のセンスが、ここでも爆発している。
見事である。

「SOME ENCHANTED EVENING」/BLUE OYSTER CULT

1978年発表のLIVE盤。
バンドがノリに乗っていた時期の、その勢いがそのまま収録されている内容で、これが悪いわけがない。
まず、収録曲の完成度の高さに改めて感嘆するし、それらの楽曲がLIVEにより生々しく、生き生きと躍動している。
都会的な冷たさを特徴とするバンドであるが、本作に閉じ込められているのは異様なまでの熱気である。
真のロックバンドの、至高の姿がここにある。
大推薦盤。

「MIRRORS」/BLUE OYSTER CULT

それまでの全作品をプロデュースしていたサンディ・パールマンから離れ、新たにトム・ワーマンを迎え制作された1979年発表作。
より洗練されたサウンドで、ポップな方向性に進んだ作風である。
BLUE OYSTER CULTならではの都会的な冷たさも感じるが、聴後の爽快感を優先させた作風は新たな転換点を迎えたことを、痛切に感じるだろう。
僕はこの作風を支持する。
本作は、どの楽曲もメロディ、アレンジ共に素晴らしい完成度を誇っており、BLUE OYSTER CULTならではの個性もしっかり聴かせながら、見事にまとめ上げている。
大好きなアルバムだし、今後も、愛聴するであろう一枚である。

「CULTOSAUTRUS ERECTUS」/BLUE OYSTER CULT

1980年発表作。
BLACK SABBATHの名盤「HEAVEN AND HELL」の仕事でも有名なマーティン・バーチがプロデュースを担当した本作は、ポップな路線を押し進めながらギターサウンドがハードになり、ビートもヘビーに彩られた、洗練されたハードロック然とした作風に仕上げられている。
この作風にBLUE OYSTER CULTの特徴でもある都会的な冷たさが見事にハマっており、作品全体のまとまりは素晴らしく、質も非常に高い。
80年代も独自の個性を生かしながら活躍することを予感させるには十分の、充実作である。

「FIRE OF UNKNOWN ORIGIN」/BLUE OYSTER CULT

80年代ハードロックの最高傑作である。
1981年、BLUE OYSTER CULTが前作「CULTOSAUTRUS ERECTUS」と同様、マーティン・バーチをプロデューサーに迎えて制作され発表された本作は、BLUE OYSTER CULTの持ち味である都会的な冷たさを内包したハードロックを、極上のサウンドで洗練させ仕上げた、一大傑作となっている。
異様なまでの緊張感と、最高峰ともいえるポップかつキャッチーなメロディが、至高のレベルでぶつかり合い、結実し昇華した姿は、ロックの最も美しい瞬間を生み出すことに成功している。
全曲、名曲だと言ってしまっても過言ではないだろう。
大推薦盤。

「EXTRATELLESTRIAL LIVE」/BLUE OYSTER CULT

1982年発表のLIVE盤。
大名盤「FIRE OF UNKNOWN ORIGIN」がセールス的にも成功し、乗りに乗っている時期のLIVEだけあって、大物らしい余裕を感じさせながら、他を寄せ付けない凄まじいばかりの迫力と勢いに満ちた見事なアルバムである。
収録曲の完成度はさることながら、その魅力をLIVEで何倍にも増幅させる実力があるからこそ、これだけの名演になる。
本作を聴き始めたら、聴き手は逃れることができない、素晴らしき魅力に溢れた瞬間の連続である。
ロック史に残るLIVEの名盤のひとつに数えて、間違いないだろう。

「THE REVOLUTION BY NIGHT」/BLUE OYSTER CULT

1983年発表作。
よりサウンドが洗練され、ハードなギターが前面に出た作風である。
都会的な冷たさを感じさせつつも、メロディがよりポップになり、親しみやすさが向上している点が本作の特徴と言える。
普通にやればメロディアスなハードロックでとどまるところを、自身の個性を如何なく発揮させることで、唯一無二のBLUE OYSTER CULTの音世界に仕立て上げる点はさすがである。

「CLUB NINJA」/BLUE OYSTER CULT

1986年発表作。
ポップ路線をさらに推し進め、洗練されたスタイルを提示したアルバムである。
この路線に進んでから何作か経っているわけで、今更、初期の尖った爆音路線を期待する向きが存在するとは思えず、本作は80年代のBLUE OYSTER CULTのスタイルのど真ん中を言っており、ある意味、吹っ切れた感が強い。
こうなるとメロディの質が生命線になるわけだが、そこは、さすがはBLUE OYSTER CULT。
全編通して、見事なまでの完成度である。

「IMAGINOS」/BLUE OYSTER CULT

1988年.
ここにきて、あのBLUE OYSTER CULTが、大復活を果たした。
元メンバーのアルバート・ブーチャードのソロアルバムとして発表する予定であった素材を、プロデューサーのサンディ・パールマンを中心にアルド・ノヴァやジョー・サトリアーニの協力を得て制作された本作は、70年代の名盤に散りばめられた「イマジノス」のストーリーを元に制作された一大コンセプトアルバムに仕上がった。
それは70年代の名盤で見せた狂気と重厚さ、80年代の名盤でみせたポップな華やかさが極上のレベルで結実した、唯一無二のハードロックアルバムとなっている。
元々、曲作りには抜群のセンスを発揮していたバンドであるが、本作でのその楽曲の質は、明らかにこれまでとレベルが違っている。
BLUE OYSTER CULT、恐るべし。
大推薦盤。

「HEAVEN FORBID」/BLUE OYSTER CULT

世紀末が、BLUE OYSTER CULTを激しく求めたのだろうか。
1998年に発表された本作は、BLUE OYSTER CULTのキャリア史上、最もヘビーで攻撃力に溢れた痛快なハードロックアルバムに仕上がっている。
冒頭から凄まじい音圧で聴き手に迫る。
この勢いは、重く陰鬱な音楽に溢れた90年代にマッチしており、そして、70年代から培われたBLUE OYSTER CULTの音世界の真骨頂である。
都会的な冷たさを前面に出した、洗練されたメロディアスハードロックもあり、多才でありながら全てが高品質にまとめ上げられている。
凄すぎる。
大推薦盤。

「LITTLE FEAT」/LITTLE FEAT

フランク・ザッパと共に活動していたことでも知られるローウェル・ジョージを中心に結成されたロックバンド、LITTLE FEATの1971年発表作。
どこまでも青い空が広がっていくような、スケールの大きなロックである。
ブルースを基本としながらスライドギターを効果的に使い、雄大なグルーヴ下地に、大らかなメロディが堂々と流れる音楽は、自然と聴き手を包み込んでいく。
ロックならではのダイナミズムを感じさせながら、聴き手に安心感を与える見事な一枚である。

「SAILIN’ SHOES」/LITTLE FEAT

フランク・ザッパと共に活動していたことでも知られるローウェル・ジョージ率いるバンドの1972年発表の2nd。
ブルースをベースにカントリー、R&R、ブギーを効果的に取り入れたバラエティ豊かな作風。
作品全体をカラッと晴れやかなサウンドが包んでおり、湿っぽさを一切感じない点が特徴的。
ローウェルの溌剌としたボーカルが気持ちよく、バンド全体も非常にエネルギッシュで気持ちいい。
爽快感満載の、王道アメリカンロックアルバムである。

「DIXIE CHICKEN」/LITTLE FEAT

1973年発表作。
ここにきて、LITTLE FEATの音楽性は最高峰まで上り詰めたようである。
ニューオリンズR&Bの要素を大胆に導入し、小気味よく聴き手の体を揺さぶる絶妙なグルーヴが支配的な本作は、ローウェル・ジョージの渋い歌声と、絶品のスライドギターを活かした、独自のスタイルの確立に成功している。
醸し出される開放的な空気感が、誠に心地よい。
間違いなく、ロックのひとつのスタイルを確立させた名作中の名作である。
大推薦盤。

「FEATS DON’T FAIL ME NOW」/LITTLE FEAT

1974年発表作。
ローウェル・ジョージ主導で独自のファンキーなロックを確立させた前作「DIXIE CHICKEN」の作風を更に推し進め、バンドの一体感を増した充実作。
存在感抜群のスライドギターを軸に、独特の気だるさを伴う跳ねるようなグルーヴがとにもかくにも心地よい。
ローウェル・ジョージのワイルドなボーカルも見事。

「THE LAST RECORD ALBUM」/LITTLE FEAT

1975年発表作。
プロデュースはジョージ・オーウェルが務めているが、彼の指揮の下、バンドの他のメンバーのスポットが当たり、バンド全体として前面に出ている点が特徴である。
特にポール・バレアとビル・ペインの活躍が目覚ましく。彼らのペンによる楽曲の存在感が大きい。
それをしっかりとLITTLE FEAT色に染め上げるジョージ・オーウェルの手腕がさすがである。
従来の土着的なサウンドながら、洗練されたポップな魅力にも溢れたバラエティ豊かなアルバムである。

「TIME LOVES A HERO」/LITTLE FEAT

1977年発表作。
ローウェル・ジョージが体調を崩していた影響で曲作りに2曲しか関わっていない代わりに、ビル・ペインとポール・バレールが主導権を握っている。
その影響もあってか、それまでの土着的な雰囲気から、都会的に洗練された内容となっており、ファンク、R&B、フュージョンの影響の色濃いアルバムとなっている。
これがLITTLE FEATの躍動感のあるグルーヴと見事に結びついている。
確かに作風は変化を見せたが、これは紛れもないLITTLE FEATの名盤のひとつである。

「DOWN ON THE FARM」/LITTLE FEAT

バンドの創設者であり、中心人物であったローウェル・ジョージが急逝し、その後に発表された1979年発表作。
ローウェル・ジョージの生前のラストセッションを元に構成されており、冒頭から、あのスライドギターが鳴り響く。
その後も、ここ最近のアルバムと比較してもローウェル・ジョージの存在がクローズアップされている内容であり、その出来も素晴らしい。
ロックシーンの中でもトップクラスの才能の、最後の輝きが眩しい、見事なアルバムである。

「WEDNSDAY MORNING , 3 AM」/SIMON & GARFUNKEL

小学校の頃からの同級生であるポール・サイモンとアート・ガーファンクルにより結成されたデュオの、1964年発表作。
美しきハーモニーと、センス抜群のポール・サイモンのアコースティックギターで彩られたフォークで、大半はボブ・ディランやトラディッショナルソングのカバー集で構成されている。
このカバーの完成度が素晴らしく、見事に己のものにしている。
そして特筆すべきは名曲中の名曲“The Sound Of Silence”をはじめとするポール・サイモンによる4曲のオリジナルソング。
とても高い完成度の楽曲が並んでいるも発表当時は全く話題にならなかったが、のちの大成功を予見するだけの魅力を誇るアルバムである。

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