世界は自己の表象であり、世界の本質は生きんとする盲目の意志であるとした。
主著は『意志と表象としての世界』(Die Welt als Wille und Vorstellung 1819年)。
またアフォリズム的な文体によるエッセイでも知られる。
知性よりは意志を強調したその哲学は、のちの生の哲学、実存主義の先駆と見ることもできる。終生独身を通した。
長い不遇の時期を経て、晩年にようやく認められはじめ、ハルトマン、ニーチェ、ヴァーグナー、ヒトラー、トルストイ、ハーディ、フロイト、プルースト、トーマス・マン、ヘッセ、ユンガー、ベルクソン、ヴィトゲンシュタイン、ハイデガー、ユング、ジッド、ホルクハイマー、アインシュタイン、ベケット、フーコーといった、19世紀後半から20世紀にかけて活躍した多くの哲学者、芸術家、作家に重要な影響を与えた。日本でも森鴎外をはじめ、堀辰雄、萩原朔太郎、など多くの作家に影響を及ぼした。