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仏教コミュのイスラーム帝国と中華帝国、スターリン主義国家の平等主義。

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イスラーム帝国と中華帝国、スターリン主義国家の平等主義。

映画「イワン雷帝」ではイワン帝の臣下が「貴族を滅ぼして貧しい人民を官僚、将軍に登用して下さい」と言う場面がある。

貴族とはボリシェビキのエリートであるトロツキー派、ジノビエフ派、ブハーリン派を意味する。

スターリンは文盲だったフルシチョフ等を幹部に登用する。

これがスターリンの平等主義である。

マルクス主義に関する知識を持った者は皆殺しにし文盲の大衆から幹部を登用した。

宋以降の中華帝国の政治は科挙官僚が行った。

科挙を受験する権利はすべての男子に平等に与えられていた。

唐までの貴族は絶滅されていた。

科挙の合格者だけが高級官僚になれるというシステムは貴族層の発生を阻止した。

しかし、文盲の農民の息子が科挙に合格する事は不可能であった。

また、中国における受験エリートだけが有能な人間だという考えには限界があった。

この中国の限界を乗り越えたのがイスラーム帝国であった。

最も成熟したイスラーム帝国はオスマン・トルコとサファビー朝イランである。

オスマン帝国では、貧しいキリスト教徒の少年の中から頭脳明晰、運動神経抜群の容姿端麗の美少年を選び、金銭で購入し、イスラームに改宗させて、

将軍、将校、宰相、高級官僚にするためのエリート英才教育を施した。

イランでもキリスト教徒であるグルジア人、アルメニア人の少年を奴隷として購入しイスラームに改宗させ奴隷身分から解放し、将軍、高級官僚になるための英才教育を施した。

エリートとなる少年がキリスト教徒などの異教徒でなければならない理由は、

ムスリムの少年はイスラム世界の部族長などの有力者とのコネを持っているからである。

ムスリムの少年をエリートにすれば、その一族が日本の藤原氏のように権力を簒奪する事もありうる。

東洋的専制君主制とは君主の前には「すべての人民は平等」である事を求める。

西欧にのみ職能別、産業別の労働組合があるのは、中世のギルド、ギルドの連合体である都市の自治の伝統がクラフトユニオン=職能別労働組合に継承されたからである。

クラフトユニオンは特権的少数者である高度な技能を持つ熟練工の組織であった。

日本で一貫して強力な団結を誇っているのは国鉄、JRの運転士である。

かつての動労(国鉄動力者労働組合)は運転士と運転士になる前の検査・修繕、運転士だったが体が悪い車両検査係、事務係から構成されていた。

1970年以降の国鉄は1人乗務であり、その1人の運転士が貧血で倒れたり、腹痛にみまわれれば大事故を結果する。

また、敗戦までの運転士=機関士は判任官であり、天皇の官僚であり臣下であった。

「臣民」の「臣」と「民」には大きな違いがある。

「臣」とは天皇を補佐して人民を統治する階級であり「民」とは人民である。

国鉄では運転士だけが「臣」であり駅員、車掌などは「民」であった。

現在のJR東日本、JR北海道、JR貨物の労働者の85%はJR総連加盟の組合に加盟しており、JR総連、JR総連加盟組合の幹部のほとんどは運転士である。

世界最大の鉄道会社であるJR東日本(関東地方、長野県、新潟県、静岡県の一部、東北地方)の組合は、重役、管理職を解雇、左遷させるほどの力を有してきた。

特権的職能意識無しには労働者の団結は困難なのだろう。

コメント(1)

それぞれの立場にあるそれぞれの人が、自分の人格を浄め磨きながら、世界のありようもより良いものに変えてゆく熱意も同時に持てたならいいですね。

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