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化学の道コミュの硫黄泉について質問

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鉱泉分析法指針や療養泉でいう総硫黄につい
てですが…

硫化水素イオン
チオ硫酸イオン
遊離硫化水素

なぜこれら三成分のみの総硫黄に限定してい
るのでしょうか?。

他に、例えば…
硫酸水素イオン や 硫酸イオン
などの硫黄(S)を対象としない理由が知りたいのです。

硫黄の化合物…特に 硫酸 を理解すればいいのかもしれませんが全くの素人で至らずです。

基礎過ぎてご面倒かもしれませんが、先生方、化学的に解説をお願いします。

コメント(6)

基本的に硫酸塩が何か反応したりするとも思えないからでしょう.錯体を作ったりすることもほとんどないでしょうし.
硫化水素とかは還元性があって,いろんなものと反応します.硫化物形成とかもあるし.そういう意味で,硫黄という元素を含んでいても,硫酸系とそれ以外ではめちゃくちゃ違うわけです.
まあ,そのへんじゃないですかね.
>>[1]
> ありがとうございます…なんとなくですが違いは分かりましたが基礎ナレッジが足りないのが辛いです…

素朴な疑問ですが…

硫酸塩が反応する環境ってあるのでしょうか? 例えば温度とか…

チオ硫酸のチオってどういう意味なのでしょう? 語源も知りたいのですが…

ご教授お願いします

チオってのは硫黄という意味です。
硫酸には4個の酸素原子が入っていますが、そのうちの一つを硫黄に置き換えたものなので、そういう名前がついています。
硫酸塩が反応するのは、凄まじく強力な還元剤とかを持ってくればできるはずですが、相当大変そうですけどね。
温度だけでは、なまじなことではダメでしょう。
・硫酸とチオ硫酸の違い

硫酸

  OH
  |
O=S=O
  |
  OH


チオ硫酸

  OH
  |
O=S=S ←ここに注目
  |
  OH


・硫酸塩の反応について

硫酸塩は硫酸還元菌が間接的な酸化剤として利用します。
この細菌は嫌気的な条件を好み、水を張った田んぼのような場所で繁殖することがあります。
硫酸イオンは8個の電子を受け取ることで硫化水素になるので、田んぼ独特のにおいの元になっています。

なお、この反応で還元剤の役割をするのは有機物です。
人間のような好気性生物は有機物から引き抜いた電子を最終的に酸素に渡して水にしていますが、硫酸還元菌の場合は電子の捨場として硫酸イオンを利用しています。

自然界における硫酸塩の反応ではこれが一番よく知られています。
他にはマントル層での反応もあり、火山や温泉から出てくる化学種は地球化学プロセス由来です。
地球内部の高温高圧下では主に酸化還元条件によって安定な硫黄の形態が決まります。
>>[3]
ありがとうございます。
構造式を見てなるほどって感じになってきました。
>>[4]


・硫酸とチオ硫酸の違い

> 硫酸
>
>   OH
>   |
> O=S=O
>   |
>   OH
>
>
> チオ硫酸
>
>   OH
>   |
> O=S=S ←ここに注目
>   |
>   OH

なるほど…確かにチオは硫黄…理解です。


・硫酸塩の反応について

酸化剤が硫酸還元菌…細菌?!
…嫌気性菌?!…田んぼ…硫酸イオンは8個の電子を受け取ることで硫化水素になる…田んぼ独特の臭い…

マントル層…火山や温泉…地球化学プロセス由来…地球内部…高温高圧環境…酸化還元条件…安定な硫黄の形態…


とても詳しい内容を丁寧に説明していただきありがとうございます。
自分の知らなかったことばかりで感動しました。
この内容はノートに記載します。

ありがとうございました。

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