ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

くらげ型の幻覚コミュのさようなら、駒子。

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
幽霊が見えるようになった。
それは母親も同じで、大層怖がっていた。
「も、盛り塩‥!」
べそをかく母を私は必死で落ち着かせる。
「ママ、やめよう、盛り塩は、やめよう」

どうして盛り塩はやめようと言うのかと言うと、明らかにその幽霊が、先日自殺した私の想い人、駒子であったからだ。
盛り塩なんてしたら、かわいそうすぎる。

駒子は毎日死にたいと嘆いていた。布団の中から一歩も動かず、ごはんの時だけ笑う女の子だった。18歳だった。
常に何かに怯えている駒子は、心休まるときがなかったようで、眠りにつくのもやっとだった。

私は駒子と生活していく中で、駒子を守りたいと強く思うようになった。
でも私には何の力もなかった。駒子を守ってやりたかったのに。

駒子は死んでしまった。首を吊って死んでしまった。美しい顔が、見るに耐えない顔に歪んでしまっていた。
それでも尚愛おしいと思った。


駒子の霊はたまに悪戯をする。私たち親子を驚かすように、ものを落としたりする。でも私は怖くない。そこに涙を浮かべた駒子が、真っ白な駒子が立っているからだ。駒子は死んでも尚美しかった。

ある日家に帰ると、様子がおかしかった。はっと気付いた、駒子が居ない。私は玄関の隅をみた。盛り塩がしてあった。


駒子は居なくなった。
さようならも言わずに。

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

くらげ型の幻覚 更新情報

くらげ型の幻覚のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。