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マンタム (田村秋彦) コミュのパラボリカ・ビスでの1年半ぶりになる大型個展のスケジュールが決定致しました

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2012/06/22〜2012/07/17 於 パラボリカ・ビス 1f 新会場

そんな訳で現在作品制作に追われております。

メインの個展タイトルは 「 夜 歩く 犬 」 サブタイトルをどうするか現在悩んでおります。

ノスタルジアという言葉がずっとひっかかっていて

それで 崩れた塔に向かう郷愁 -  ノスタルジア

とつけようかと考えていますがまだ未定です。


 夜 歩く 犬 -  崩れた塔に向かう郷愁 -  ノスタルジア


その犬は夜を食べる

折れた鼻で夜を嗅ぎだし夜を食べる

踞ったままの私の廻りを徘徊しながら夜を食べ尽くしたので

それでようやく朝が来たのだ

だが

割れたガラスから溢れた光は私の手のもうすっかり乾いて石のように固く

ひび割れたお前の頬肉を照らすばかりで

私は自分が哭いているのにも

気がつけないのだ

それでも

朽ちた足を動かして

扉に向かおうとするのは

もう

そこにしか

進むべき道が残されていないからではない。


 ノスタルジア


そこの砂はうすく透き通るような緑色でだからおまえの髪が溶け出したとしても誰も気がつかないだろう

夜になるたびに犬が吠え始め
 
なにもない砂漠に月が影を落とす

誰もいない

そこには

盗むものさえいないというのに

私は

小さな銀のピンを砂のナカに落としてしまうのだ

だが

それが始まりの合図のようなもので

やがて

サーカスがはじまるのだ

なにひとつない砂漠に

天幕がはためき

大きな馬の死骸が砂の中に埋もれていく

醗酵し夥しいガスで膨れ上がった腹のナカには

まるで

蜘蛛の巣のようになった張り巡らされた

赤や

緑がかった血管が壊され廃棄された小さな子供達を逃がさないように絡めとっている

その

まだ小さな手と足が駆け回る小さな虫を捉え踏みつぶす様は

そのまま私にとっての歓迎されざる夜を想起させうるものだ

私ははためく天幕が月光に晒されて視界の果てにある塔が崩れ落ちていくのが
ようやく見えるようになるとそれが自身の郷愁であることにやっと気付けるのだ

帰る為の鍵は

砂のナカの銀のピンで

それは失ったお前の小さな喉骨であることにも

だが

その大切なものを

捜す為の眼鏡は

子供達が隠している

それは

遠い過去に

私が廃棄してしまった

古い瓶である

それを捜す為に

今も私は砂のナカに居て月光に晒されているのだ。

コメント(3)

情報ありがとうございます。
あと1ヶ月、体調お気をつけて。期待しています。
死なない程度にがんばっております。
マンタム氏の近況

イキオイと成り行きでマンタム個展「夜歩く犬」の会場が概ね完成系に!(中略)
これでなんとか22日のオープニングパーティを無事迎えられそうです!!
22日午後7時から皆様是非お越し下さいませ!!(06月20日)

昨日は午前2時くらい迄かけて多理さんの会場を構築。で マンタム個展のほうは
今日いよいよ作品搬入となります。でも まだあと2個完成してないのでこれから
作るのであった!!(以下略)(06月21日)

26日午後7時よりパラボリカでグリーンカレーパーティを開催致します。
入場料込みで1000円となります。(以下略)(06月21日)

積み込みに(2階の窓からロープで下ろしたりしているので)予想外の観客が集まり
説明等の(何故豚の白骨死体が芸術たりえるのか等の解説)作業に予想外に時間を取
られようやく積み込み終了。(以下略)(06月21日)


22日午後7時が楽しみです。

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