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玄牝(げんぴん)コミュの玄牝見ました

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玄牝(げんぴん)を見た感想はこちらへどうぞ。

コメント(2)

映画を見て感じたことつれづれです。

「萌の朱雀」の美しい映像が印象に残る
河瀬直美監督の新作「玄牝(げんぴん)」。

本編にもありましたが、出産映画や出産ビデオといえば、
中学校の授業などで見せられた、
分娩台の上で力むお母さんの姿が
結構イメージに残っていました。

この映画では日常の延長としてゆるやかな時間、ゆるやかな光の中、
出産が行われていました。
たとえば、べつの病院でも出産経験のあるママが
吉村医院での分娩は思い出したいお産だと語るほどで、
その瞬間でさえ、痛みやしんどいという感覚よりももっと喜びや心地よさがあるようでした。

そして、妊婦さんの薪割りの姿が圧倒的。
いいお産のための体作りとはいえ、
普通の現代的な暮らしをしている方がほんの数ヶ月の間に薪割りを通して、
腰を沈める、武術の達人のような体の使い方ができるようになっている。
きっと昔は、日々の労働の中で培われてきた体の使い方なのかもしれません。

映画では、自分も医師や看護師として現代医学の分娩を見て来たという方も
妊婦になって吉村医院を選んでいました。
医療の現場を知る人ほど、自然出産で生みたいと思う現実。

文化や生活の異常が、出産の異常になる。医学でそこだけ治そうとしても何も変わらない。
きっと体も心も、環境も生みづらくなってきた今、
自然出産は誰もに簡単なことではなくなってきたからこそ、
大切にしていきたいことだと思えました。

ドキュメンタリーとして、さまざまな角度から取材がされていたのも、
等身大が知れてよかったです。
吉村医院は10名規模の医院。小さな会社や組織は、構成する一人ずつの情熱や葛藤で維持されているということも映し出されていました。

話はそれますが、自然出産と病院での出産を聞いて思い出す話があります。

テレビプロデューサーの石井ふく子さんの話。
命の危険があるという医者の話も聞かず、石井さんの母は9月1日に生まれた子は人に恵まれるということを信じ、無理を通し帝王切開で生んだという。
なにもしてやれないから、それだけは授けてやりたいという意思があったそうです。
文章でうまく伝えられないのですが、これを聞いたとき、
自然に反する覚悟の凄まじさを感じました。
帝王切開が主流ではなかった大正時代のできごとです。

映画に登場した親子のように、
出産を通して、きずなが深まり、人生が深まる、
そうした出産を体験したいと思いました。
どういう風に生まれても、どんな出産であっても、どこで生んでも、
親にとっても子にとっても、代えようのない経験であることには違いないですが、
吉村医院のお産、深いと思います。

今の一般的な状況との差があり、
その中でひとつのスタイルを確立するのは並大抵ではないと思います。
吉村先生も、周りのスタッフの方々も。

映画見ただけですが、そう思いました。

今まで現代的に暮らしていて、いきなり自然出産といっても、
それは困難なことが多いのでしょうね。

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