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一生勉強、そして努力 コミュの[娯楽/名言]どうすれば作品がよくなるのかの予言を具体的にいい当ててこそ尊い真の批評

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[娯楽/名言]どうすれば作品がよくなるのかの予言を具体的にいい当ててこそ尊い真の批評
朝日新聞2010年6月5日、磯田道史のこの人、その言葉より

松田権六(まつだごんろく)は近代漆芸の名工。金沢市の生まれ。7歳から漆芸を始めた。

父から「今は学問の世の中。少し学問的にやれ」といわれ東京美術学校(現東京芸大)に入る。

在学中、教授宅に下宿。全く遊ばず下働きをした。技はある、教授には気に入られるで、松田の卒業制作「草花鳥獣紋小手箱」には100点がついた。

松田は「芸術の世界に満点はあり得ない。99点まではまだ意味があるが100点はおかしい、取り消してほしい」と校長に抗議した伝説をもつ。(『うるしの話』)

松田ほど芸術の大成を真剣に考えたものはいない。岡倉天心とは面識がないが、天心が多くの芸術家を育てられた秘密を研究し、天心の批評の仕方がよかったと結論づけている。

<天心先生の批評は具体的で建設的であり、どこどこが悪いといった欠点の指摘は滅多に言わ>なかった(『うるしのつや』)

松田に言わせれば<欠点の指摘は…発展や繁栄策とはならない><どうすれば作品が良くなるのかの予言をいい当ててこそ尊い真の批評で、この批評こそ創作につながる>。

裏をかえせば、欠点のみをあげつらう批評は気にしなくていい。 
他人の作品から学ぶ場合も<欠点を指摘するような消極的勉強ではなく、予言の方の積極的勉強をすべき>で、<この優品を今作るとしたら、という見方ものほうが大切である>ともいった。

自分を成長さえるのは、こうした心掛けの積み重ね。

松田は<人間誰しも心掛けひとつで、最初はわずかな自己訓練から始まり、

その自力で発足させたものが続けるうちに習慣となり、その積み重ねがやがて驚くほど大きな成果をもたらすことになる>といっている。
(歴史学者・茨城大准教授) 

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